フランツ・アンドレの展覧会の絵
大型連休の前半の土曜日。
今日は良い天気に恵まれたけれども明日夜からは雨の予報。
岩手県大槌町の山林火災は昨日まとまった雨が降り11日めにして本日鎮圧。
夕方に突然の地震、震源地は奈良県。ここ静岡でも長い横揺れがあった。
東北、北海道に続いて近畿でも。
次は南海トラフ巨大地震なのか・・・
フランツ・アンドレの「展覧会の絵」
組曲「展覧会の絵」 :ムソルグスキー~ラヴェル編
フランツ・アンドレ(指揮)
ベルギー国立放送管弦楽団
録音 1950年代
手持ちはテレフンケン原盤の国内10インチ盤。
ベルギーの指揮者フランツ・アンドレ(1893-1973)はブリュッセル音楽院でヴァイオリンを学ぶ。
ベルリンのブリュトナー管弦楽団在籍中にワインガルトナーから作曲と指揮を師事するも、第一次世界大戦に従軍し毒ガス攻撃で負傷。
戦後はベルギー国立放送管弦楽団の創設に関わり、以後1957年まで首席指揮者。
アンドレはベルギー放送局で現代音楽を積極的に紹介していたらしい。
残された録音はチャイコフスキーやスッペ、ビゼーといった一般的な名曲路線の曲が多く、特徴をすぐに思い出せないほど地味。
独テレフンケンにかなりまとまった数の録音があるけれども、その多くがモノラルのために顧みられることなく忘れられつつある指揮者。
この「展覧会の絵」は独テレフンケンへの録音。
プロムナードの冒頭ではトランペットが素朴な音で鳴り響く。
以後鄙びたオケが続く。
オケは一流とはいえないけれど、アンサンブルを堅実に固めながらの弦楽器の丁寧な歌いまわしは、アンドレが確かな腕の指揮者であったことの証明。
「古城」の特徴的なファゴットの音はフレンチタイプのバソンではなかろうか。
「ヴィードロ(牛車)」でのチューバのヨタヨタ感はなんともユーモラスだけれど、曲の本質を突いていると思えなくもない。
曲が進むにつれてオケの響きの密度が上がり熱気を帯びてきた。
「ババ・ヤーガの小屋」から「キーウの大門」に突入する箇所で長いパウゼ(空白)。
これって意図したものなんだろうか。
「キーウの大門」では、じっくり腰を落ち着けてじわりじわりと熱く盛り上がり、後半に登場する鐘も華麗でありながら重量感のある音で、これは良い。
「展覧会の絵」は、かつて沼響で演奏したときに集中的に聴き比べをしたけれども、アンドレの演奏には新たに気づかされた部分もあって、これは拾い物の一枚。
モノラルながら音は鮮明。
独テレフンケンのオリジナルのジャケットが良いので、オリジナルを載せました。
演奏はともかく、この頃の独テレフンケンのレコードジャケットの絵は秀逸。
こちらはアンドレ指揮の「はげ山の一夜」と「死の舞踏」のレコードジャケット
Youtubeはマルケヴィッチ最後の来日時の「展覧会の絵」、オケはN響。
この来日時のマルケヴィッチが都響を指揮した別公演を聴きました。
クライバー、カラヤン、バーンスタイン、チェリビダッケその他、数多くの名指揮者たちの実演を聴きましたが、マルケヴィッチは最も大きな感銘を受けた指揮者です。
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