旅の終わり、山口の湯田温泉で所郁太郎
11月も半ばが過ぎた。
ポコの餌を買いに近くのDIYショップに行くと、クリスマスグッズや正月飾りが並んでいる。
先日まで25℃近い日が続いていたので冬が到来する実感はない。
昨日は暖かな小春日和の一日。
暖かな中でポコは昼寝ばかり。
ときおり薄目を開けてこちらを見ている。
オケの本番が近づき土曜の夜はオーケストラ。
練習場所は隣町の長泉町にあるベルフォーレ。
18時の練習開始。
メインの「新世界より」を中心に通す。
ここのホールは小さいながら適度な残響があり響きが良い。
旅行最終日です。
湯田温泉の街をトボトボと歩いているとやたらと碑文の多い公園を見つけた。
井上公園とあり、明治の元勲井上馨の生家跡のようだ。
この地にゆかりの深い、種田山頭火や中原中也の歌碑などのほか、井上馨の立派な像。
その傍らにあった碑に目が釘付けになった。
それは司馬遼太郎の短編「美濃浪人」で知られる適塾で医術を学んだ志士、所郁太郎の顕彰碑。
所郁太郎は刺客に襲われ重傷となった井上馨を、その場にあった畳針で傷を縫い合わせ、命を救った。
高杉晋作の参謀として活動した所郁太郎はこの翌年病死。
司馬遼太郎の作品はその後「無名の人」として中学校の教科書にも載った。
このような場所で所郁太郎の名を見つけて、ちょっぴり感動。
宿にチェックインの後は温泉にゆっくりつかり、翌日は湯田温泉駅9時40分発。
いささか旅疲れもあって、もうどこにも寄らず一路沼津へ。
帰りの新幹線は平日にもかかわらず檄混み。
多くは大きな荷物を抱えた外国人旅行客。
ある程度予想は出来ていたので帰りは全て指定席を取っていた。
新山口駅から横は中国人の若者二人。
名古屋の駅ホームで昼食用のカツサンドを買って、乗り換えた新幹線では横にドイツ人のご夫婦。
沼津は15時02分着。
旅の4日目ぐらいに、なんとなく音楽が聴きたくなって眠れなくなってしまった。
ネットからアリス=紗良・オットの「ナイトフォール」と題するアルバムからドビュッシーを見つけ、スマホを枕元に置いて聴いて寝た。
Youtubeはアリス=紗良・オットの弾くドビュッシーの「夢想」
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