クラシック・レコードコンサートは絵画と音楽
6月、晴れのち曇り夜から雨の月曜日。
昨日は孫の運動会で静岡のこども園。
5時に起床、東名高速を使って1時間ほどで静岡市に到着。
前日の雨も上がり涼しい運動場には風が流れていた。
いつまでも幼いと思っていた孫が、障害物競走で逆上がりを鮮やかに決めてびっくり。
どうやら運動神経は自分に似なかったようだ。よかった。
金曜の夜は、隔月で開催している文化センター主催のクラシックレコードコンサートの解説だった。
今回のテーマは「絵画と音楽」。
絵画からインスピレーションを得た音楽、そしてその逆に音楽の印象によって書かれた絵などを集めてみた。
最初に加古隆の自作自演で「いにしえの響き~パウル・クレーの絵に寄せて」
奇しくも静岡市美術館で来月からパウル・クレー展が開催される。
加古隆に馴染みのない方もいると思ったので、最初にNHKの「映像の世紀」のサウンドトラック「パリは燃えているか」と併せて紹介。
続いてラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」をラヴェルと同年生まれのピエール・モントゥーの指揮で。
この曲はベラスケスの「マルガリータ王女の肖像画にインスピレーションを得たともいわれている。
続いてモーツァルトのピアノ協奏曲第23番。
東山魁夷の名作「緑響く」はこの曲がヒントになったと氏自らが述べている。
白馬はピアノ、背後の深い森はオーケストラなのだそう。
続いて葛飾北斎の「富嶽三十六景」から有名な神奈川沖浪裏。
この絵に関係してドビュッシーとラヴェルがそれぞれ曲を書いている。
ラヴェルは組曲「鏡」から海原の小舟を、ドビュッシーは有名な「海」
同じ絵でもラヴェルは絵の中で波に翻弄される舟に注目し、ドビュッシーは海全体をテーマとしている。
「海原の小舟」は、この曲の本邦初演を沼津でおこなった安川加寿子による演奏。
最後は組曲「展覧会の絵」。
最初に音大出の文化センターの女子職員にお願いをして、ピアノ版との比較のために会場にあるアップライトピアノで「プロムナード」を弾いてもらった。
取り上げたラヴェル編オーケストラバージョンの演奏は、自分が生演奏を聴いて感銘を受けたチェリビダッケによるもの。
以上を実際に画集にある絵画を示しながらの解説してみた。
新しい試みは好評だったけれども、6冊ほどのぶ厚い画集は非常に重い。
本を運ぶだけで疲れて、しゃべり疲れて帰宅後ビールを飲んですぐに就寝。
Youtubeはチェリビダッケの「展覧会の絵」
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