カテゴリー「音盤視聴記録」の記事

2021年9月22日 (水)

シャルル・ダンクラほか佐藤陽子のヴァイオリン

晴れのちくもり時々雨、夜一時激しい雨。

最近夕方になると裏山の奥で鹿が鳴き始めている。

 

コロナ感染者は急激に減って昨日の静岡県内の新規感染者は19人。
今月初めの10分の1.

全国的なこの減少傾向の原因は不明だという。

 

昨晩は中秋の名月。8年ぶりの満月の中秋。

県内他市に住む娘夫婦と孫がやってきてにぎやかになった。

雲が多く、庭に出ておはぎを食べながら皆で雲の合間からの観月。

婿殿と月を見つつ四方山話をしながらの痛飲。

 

今日は佐藤陽子のヴァイオリンに岩崎淑のピアノで小品を聴く。

シャルル・ダンクラ(Charles Dancla, 1817 - 1907)の作品を中心に収録したキングレコードから発売されたLP。


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・6つのエア・ヴァリエ Op.89
  1 パッチーニのテーマ
  2ロッシーニのテーマ-
  3 ベッリーニのテーマ
  4ドニゼッティのテーマ
  5 ヴァイグルのテーマ
  6メルカダンテのテーマ      :以上ダンクラ


・ヴァイオリンソナタ第3番     :ヘンデル
・フランクールのスタイルによるシチリアとリゴードン :クライスラー
・プニャーイのスタイルによるプレリュードとアレグロ :クライスラー

  佐藤陽子(ヴァイオリン)
  岩崎淑(ピアノ)

ハードオフからの発掘品だが、これはヴァイオリンの教則用のレコード。

A面はシャルル・ダンクラ、B面はヘンデルのヴァイオリンソナタ第3番にクライスラーの小品を2曲。

いずれもヴァイオリンを始めて初級から中級への入り口で演奏する曲。

ライナーノートの佐藤陽子の解説文によれば、これらの曲は佐藤陽子もヴァイオリンを学び始めた初めのころに演奏した曲らしい。

 

佐藤陽子はコーガンやシゲティに学びチャイコフスキー国際コンクールやエリザベート国際、ロン・ティボー国際などメジャーな国際コンクールで上位入賞実績のあるヴァイオリニスト。声楽家としても活躍。

Wikiで初めて知ったけれどもマリア・カラスに声楽を師事したこともあるらしい。

 

自分はかなり以前に一度佐藤陽子の実演を聴いたはず、だけれどコンサートの雰囲気は頭に浮かんでも曲目と演奏の印象はほとんど残っていない。

 

ダンクラはフランスのヴァイオリニストで作曲家、作品には交響曲などもあるようだ。

今はもっぱらヴァイオリン学習者用の作品と教則本で知られている程度。

6つのエア・ヴァリエはロッシーニやメルカダンテ、ベッリーニ、ドニゼッティらなどの当時流行したイタリアオペラのアリアのメロディを用いた変奏曲。

いずれも親しみやすいメロディだし聴いたことのある曲もチラホラ。

曲そのものは単純だけれども素朴な美しさがあって聴いていて楽しい曲だ。

 

さほど難しい曲ではなさそうで佐藤陽子が嬉々として楽々に弾いているのはわかるけれど、教則用のレコードとしては音に艶がありすぎるように思う。

 

ロマンティックで軽い曲想のダンクラは無条件に楽しめたけれど、ヘンデルではあまりにも甘い音楽になってしまった。

神のようなエネスコの演奏は別格にしても、ひたすら陽気なこのようなヘンデルは自分の好みから遠い。

 

Youtubeはヘンデルのヴァイオリンソナタ第3番、ロシア・ヴァイオリン楽派最後の巨匠ミルシテインのラスト・リサイタルから。

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2021年9月20日 (月)

ネヴィル・マリナーのモーツァルト

雲一つない秋晴れの朝。

本日彼岸の入りそして敬老の日。

今日の富士山はずしりと重厚。


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今日は5時に目が覚めてしまったので自宅から徒歩5分以内のお寺へ墓参り。

お寺の駐車場に隣接して我が家の畑。

帰りに覘いてみたらオクラが巨大化していた。

一昨日は3センチほどだったのが二日で大きくなっていた。

ナスは相変わらず盛大に実を付けている。

 

聞けば野菜が高騰しているらしい。


しばらく野菜はナスとオクラで我慢しようか。

ネヴィル・マリナーのモーツァルトを聴く。

フィリップスから出ていたモーツァルト後半20曲の交響曲セットものLP8枚組。
第21番から41番までを収録。


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この中から21番から25番までを聴いた。

膨大な量の録音があるマリナー、その晩年は日本でもかなりの人気となりN響との客演でも評判が良かった。

けれども活動の再生期は、キャリア初期のバロック音楽中心のレコーディングのイメージを長い間尾を引いていて、古典派以降のフルオーケストラの録音に関してはこの国ではしばらくの間冷淡な扱いだったと思う。

自分も正直同じようなイメージだった。

 

一変したのは70年代後半に東京フィルに客演した時の「惑星」をFMで聴いた時。
これはオケを存分に鳴らした壮大な演奏で細部の彫琢も見事な非常な名演だった。

しばらくしてコンセルトボウ管を振った「惑星」の録音もフィリップスから出て、発売元の日本フォノグラムも一大キャンペーンを展開。


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当時学生だった自分は行きつけの札幌の名曲喫茶「クレモナ」での発売元主催のレコードコンサートを友人と聞きに行ったのも良き思い出だ。

その時ノベルティで小瓶入りの金平糖をいただいたのも覚えている。

 

マリナーの実演は90年代にアカデミー管弦楽団との来日公演を三島市で聴いている。

ブラームスの交響曲第4番をメインに中プロに竹澤恭子のソロでメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲。

前プロはベルリオーズの序曲だったような気がする。

イギリスのオケが来日公演で良く演奏するプログラムビルディング。

 

アカデミー管弦楽団はロンドン在住の腕っこきの奏者を集めた臨時編成オケだったと思う。

この時3番トランペットにフィリップ・ジョーンズ・ブラスアンサンブルで鮮やかなピッコロトランペットを吹いていたマイケル・レアードさんの姿を見つけて嬉しくなった。

竹澤恭子が凄いソロを弾いたのとブラームスが非常な名演だったのをよく覚えている。

 

マリナーはフィルハーモニア管やロンドン響のセカンドヴァイオリン奏者時代にトスカニーニやクレンペラー、モントゥー、カラヤンらの巨匠の元で演奏し、指揮は大指揮者ピエール・モントゥーに学んでいる。

 

このマリナー一連のモーツァルト録音が初めて発売されたときに、どれほどの評判だったのかは記憶にない。

いわゆるモダン楽器による70年代から80年代初めにかけての録音。

ワルターやセルなどの往年の巨匠の名演と、その後台頭してきた古楽器の録音の狭間となってしまって今では忘られがちな演奏だけれども、聞き直してみるとどの曲も非常に高い水準。

 

端正にしてしなやかな、そしてモーツァルト独特の陰影も見事に表現した名演揃いだ。

中でも第22番が非常に良く、さほど多くないこの曲の録音としては最高の名演だと思う。

第25番の録音は映画「アマデウス」のサウンドトラックで使われた演奏として有名なもの。

 

いわゆる一般的なイメージのモーツァルトの演奏としては一番近い演奏ではなかろうか。

Youtubeはマリナー指揮するエルガー、「ニムロッド」

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2021年9月19日 (日)

カラヤン、フィルハーモニアとのオペラ間奏曲集

9月も半ばを過ぎて吹く風は秋の趣。

台風が過ぎ去った日曜日夕方の狩野川河川敷。

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富士山がよく見えた。

 

コロナ感染者は減少に転じたとはいえ未だ感染者数は第4波のピーク時よりは多い。

ワクチン接種はようやく若者にも回ってきて、最後まで残った娘たちも来月初旬には2回目を終える。

 

報道関係が与党総裁選一色となりコロナへの警戒が緩んできた雰囲気。

有効な治療薬が出ていない以上、この歴史的なパンデミックは終息に向かわない。

 

今日はカラヤンのオペラ間奏曲集を聴く。

フィルハーモニア管とのカラヤン若き日の記録。


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・マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
・レオンカヴァルロ:歌劇「道化師」間奏曲
・オッフェンバック:歌劇「ホフマン物語」~舟歌
・コダーイ:歌劇「ハーリ・ヤーノシュ」間奏曲
・プッチーニ:歌劇「マノン・レスコー」第3幕間奏曲
・ビゼー:歌劇「カルメン」第4幕間奏曲
・マスネ:歌劇「タイス」より-瞑想曲
・ムソルグスキー/R.=コルサコフ編:歌劇「ホヴァンシチナ」第4幕間奏曲
・グラナドス:歌劇「ゴイェスカス」間奏曲
・ヴェルディ:歌劇「椿姫」第3幕前奏曲
・マスカーニ:歌劇「友人フリッツ」第3幕間奏曲

  ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
  フィルハーモニア管弦楽団
 
   録音:1954年7月22、23、24日
      キングズウェイ・ホール、ロンドン
 

プロムナードコンサートと並ぶカラヤンのフィルハーモニア時代のベストセラーアルバム。

 

カラヤンには同種のアルバムがいくつかあるけれどもその最初のもの。
モノラル録音。

カラヤンはフィルハーモニア管とベルリンフィルを振ってほぼ同一内容のステレオ録音も残している。

 

「カヴァレリア・ルスティカーナ」のオルガンパートは名ホルン奏者のデニス・ブレインが弾いていることで有名なもの。

このことはブレインの録音にも立ち会ったN響のホルン奏者故千葉馨氏がNHKFM放送でデニス・ブレインの思い出と共に語っていた。

 

美しく清らかな若き日のカラヤンの名演。

爽やかでいて未来を感じさせる若々しさが良い。

 

一方で「ホヴァンシチナ」のティンパニの極端な強調や、「ゴエスカス」の原色ギラギラの表現などはベルリンフィルの間奏曲集の録音とは異なる魅力。

 

ここで聴く「ハーリ・ヤーノシュ」からの間奏曲はカラヤン唯一のコダーイ録音。

1959年のステレオ再録音時でも録音されたものの、なぜかこのコダーイは発売されなかった。

モノラルの録音では民族楽器のツィンバロンの音もちゃんと入っている。

フリッチャイやドラティなどのハンガリー系の指揮者の演奏に比べるとテンポはかなり遅い。
この重々しさがアルバム中の他の曲に比べてなんとなく違和感があり、カラヤンにコダーイは合っていないような気がする。

ステレオ再録音をしながらこの曲が含まれず未発売に終わったのは、このあたりに原因があるのかもしれない。

但し中間部のデニス・ブレインのホルンソロは大変な聴きものだ。

「タイスの瞑想曲」でヴァイオリンソロを弾く当時のフィルハーモニア管のコンマス、マヌーグ・パリアキンも非常に良い。

 

Youtubeはカラヤン指揮フィルハーモニア管の「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲

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2021年9月17日 (金)

アンチェルの春の祭典

曇り、午後から雨。台風は西から接近中。
週末は大荒れの予報。

 

最近睡眠不如意。

どうもうっかりミスが増えてきた。
集中力が欠けているのだろう。

今日は早めに床に就くことにしょう。

 

チェコの名指揮者カレル・アンチェルのストラヴィンスキーを聴く。

手持ちはチェコスプラフォン原盤の日本コロンビア国内盤LP.


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・バレエ音楽「春の祭典」
・バレエ組曲「ペトルーシュカ」(1947年版)

 カレル・アンチェル(指揮)
 チェコフィルハーモニー管弦楽団

  録音 1963年1月15,16日、3月4-7日(春の祭典)、
     1962年3月26-30日(ペトルーシュカ) 
     プラハ、芸術家の家(ルドルフィヌム)

 

この演奏は5年前に聴いていた

この時はなぜか「ペトルーシュカ」のみのコメントで「春の祭典」については言及していない。

あまり印象に残っていなかったのではないか。

 

今年はストラヴィンスキー没後50年。

そしてこの録音の1963年といえば春の祭典の歴史的な初演からちょうど50年後。

ブーレーズがフランス国立放送管を振ったコンサートホールソサエティへの歴史的名演奏も同じ1963年録音だ。

 

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今日はEQカーヴをAESにして聴いてみた。

印象は一変!

実は凄い演奏だった。

木管群の強調が独特のバランスだけれども、音程がピタリと合ったブラスの咆哮が圧巻、

ティンパニの乱打も凄まじく第2部後半では久しぶりに興奮した。

 

Youtubeはアンチェルの指揮する「新世界より」第2楽章、1958年アスコーナ音楽祭のライヴ。

しみじみと聴かせる感動的な名演です。

 

 

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2021年9月16日 (木)

ジーリ、スキーパ、メルバなどの20世紀初頭の往年の名歌手たち

本日晴天、裏山のツクツクホウシの鳴く声が次第に遠くなってきている。

稲穂をつけた田の上には赤トンボが乱舞。

 

勢力を弱めていた台風14号は足踏み状態のまま勢力を回復。

進路を大幅に変更、こちらへ向かい始め西日本を縦断しながら土曜日には静岡に最接近の気配。

 

同期入社で今は自分と同じ身分の同僚と、いろいろとこれから先のこと、他の同期や近い諸先輩方の近況などとりとめのない話を小一時間ほど。


希望すれば残留可能なのは自分と同じ。

リタイアした後に日々どのような日常を過ごすか、地域貢献、趣味エトセトラ。

彼はこのまま完全リタイアするかどうか迷っているとのこと。

 

自分にあとどのくらいの時間が残されているのかわからない。

先のことが見えなくなっている世の中、出来るときにやりたいことをやっておかなければと思う今日この頃。

 

ジーリ、スキーパ、メルバなどの20世紀初頭の名歌手たちのアンソロジーを通勤の車中で聴いている。

 

「赤盤復刻SP時代の名演奏家たち」CD全12枚セットもの中の1枚。

 

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先日ハードオフで半端もの品として110円均一でみつけたもの。

解説は一切なし。

 

ジーリ、スキーパ、メルバの3人の歌手による有名曲を収録。

100年近く前の録音ながらカーステレオで聴くとさほど不満は感じられない。

 

今の歌手たちに比べると一本調子にも聞こえるけれど、この抑揚のない甘い雰囲気の歌い方が当時の主流だったのだろう。

 

聴いていて3人ともフレーズのつながりが長いのに驚かされる。

いったいどこでブレスをしているのだろうか。

 

丁寧で真剣勝負的で真面目な歌いっぷり、これには切々と訴えるものがある。

 

盛大な針音のかなたから聞こえてくるプッチーニから直接指導を受けた「ラ・ボエーム」のミミのアリアなど、このメルバの存在によってこの名作オペラが広く知られるようになったと言われるほど説得力のあるもの。

 

Youtubeはメルバの歌うプッチーニ、「ラ・ボエーム」から

 

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2021年9月13日 (月)

クレーメルとマリス・ヤンソンス、若き日のバッハ

キンモクセイの香り漂う月曜日。

本日休みで午前中母を病院へ。

あとは終日孫と遊ぶ。

 

今日高校と大学の同窓会誌が届いた。

 

高校の方は進学状況やら偉い諸先輩方の文が連なっている。

大学の同窓会誌には最後に訃報の欄がありそこに同級生二人の名。

一人はかなり親しかった友人で、彼は大学と社会人になってから合唱サークルに属していた。

卒業後しばらくはやりとりがあったものの、やがて疎遠になってしまっていた。

今年の春に他の同級生からの便りで彼が長く患っていて今年亡くなったことを知った。

 

もうひとりは同じクラスで特につきあいはなかったものの、ずば抜けた優等生だったので覚えている。

彼は大学院に進み卒業後は国立大学の教授となっていたことは知っていた。

 

生命表という表があるらしい。

その表によると、男女それぞれ 10 万人の出生に対して 65 歳の生存数は、男 89, 637 人、女 94, 509 人で、これは 65 歳まで生存する者の割合が男は 89.6%、女は 94.5%ということ。


およそ同年配の1割が65歳の時点で亡くなっているということらしい。

 

今日はそんなことを思いながらバッハを聴く。

ギドン・クレーメルのヴァイオリンでヴァイオリン協奏曲。

ロシアメロディア原盤の国内盤LP.


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・ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV.1042
・ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第2番ホ短調 BWV.1023
  (レスピーギによるオケ伴奏編曲版)
・シンフォニアBWV.1045

  ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)
  マリス.ヤンソンス(指揮)
  レニングラードフィルハーモニー.

  録音 1976年 7月 リガ

 

ほぼ同じ時期にクレーメルは無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータの3曲も録音している。

ヴァイオリン協奏曲第1番と2つのヴァイオリンのための協奏曲については、1971年にウィーン響を弾き振りして録音していてクレーメルの西側へのデヴューアルバムだった。

 

B面のレスピーギ編曲のヴァイオリンソナタとシンフォニアは珍しい曲で、このアルバムの購入動機の元はこの2曲。

ここで伴奏しているマリス・ヤンソンスのこれはおそらく最初期の録音だと思う。

ほぼ同年配のクレーメルとマリス・ヤンソンスの二人ともラトヴィアのリガ生まれ。

 

 

レスピーギのアレンジは、ソロパートは原曲のままで伴奏は弦楽合奏にチェンバロという慎ましやかなもの。

この編曲はバッハのオリジナルの印象を壊さずに、見事に曲の一面を浮き彫りにしている。

 

BWV1045のシンフォニアは、失われたヴァイオリン協奏曲ニ長調の断片または教会カンタータの断片との説があるけれども、自分にはどちらとも正解のような気がする。

3本のトランペットが活躍する華やかな曲で、おそらくオリジナルは失われた教会カンタータのシンフォニア。
それを後にバッハ自身がヴァイオリン協奏曲に編曲したもののように思う。

 

クレーメルのソロは若々しい中に仄かに漂うロマンティックなテイスト。

今のクレーメルに聴かれる鋭く厳しく切り込むストイックさはさほど感じない。

 

ムラヴィンスキー時代のレニングラードフィルの副指揮者だったころのマリス・ヤンソンスの伴奏もクレーメルに完全に同化、非常に良い。

 

この3曲の中では名作第2番の演奏が印象深い。

 

Youtubeはそのヤンスンス伴奏でクレーメルが弾くバッハ、ヴァイオリン協奏曲第2番

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2021年9月12日 (日)

ピアノのハンマーを交換、そしてリリー・クラウスのモーツァルトのことなど

曇り時々雨。


日曜日、朝ポコを連れて散歩していたら遠くの富士山頂に笠雲。


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涼しくなったので今日は畑の周囲の生け垣を刈ったりしていた。

 

富士に笠雲は雨の予兆。

古くからの言い伝えのとおり昼前には雨が降り始めた。

 

昨日に引き続き調律師のKさんが来てピアノのハンマーを交換。

Kさん曰く、このコロナ禍で長い間埃を被っていた家のピアノを再び弾く人が増えたとのこと。

ハンマーを交換する人も増えて、今や工場でハンマーの在庫がほとんどなく4ヶ月待ちだという。

早めにお願いをしていて良かった。

 

整音の後に弾いてみたら音の余韻が全然変わっていた。

 

ついでに家にある古いオルガンの話をしたら興味を示して診てくれた。


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昭和の初めの頃、大叔母が女学校音楽教師時代に中古で買った日本楽器横浜工場製造の古いオルガン。

さすがに90年近く前のものなのでアンティークの領域。

修理は相当大変とのこと。

 

今日はモーツァルトのピアノソナタをリリー・クラウスのピアノで。


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仏ディスコフィル・フランセへのクラウス第1回目のピアノソナタ全曲録音。

手持ちは70年代に東芝が出した国内盤LP.

モノラルながらシャルランによる名録音で音は非常に良い。
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自然の流れの中でのはっとさせられるルフトパウゼ。

 

優しく穏やかなようでいて内にはっとさせられるような悪魔的な瞬間を内蔵した名演だ。

 

Youtubeはリリー・クラウスの弾くモーツァルト、K545

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2021年9月11日 (土)

9/11のこと、そして指揮者Gerhart Wiesenhütterのことなど

晴れ、朝一時雨がパラついた土曜日。

今日は9・11。

20年前のショッキングな出来事。

このテロの影響で直後に来日するはずだったアメリカのメジャーオケ、ミネソタ管弦楽団の来日が中止。

予定された沼津公演もなくなってしまった。

 

この時ポスターは既にできあがり、事前に音楽監督の大植英次さんを沼津に招いてレクチャーコンサートも実施していた。

予定されたプログラムはベートーヴェンの「田園」とストラヴィンスキーの「春の祭典」。

 

この公演は1995年から音楽監督を務めた大植さんの凱旋公演となる予定だった。

 

9月11日が来る度にこのことを思い出す。

この時以後沼津に海外のメジャーオケは来ていない。

 

畑のヒメリンゴがかなり熟してきた。


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鳩が一羽至近距離を散策中。


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今日から調律師さんが来て家内が弾いているピアノのハンマーを交換している。

ピアノを購入してからかなり経っているので、古いハンマーのフェルトはかなり固くなっていた。

 

明日、整音してからどのような音に生まれ変わっているのか楽しみ。

 

今日はドイツの指揮者Gerhart Wiesenhütterのベルリオーズを聴く。

イタリアの家庭用名曲全集の1枚。

2年ほど前にハードオフで大量外盤LPの大放出があった時に入手したもの。


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A面はロストロポーヴィッチのソロとサモスードの指揮でシューマンのチェロ協奏曲。

 

・序曲「ローマの謝肉祭」
・ファウストの劫罰から「妖精の踊り」、「鬼火のメヌエット」、「ラコッツィ行進曲」

 ゲルハルト・ヴィーゼンフッター(指揮)
 ライプツィヒゲヴァントハウス管弦楽団
 
 録音 1963年

 

コンチェルトの方はメロディア原盤で、日本コロンビアからもモノラルの廉価盤LPが出ていた比較的知られた演奏。

ところがB面のGerhart Wiesenhütter(1912-1978)という指揮者は初めて聴いた。

オケはライプツィヒ・ゲヴァントハウス管。

 

ネット検索ではドレスデン生まれ、ドレスデン国立歌劇場の指揮者陣に加わったりカールスーエの歌劇場の音楽監督だったりとなかなかの実力者だったらしい。

実際このベルリオーズの演奏、オケの渋い音色を生かしつつアンサンブルをきちっと整えながら音楽の流れも自然。
「ローマの謝肉祭」など非常に充実した名演だ。

 

「ファウストのごう罰」も個性的な解釈で迫る。

 

お手軽家庭用名曲集の趣だけれど,いぶし銀の渋さの光る知られざる名演。

いろいろと調べてみるとこの音源の出所は東独のETERNAで、リストの「ハンガリー狂詩曲第2番」チャイコフスキーの序曲「1812年」と「イタリア奇想曲」とのカップリング。

 

他の曲も聴いてみたくなった。

 

YoutubeはGerhart Wiesenhütter指揮の序曲「1812年」

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2021年9月10日 (金)

今宵は緊急事態宣言下のレコードコンサート

再び暑い日が戻ってきたけれど季節は秋。

日は確実に短くなっている。

今宵は市民文化センターでクラシックレコードコンサートの解説。


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緊急事態宣言が出て20時完全撤収ということなので、開演時間を30分繰り上げ18時開始。

プログラムも多少短めにした。

コロナが始まってからは定員を30名に絞っている。

申し込み2日で定員に達してしまったとのこと。


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今回は今年没後100年のフランスの作曲家サン・サーンスを取り上げた。

有名な「白鳥」のほか、沼響が2年前に定演で演奏した交響曲第3番「オルガン付き」など。


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今年没後50年となるストラヴィンスキーも少し取り上げ、今は事実ではないとされているけれど「春の祭典」の有名な初演時にサン・サーンスがいたという話があったということなどを話した。

終了後のアンケートを見ると来場された方には富士や三島、清水町など他市町の人の方が目に付く。

 

帰宅すると県内他市町に住む娘と孫が来ていた。

孫は私の顔を見ると泣き出した。

顔を忘れてしまったらしい。orz

 

Youtubeはチョン・ミョン・フム指揮ラジオフランスのオケでサン・サーンスの交響曲第3番第1楽章後半

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2021年9月 9日 (木)

ポール・ヨーダーの行進曲集

今日は朝から雨。日中かなり激しく降った。

夕方には上がり晴れたる青空。

今週は仕事上の大きなイベントがあり、セミリタイアの身とはいえそれなりに刺激的な一週間。

 

フェネルに引き続き今日も吹奏楽。

60年代から70年代にかけてたびたび来日したアメリカの作曲家にして指揮者、ポール・ヨーダーの演奏。

ポール・ヨーダーはアメリカや日本で吹奏楽畑の教育者として活躍した人。

作曲した曲の数も膨大らしいし録音もかなりの量がある。

 

けれど今ではほとんど忘れられた人だと思う。

自分としてもはるか過去の人という印象だ。

日本での功績は大きく、そのころは吹奏楽の神様といわれていたらしい。

 

フェネルが同じ頃アメリカでイーストマン・ウインド・アンザンブルを組織し、吹奏楽の可能性を探りながらクラシカルな作品を盛んにレコーディングをしていた時に、ポール・ヨーダーはたびたび来日して学生を含むいろいろなバンドを指導して録音も残している。

録音は行進曲が多い。

日本の軍歌集なんて録音もある。
需要があったのだろう。

作品の中には「Pachinko」という描写音楽や、序曲「大阪万博」などもあったりして親日家だったのだろう。。

自分としては中学の時に吹奏楽コンクールで聴いた、序曲「山の偉容」という壮大な曲が記憶に残っているけれど、今はほとんど演奏されなくなってしまった。

 

過去の人といってもポール・ヨーダーの残した行進曲録音は何度も再発され、CD時代になってもしぶとく生き残っている。

 

手持ちは1970年の来日時にビクターへ録音した行進曲集2枚組LP.

タイトルは「決定版 世界の行進曲大全集」


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だいぶ以前に沢山のクラシックのLPをいただいた中に含まれていたもの。

アメリカ、ドイツ、フランス、イギリス、スペインなどの代表的な行進曲24曲を収録。

日本の曲としては軍艦行進曲と君が代行進曲が含まれている。

演奏団体名は吹奏楽団とだけ。

レコーディング用の団体で聴く限りでは小編成のようで特に木管パートは少ないようだ。

 

演奏の印象としては小さくまとまった無味無臭の演奏。

編成が小さく行進曲を演奏するにはパワー不足。

それを残響少なめのデッドな録音が助長している。

そのあたりを補うためにポール・ヨーダー自身がかなり手を加えている。

 

このアレンジが歌謡曲を聴いているようで、かなりチープ なもの。

 

70年代始めはこんな時代だった

 

Youtubeはポール・ヨーダー作曲「ハスケルのあばれ小僧」。

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