ニューヨーク公共図書館 エクス リブリス
今日も小雨の日曜日。
金曜土曜は東京。
この二日でコンサート二つと美術館、博物館を2館、そして映画を1本。
東京は時おり小雨のぱらつくあいにくの天気だったけれども、傘も差さずに効率的に回ることが出来た。
金曜朝9時沼津発のJR普通列車を乗り継いで11時40分吉祥寺着
東京は小雨。
お目当てはパルコ吉祥寺地下2階のミニシアターコンプレックス、「アップリング吉祥寺」でこの日から上映のドキュメンタリー「ニューヨーク公共図書館 エクス リブリス」。
この映画は静岡市でも上映していたけれども都合がつかず、岩波ホールでの上映も見逃していた。
多少時間があったので、昼食は近くのカレーの名店「まめ蔵」で。
幸いすぐに入ることができたけれど、たちまち満席になって外に人が並び始めたのにはびっくり。
そして「アップリング吉祥寺」。
昨年12月オープンのミニシアターで、洞窟のような雰囲気の空間に5室のミシアター。
入った部屋は座席数63で既に予約で満席。
水曜にネットで検索した時は半分ほど空いていたのだが、予約しておいてよかった。
休憩を入れておよそ4時間の長編ドキュメンタリー。
座り心地の良い席なので長時間でも疲れない。
世界的に有名なニューヨーク公共図書館のドキュメンタリー。
人種問題、デジタルデバイドへの対策など現実的な問題を折り込みながら、未来を志向しながら新たな図書館像を模索していくスタッフたち。
図書館は民主主義の根幹であること信念に、誇りを持って取り組む姿が素晴らしい。
資料購入費も十分とは言えない中でのベストセラーなどの人気本をどの程度購入するのかという選書の苦悩など。
「良い本は今買い逃すと10年後に必要な人が出てきても読むことができない。
ベストセラーは10年後でも容易に入手可能だ」というスタッフの言葉は印象的だった。
ニューヨーク公立図書館の運営資金は、市の予算が6割で他は寄付金でまかなわれている。
広大な施設の維持費や資料購入に不可欠な予算獲得の苦悩。
分館もそれぞれの特徴を出しながら地域に貢献している。
図書館内ではコンサートも開かれている。
ブルーノ・ワルター講堂でのコンサートではコープランドの「田舎道を下って」
ブロンクス分館でのホールではダブルリード族によるバルトークなど。
居眠りしながら聴いている聴衆の姿もリアルに捉えられている。
専門的でヘビーな内容に、休憩時間に帰る人もいたけれども、ドキュメンタリーとしては秀逸。
ずしりと重い4時間。
根付の研究者としても知られる陶芸家エドムンド・デ・ワールのインタヴューから自然にバッハのゴールドベルク変奏曲に流れていく終わり方も印象的だった。
終了はほぼ5時、そのまま第2の目的地、東京芸大奏楽堂へ。
長くなりましたので続きは明日。
Youtubeはバッハのゴールドベルク変奏曲、ピーター・ゼルキンのピアノ
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