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2025年7月に作成された記事

2025年7月29日 (火)

バーンスタインのサン・サーンス

7月も終わりに近づき雨の降らぬ毎日。


最近、毎朝畑の水遣りが日課になっている。


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今朝の狩野川河川敷からの夏の富士山。

川面を渡る風に多少の涼しさが。

 

先週の金曜は、文化センター主催のクラシックレコードコンサートの解説。


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テーマは「今年記念の年を迎えた作曲家~フランス編」とした。

サティ(没後100年)、ビゼー(没後150年)、ラヴェル(生誕150年)、サン・サーンス(生誕190年)など、今年はフランスの著名作曲家たちのアニバーサリーが重なっている。

 

今年に入ってからラヴェルは何回か取り上げているので、ラヴェルは「左手のためのピアノ協奏曲」1曲のみとして、サン・サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」をメインにビゼーの歌劇「カルメン」からマリア・カラスの歌唱によるアリア数曲。

サティは定番の「ジムノペディ」に「官僚的なソナチネ」など。
その他数曲。

この暑さと沼津夏祭りと重なり渋い内容だったからか、いつもよりも参加人数は少なかったけれど、来場された方には楽しんでもらえたと思う。

 

その時使ったサン・サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」のディスクはチョン・ミョンフムのものだった。

 

今日は自宅でバーンスタインの演奏を聴いてみた。
手持ちはCBSソニーから出ていたLP.


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・交響曲第3番 ハ長調「オルガン付き」 :サン・サーンス

 レナード・バーンスタイン(指揮)
 ニューヨーク・フィルハーモニック
 レナード・レーヴァー(オルガン)

 録音 1976年12月

このLPは昨年静岡市のブックオフで見つけてそのままになってしまったもの。

バーンスタインがニューヨークフィルの音楽監督から離れた時期のCBSへのほとんど最後の時期の録音。

 

オルガンはマサーチューセッツ州のメトウェン記念ホールのパイプ数6000本を超える大オルガンによる別採り。

このオルガンは1863年のドイツのファルカー社製で、当時アメリカ最大のオルガンと言われ、アメリカ最初のコンサートオルガンとして最初ボストンミュージックホールに設置された。

やがてボストン交響楽団が設立されて、ボストンミュージックホールを本拠として活動するようになるとあまりにも巨大なオルガンが演奏の邪魔になってきた。まもなくオルガンは撤去され5000ドルで売却された。

その後1500ドルで引き取ったEdward Francis Searlesが妻の膨大な財産を元にこのオルガンのためにメトウェン記念ホールを建設している。

現在このホールは結婚式場や企業のイベントなどで使われているという。

 

バーンスタインのサン・サーンスの交響曲演奏に関してはあまり評判になった記憶がなく、自分は存在すらも知らなかった。

実際聴いてみると演奏全体に漂う停滞の気配が一種異様。

 

バーンスタインの演奏では、ときおりテンポが極端に遅い場合はあるけれど、この録音に関しては度を越えている。

第一楽章主部のAllegro Moderatoもかなり遅い。

 

このテンポの遅さが音楽の大きさを獲得しているわけでもなく、音楽の勢いは減衰していくばかり。


大オルガンの咆哮はなかなかの迫力だけれど、あたかもマーラーのような異形のサン・サーンス。

 

Youtubeはチョン・ミョンフムのサン・サンーンス、交響曲第3番。オケは東京po

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2025年7月26日 (土)

本日の練習、「ヘンゼルとグレーテル」第2幕

酷暑続く。
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庭の槇の古木に着生している石斛(セッコク 別名 長生蘭)が白い花を咲かせている。


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ラン科の花特有の6枚の花弁、気品のある白い花が美しい

 

7月最後の週末は沼津夏祭り
昨日から孫達が来ている。

いろいろあった一週間。

敷地内のお稲荷さんを修復することになり、作業に先立ち水曜にお寺の上人さんにお願いをしてお祓いをしていただいた。

木曜夜はオーケストラ。


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沼津市民文化センター小ホールで、鈴木衛先生の指揮でオペラ「ヘンゼルとグレーテル」の第2幕。

オーケストラピットを想定した練習。

第2幕のアリア「小人が森に立っていた」(Ein Männlein steht im Walde)は、ヤマハ音楽教室のCMに使われている。

 

昨日金曜の午前中は内科のクリニックで定期健診。
午後はリフォームの業者との打ち合わせ。

なにせ我が家は築百年の古民家なので、次々と不具合が発覚して5月に完了予定が未だ終わらない。

 

そして夜は文化センター主催のクラシックレコードコンサートの解説など。

常連さんのお二人から「オペラのチケット買いました。楽しみにしています。」との励ましのお言葉。

嬉しいけれどちょっぴりプレッシャーが・・・

 

Youtubeは「ヘンゼルとグレーテル」第2幕から”こびとが森に立っていた”

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2025年7月22日 (火)

田中希代子のピアノ

猛暑。

裏山からの出遅れを取り戻すような蝉の盛大な鳴き声に目が覚めた。

 

一昨日はウグイスのホーホケキョの鳴き声で目が覚めた。

夏のホーホケキョは珍しい。このウグイスも出遅れたのかな・・・・

 

海の日の昨日は孫の誕生日。


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「ペルル」でアンパンマンのバースデーケーキを買って静岡市へ。

朝ドラ「あんぱん」はNHK+で毎回見ている。

 

静岡市までは一般道で一時間余り。

孫たちと軽い昼食の後ケーキを食べてプレゼントを渡し、この夏に行く予定の大阪万博について娘のレクチャーを受ける。

娘は秋に2回目の万博を予定しているとのこと。

自分は暑いのと長い時間並ぶのが苦手。

万博は最初なんとなく行くのを躊躇していた。

 

1970年(昭和45年)の大阪万博は小学校の修学旅行で行っている。

空いていたクボタ農業館?のシアターで、暗い中で班の仲間と弁当を食べたとか、疲れて中庭の芝生に座り込んでいたら、当時皇太子だった上皇さまご夫妻が目の前を通り過ぎたとか、どうでも良いことが記憶に残っている。

でもなんとなく会場全体の雰囲気の記憶は今でも鮮明。

 

今回はその時のようなインパクトは期待していないけれど、神戸の叔母の家を拠点に行くことができそうなので行くことにした。

娘がたくさん買い込んだガイドブックを借りて、15時過ぎには娘の家を出た。

 

帰宅途中で市民文化センターに寄り今週予定しているクラシックレコードコンサートの打ち合わせ。

今回は今年記念の年を迎えたサティ、ビゼー、サン・サーンス、ラヴェルなどのフランスの作曲家を中心のプログラムとした。
だが連日の暑さと沼津夏祭りと重なる日程の悪さが災いして、申込がいつになく少ないようだ。

 

内容も渋いからなぁ・・・

 

静岡への往復の車中では、マゼールがウィーンフィルを指揮したウィンナワルツ集とジュネーヴ、ロン・ティボー、ショパンの3つの国際コンクールの日本人初の入賞者として知られる田中希代子のピアノを聴いていた。

聞いたのは山野楽器から出ていたCDで、元は東芝EMIから出ていたレコードでおそらくピアノ初心者向けの教育用の録音


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・エリーゼのために   :ベートーヴェン
・トルコ行進曲     :モーツァルト
・春の歌        :メンデルスゾーン
・紡ぎ歌        : 同
・即興曲変ホ長調    :シューベルト
・夜想曲変ホ長調    :ショパン
・ワルツ変ニ長調「小犬のワルツ」 : 同
・ワルツ嬰ハ短調    :同
・月の光        :ドビュッシー
・メヌエット      :パデレフスキ

  田中希代子(ピアノ)
  録音1960年

 

田中はジュネーヴでは1位なしの2位(同位はイングリット・ヘブラー)、ロン・ティボーは1位なしの4位、ショパン国際コンクールは10位(この時1位のハラシェビッチ、2位のアシュケナージの結果に審査員のミケランジェリが意義を唱え、2位のアシュケナージと10位の田中希代子の認定書のサインを拒否したことが明らかになっている。)

30代で難病により演奏活動から身を引いたために録音は少ない。

 

内容はお馴染みの曲を集めたピアノ名曲集。

どの曲も端正にきっちりと淡々と弾いているのは教育目的の録音からだろうか。

ライヴや他の演奏に聴かれるような奔放さはない。

カーステレオの貧弱な装置の印象だけれど、病勝ちだったという先入観からか、なんとなく若さの中にうっすらと影のようなものが感じられる繊細な演奏。

中では「月の光」の清楚な美しさと、がっしり煌びやかに弾いているパデレフスキのメヌエットが良いと思った。

 

パデレフスキーの曲がこんな立派な曲だったのかと、意外に思ったほど。

 

Youtubeは田中希代子のドビュッシー、「子供の領分」

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2025年7月20日 (日)

アンサンブル大会、そして次回定演に向けての選曲会議

三連休の日曜日

今日は沼響年に一度のアンサンブル大会。
場所は沼津市民文化センター大ホール。

 

蒼い空が眩しいほどのよい天気。


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ホールの外には盛大な蝉時雨の下でキッチンカーが何台か出ていた。

 

今回は沼響有志の7団体が参加


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ホルンセクションの午前中のゲネプロはまずまずの出来だったけれども、実際大ホールとなると響きが豊かすぎて練習の時とは勝手が違い、本来軽いノリが命の曲なのにほとんど乗り遅れの結局不本意な出来。


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終了後は12月のオペラ公演に備えて、オケピットの広さを想定して各パートの確認。

 

その後は来年の定演の曲目候補を決める各パートトップを集めての技術委員会。

あらかじめ団員全員から集めた希望曲のリストから団員投票のメインの3曲を選ぶ作業。

このプロセスは長い間変わらない。

 

今年の定演がストラヴィンスキーにシベリウス、前回は伊福部昭だったので今回はその反動なのだろうか、かなり保守的な曲ばかりだった。
ベートーヴェン、ブラームス、チャイコフスキーの交響曲に集中するのは毎年のこと。

 

古株の自分は若い団員に任せて極力発言は控えていた。

結局候補になったのは、チャイコフスキーの交響曲第4番、ブラームスの交響曲第1番にラフマニノフの交響曲第2番。

 

いずれも沼響として過去に演奏したことがある曲ばかり。

 

Youtubeは今回演奏した曲のひとつフリッパリー第4番

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2025年7月18日 (金)

ハノーヴァーバンドのベートーヴェン

曇りのち晴れ、朝早くに雨。

関東東北で遅い梅雨明け。

 

昨晩は明後日に迫った沼響団内アンサンブル大会のための、ホルンセクションパート練習。

 

仕事を終えて会場に着くとすでに仲間は集まっていた。

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曲はフリッパリーズの第4番と第9番

 

かなりやばいな、練習しないと・・・

 

箱根の親せきが今年も特産の三島ジャガイモを持ってきてくれた。


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父方の祖母の実家で、祖母が嫁いできて以来代が変わっても数十年もの間持ってきてくれている。

持ってきたのは亡き父の従弟、もう齢80を超えている。

「もう無理をしないでください」と言うと。

「Tちゃん(父のこと)とHさん(祖父のこと)にはお世話になったからね」

 

ありがとうございます・・・・・・。

 

通勤の車中でロイ・グッドマン率いるハノーヴァーバンドのベートーヴェンを聴いている。

英NIMBUSへの交響曲の全集録音

 

古楽器初のベートーヴェンの交響曲全集として話題になった録音。


古楽器隆盛となる比較的初期の全集だった。


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ベートーヴェン:交響曲全集

・交響曲第1番ハ長調 op.21 *
・交響曲第2番ニ長調 op.36 *
・交響曲第3番変ホ長調 op.55『英雄』
・交響曲第4番変ロ長調 op.60
・交響曲第5番ハ短調 op.67『運命』*
・交響曲第6番ヘ長調 op.68『田園』
・交響曲第7番イ長調 op.92
・交響曲第8番ヘ長調 op.93
・交響曲第9番ニ短調 op.125『合唱』[65:13]
  
 ロイ・グッドマン(指揮)
 モニカ・ハジェット(指揮)*
 ハノーヴァーバンド

 オスロ大聖堂聖歌隊
 エイドェン・ハーヒー(S) ジーン・ベイリー(A)
 アンドルー・マーゲイトロイド(T)
 マイケル・ジョージ(Bs)

  録音 1983~1990年

自分は最初FMなどで聴いていたけれど、全曲を所有するようになったのはごく最近のこと。

ブックオフの格安棚で見つけたもの。

 

この全集の後ガーディナーやノリントン、ブリュッヘンなど、続々とベートーヴェンの新録音が出た。

今となっては多少アンサンブルが粗いけれども透明な響きと適度な勢いがあって、爽やかな感動を誘う演奏。

 

後のシューマンの交響曲全集では、だいぶアンサンルの精度が上がっていた。

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ナチュラルホルンの音を割った響きがなんとも効果的だ。

ベートーヴェンの交響曲は2番と4番以外は実際に演奏したことがあるけれど、ハノーヴァーバンドの演奏では聴き慣れない音が鳴っている。

 

特に「田園」のホルンに顕著、あんなこと楽譜に書いてあったかな??。

 

Youtubeはハノーヴァーバンドのベートーヴェン、「献堂式」序曲

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2025年7月15日 (火)

本日の練習、沼響ホルンセクションわが家に集まりフリッパリー

台風5号は北海道に上陸、こちらは西からの低気圧の影響で昨晩から断続的な雨。

同じ県内でも静岡市や富士宮市では線状降水帯が発生したらしい。

 

先週からの備忘録。

 

木曜日は前日のスイスロマンド管の実演の余韻が冷めやらぬ中でオケの練習。

曲はフンパーディンクのオペラ「ヘンゼルとグレーテル」から序曲と第1幕の途中まで。


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指揮は泉翔士先生の3回目。

先生の指導は無駄のない説明で職人的な手際の良さの感じられるもの。

オケの水準は未だ曲の内容の手探り状態。

 

今月下旬に沼響恒例の団内アンサンブル大会があり、ホルンパートも参加。

土曜の夜に我が家に集まって練習することになった。

 

皆が集まり、まずは曲選びから。

4人全員が揃う練習は、この日のほかは本番当日のみなので、さほど難しくない曲ということで、チェレプニンの六つの小品とホルンカルテットの定番「フリッパリー」が候補に上がった。

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とにかく吹いてみてもほとんど初見なので混沌とした状態。


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とにかく音源を聴いてみようということで、ブヤノフスキーの率いるレニングラードフィル(現サンクトペテルブルクフィル)のホルンセクションによるメロディア盤LPでチェレプニンを聴いてみる。

「フリッパリー」の音源もあったはずがなかなか見つからない・・・

 

いろいろ吹いてみて、結局「フリッパリー」の第4番と第9番に決定。

 

何度か合わせてみたけれど、非公開のアンサンブル大会の気楽さからか、練習よりもほとんど雑談で2時間余りが終わる。

 

皆が帰ってからレコード棚を探していたら「フリッパリー」の音源が出てきた。
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しかも作曲者のLowell E.Shawが加わっているレコード!

4人はバッファローフィルのメンバーらしい。


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音源を所有していたことはなんとなく覚えていたけれど、まさか作曲者自身の録音があったとは・・・

購入音盤のリストアップはしてあるけれど、曲目詳細の把握未だ追いつかず。

 

Yooutubはアメリカン・ホルンクァルテットによる「フリッパリー第9番」

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2025年7月12日 (土)

ジョナサン・ノットとスイス・ロマンド管弦楽団、そしてHIMARIのことなど

7月も半ば、金曜土曜は風も吹いて比較的過ごしやすい一日。


今週水曜はスイスロマンド管弦楽団の来日公演に行っていた。


場所はサントリーホール。



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この日はどうしても抜けられぬ会議があり、やむなく出勤。
会議終了と同時に東京に向かう算段をしていた。


ところが先方の都合で会議は他日に延期となり早めに東京に行くことができた。


 


東京までは最近もっぱら新幹線を使わず普通列車のグリーン券。



今回もそのつもりが3月の料金改定で、東京までだと新幹線よりも高かくなってしまっていた。
やむなく普通席で。



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早めの夕食は、お茶の水の三島由紀夫の行きつけの店、画廊喫茶「ミロ」でハヤシライス。



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三島由紀夫の定席だったという場所には三島由紀夫の写真が飾ってある。



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店に入った時はその席には男性が座っていて読書中だった。


 


スイスロマンド管弦楽団は1987年の来日公演を聴いている。


アルミン・ジョルダンの指揮でアルゲリッチをソリストに迎えたラヴェルのト長調のコンチェルトを含む「スペイン狂詩曲」、「ラ・ヴァルス」、「ボレロ」といった舞曲系のオール・ラヴェルプロだった。


アンセルメの時代のスイスロマンド管の暖色系の音色とは異なる、透明度の高いヒヤリとした青白いオケの響きが、非常に印象に残っている。


じわりじわりと着実に温度を上げていき、青白き炎が燃え上がるクライマックスを迎えたボレロなど見事なものだった。


アンコールは確かドビュッシーの「古代のエピグラフ」の第1曲をアンセルメ編曲版で演奏したように記憶している。そしてもう一曲はシャブリエの「楽しい行進曲」だったような・・・


 


今回の来日公演は現音楽監督のジョナサン・ノットに天才ヴァイオリニストHIMARI。



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・ドビュッシーによるエチュード     :ジャレル
・ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47    :シベリウス
 アンコール~
  無伴奏ヴァイオリンソナタ第6番 ホ長調 op.27-6 :イザイ


・バレエ「春の祭典」          :ストラヴィンスキー 
 アンコール~
  組曲「マ・メール・ロワ」~妖精の国   :ラヴェル


 


今話題のHIMARIが出るというのでチケットは完売。



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最初にノットによる日本語と英語による挨拶のアナウンスがあった。


第1曲はスイスロマンド管の"composer-in-residence”のミカエル・ジャレルによる「ドビュッシーによるエチュード」


この曲はドビュッシーのピアノ曲の練習曲集から3曲を選んで管弦楽化している。


作曲と言うよりもドビュッシーのスタイルに比較的忠実に編曲したもの。


よくできたアレンジで、あたかもドビュッシー自身のオーケストラ曲のように響いていた。


 


オケの音はジョルダンの指揮で聞いた時のような、冷たさのある透明感のようなものが僅かながら感じられる。


これがこのオケの伝統的な音色なのだろうか。


 


2曲目はHIMARIの登場。


なぜかトラブルがあったようで、ひとりのコントラバス奏者が舞台そでに引っ込んだままなかなかステージに現れない。


しばらく待たされコントラバス奏者がステージに戻ると、聴衆が固唾をのむなかでHIMARIの登場。


 


シベリウスのヴァイオリン協奏曲は好きな曲で、実演では十代の頃の五嶋みどり、諏訪内晶子、竹澤恭子の女流ばかり3人の演奏を聴いている。


この中では小さな体を折り曲げるようにして力強く弾いていた五嶋みどりと、強烈なエネルギーの放射が感じられた竹澤恭子の演奏が印象に残っている。


 


そしてHIMARI。


印象的な序奏が始まる。


最初あれ?と思ったのが、音が小さい。


小さな体格のせいなのだろうか楽器が不調なのだろうか。


同じような体格と年齢で聴いた五嶋みどりの時はもっと強烈な響きで始まったと記憶している。


 


自分としては演奏に乗り切れないまま第2楽章に突入。


ここでようやく深くしみじみと歌うヴァイオリンの音色に没入することができた。
とても14歳の少女とは思えない大人の音楽。


アンコールはイザイの難曲、無伴奏ヴァイオリンソナタ第6番。
これは凄かった。


 


イザイの曲はかなり前に、たまたま宿泊していた蓼科のリゾートホテルのロビーコンサートで、現在シュターツカペレ・ドレスデンの第2コンマスになっている湯本亜美が弾いていた。



酔客のいるようなガヤガヤとした中で、毅然としてバリバリと弾いていた姿を今でも思い出す。


その時の彼女もまだ10代の少女だった。



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後半は「春の祭典」。


編成も大きくなりオケの配置も前半とは大きく変わっていた。


比較的軽いノリで整然と進めていくハルサイ。


野性的なテイストよりも要所要所を引き締めて精緻に音化していく手慣れた演奏。


 


あぁ、この曲もベートーヴェンやマーラーのような古典なんだ。


細かなところで今まで気が付かなかった音が鳴っている箇所もあり、通常とは異なった版を使っているのかな・・
など思いながら聴いていた。


 


スイスロマンド管はさほど機能的なオケではないけれど、色彩の豊かさとジョルダン以来のサラリとした透明な音色感の絶妙なバランスは変わっていない。


アンコールの「マ・メール・ロワ」からの終曲「妖精の国」に、その美点が最上の形で出ていた。


冒頭のふわりとした美しい響きには感動しました。


 


Youtubeはノット指揮スイス・ロマンド管の「春の祭典」


 

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2025年7月 8日 (火)

アントニン・キューネルと武蔵野音楽大学ウィンドアンサンブル

今日の沼津の最高気温は33℃、北海道でも35℃越えの猛暑日。

今日、懐かしい人に会った。

子供の小学校時代に一緒にPTAの役員をやっていた方.

 

我が家に近い場所にクリニックを営む歯科医師で、老母がだいぶお世話になっていた。
ところが5月の末に突然クリニックを閉じてしまい体調でも崩したのかなどと、なんとなく気になっていた。

聞くと辞めた理由は病気などではなく、以前から60を過ぎたあたりから辞めるつもりだったとのこと。

 

しばらくして同じ職場のOBに久しぶりに会った。

同じ部署になったことはないけれど、いくつかのプロジェクトでご一緒した先輩。
今や悠々自適の様子。 少しやせたかな?

どうやら今日は古い知り合いに会う日らしい。

 

今日は吹奏楽。
CBSソニーから出ていたLPで「武蔵野音楽大学ウィンドアンサンブル79」というアルバム。


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・異教徒イベリア人の讃歌と舞曲   :C.サリナック
・アルメニアン・ダンス パート1  
・アルメニアン・ダンス パート2  :以上A.リード
・吹奏楽のための序曲op.24     :メンデルスゾーン)

   アントニン・キューネル(指揮)
   武蔵野音楽大学ウィンドアンサンブル 

 

指揮のキューネルは恐ろしく耳の良い人で、練習の時にタムタムの音程についてかなり厳しい要求を出したということを、直接教わった人に聞いたことがある。

タムタムの音程などコントロールができるのだろうか・・・

 

この録音は1979年当時の在学生によるアンサンブル。

入間キャンパスの1-2年生と江古田キャンパスの3-4年生による二つの団体の演奏が収録されている。

メンデルスゾーンの曲は15歳の時の作品。

オリジナルは11人編成の管楽合奏のために作曲された。
ここでは現代の編成による編曲版を使用。

 

サリナック(スリナッハ)はスペインの作曲家。
アルベニスのピアノ曲、「イベリア」の管弦楽編曲が一番有名かもしれない。

「異教徒イベリア人の讃歌と舞曲」はかなり特異な楽器編成。

リヒャルト・シュトラウスの管楽器のためのセレナードやストラヴィンスキーの詩編交響曲のオケ部分に共通するような音楽性の高いクラシカルな作品。

 

アルフレッド・リードの2曲は有名な曲。

中でもパート1はこの分野での古典作品としてよく演奏されている。

 

この中では強烈なリズムが支配するバーバリスティックなサリナックの作品に一番感銘を受けた。
演奏も見事。

他の3曲と異なる緊張感に満ちた演奏も良い。

 

「アルメニアン・ダンス パート1」は入間キャンパスの1-2年生徒による演奏。
演奏での出来は3-4年の演奏とは格段の差があった。

メンバー表を見ていたら全日本吹奏楽コンクール全国大会へ延べ32回出場、21回金賞の吹奏楽界のレジェンド、佐藤正人氏の名前を見つけた。

 

Youtubeはサリナックの「シンフォニア・フラメンカ」

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2025年7月 7日 (月)

クリュイタンスとケンペのベートーヴェンSACD

蝉が鳴かないなどと書いたら、日曜日の朝から一斉に目覚めたかのような蝉しぐれ。

本格的な夏。

吐噶喇列島の地震は未だ収まらず。

 

同じ県内の伊東市の市長は多くの人に迷惑をかけてようやく辞意。

だが再び立候補するつもりらしい。

 

先日先輩宅で新しいオーディオを楽しんだ帰りに近くのハードオフに寄ってみた。
定価3万5千円のSACDを数百円で入手したというお店。

 

この店ではかつて大量の外盤LPが入荷したりしていたけれど、最近はLPの入荷もめっきり減った。

今はここでCDを買うことはほとんどない。

CDコーナーにも回ってみるとあいかわらず高い。

 

棚の中に目新しい大きなCDセットがあった。

 

クリュイタンス指揮のベートーヴェン交響曲全集のSACD/CDハイブリッド5枚組のセット。

 

タワーレコードが出していた限定セットで定価10,000円(税別)が4,400円。


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この全集は東芝のセラフィムの廉価盤LP以来お馴染みの演奏で、LPでは全曲揃えてあるし、CDでもクリュイタンスのBOXセットの中に全曲が入っている。


ただBOXセットのCDの音はあまりよくなかった。

 

半額以下とはいえ決して安くないけれど、その場でネットでいろいろ調べてみると、本国にあるオリジナルマスターからのマスタリングによるハイブリッドCDで、評判も良いようなので買ってしまった。

 

もう一セット、ケンペ指揮ミュンヘンフィルのベートーヴェン全集もあった。

 

こちらは、ESOTERICのSACD定価15,000円が4,400円

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ケンペは通常のCDでバラで買った全曲と、LPでも何枚かを持っているけれど。
いずれも音にいまひとつの鮮明さを欠いていた。

 

こちらもエソテリック創立25周年を記念したSACDで、中古市場でも高価といういくつかの記事に釣られて買ってしまった。

 

 

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2025年7月 5日 (土)

本日の練習、「ヘンゼルとグレーテル」第3幕途中から

7月最初の週末、東日本も梅雨明けに。


今月1日に蝉の声が聞えたけれど、なぜかその後全然聞えてこない。

胡瓜が曲がったものばかりだったのが、水を朝晩たっぷり与えたらまっすぐになってきた。

出遅れて植えたサツマイモは、この暑さで何本かが成長できずに立ち枯れ。

カボチャはなぜか雄花ばかりで雌花が咲かない
なぜだろう???

これでは受粉ができない。

 

最近のポコはこの暑さで夏バテ気味。寝てばかり。


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エサも残すようになってしまって、心配になって獣医さんのところで診てもらった。

血液検査の結果は異常無し。

抗生物質と栄養剤の注射を打ったら元気になりました

 

木曜日はオーケストラ。


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鈴木衛先生の指揮でオペラ「ヘンゼルとグレーテル」の3幕の後半から。

練習すればするほど難しい。

 

Youtubeは「ヘンゼルとグレーテル」第3幕

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2025年7月 2日 (水)

小菅優の「ファンタジー」

晴れのちくもり、一時雨。

今日から7月、蝉の鳴く声を今年初めて聞いた。

東日本の梅雨が明けぬまま本格的な夏に突入か。

諸物価値上がりの夏。


小さな畑があるので、自宅で消費する分の野菜類はできるだけ作るようにしている。


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ナスにピーマン、モロヘイヤ、片手間の素人百姓でその年によって出来不出来が大きいけれど、今年の夏野菜は順調。

昨年不作だったトマトと胡瓜がたくさん取れている。

 

小菅優のピアノを聴く。


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01幻想曲ハ短調BWV919 (J.S.バッハ)
02幻想曲イ短調BWV922 (J.S.バッハ)
03幻想曲ニ短調K.397 (モーツァルト)
04幻想曲ハ長調Hob.17-4 (ハイドン)
05幻想曲ト短調op.77 (ベートーヴェン)
06幻想曲ハ長調D.605A (グラーツの幻想曲) (シューベルト)
07幻想曲ヘ短調op.49 (ショパン)
08幻想的小品第1番ト短調 (ラフマニノフ)
09フーガ ニ短調 (ラフマニノフ)
10ベティカ幻想曲 (アンダルシア幻想曲) (ファリャ

小菅優(ピアノ)

  録音 2006年 4月

 

「ファンタジー」と題されたアルバムで、バッハからファリャまでの「幻想曲」を集めたアルバム。

2007年にはこの曲目とほぼ同じ内容で国内のリサイタルを開いている。

 

ブレンデルと同じバッハの曲が全く別の曲の様に聞こえてくる。

モーツァルトのK.397はグルダの演奏を聴いて好きになった曲。

ブレンデルやグルダで聞かれる深い陰影のようなものは希薄だが、暴れ馬のような若々しいエネルギーに満ちた演奏の数々がよい。

 

後半のラフマニノフとファリャが特に秀逸。

 

Youtubeは小菅優のアルバム「小菅 優/Four Elements Vol.2: Fire」からストラヴィンスキ-、チャイコフスキー、ファリャなど

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