クリストバル・デ・モラーレスのモテトゥスのことなど
連日の夏日に高温多湿で元気なのは雑草ばかり。
昨日は畑の草取りにオクラとモロヘイヤの定植。
遅い昼食は自宅近くの「小松屋五代 ひものや」のランチ。
この店は昨年オープンしたばかり。
気にはなっていたものの、沼津ではさほど珍しくない干物専門店ということで、すぐに足を運ぶことがなかった。
屋外にはテラス席、店に入ると10席ほどのカウンターのみ。
庶民的な干物のイメージとは異なるお洒落なカフェバーといった雰囲気。
天気が良ければカウンター席の真正面から富士山が見えるようになっていた。
ランチメニューは1800円と2500円の二つのコース。
それぞれ前菜と茶碗蒸し、メインは焼いた干物でデザート付きのシンプルなもの。
1800円のコースをセレクト。
干物は鰺または鯖で塩焼きと醤油焼きを選ぶことができる。
2500円だと選択肢にキンメダイなどが入り刺し身も付く。
食材は干物のみならず地元産にこだわったもの。
茶碗蒸しは具はなしでかなりダシにこだわった味。
赤だしのみそ汁も具は小葱のみ。
かなり凝っていて良く考えられたメニュー。
一品一品が丁寧に手をかけてあってなかなか旨い。
鯖の醤油干しは天野醤油と砂糖、純米酒のみで味付けしたもの。
ふっくらと焼き上げてあって家で食べるのとは全然違う味だった。
ご飯は御殿場産コシヒカリのご飯とみそ汁はおかわり自由。
デザートはプリンとゼリー。
珈琲は抹茶茶碗でいただくユニークなもの。
沼津の名店チャトラコーヒーによるこの店のための独自のブレンドだそう。
若い店主の接客もよくて繁盛しそうな予感。
16世紀ルネサンス期のスペインの作曲家クリストバル・デ・モラーレス(Cristóbal de Morales 1500?~1558)の宗教作品から。
・マニフィカト
・モテトゥス「よりよき生活のうちに」
・モテトゥス「キリストのしもべアンドレア」
・モテトゥス「すべての国々よ、主に向かいて歓呼せよ」
・モテトゥス「ヤコブは嘆きぬ」
・モテトゥス「羊飼いたちよ、語れ」
ブルーノ・ターナー指揮
プロ・カンツィオーネ・アンティカ(PCA)
手持ちはルネサンス期の作品の多くの録音を残しているプロ・カンツィオーネ・アンティカによるアルヒ-ヴの国内盤LP.
ブルーノ・ターナーはPCAを指揮して60年代後半から90年代にかけて、中世・ルネサンス期の重要な作曲家たちの名曲の録音を数多く残している。特にスペインのルネッサンス期の作曲家の紹介に力を入れていた。
このアルバムは70年代に出た「The Flowering of Renaissance Choral Music」LP6枚セットに含まれたもの。CDでは7枚組で出ていた。
モラーレスはセヴィーリャ生まれ、スペイン最初の大作曲家とされる。
ここで紹介されている作品は、いずれも染み入るような静けさに満ちた作品の数々。
演奏も素晴らしく、モテトゥス「羊飼いたちよ、語れ」の四重唱の美しさには心洗われる思い。
Youtubeはモラーレスのモテトゥス「主よ、私を憐れみたまえ」、ソプラノサクソフォンのオブリガード付き
| 固定リンク
「音盤視聴記録」カテゴリの記事
- アントニン・キューネルと武蔵野音楽大学ウィンドアンサンブル(2025.07.08)
- 小菅優の「ファンタジー」(2025.07.02)
- スピヴァコフスキーのチャイコフスキー(2025.06.30)
- ランパル、ORIONへのバッハ(2025.06.29)
- ベームとベルリンフィルのモーツァルトの交響曲全曲録音のことなど(2025.06.24)
コメント