カテゴリー「音盤視聴記録」の記事

2018年8月14日 (火)

ハイティンクのヴォーン・ウイリアムズ

昨日に続いて盆休みの火曜日。

今年は月火水曜日と人並みに休みを取った。

昨日は朝に家族そろって墓参り。

帰省していた下の娘が帰ってしまうので「京丸」の鰻弁当を持たせて駅まで送る。

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昼時に弟家族が来て一緒に食事。
そのうち父の従姉弟などの親戚たちもやってきて賑やかなお盆の初日。



今日は、朝、菩提寺の若住職が来て読経。

話好きの住職で「九星」の話をしていった。



今年は「九紫火星」の年で、いろいろと災害の起こりやすい年だという。

特に7月は「九紫火星」の月だそう。

そういえば水害が多かったし火星の大接近もあったなぁ・・
などと考えたりしたりしていた。

ちなみに来年は「八白土星」の年で変化のある年だそう。

来年は元号が変わる。



その後上の娘は友人と東京へ。


自分と母は裾野市の親戚へ。


こちらは一昨年102歳で逝った大叔母の嫁ぎ先。

ここでは父の従姉弟夫婦と、私が生まれる前の大叔母が過ごした満州などの古い話や 一昨日この地を襲った大雨のことなど。


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そのまま母を皮膚科の医院に連れて行くついでにロイヤルホストで母と昼食。



こんなことをしているうちに一日が暮れていく。




音楽はヴォーン・ウイリアムズの「海の交響曲」

ワーナーのセットCDでハイティンク指揮ロンドンフィルによる交響曲全集から。


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・海の交響曲(交響曲第1番)

フェリシティ・ロット(ソプラノ)
ジョナサン・サマーズ(バリトン)
ロンドン・フィルハーモニック、合唱団

ホイットマンの詩を題材としたソプラノ、バリトン独唱と混声合唱にオルガンが入る交響曲。

すべての楽章に声楽が入るオラトリオのような曲だ。


曲の印象としてはイギリス版「アルプス交響曲」。

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合唱とオケが雄大な盛り上がるフィナーレはマーラーの「復活」を彷彿させる感動的な音楽だ。


中庸で穏健でいてオケを雄大に鳴らしたハイティンクの解釈。


ヴォーン・ウイリアムズの音楽にはぴったりと嵌っている。



Youtubeは「海の交響曲」

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2018年8月12日 (日)

ファリァ、スペインの庭の夜

朝と昼過ぎにさっと一雨。

夕方からは大雨警報となったものの、極めて限定されたゲリラ豪雨で自宅付近は降雨なし。



我が社は決まった盆休みはなく各々都合の良い時に夏休みを取得。

自分は帰省があるわけでもないので今まではこの時期はほぼ出勤だった。

でも今年はまとめて休もうと思う。
とはいえ今日はスポット的に仕事が入り日曜出勤。



昨日は土曜休みで、朝からボロを着てお墓の掃除と裏山に入って祭壇に使う竹などを切っていた。

幸い蛇は出なかったけれども終始スズメバチにまとわりつかれた。
あまりの酷暑に今年はヤブ蚊が少ない。


お盆の準備の後にちょっとした家族のセレブレーションがあり、

隣町の三島にあるステーキハウスで帰省している下の娘と家内の両親を交えての食事。


今日は帰宅後にファリァ。

「スペインの庭の夜」を聴いた。

演奏はゴンサノ・ソリアーノのピアノにアタウフォ・アルヘンタ指揮スペイン国立管弦楽団による演奏。
手持ちはキングレコードから出ていた国内盤LP。


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将来を嘱望されながら不慮の事故で早逝してしまったアルヘンタの数少ないステレオ録音だ。

ステレオとはいえ幾分かための音質。

この演奏はロンドンレーベルから出ていたが、イコライザーカーヴはffrrではなくColombiaカーヴ。


スペインコロンビアへの録音。

この曲をいろいろな指揮者で録音しているソリアーノのピアノが素晴らしい。

最初のピアノのアルペジョからしてスペインの古い宮殿の庭先の夏の夜の気怠い雰囲気が立ち上って来る。


アルヘンタの指揮はさらりと流した中でのちょっとした歌い回しが独特。

ローカル色をさほど前面に出さないものの、それでいてきっちり端正で純音楽的な表現。

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レコード棚のアルヘンタの横にあったクーベリックの演奏を聴いてみる。

こちらのピアノはマルガリット・ウェーバーのピアノ、ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団とのもの。

独グラモフォンへの録音だが手持ちはなぜかスペインフィリップスの外盤LP。


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カップリングはファリァのハープシコード協奏曲でこちらはマッケラスの指揮。

他にマルケヴィッチの指揮でグラナドスを2曲。
購入のお目当てはこちらのマルケヴィッチだった。

こちらもスッキリ爽やかなファリァ。

カップリングのマルケヴィッチのグラナドスはさすがに凄い演奏だった。

Youtubeは「スペインの庭の夜」、ラローチャのピアノ

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2018年8月 7日 (火)

ツェンダーのシューマン

昨晩は遠雷を聞き遅い時間に雨。
夜の空気に微かに秋の気配。

今日は午前中から外で会議、その流れで昼食。


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夜は沼津市民大学の辛坊治郎氏講演のためプラザ・ヴェルデへ。


演題は「時代を読み解く~正しい判断は正しい情報から」

年金問題から医療保険制度、長寿社会などを報道の裏側の話を交えながら。

軽快な語り口であっと言う間の90分。

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帰宅後聴いた音楽は、来年の定演の曲目候補になっているシューマンの交響曲第4番。


この曲は1986年のチェリビダッケの来日公演での実演が強烈な体験だ。

あれほど室内楽的な精緻さでフルオーケストラが鳴り響いたのを聴いたのは初めてだった。

おそらくフルトヴェングラーがベルリンフィルを振った時、あのような音で鳴っていたのだと思う。



今日の演奏はハンス・ツェンダー指揮のザールブリュッケン放送交響楽団。

CPOから出ていたシリーズ物のCD。


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1975年11月5日のライヴ。


ライヴとはいえ聴衆ノイズは全く聞こえない。

透明な音とスッキリ速めのテンポ。

各楽器がスケルトンの時計を見るようにキッチリ正確に音として響きながら時間の経過とともに正確に流れているのに驚き。


チェリビダッケの時の哲学的とも言えるような深い思索から出ている音楽とは似ているようで全く異なるタイプの音楽が鳴っている。


難しい数学の定理を機械的に解明していくような驚異的な職人技と頭の良さだが、聴き手を幸せにするような演奏とは異なるような気がする。

この演奏の第4楽章終盤では聞き慣れない音が鳴っていた。

通常の改訂版ではないかもしれない。

Youtubeはカラヤン指揮ウィーン響のシューマンの交響曲第4番、リハーサル

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2018年8月 5日 (日)

父の法事、そしてプレートルのラヴェルのことなど

台風が再び同じコースで接近中。
前回の12号のようにまた伊豆半島をかすめて逆走するのだろうか。


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日曜の朝、髪の毛が伸びたので近所の床屋へ。

いわゆる1000円カットの類のチェーン店。

シャンプーやそれなりの腕前の人がカットしてくれるので1500円。


ヘアスタイルには無頓着な自分。


「適当にお願いします。暑いからさっぱりと」と言ったら
「じゃぁ、半分くらいにしますね」


ジャクジャクジャクといつもよりかなり短く切られた。

帰宅後父の法事のために帰省している下の娘が。
「お父さん、何その髪型」
「・・・・」

短すぎたかな・・・


土曜日は亡き父の法事。

弟夫婦と、京都に住む大学院生の甥も帰省して身内のみのささやかな法事。

お寺は徒歩3分の至近距離。

食事はもうすっかりおなじみになった「吟水」の仕出しを自宅で。

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これとは別に鱧のお造りと鮨が付いた豪華版。
別棟ではリフォームの職人さんが作業中。


父が逝った時幼かった孫たちは今や社会人と大学院生。

もし今でも元気ならばすっかり成長した孫たちを見てどのような顔をするだろうか。





その後の音楽はプレートル指揮ロイヤルフィルによるラヴェル、ドビュッシーそしてフランク。




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・「ダフニスとクロエ」第2組曲      :ラヴェル
・「夜想曲」から雲、祭り         :ドビュッシー
・交響詩「プシシェ」からプシシェとエロス :フランク

ジョルジュ・プレートル
ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団、
ビーチャム合唱協会



リーダーズダイジェストが出していたセット物LPの半端もので
ジャンクコーナーで100円で救出したもの。

モノラルだが同じセットにはライナーのブラームスの交響曲第4番や
バルビローリのシベリウスの交響曲第2番といった優秀なステレオ録音の演奏が同梱されているので、これもオリジナルはステレオだと思う。



こちらはっffrrカーヴ。
 

合唱付きのダフニスの後半や「祭」の若々しくも瑞々しいリズムの奔流。
このころのロイヤルフィルは非常にうまい。

自分としてはこの頃のプレートルが好きだ。

8年前に同じようなコメントを残していた。


この時はRIAAカーヴで聴いている。

あきらかにffrrカーヴの方が良い。

不思議とこの演奏は埋もれていてCD化された形跡がない。

録音が驚異的に良いのでステレオで聴いてみたい。


Youtubeはプレートル指揮パリオペラ座管来日公演から

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2018年8月 1日 (水)

トルドラの三角帽子

今日から8月。

今年の夏は長い。

ほぼ一ヶ月かかった家のリフォームは今週でほぼ終了。
思いの外手直しが多かった。

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帰宅後階段になにやら動く物が見えた。

昨年も見かけたヤモリ。

どうやら家に住み着いたようだ。


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我が家にはクモが多いので食べ物には困らないだろう。

今日はスペインの作曲家にして指揮者のトルドラのファリァ。



バレェ音楽「三角帽子」全曲

オケはフランス国立放送管弦楽団の仏コロンビア盤LP。


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これはもう絵に描いたようなコロンビアカーヴ。

モノラルながら音は非常に鮮明。

シロフォンなどの打楽器が奥行きを伴って空間の奥から鳴り響いて来る。

トルドラの指揮もスパッと割り切った爽快さが心地よい。

Youtubeはアンドレス・オロスコ=エストラーダ指揮の三角帽子

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2018年7月29日 (日)

プレトリウスの「テレプシコーレ」

日曜の今日は台風一過の晴天。
再び猛暑

逆走台風は無情にも被災地の西日本を縫うように走り九州へ。



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土日で予定されていた沼津夏祭りは花火大会のみ月曜火曜に順延で、昼間の行事は中止になってしまった。

全国から終結したラブライバー達が町をブラついている。

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昨日の昼頃に家の近くの牛臥山公園に行ってみた。

風はあれど奥駿河湾の海は比較的穏やかで避難の大型船舶が数隻か投錨中。
海上保安庁の巡視船も見える。


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ひときわ目立っていたのは巨大なマストの地球深部探査船「ちきゅう」の姿。

午後3時頃から雨風がひどくなり、家の周りの飛ばされそうなものを家に入れたりしていた。

台風は多少速度を上げて午後9時過ぎに駿河湾の至近距離を通過。

リフォームの大工さんが置き忘れた紙袋はすっかり飛ばされてなくなっていた。



最近通勤の車中でプレトリウスの「テレプシコーレ」を聴いている。

ピケット指揮ニューロンドンコンソートによるCD。


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17世紀に主にイタリアで演奏されていた舞曲の数々をプレトリウスが収集し他の声部やバスパートを加えて出版したもの。

最近は中学高校の吹奏楽部でも演奏される曲らしい。

このCDは10年ほど前に購入してその存在も忘れていたけれども、沼響のヴァイオリンパートの女性が、自分の子どもがヴァイオリン学習でテレプシコーレを演奏することになったのでCDを貸して欲しいという話があり貸していた。


戻ってきて車のカーオディオで聴いてみたらこれが実に良い。

各種弦楽器やクルムホルンその他の古楽器に加え、曲によってはブラスアンサンブルになったり木琴が入ったりしている。

ピケット盤は17曲ほどの抜粋盤だけれども、LPではリフレクセから出ていた全曲が家にあったことを思い出した。

こんど聴いてみよう。

youtubeはテレプシコーレ

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2018年7月18日 (水)

オレフスキーのスペイン交響曲

雲低く垂れ込めた一日。高温多湿で温室の中にいる気分。

今日は職場の健康診断。

毎年定例の検査、今年は人間ドックも受けてみよう。


岳父からクラシックのコンサートのチケットがあるから
行かないかとの電話あり。

私「誰の演奏ですか?」

岳父「ベルリンフィルだよ」

私「え!???」

岳父はクラシック音楽には全くの素人。

にわかに信じられなく。

私「本当にベルリンフィルですか?」

岳父「そのように聞いた。何枚欲しい?」


何でも県内の企業が招聘した関係者
ご招待のコンサートらしい。

とりあえず家族の分をお願いしておいた。


半信半疑でネットで検索するとこの時期
ベルリンフィル弦楽五重奏団が来日している。

きっとこれに違いない。


プライベートなコンサートらしく公演日程には
出て来ない。

ベルリンフィル弦楽五重奏団は2008年
2011年の過去2回聴いていた。

メンバーはほぼ同じでいずれも記憶に残る演奏だった。

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この時も沼津市法人会主催のチャリティコンサートで
入場無料。


今日は来年の定演の曲に内定した
ラロのスペイン交響曲を聴いた。

オレフスキーのヴァイオリンに
ユリウス・ルーデルの指揮、
オケはウィーン国立歌劇場管。


ウエストミンスター原盤のキングレコードが出した
廉価盤LP。

カップリングはブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番。


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しっかりした技巧に強靱な音。
微妙な崩し方が絶妙である種不良っぽい
この曲の雰囲気に上手く嵌まっている。

第三楽章を省略する演奏が多かったこの時期に
全楽章きっちりと演奏しているのが良い。

ルーデルは若い頃にウィーン国立歌劇場で
「椿姫」を聴いた。

なんとなく職人的な手堅さだけが印象に残っている。

この演奏ではオケを充分に鳴らした
雄弁な伴奏でオレフスキーのヴァイオリンに
見事に同化していた。


イコライザーカーヴはffrrカーヴがよい。

Youtubeはマルコヴィッチの弾くスペイン交響曲

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2018年7月15日 (日)

ドホナーニのハンガリー牧歌

連日35度越えの酷暑の日々。日曜の今日も暑い。

隣家の屋根の輻射をまともに受ける我が家の2階は、クーラーを入れても日中の室温が下がらない。

カレンダー上で三連休とはいえ今日は仕事が入りワクワク感はない。

夜中に汗をかくためか金曜の朝に足がこむら返り。

金曜の仕事帰りに定期的に通っているクリニックでこむら返りの件を相談したら漢方薬を処方してくれた。

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芍薬甘草湯、ツムラの68番。
速効で効果が出る薬だそう。

検査の結果は血圧その他正常値。

気になる尿酸値も安定しているけれど、最近なんとなく疲れやすいのはこの暑さのためだろうか。



昨日土曜日は職人さんたちが来てサッシ工事と浴室の改修の打ち合わせなど。

娘は静岡までバンドの練習へ。

娘はシンセサイザー担当とかで出かける前に練習していたので、シンセサイザーをちょいといじってみた。

初心者用のシンセらしい。

シンセサイザーと言えば冨田勲の使用していたモーグシンセサイザーのイメージが強くて音のひとつひとつを自分で創り出すイメージ。

娘の楽器はライヴバンドで使用しているシンセサイザー。

電子オルガンにさまざまな音色や効果のパレットが付属していて、自分が意図する方向にスイッチを切り替え音を加工していくキーボードと理解。

以前家内の友人のコンサートで触れさせていただいたオンド・マルトノは、箏の爪のようなスライド式のスィッチを滑らせていたかなりアナログ的な楽器だった。



ハンガリーの作曲家にしてピアニストでもあったエルンスト・フォン・ドホナーニの管弦楽曲。

現在指揮者として活躍しているクリス・フォン・ドホナーニの祖父。

ドホナーニの代表作とされるピアノとオーケストラのための童謡の主題による変奏曲 とハンガリー牧歌。




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・ハンガリー牧歌
・童謡の主題による変奏曲

ジョルジ・レェル指揮
ブタペスト交響楽団
ピアノ:シュトヴァン・ラントス
ハンガリーフンガトロンのLP

カーヴはNAB。

ハンガリー牧歌が素晴らしい。

元はピアノバージョンで全9曲。

オーケストラ版は7曲で他にヴァイオリンやチェロの版もあるらしい。

ピアノ版では作曲者自演の録音も遺されている。



ハンガリー民謡を室内楽的な色彩で仕上げた佳品。


第1曲のオーボエとチェロの掛け合いが何とも懐かしい郷愁を誘う。

バルトークのような洗練味はないけれど、ある種土臭さのある素朴な雰囲気が魅力的。



変奏曲はいわゆるキラキラ星変奏曲。

何となく散漫に聞こえるのは演奏に責任がありそうだ。

この曲にはボールトやショルティの名演が残されている。

Youtubeはハンガリー牧歌

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2018年7月11日 (水)

アンセルメの「映像」をffrrカーヴで聴く

梅雨は明けて本日も猛暑。

西日本一帯の水害は、今まで記憶にないほどの未曾有の大水害になってしまった。
宇和島に住む友人は復旧作業従事のためここ数日家に帰っていないという。

被災された方々に心からお見舞い申し上げます。


月曜日の夕方、明るいうちに帰宅し家に入ろうとすると突然の爆音。


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思わず空を見上げると、上空を多数の大型軍用機がゴウゴウと爆音を轟かせて

通過していく。

かなりの低空なので尾翼の星条旗もよく見える。
最初オスプレイかと思った。


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大型輸送機のC130ハーキュリーズのようだ。
テールコードYJは米軍横田基地所属。

ちょうどこの時、伊豆半島上空と富士山付近に大きな積乱雲が発生していて、駿河湾上空がポッカリと晴れていた。
この巨大な積乱雲の塊を避けて飛んできたのだろうと想像する。

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それにしてもかなりの低空飛行。


今日もドビュッシー。

アンセルメの指揮で「管弦楽のための映像」全曲。

手持ちはキングレコードが70年代末に出したアンセルメの芸術シリーズのLPとDECCCAのAce of ClubのLP。

今日は国内盤を聴く。

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この時アンセルメの没後10年を記念してまとまった数の録音が1300円の 廉価盤で発売された。


シリーズの中には国内未発売だった1958年録音の「展覧会の絵」のような珍しいものも出ていた。



アンセルメの一連のドビュッシー録音でこの「映像」が最も好きだ。

ffrrカーヴで初めての聴き直し。


第一曲の「ジーグ」で今まで聞こえてこなかった弦楽器の内声部が奥行きのある美しいバランスで響いてきたのに驚喜。


オレンジ色のレコードジャケットそのものの暖色系の美しい音は、

あたかも優れたパステル画を見るようだ。


国内盤の廉価盤LPでもこれだけの音がカッティングされている。

Youtubeはアンセルメ指揮の「ラ・ヴァルス」

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2018年7月 8日 (日)

鱧料理、そしてフルネのドビュッシーのことなど

曇り時々晴れ。湿度の高い日曜日。

来月の父の法事の会食場所に予定していた市内のホテルの和食処が取れなくていろいろ探した結果、比較的家に近い「吟水」の評判が良いので家内と昼に行ってみた。

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落ち着いた店内。



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メニューを眺めると、珍しい鯨料理や冬季には河豚などもあり幅広いレパートリー、ランチメニューも豊富だ。

家内はネギトロ丼をオーダー、ハーフうどんも付いている。



自分は夏限定の鱧懐石ランチ。

三種の料理と鮨に鱧のお汁物、そして梅ゼリー。


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なかなかの水準。


最後に付いたシフォンケーキもびっくりするほど美味かった。


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迷わず法事の食事をお願いすると、その日は別の法事客が30名ほど入っているとのことでがっくり。

どうも法事が多い日らしい。

ご主人と奥さんといろいろ世間話をしているうちに、息子さんが娘と同級生であることがわかり奥さんは娘の名前も知っていた。


結局その日にはお店は満席にもかかわらず、仕出し料理を用意して自宅に来てセッティングまでしていただけることになった。

ありがとうございます。これからご贔屓にさせていただきます。


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お店を後にして家内とショッピングのあと破れた網戸の張り替えなどをして過ごした日曜日。





そして夜の音楽はフランスの名指揮者フルネのドビュッシー。



最初にオランダ放送フィルを振った「イベリア」。
そして「夜想曲」、「牧神の午後への前奏曲」を聴いた。



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・イベリア

・牧神の午後への前奏曲
・夜想曲

オランダ放送フィルハーモニー

1973年録音


英DECCAのフェイズ4録音のLP。


かつてRIAAカーヴで聴いていた頃は、原色系のキツイ響きであまり良い印象は残っていない。

初めてffrrカーヴに切り替えて聴いてみると印象は一変した。


響きが明快なままでフルネ独特の音の柔らかさまでが聞き取れるようになった。



「夜想曲」のシレーヌではオケに美しく絡む女声合唱のバランスが絶妙。


結果があまりにも良かったので同じフルネの「夜想曲」を、チェコフィルの録音でも聴いてみる。

こちらはスプラフォン原盤の日本コロンビア盤LP。





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・海~3つの交響的スケッチ
・夜想曲

チェコフィルハーモニー管弦楽団
プラハフィルハーモニー合唱団
 1963年10月


こちらはAESカーヴが比較的良かった。

音は美しいが細部が明瞭でないのは録音の採り方によるのかもしれない。
それとも別のカーヴなのだろうか。


同じ指揮者でもこの2つの演奏の印象はかなり異なる。


スプラフォン盤は艶のある中での微妙な翳りを帯びた響きに多少の魅力は感じるものの、DECCA盤の方がより明晰でドビュッシーのオーケストレーションの妙がよくわかる。


思えば録音に関する限りこの頃のフルネが一番良かったのではないかと思う。


初めてフルネの実演を聴いたのは1984年。
都響との第178回 ファミリーコンサートだった。場所は練馬文化センター。



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・デュカス:交響詩《魔法使いの弟子》
・ショーソン:詩曲 op.25
・サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ op.28
・ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
・ラヴェル:ボレロ

というプログラムで前橋汀子のソロのショーソンが非常に美しかった。
デュカスも傑出していたと思う。




フルネは80年以降毎年のように来日して都響とN響を振ってくれたので、都合のつく限り東京へ足を運びかなりの数の実演を聴いている。

ドビュッシー、ラヴェル、フォーレ、ショーソン、デユカ、ビゼー、フローラン・シュミット、ルーセルその他。


本場のフランス音楽の数々をフルネの指揮で聴けたことは非常に幸せだった。


だが都響とのいくつかの録音、特に最晩年の録音を聴くといまひとつしっくりこない。


最後の引退コンサートのライヴなど、音楽が爛熟から崩壊に向かっているのが見えてしまって悲しいほど。


この時ホールではどのように響いていたのだろうか。



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それでもフルネは大好きな指揮者で、EPICに残されたラムルー管との一連のモノラル録音のいくつかは今でも大切に聴いている。




Youtubeはフルネ指揮N響のショーソンの交響曲

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