フルトヴェングラーのエロイカ、そして堺屋太一「油断」のことなど
薄曇りの一日。
先週金曜に、寒さが続きそうなので暖房用の灯油を買いに近くのDIYショップに行くと店舗改修で休業中。
やむなく近くのガソリンスタンドに向かったら、値上げを見越してガソリン補給しようとする車列が・・・
結局諦めて引き返すことにした。
昨日同じガソリンスタンドの前を通ったら給油している車はたった1台、レギュラーガソリン194円の表示。
一週間で30円も上がってしまった。
ホルムズ海峡が事実上封鎖されてガソリンが上がり続けている。
このまま長期に原油の輸入が途絶えて枯渇したら・・・
なんて考えているうちに学生時代に読んだ堺屋太一の近未来小説「油断!」を思い出した。
「団塊の世代」や「豊臣秀長」などの小説で知られる堺屋太一氏の小説第一作。
当時堺屋氏は通商産業省の官僚だった。
ホルムズ海峡が戦争によって長期封鎖された結果の、日本社会の混乱をリアルに描いた内容だったと記憶している。
読み返そうとしたら、書棚の隅にあるはずの古い文春文庫が見つからず、図書館にあった堺屋太一著作集を借りてみた。
こちらには著者自らの回想と解説が書かれている。
回想には、執筆後に旧知の出版社に持ち込んだところ色気がないということで出版を見送られ。その直後に第四次中東戦争が勃発、同じ出版社から手のひら返しで絶対売れるから出版させてほしいとの連絡があったことなどが書かれている。
結局、混乱を助長することを懸念した堺屋氏独自の判断で出版は見送られ、内容を書き改めて日本経済新聞社から二年後の1975年に出版され、百万部を超えるベストセラーとなった作品。
氏の回想で、小説の内容が大型コンピューターを使ったシュミレーションと検証に基づいた科学的な根拠に基づくものであることを初めて知った。
この時のオイルショックを機に石油備蓄が始まっている。
この回想の最後に今や故人となった堺屋氏が、石油備蓄は実現したけれど、抜本的なエネルギー政策の樹立にはまだ遠くこの小説に描かれた危機は今なお存在する、と警鐘を鳴らしている。
音楽のことも。
フルトヴェングラーのエロイカ。
・交響曲第3番 変ホ長調 「英雄」 :ベートーヴェン
ウイルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
録音 1952年11月28,29日
名盤として知られる有名な録音で、手元には外盤LPやCDなどいくつかあるけれども、聴いたのは独エレクトローラ社によるブライトクランクの国内盤CD.
このブライトクランク盤は、通常の疑似ステレオのように単純に楽器を左右に振り分けるのではなくて、音全体に自然な広がりを持たせたもの。
音にモノラルLPに聴くような芯の強いインパクトは薄れているけれど、響きそのものは自然で、茫洋とした大きな広がりがなんとなくフルトヴェングラーらしいスケールの大きさを感じさせるものになっている。
ホルンの強奏などモノラルLPを凌ぐ迫力だ。
Youtubeはそのブライトクランク盤のフルトヴェングラーのエロイカ
































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