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2025年11月に作成された記事

2025年11月28日 (金)

オーマンディのハイドン「軍隊」

昨日の雨は明け方には上がり本日快晴。

巷ではインフルエンザが流行中。

 

各地で今まで経験したことがないほどのクマの被害。

自宅裏山は伊豆天城山系とは地続きの山。

伊豆半島のクマは昭和初期に絶滅した、とされていたけれど数年前にほぼ百年ぶりに確認されている。

真夜中になると裏山にイノシシやシカが出没してガサゴソやっているけれど、クマはいやだな。

 

オーマンディのハイドン。先日のミトロプーロス盤と同じくハードオフで見つけたジャンク品。

税込み110円の日本コロンビア10吋盤。

 

今日聞いたのは第101番「軍隊」でオーマンディ唯一の録音。


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・交響曲第100番ト長調「軍隊」 
 ユージン・オーマンディ(指揮)
 フィラデルフィア管弦楽団

 録音 1953年12月23日

 

オーマンディのハイドンの録音は少なくて、ステレオでは96番「奇跡」と101番「時計」の2曲があるのみ。

 

この「軍隊」の同日にはフランクの交響曲も録音している。
モノラル録音。

フランクの録音があるので、ハイドンではさほど時間をかけずに録音したと想像する。

 

演奏は20世紀初めに一般的だった大編成オケによるハイドン。

速いテンポで駆け抜けた巨匠の一筆書きのような味わい。

ハイドンのシンプルなスコアを、レントゲンで透かして見るような完璧なバランスで輝かしく鳴らし切っていて、聴き手に心地よい快感を誘う。

 

ところが良い気分で聴いているうちに、あれ!と驚く箇所があり、スコアを取り出して再び聴きなおした。


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終楽章で太鼓類が連打で入る直前の弦楽器をピチカートで演奏させている。


同じようなことを終楽章で3か所ほどのピチカート。

 

ピチカートにすることで強弱のコントラストがはっきりして、続いて入る打楽器群のインパクトが大きくなっている。

ちょっぴりハイドンらしいユーモアも感じられて、これは面白いと思う。

 

Youtubeはシフ指揮ベルリンフィルの「軍隊」

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2025年11月25日 (火)

本日の練習、ピットに入って合唱合わせ

曇りのち雨。

畑のサツマイモを孫と一緒に試し掘りをしたら、最初の株が小さかったのでそのまま中止。
今年は不作かもしれない。

 

昨日月曜の振替休日は午後から夜までオケ。

本番が来月に迫ったフンパーディンクのオペラ「ヘンゼルとグレーテル」の合唱合わせ。


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今回はオケピットに入った。

ピットに入るのは前回の「トスカ」以来ほぼ10年ぶり。

かなり深く下げての練習。

 


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この文化センターの建築に関係した人に聞いた話では、舞台を設計した専門家がワーグナーをやるにはこのピットの深さが必要だということにこだわり、この深さになったとのこと。

オペラ「ヘンゼルとグレーテル」の作曲者フンパーディンクはワーグナーの下で働いたこともあり、大きな影響を受けている。

ちょうどホルンパートの位置するあたりには天井が被る形になっていて、まるでバイロイトの祝祭劇場のような感じになっている。

 

実際ステージ上で演奏するよりも響きが豊かで、吹いていて実に気持ちが良い。

ワーグナーの影響を各所で感じとることができた。

これはステージ上では気がつかなかったこと。

 

最初に第3幕、最後の場面で登場する少年合唱団との合わせから。

市内の楽器店の音楽教室に通う子供たち20名あまりが、ステージ上から珍し気にピットのなかをのぞいている。


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可愛い声と、走り回っているドタドタした音が聞こえるけれど、ピットの中のオケからはステージの上は見ることができない。

初めてのオケとの共演で、歌はどうしても遅れがち。

何度も繰り返しているうちにそろってきた。

 

終幕の場面で、夕べの祈りの旋律を歌う少年少女の純な歌を聴いているうちに涙が出そうになってきた。
どうも最近涙もろい。

 

休憩をはさんで、演出家の方から今回の演出のコンセプトの説明を受けた後、前奏曲から通す。

なんでも演奏会当日の午前中に全国ネットのFMでこの公演を紹介するとのこと。

 

その時のバックに流すための録音をするとのことで、皆緊張した面持ちで演奏が始まる。

放送用の15分だけの演奏のつもりが、良い感じで演奏が進んでいって、なぜかそのまま第1幕の終わりまで進んでしまった。

適度な緊張感が良かったかもしれない。

途中いろいろあったけれど今まででは一番良い出来だった。

緊張感を保ちながらそのまま第2幕も最後まで流し、結局全曲を通した結果になった。

 

合唱も入って徐々にオペラの形になってきて吹いていて楽しい。
なんとも贅沢な至福の時間。

 

Youtubeは「ヘンゼルとグレーテル」から夕べの祈り、エッシェンバッハ指揮シュターツカペレ・ドレスデン

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2025年11月23日 (日)

「あわしまマリンパーク」そしてミトロプーロスのマドンナの宝石のことなど

11月後半の三連休は穏やかな良い天気。


孫たちが帰省してきて土曜日に「あわしまマリンパーク」に孫を連れて行っていた。


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ここは伊豆三津シーパラダイスと並ぶ沼津に二つある水族館のひとつ。
昭和38年オープンの歴史のある水族館。

 

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施設の老朽化と経営難のため昨年1月に閉館したものの、惜しむ声が多く支援を受けて再び運営を始めている。ラブライブサンシャインの聖地としても知られる。

 

あわしまマリンパークのある淡島は独立した無人島。
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画像は数年前の冬に撮影したもの。

 

以前はロープウェーで陸地と結ばれていて、特撮テレビドラマのウルトラQのシーンで使われたりしている。

ロープウエーは廃止されて今の交通手段は船のみ。

 

戦時中は海軍の音響実験施設があり、その跡地に会員制の超高級ホテル「淡島ホテル」がオープンしたけれども経営破綻。


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その後紆余曲折があって今は営業を再開している。

戦争遺跡である海軍桟橋の横にあった淡島ホテルのヘリポートは崩壊していた。

 

「あわしまマリンパーク」は施設も老朽化して前途多難な中で、職員の方々のいろいろ工夫を凝らした手作り感満載の展示がなんとも暖かな雰囲気を出していた。


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世界の珍しいカエルを集めたカエル館も健在。


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日頃見慣れていた東日本のアマガエルが、西日本のアマガエルとは異なる新種であることを初めて知った。
今年になってからの発見だそう。

 

幼き頃からの自分の思い出の地だけに、頑張って欲しいもの。

 

 

ハードオフのジャンクLPコーナーにごみのような状態で放置されていた10吋盤から。

 

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・歌劇「マドンナの宝石第2幕、第3幕間奏曲 :ヴォルフ・フェラーリ
・歌劇「マノン・レスコー:」間奏曲     :プッチーニ
・歌劇「イーゴリ公」からダッタン人の踊り  :ボロディン*

 ディトリ・ミトロプーロス(指揮)
 フィラデルフィア・ロビンフットデル管弦楽団
 ニューヨークフィルハーモニック*

  録音 1946年7月26日
     1952年12月1日*

LPレコードの実用化は1947年、いずれもSPレコード時代の録音。

3曲ともマイナーレベルからCD化はされているけれども、CDはいずれもLPもしくはSP盤からの板起こしのようだ。

 

ロビンフッドデル管の実体はフィラデルフィア管で契約上の変名。
以上のヴォルフ・フェラーリとプッチーニの二曲に加え、メノッティの「セバスチャン」組曲と歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲も同日に録音されている。

 

「マドンナの宝石」は自分が初めて聴いた(聴かされた)クラシック音楽だった。

クラシック音楽には無縁だった父が、なぜか自分が生まれたときにオーマンディ指揮ミネアポリス交響楽団のSP盤を買ってきて、自分の枕元でずっと流していたらしい。

ミトロプーロスの演奏はフルートによる序奏入り。

この魅力的な序奏をなぜか多くの録音はカットしていて、ステレオ期の録音では、邦人のいくつかの録音を除くと序奏を加えているのはパウル・ワルターのフォンタナ盤くらいしかなかった。

オーマンディの演奏にも序奏は入っていた。

 

ミトロプーロスの演奏は3曲ともキリリと引き締まった厳しさ漂う格調高い演奏だ。

録音はこの時期としては驚異的に良い。

 

Youtubeはオーマンディ指揮ミネアポリス響の「マドンナの宝石」間奏曲、1935年の録音

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2025年11月20日 (木)

本日の本番、ヘンゼルとグレーテルはソリストの方たちとの初練習

11月後半に入り寒くなってきた。
このところの最低気温は連日5℃前後。


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オクラは花は咲けども実はつけず。

もう終わりにしてもよいのだけれど、花が美しいのでしばらくそのままにしておこう。

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そろそろサツマイモを収穫しようかな。

この週末に孫たちが来るので一緒に芋堀り大会でも。

 

木曜日はオーケストラ。

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初谷先生の指揮で、来月本番が迫ったフンパーディンクのオペラ「ヘンゼルとグレーテル」。

 

今回は歌手の方々も加わりました。


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カミナリの効果音を生み出すサンダーマシンも入り、全体の姿が見えてきた。

 

 

Youtubeはグレーテル役の宮地江奈さんのモーツァルト、歌劇「魔笛」から夜の女王のアリア

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2025年11月18日 (火)

鍋島元子のチェンバロ、ラストリサイタル

晴れのち曇り、昨日までは比較的暖かだった。

日曜日にららぽーと沼津にいってみたら、バンクシーの版画販売会をやっていた。


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一番高いものは1990万円。

同じ作品なのに十倍の価格がついているのがあって係の人に聞いてみたら、高いものは初期のもので無名時代のバンクシー自身が刷ったものだそう。


展示されている作品はのほとんどは第三者の刷りで、30万円前後。
けっこう売れていた。

私は見るだけです。

 

鍋島元子のラストリサイタルを聴く。


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・ガリアルダ     :G. ド・マック
・第1旋法のトッカータ へ長調 :G. サルヴァトーレ
・パッサ・フィアメンガによるカプリッチョ :G. フレスコバルディ 
・トッカータ ホ長調・イ調  :M. ヴェックマン
・パッサカーリャ ニ調   :J. K. ケルル
・組曲 イ短調   :J. J. フローベルガー
・チャッコーナ ハ長調  :J. パッヘルベル
・組曲ホ短調 BWV996 :J. S. バッハ
・組曲ホ短調より アルマンド :G. F. ヘンデル  

  鍋島元子(チェンバロ)

  録音1999年8月18日、
    ドイツ・ミュールハウゼン市庁舎

 

Discover Internationalから出ていた同じく鍋島元子のCD「バッハとその先駆者たち」と 一緒にブックオフの格安棚で見つけたCD。

ここのブックオフのご近所には手練れの音楽愛好家がお住まいのようで、かなり凝ったCDやLPが時々出る。

 

鍋島元子は日本の古楽奏者の草分け的な存在。

桐朋学園では小澤征爾、山本直純らと一緒に学んでいる。

レオンハルトの日本人最初の弟子。
古楽研究科会を創設し、鈴木雅明をはじめとした多くの古楽奏者を育てている。

 

このCDは不治の病で加療中ながら渡欧し、その際におこなわれたドイツのミュールハウゼン市庁舎での生涯最後のリサイタルのライヴ。

 

収録された大部分の曲は初めて聞く。

最初通勤の車中のカーステレオで聴いていたけれど、心に響くような深い演奏に感銘を受けて家に帰ってきちんと最初から聞き直した。

 

この2か月後に亡くなるとは思えない毅然とした気品が感じられる演奏。

ひとつひとつの音に魂が宿っているような、まさに大切に慈しむように奏でられるチェンバロの音。

 

おそらく自身もこれが最後になるかもしれない、という気持ちがあったのではなかろうか。

 

これは当日のカセットテープ録音からCD化されたもの。

この演奏がCDとして発売されることが決まり、ご本人が写真や解説の構想を練っていた矢先に容体が急変、結局出来上がりを見ることができなかったという。

ヒスノイズはあるし、遠くの空でジェット機が飛んでいるようなゴーというノイズが微かに聞こえるようなCDだけれど、チェンバロの音が比較的生々しく採れているのであまり気にならない。

 

なによりも伝わってくる演奏者の気迫に圧倒される。

最後にアンコールとして演奏されたのは、有名な「調子よい鍛冶屋」を終曲に持つヘンデルの組曲ホ短調からアルマンド。

まさに最後の力をふりしぼって演奏しているようにも聞こえる感動的な演奏だ。

 

Youtubeはラローチャのピアノでヘンデルのアルマンド

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2025年11月15日 (土)

本日の練習、初谷先生でヘンゼルとグレーテル、マウスピースを変えてみた

ここ2日ほど天気が良く空気も乾燥してきた。

 

インフルエンザの感染が急速に拡大中。

自分の身近にコロナウイルス感染も2件ほど。

 

今週のオケの練習は変則的に金曜練習。

初谷先生の指揮で「ヘンゼルとグレーテル」第3幕を市民文化センター大ホールで。
今回の公演は日本語訳によるもの。


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ホルンパートでは譜面上はinFだったのが、曲の途中でinE ,inEs, in Dなど煩雑に変化してその都度読み替えをしながら吹いている。

 

今回の公演ではいくつかの箇所でカットがあり、カットした部分の中で調が変わっていて、飛ばして着地した箇所が飛ぶ前と異なる調に変わっていたりする。


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ゲシュトップやミュートを使う場所もかなりあって、心の準備のために事前にいろいろと譜面に印を書きこんだりしているうちに、だんだんと譜面がグチャグチャになってきた。


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帰省していた娘が忘れていったホルンのマウスピースを試しに使ってみたらなかなか良い。

本番はこれで吹こうかな。

 

本番まであと一か月。

来週はいよいよ歌手の人たちとの初練習。

 

Youtubeはウィンナホルンによるフンパーディンクの「夕べの祈り」

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2025年11月13日 (木)

カラヤン若き日のフンパーディンク、ヘンゼルとグレーテル

薄曇りの一日。

不要なものの片づけを始めている。

手始めに本の処分。

 

暇ができたら読むだろうと思って買った本も結局読まないまま。

結局旬が過ぎたり興味の対象が去ったりしたものも多くて、ブックオフに持ち込んでも値のつきそうな売れ筋の本はほとんどない。

 

どんな本でもきちんと査定してくれた市内にあった馴染みの古書店はすでに廃業して久しい。
近隣の古書店も20年ほど前に姿を消してしまった。

20年ほど前までは、今は無き沼津西武で近隣の古書店主催の古本祭りが毎年開催されていて、中古レコードも出品されたりしてかなりにぎわっていた。

もうそのような時代は来ないのだろう。

 

いよいよ来月に迫ったオペラ「ヘンゼルとグレーテル」の本番。

練習していて疑問に思う部分を、いくつかの手持ちの音源で確認している。

 

今日はカラヤンの演奏を聴いていた。


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・歌劇「ヘンゼルとグレーテル」全曲  :フンパーディンク
 ヘンゼル:エリーザベト・グリュンマー(S)
 グレーテル:エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)
 父親:ヨーゼフ・メッテルニヒ(Br)
 母親:マリア・フォン・イロシュヴァイ(C)
 魔女:エルゼ・シュルホフ(C)
 暁の精:アニー・フェルバーマイア(S)
 
 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
 フィルハーモニア管弦楽団
 ロートン・ハイスクール少女合唱団
 バンクロフト・スクール合唱団
  
 録音:1953年6月27日・29日・30日、7月1日・2日、ロンドン

 

ベルリンフィルの芸術監督就任前のカラヤン若き日の演奏。
モノラル録音。

 

スタジオ録音としてはカラヤン唯一の全曲録音で、後に序曲のみベルリンフィルと録音している。

全曲では同時期のミラノでのライヴ録音がいくつかの海賊版レーベルから出ていた。

 

ロマンティックにして幻想的な雰囲気が漂う見事な演奏だ。

序曲ひとつとっても、遅くに始まる冒頭から自然に加速しながら主部に移っていく部分の鮮やかさ。

実にうまいなぁ・・と思う。

 

歌が入ると繊細にして美しい素敵なメルヘンの世界が広がる。

シュワルツコップ以下の歌手陣も、楽しげに音楽の波に乗って気持ちよく歌っているのが伝わってくる。

 

名手デニス・ブレインのホルンソロも美しい。

 

モノラルながらカラヤンが再録音をしなかったのは、この演奏があれば十分と考えていたのではなかろうか。

 

手持ちは英ColumbiaLP初期のオリジナルLP。

初期LPに特徴的な厚く重いレコード。

EQカーヴはコロンビアカーヴかと思いきやどうも違うようだ。

 

いろいろ試行錯誤したけれど結局RIAAで聴いた。

 

Youtubeはカラヤン指揮フィルハーモニア管の「ヘンゼルとグレーテル」第3幕から

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2025年11月11日 (火)

イエーネ・ヤンドーのグリーグ

本日の最高気温は19℃。

今日の風の冷たさは秋の深まりよりも冬の到来を感じさせるもの。
スーパーには正月飾りが並んでいる。

名優仲代達矢さん死去。

ちょうど昨日、録画してあった藤沢周平時代劇「果し合い」を観たばかりだった。
強さの中に奥深い優しさが感じられる、部屋住みの老武士の姿を見事に演じていた。

 

ハンガリーのピアニスト、イェーネ・ヤンドーのグリーグ
NAXOSからのCDで、同じNAXOSから出ていたマクシミウク指揮の「ペール・ギュント」とのカップリングで出た国内仕様盤。
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・ピアノ協奏曲イ短調
 イエーネ・ヤンドー(ピアノ)
 アンドラージュ・リゲティ指揮
 ブタペスト交響楽団

       録音1988年
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・「ペール・ギュント」第1,第2組曲
・「ホルベアの時代から」組曲*    :以上グリーグ
 イェジー・マクシミウク(指揮)
 BBCスコティッシュ交響楽団
 リチャード・シュトゥット*
 ボーンマス・シンフォニエッタ

         録音1993年

今は姿を消したコピーコントロールCDで音はよくないが,ヤンドーやマクシミウクといった実力者が揃っているので買ってみたCD。
ハードオフでのジャンク品税込み110円。

初期NAXOSのピアノ部門を支えていたヤンドーはNAXOSに膨大な量の録音を残し、来日もしていてピアノ教育用の録音も残している。

 


「月の光」や「愛の夢」「調子のよい鍛冶屋」などのピアノソロの曲を間宮芳生らがピアノ協奏曲風にアレンジして、フォルカー・レニッケ指揮NHK交響楽団の伴奏で録音していた。
LPで5枚ほどあってA面はピアノソロ入りB面はオーケストラ伴奏のみという変則的な収録だった。教育的なレコードなので一般の店には出回らなかったと思う。

 

 

このグリーグは弱音部分での細かな動きが秀逸。

精密であるだけでなく音も美しい。

ヤンドーの硬質な音もグリーグには合っていると思う。

リゲティの指揮は終曲の最後の盛り上がりなどなかなか老練。

 

ヤンドーの確かなテクニックを楽しむ1枚。

 

期待したイェジー・マクシミウクの「ペール・ギュント」は普通の出来。

 

Youtubeはヤンドーの弾くバルトーク、ハンガリアン・スケッチから

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2025年11月 9日 (日)

周防亮介のヴィヴァルディ、沼津法人会青年部の税を考える週間チャリティコンサート

朝から雨の日曜日。
気温も低い。

金曜日は東京ヴィヴァルディ合奏団のコンサートだった。


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毎年この時期恒例、国内外の一流の演奏家を招いての沼津法人会青年部主催の「税を考える週間」記念チャリティコンサート。

・カノン    :パッヘルベル
・スタジオ・ジブリの音楽館~魔女の宅急便、となりのトトロほか :久石譲
・組曲「ホルベアの時代より」      :グリーグ
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・協奏曲集「四季」       :ヴィヴァルディ*

 ~アンコール
 ・プリンクプランクプリンク  :アンダーソン
 ・G線上のアリア       :バッハ*
 ・「四季」から夏の第3楽章   

 周防亮介(ヴァイオリン)
 東京ヴィヴァルディ合奏団

法人会主催ということで入場無料。


この一連のコンサートの客層は、ふだんあまりクラシックのコンサートに足を運ばない人たちが多く、開演前には楽章間の拍手を注意するアナウンス入り。満席の盛況。


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東京ヴィヴァルディ合奏団は来年結成65年を迎える老舗。
コンマスの藤原浜雄氏以外はほとんど若いメンバーだ。

前半はなんとなく音楽に集中できず、最初の「カノン」を聴いていて、ひたすら続く同じような繰り返しにこの曲こんな長かったかなぁ・・と感じるほど。

おなじみのメロディーが延々と続くジブリでも、ただただ長く感じていた。

席の後ろから「眠くなってきた・・」という声が・・・

グリーグの快演でようやくほっとする心地。

 

後半は周防亮介のソロで「四季」

ソリストがステージに姿を現れると、ロングヘアーの姿に一瞬会場がざわついた。

演奏が始まると、髪を振り乱しながらロックのコンサートさながらアグレッシブにヴァイオリンを弾きまくる姿に次第に引き込まれていく。
会場は完全に圧倒されていた。

 

フォルティシモでの強烈な音の放射もさることながら、ピアニシモでも会場の隅々まで音は明瞭に響いていくのが素晴らしい。
名器アマティがバリバリと鳴り響いていた。

バックもソリストの入魂の演奏に触発され、前半と同じ団体とは思えぬほど音が鳴っていた。

 

アンコールは3曲の大サービス。

 

Youtubeは周防亮介の弾くヴィエニャフスキの華麗なるポロネーズ

 

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2025年11月 6日 (木)

本日の練習、初谷先生で「ヘンゼルとグレーテル」第3幕、そして山田一雄の「ヘンゼルとグレーテル」(日本語版)2種の録音について

明日は立冬。

朝夕の気温差が大きく最高気温は20℃を超えている。


未だに実をつけている夏野菜の畑のオクラがさすがに成長が鈍ってきた。


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隣の専業農家の畑では、齢80半ばを超えたおじいさんが黙々とトラクターで畑を耕していた。

 

木曜日夜はオーケストラ。


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初谷先生の指揮で、フンパーディンクのオペラ「ヘンゼルとグレーテル」の第3幕。

練習場所は市民文化センター小ホール。

 

今回の公演はこの機会のために特別に翻訳された日本語訳による上演。

先生によると大変ユニークな内容に仕上がっているとのこと。


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ソリストとの顔合わせも終わったようだ。

 

画像は日本語版による二種のヘンゼルとグレーテル録音。


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いずれも山田一雄指揮日本フィルの演奏だが、キャストが異なり別録音。

 

レコードは抜粋版で、省略された部分は女優の岸田今日子がナレーションでつないでいる。


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CDは全曲版でタワーレコードが復刻したもの。
オリジナルのLPは非常に高価。

 

不思議なことに、この二つはほぼ同時期の録音。

キャストでダブるのは魔女役の伊原直子とひばり児童合唱団のみ。

日本語訳は両方とも岩谷和子と門えりお。

 

実は全曲録音については一度完成したもののキャストを入れ換えて再度全曲を録音し直したという経過があり、抜粋版のレコードはそのお蔵入りした方の録音かもしれない。

実際聴き比べると、抜粋レコードも辻宥子や伊原直子ら実力者を揃えていて甲乙つけがたい出来。

 

ただ抜粋盤の方は多少子供向けにフォーカスしている印象があり、歌手のアンサンブルとしては全曲発売された録音の方がまとまりが良いかもしれない。

全曲盤は1970年芸術祭優秀賞を受賞している。

 

面白いことに、同じ指揮者とオーケストラなのに演奏の聴いた印象はだいぶ異なる。

歌手が変わるとこうも違うものか。

 

オペラは奥が深い。

 

Youtubeはグラーツのオケによる「ヘンゼルとグレーテル」組曲版

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2025年11月 5日 (水)

三島の瀧川神社、そしてスペインの名指揮者アルヘンタの「サルスエラ」のことなど

曇り夜一時雨。
本日朝の気温は12℃。

昨日所用で三島に行ったついでに瀧川神社に行ってきた。

車で三島市街地から10分ほどの距離の場所。

箱根山系からの絞り水が、小さな滝となって小川に流れ込んでいる。


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ごく普通に見られる山里の風景のようでいて、ここだけ別世界のような神秘的な霊気が漂う。

瀧川神社は小さな神社だけれど由来は非常に古い。


伊勢神宮との関係も深く、神宮境内の饗土橋姫神社を移築したと伝わる古社。


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古い時代からの修験者の修行の場であり、三嶋大社の神事の前の禊の場。


居るだけで身が清められているような気持ちになる不思議な場所だ。


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おそらく遠い古代からの信仰の場所であったのだろう。

知る人ぞ知るパワースポットで、平日でありながら県外ナンバーの車が何台も停まっていた。


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上流には弘法大師が文字を刻んだとされる文字石。

 

スペインの名指揮者アタウフォ・アルヘンタの10枚組CDBOXから。
Menbranから出ていたCD。

その中からあまり知られていない作曲家で、スペインの民族オペラ「サルスエラ」の管弦楽曲。

 

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ヘスース・グリーディ・ビダオラ(1886-1961)
・10のバスク地方のメロディ

トマス・ブレトン (1850-1923)
・アンダルシアの情景
 ( 1. ボレロ 2.ポロ 3. 行進曲とサエタ 4.サパテアード)

 アタウフォ・アルヘンタ(指揮)
 スペイン国立管弦楽団

     録音 1957年

不慮の事故で若くして急逝してしまったアルヘンタは、DECCAを中心にいくつかの名録音を残している。
特にサルスエラの録音はかなりの数があり、この2曲もその中の1枚。

 

二人ともマイナーな作曲家だけれど、この2曲はいずれもシンプルな中にも聴いていてホロリとさせるような、美しくも切ない歌に沸き立つようなリズム。

 

派手で色彩的なオーケストレーション。

チャルメラのようなスペインの民俗楽器ドルサイナを模したオーボエの使い方も面白い。

 

アルベニスのピアノ協奏曲や管弦楽作品のいくつかオーケストレーションは、ブレトンによるものだとされている。

 

不慮の事故で若くして亡くなったアルヘンタの指揮によって、スペインのローカル音楽の域を超えた素晴らしい音楽がここでは鳴っている。

 

Youtubeはヘスス・グリーティの「10のバスク地方のメロディ」から

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2025年11月 3日 (月)

トロンボーンY君の還暦リサイタル

文化の日の月曜日。


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今朝の狩野川河川敷からの富士山。

 

昨日は同じ沼響でトロンボーンを吹いているY君の個人的なリサイタルを聴きに行っていた。

場所は隣町の長泉町文化センターベルフォーレ大ホール

 

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Y君は二代目の楽団運営委員長を務めていた沼響の重鎮。

 

大企業役員の多忙な中、楽団内外でトロンボーンの研鑽を積み今回還暦を機に個人リサイタルを開くことになった。

本人によると、隣のキャパ120人ほどのイベントホールを借りるはずが、抽選に漏れてやむなく大ホールになったとのこと。

大ホールのキャパは800人、近隣のホールでは屈指の音響を誇るホールだ。


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プログラムは古楽器から現代曲、歌謡曲までも含む多彩なもの。

 

彼の幅広い交友からの友人たちの応援を交えながら、正味二時間のプログラムを彼は吹き切った。


最後は彼と交友のあるトロンボーン奏者十数人がステージに上り「76本のトロンボーン」の大合奏。


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お客さんもたくさん入り結果として大ホールで正解だった。

 

アンコールは奥様のフルート(彼女も元沼響の団員)との二重奏。

 

聴いた後に爽やかな後味の残るコンサートでした。

 

 

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2025年11月 1日 (土)

アイヒホルンのヘンゼルとグレーテル

今日から11月。

昨晩の雨は明け方には上がり比較的穏やかな連休初日。

本日の最高気温23℃。今年も夏が長かったので秋がことさら短い。

気温が下がっても畑のオクラが今でもけなげに実をつけている。
オクラは夏野菜。

今年は毎日のように10本単位で採れて十分元は取った。

 

フンパーディンクのオペラ「ヘンゼルとグレーテル」をいろいろと聴いている。

全曲を通さずに練習していて気になる箇所を中心につまみ聴き。

 

今日はアイヒホルン指揮のオイロディスク盤CD。


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・歌劇『ヘンゼルとグレーテル』全曲 :フンパーディンク

 アンナ・モッフォ(ヘンゼル)
 ヘレン・ドナート(グレーテル)
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(父親)
 シャルロッテ・ベルトルド(母親)
 クリスタ・ルートヴィヒ(魔女)
 ルチア・ポップ(暁の精)、他
 テルツ少年合唱団

 ミュンヘン放送管弦楽団
 クルト・アイヒホルン(指揮)
 録音:1971年

 

とにかく豪華な独唱者たち。

脇役にフィッシャー=ディースカウ、クリスタ・ルートウィッヒ、ルチア・ポップを配したなんとも贅沢な録音。

モッフォのヘンゼルは多少の色気に違和感があるけれど、手際のよいアイヒホルンの指揮の下で豪華な歌手陣の競演を楽しむアルバム。

 

Youtubeはヘンゼルとグレーテル第2幕から、名指揮者シューリヒトの指揮

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