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2025年10月11日 (土)

山下 一史指揮芸大フィルハーモニア管の定期演奏会はオール・ラヴェルプログラム

10月も半ばになり今日は朝から雨。

本日の最高気温は20度℃。
これは一週間前の最低気温よりも低い。

昨日は芸大フィルハーモニア管弦楽団の定期演奏会だった。
19時開演。

家の雑事を済ませて午後から東京へ。

 

多少の時間の余裕があったのでお茶の水ディスクユニオンに寄り、その後では国立科学博物館の「氷河期展」
こちらの詳細は後日。


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金曜夜の東京上野公園は盆踊り大会で盛り上がっていた。


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炭坑節とYMCAで外人さんも入って楽しい雰囲気。

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しばし自分もその雰囲気に浸っていた。

 

芸大フィルは東京芸大に所属するプロオケ。


今年生誕150年のオールラヴェルプログラム。
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・ドゥルシネア姫に心を寄せるドン・キホーテ
・ピアノ協奏曲 ト長調
・ツィガーヌ
・組曲《マ・メール・ロワ》
・ボレロ

  甲斐 栄次郎(バリトン)
  野原 みどり(ピアノ)
  對馬 佳祐(ヴァイオリン)

  山下 一史(指揮)
  芸大フィルハーモニア管弦楽団

指揮は沼響を指揮していただいたこともある山下一史先生。

ピアノはロン・ティボー国際コンクールと日本音楽コンクール1位の受賞歴のある野原みどりさん。

バリトンはウィーン国立歌劇場で長く活躍していた芸大教授の甲斐栄次郎さん、ヴァイオリンは芸大フィルコンマスの對馬 佳祐さん。

 

いやぁ良かった。

芸大奏楽堂の素晴らしい音響の中で、ラヴェルの色彩豊かなオーケストレーションを堪能しました。


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最初は「ドゥルシネア姫に心を寄せるドン・キホーテ」

これはシャリアピン主演の映画「ドン・キホーテ」の音楽になるはずが、ラヴェルが体調を崩し締め切りに間に合わず、結局イベールの曲が採用されたといういわくつきの作品。

結局宙に浮いてしまった曲を、「ドゥルシネア姫に心を寄せるドン・キホーテ」として完成させた3曲からなる連作歌曲がラヴェルの最後の作品になってしまった。

 

10分足らずの曲だけれど、甲斐さんは曲の性格を見事に歌い分け、ドン・キホーテのユーモアに満ちた明るさを、スペイン風のリズムの中で見事に再現されていた。まさにベテランの貫禄。

 

次の野原さんのコンチェルトは圧巻だった。

細かな部分まで神経をはりめぐらせ、バラード風の第2楽章の美しい歌には会場に深い感動が広がっていった。

自分も聴いていて何度もホロリときました。

フィナーレの華麗なテクニックも見事なもの。

曲が終わった後に一瞬の沈黙のあとに盛大な拍手。
今日のお客さんもよかった。

 

ツィガーヌは新しくこのオケのコンマスに就任した對馬佳祐さん。
奇をてらわず安定したテクニック。

 

ラヴェルの曲は実演で聴くとオーケストレーションの妙がよくわかる。

「マ・メールロワ」はジャンバティスト・マリ指揮札幌交響楽団の名演で好きになった曲。

その後ブーレーズ指揮ロンドン響の実演も聴いている。

中でも終曲の「妖精の園」は、先日ノット指揮のスイスロマンド管のアンコールで聴いたばかり。

さすがにアンセルメ以来の伝統のあるオケと比べると、響きのこくの密度に差はあったけれど、芸大フィルの演奏もやわらかなオケの響きが美しくホールに拡散していってラヴェルの精妙な響きを堪能。

 

若いメンバーのオケは熱い演奏を聴かせてくれて、最後の「ボレロ」の管楽器のソロも安定した演奏。

音量のレベルを一定のテンポの中で段階的にガッガっと上げていく山下先生の計算された解釈に見事に応え、煌びやかに盛り上がっていた。

 

中でもファゴットの一番奏者が、ボレロでは楽器をフレンチ式のバソンに持ち変えるこだわりよう。
ソロで効果的な音色を聞かせ、木管群の全体の音がまさにラヴェルが想定したであろう響きになっていた。

 

これでチケット代4000円。

なんて安いのだろう。

 

Youtubeは「マ・メール・ロア」から妖精の園

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