カテゴリー「音盤視聴記録」の記事

2017年11月17日 (金)

ヴァンデルノートのモーツァルト

曇、気温は下がり、出勤前にストーヴを物置から出したりしていた。

仕事は小康状態。

来週後半から12月半ばまでに大きな山があり、それが終わると今年も終わり。

昨年今頃は入院が決まり公私ともに慌ただしかったけれど
今年は何事もなく年を越せそうな気配。


今日はベルギーの指揮者、アンドレ・ヴァンデルノート(1927 - 1994)

のモーツァルト。

EMIへの録音で35番から41番までの後期交響曲集。
オケはパリ音楽院管弦楽団。
1957年録音のタワーレコードヴィンテージコレクションCD3枚組。


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1957年とはいえフランスEMIはステレオ録音の導入が遅れたのでモノラル。

ヴァンデルノートのモーツァルトと言えば、ハイドシェックとの一連のピアノ協奏曲録音が名高い。

自分も年代に廉価盤でまとまった数のハイドシェックとのモーツァルトを愛聴していた。
幾分ロマンティックではにかんだようなハイドシェックのピアノに、爽やかなヴァンデルノート伴奏が青春のいぶきのような趣で非常に良い演奏だった。

50年代から60年代初めにかけてのヴァンデルノートは、
ベルリンフィルやパリ音楽院管を振って将来の大成を予測させるような録音を残していた。

このモーツァルトの交響曲集は代表的なもの。

猛者揃いのオケをスッキリきっちりとまとめながら、爽やかにしてヴィヴィッドな曲運びで聴き応えのある名演揃いとなっている。

中でも39番はこの曲の代表盤とも言っていいほどの名演だと思う。


これがステレオ録音ならば長らく現役となっていたのではなかろうか。


その後ヴァンデルノートは表舞台のサーキットから姿を消し、ベルギー国内に逼塞してしまいその消息も絶えてしまった。

ところが90年代に突然、ベルギーでのライヴがCD化された。

往年の活躍を知るファンは驚喜して買い求めたのではなかろうか。




私も多分に漏れず高価なセットものを購入。

ワクワクしながらCDをセットしたのを昨日のように思い出す。

ところが演奏を聴いて愕然。

聴いていて辛く情けなくなるような、とても商品として成り立つような演奏とは思えぬほど酷かった。

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その中で唯一「ハフナー」は往年の輝きの残滓が感じられる演奏だった。

寂しいような悲しいような。


Youtubeはビシュコフ指揮ケルン放送響のモーツァルト、39番。

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2017年11月14日 (火)

ドラティ、コンセルトヘボウとのチャイコフスキー

ふたたび雨模様の日々。

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仕事場の前にネムノキが咲いていた。


今日はドラティのチャイコフスキー、交響曲第4番。

コンセルトヘボウ管との1956年スタジオ録音。


蘭フィリップスのCDで、カップリングは「展覧会の絵」。

いずれもモノラルで、2曲ともステレオの再録音がある。



チャイコフスキーはロンドン響とマーキュリーへの全集録音があって、この中の第4番から第6番「悲愴」の演奏はかつて日本フォノグラムの廉価盤LPで出ていた。


自分にとってはそのロンドン響との録音が第4番の刷り込みとなっている。

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今聴いてもパリッと冴えたリズムに全曲に漂う緊張感。

嚠喨と響き渡る金管群の輝かしい響きが魅力的な名演だ。

中でも第1楽章中間部のホルンが強烈だった。


この後ドラティはワシントン・ナショナル響と三度目の録音を残している。




このコンセルトヘボウ管との録音はベイヌムが音楽監督だった1956年のモノラル録音。

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同時期のドラティ&コンセルトヘボウとの録音は「我が祖国」全曲という大物のほか、「ファウストのごう罰」「新世界より」、威風堂々第1番などの少なからずの録音を残している。


このコンセルトヘボウとの第4番の演奏は、いくぶん暖かみのあるコンセルトヘボウのホールの豊かな響きとオケを自在にドライヴする采配が見事。



テンポを揺らしながら大きく盛り上がる第1楽章後半は圧巻。


フィナーレ終盤のアチェレランドも興奮させられる。


Youtubeはチャイコフスキーの交響曲第4番、テミルカーノフの指揮

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2017年11月 9日 (木)

シモン・ゴールドベルクのバッハ

昨日は久しぶりの雨。風も強くてちょっと荒れ模様の一日だった。

今日は一転して爽やかな秋晴れ。昨日の雨で富士山も雪化粧。


このところ休日出勤が多く、
ここで一区切りついたので昨日は1日代休をいただいていた。

気分的には数日休んで一人旅でもしたいところ。


畑作業でもして過ごすつもりが雨風のためにできず、何となくの無為の一日。



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近所に美味しい食パン専門店ができたという評判、月水金の営業だという。
しかも完全予約制。


2ヶ月先まで予約でいっぱいとのこと。


ところが9時から予約の先着順で、当日分の何本かが入手可能だということを家内がどこからか聞いてきた。

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休みならばちょうど良いということで、9時に店に電話したら話し中。

何度電話をかけてもだめ。


気持ちは萎えたものの、どうしても食べたいという天の声もあるので、根気よくかけ続けたらやっとつながった。


焼き上がりは午後1時半頃、お一人様2本まで。


雨の中取りに行くと、店はパン屋というよりも完全に工房の体裁。


接客用の窓口は半間程度の仮設の板があるだけのシンプルなもの。

このことがかえって職人気質の誠実さが感じられるのが面白い。
 

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頼んだのはノーマルな食パンとヨモギ食パン。
2本で税込み1050円。

アツアツのできたてパンをスライスしてみると、ふわりと綿菓子のような独特の食感。


何も付けずに食べても十分美味い。( ̄~ ̄)



今まで食べてきたパンはいったい何だったんだと思うほど絶品だった。

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なんとなくポーランドのヴァイオリニスト、シモン・ゴールドベルクの演奏が聴きたくなった。


フルトヴェングラー時代のベルリンフィルのコンサートマスターだったゴールドベルク。

聴いたのはバッハ。

1975年フィリップスへの録音で、3つのヴァイオリン協奏曲を集めたもの。
手持ちは国内盤LP。

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・ヴァイオリン協奏曲第1番
・ヴァイオリン協奏曲第2番
・2つのヴァイオリンのための協奏曲


ゴールドベルクの弾き振りでオケはオランダ室内管弦楽団。


第2ヴァイオリンは、トーマス・マジャール。



明るく柔らかな音色の中にヒューマンな暖かさのある感動的なバッハ。


古いスタイルの演奏だけれど、聴いていて遙か遠い世界に想い誘われるような演奏だ。


聴いた後に自分のブログを検索してみたら、ちょうど一年前の同じ頃にゴールドベルクのビバルディを聴いていた。



これは不思議な偶然。


Youtubeはシモン・ゴールドベルクが振るバッハ、組曲第2番。

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2017年11月 7日 (火)

ヴォイセズ・オブ・ブラス

今日は立冬。ここ数日暖かな日が続く。

昨日は仕事で静岡市。

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出張先のグランシップ10階から西の方向には富士山がよく見えた。


沼津からとは異なったアングルの富士。

家康が隠居所とした駿府城から好んで見た眺めだ。



このところしばらく仕事が立て込んでいて土日の出勤も多かったものの、昨日で大きな区切りを実感。




フィリップ・ジョーンズブラスアンサンブル(PJBE)の演奏から
「ヴォイセズ・オブ・ブラス」。


シャイト、シュッツ、シャインらのドイツバロック期の作品を集めたもの。




これはまとまったレコーディングとしてはPJBEの第1作となったアルバム。

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手元は英ARGOの外盤LP。

1. サミュエル・シャイト(1587-1654):

  カンツォン・コルネット

 ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):

 2. 詩篇第24篇
 3. 我汝に誓う、エルサレムの乙女たちよ
 4. 汝の若き時よりの妻に喜びを抱け

5. サミュエル・シャイト:
  クーラント・ドロローザ

6. ヨハン・ヘルマン・シャイン(1586-1630):
  シオンは言う、主はわれを見捨てられたと


7. サミュエル・シャイト:
  詩篇第103篇《いざ主を賛美しなさい、私の魂よ》



PJBE単独ではなく、レイモント・レッパード指揮のパーセル・コーラス・オブ・ヴォイセズとの共演。



1968年録音。



ここでのPJBEはあくまでも脇役のような趣。



同時期に若き日のノリントン指揮でブルックナーの管楽合奏伴奏によるミサ曲もARGOに録音していて、こちらも架蔵済み。



壮大にして宗教的な大きな広がりを持った演奏。


後のいくぶん遊び心が漂う演奏とは異なり、極めて真面目な仕上がりなのは指揮のレッパードのキャラなのだろう。



最初の「カンツォン・コルネット」は、学生時代に遊びでトランペットに持ち替えて
3番トランペットを吹いたことがある。


音域が低くてホルン吹きの自分でも気持ちよく吹けたのも懐かしい思い出だ。



イコライザーロンドンのffrrカーヴで再生。

極めて生々しい再生音。



YoutubeはPJBEの「ミスタージャムス」

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2017年11月 3日 (金)

トルドラのレスピーギ

今日は文化の日。秋の蒼い空と暖かな日差しの気持ちの良い一日。

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所用で伊豆の国市に来たので韮山の反射炉に寄ってみた。

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小学校の遠足以来もう何度来たのかわからないほどの韮山の反射炉。

地元の小学生の遠足の場所として最適な、アヒルがガァガァと遊ぶノンビリとした史跡公園が世界遺産登録となって環境は一変。


全国から多くの観光バスが訪れる伊豆でも有数の名所になってしまった。

登録後なんとなく行く気にもならなかったものの、所用ついでに寄ったもの。




到着すると登録直後の喧噪は収まって適度な混み具合。

立派なガイダンスセンターも出来、迫力の映像と詳しいパンフレットもいただいた。
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ここで大阪から来たという観光ツァーのお客さんたちに紛れて反射炉近くまで。

ここで聞いた初老の地元観光ガイドの方のガイドが素晴らしかった。


 

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あたかも名人の落語を観るかのよう。

腹が痛くなるほどの笑いの中に江川家への深い尊敬と郷土愛が感じられ素晴らしい。

この話が聞けただけでも入館料500円は安い!




ここで造られた18ポンド砲120門は全て東京お台場に設置されたという。

ところが実際に大砲として使えたのがたったの4門!

あとの不良大砲は異国船向けのダミーとして設置された。

近くの小高い茶畑に登ってみると今日は富士山も良く見えた。


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スペインの作曲家にして指揮者、エドウアルド・トルドラによるレスピーギの「リュートのための古風な舞曲とアリア」全曲。


仏コロンビア、棒付きジャケットLP.

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オケはフランス国立放送管弦楽団。
チェンバロにはラクロワの名も見える。



トルドラはスペインとはいえ今話題のカタルーニャ出身で、作品も幾分甘くセンチメンタルな風情の歌曲を残している。


指揮者として活躍もしていたが私の手元にはこのレスピーギしかない。

SP期にはファリア「三角帽子」の録音もあったようだ。



このレスピーギは様々な舞曲のうち、速めの曲は速めに遅い曲はじっくりと、といった趣。

旋律の歌わせ方に独特のこぶしがあって、これがある種の魅力になっている。



フランス国立放送管のカラフルな管楽器の音色も良い雰囲気だ。

Youtubeは「リュートのための古風な舞曲とアリア」第2組曲から終曲

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2017年11月 2日 (木)

ニコレのフルート

今日はすっきりとした秋晴れの空。
気温もさほど低くなく、頬に当たる風も心地よいほど。


昨日は仕事を早めに終わらせてかかりつけのクリニックで定期検診。

風邪は幸い早めの葛根湯が効き初期症状だけで治まったようだ。


ついでにインフルエンザの予防接種も済ませておく。



帰宅後聴いたのはオーレル・ニコレのフルート。


1968年グラモフォンへの録音の国内盤LP。

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・ フルート・ソナタ ヘ長調K.13  :モーツァルト

・ シリンクス           :ドビュッシー
・ フルートソロのための小品     :イベール
・ セクエンツァ           :ベリオ
・ 冥                :福島和夫
・フルートソロのためのパルティータ イ短調BWV1013 :バッハ
・「しぼめる花」の主題による序奏と変奏曲ホ短調D.802 :シューベルト



バッハの無伴奏パルティータからモーツァルトの初期のソナタ、シューベルト、ドビュッシー、イベールを経てベリオ、福島和夫に至るフルートソロの代表曲を集めたもの。

伴奏はカール・エンゲル。


今から20数年前、時はバブル末期の頃、隣町の裾野市が主催していた富士山麓国際音楽祭にニコレが来演していた。


この音楽祭はフルーティストの金昌国氏が音楽監督となり、国内外のトップ奏者を集め
20世紀音楽を数多く取り上げていた.


とにかくハイレベルな音楽祭だった。



この時ドビュッシーの「フルートとヴィオラ、ハープのためのソナタ」や、デニソフの「フルートとハープのための協奏曲」などを聴いた。


フルートはニコレ、ハープは吉野直子。


別の日のプログラムの中にブリテンの「ホルンのためのセレナード」もあり、

ホルンソロはシカゴ響首席のクレヴェンジャー。


そのほかバッハの「オーボエとヴァイオリンのための協奏曲」ではベルリンフィルのオーボエ奏者アルブレヒト・マイヤー、ヴァイオリンは小林美恵。


今にして思えば夢のようなメンバーが集まっていた。


この時ニコレは予想外に老いた容貌で、曲が終わった時にニタリとしながら吉野直子の手を取った時の様子は、まるで腰の曲がった魔法使いのお婆さんが白雪姫に話しかけているかのような雰囲気だった、というおかしな所が印象に残っている。



ニコレの演奏は、芯が強くそれでいて素朴な柔らかさが感じられる音色と老いを感じさせない指回りの良さが、聴き手の集中力を逸らさない内容であったと記憶している。


このレコードでも印象は変わらない。


ベリオの「セクエンツァ」や福島和夫の「瞑」では、部屋の中がシーンと張り詰めたような緊張感に満たされるのが見事。


モーツァルトの初期のソナタやシューベルトも、ひたすら禁欲的で厳しい音楽になっている。


エンゲルの伴奏も非常に良い。


録音もバランス良く両者の音を捉えている。



Youtubeはニコレの吹く武満徹「Air」

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2017年10月31日 (火)

コステラネッツの「動物の謝肉祭」

晴れ時々曇り、二日連続で晴れたのは久しぶりだ。
10月も今日で終わり。


ここ最近の気温の急激な変化に二日前から風邪気味。

喉の痛みはイソジンで、体のだるさは葛根湯で辛うじて抑えている。




今日はアンドレ・コステラネッツ指揮の彼のオーケストラによる動物の謝肉祭を聴いていた。

米コロンビアのLPでカップリングは「ピーターと狼」

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両曲ともナレーション付きで、プロコフィエフの語りはレイ・ボルジャー。
特にサン・サーンスはオグデン・ナッシュの詩によるノエル・カワードによるナレーション。


このナッシュの詩によるナレーションがめっぽう楽しい。


「水族館」ではよく使用されるチェレスタではなくて、どうやらハーモニカが使用されているようだ。



ただ最後のグリッサンドの部分は楽譜の指定とおりグラスハーモニカのようにも聞こえる。

譜面にはこのパートはharmonica。



音楽事典の類ではこれはグラスハーモニカと言うことになっているが本当だろうか?


グラスハーモニカは今でも希少な楽器だがサン・サーンスの時代でも同じこと。


ハルモニウムやハーモニカのようなリードを使用した楽器だったような気がする。




動物の謝肉祭の「水族館」でハーモニカを使用した録音としては、

マルティン・トウルノフスキー指揮プラハ響によるスプラフォン盤があり、
かつては国内盤のLPも出ていた。

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ちなみにこのコステラネッツ盤は1952年頃のモノラルだが、イコライザーをコロンビアカーヴで聴くと、極めてリアルな生々しい音が聞こえてくる。



「象」のコントラバスなど松ヤニが飛び散るような、まさに実在の響き。


オケは比較的大編成のようだ。


オケの標記は単に彼のオーケストラとなっているが、フルートソロは当時のニューヨークフィル首席のジュリアス・ベイカー、



チェロソロのフランク・ミラーはNBC響とシカゴ響の首席だった。


他のソロも非常にうまい。


ピアノデユオはレオニード・ハンブロにヤッシャ・ザイデ。


こちらも名だたる名手達だ。


Youtubeは「動物の謝肉祭」フィナーレ

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2017年10月29日 (日)

Mood for 12

再び台風接近の日曜日。

朝から強い雨。時々雷鳴も聞こえてくる荒れ模様の一日。

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そんな中で内浦漁協直営の「いけすや」で家族で昼食。

漁港には避難している漁船が見える。

いつも日曜日は1時間ほど待つ人気店。

今日はさすがに5分ほどで座れた。

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いつもの「まご茶定食」。

数量限定の「活あじわさび葉すし」も食べることができて満足。


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ここは素材が良いので、たくさん食べてももたれないのが良い。

狩野川放水路の排水口付近はちょうど満潮。
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50年代のムード音楽会の巨匠(らしい)ポール・ウエストンのアルバムから、
「Mood for 12」を聴いていた。


hi-fiフロムハリウッドとの副題がついている。


米コロンビアのLPで1956年発売。

当時の実力派ジャズメン12人を起用したアルバム。
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まさに50年代のアメリカそのもののゴージャスなメンバー。
ジャケットの時計回りの順番に一人が一曲ずつ登場している。

A1 It's The Talk Of The Town
A2 I'm Comin' Virginia
A3 Memories Of You
A4 Nice Work If You Can Get It
A5 My Funny Valentine
A6 Emaline
B1 Skylark
B2 Judy
B3 Louisiana
B4 Georgia On My Mind
B5 Between The Devil And The Deep Blue Sea
B6 I'm Confessin'

曲順のセンスのよさもさることながら、一流ミュージシャンたちによる見事な演奏。

軽いノリでありながら俗っぽくないのが良い。


Youtubeはポール・ウエストンオーケストラによるドビュッシー「月の光」

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2017年10月28日 (土)

マンロウ、笛の芸術

この週末は朝からふたたび雨。

本日対外的な行事で一日出勤。
若手職員の獅子奮迅の活躍もあり自分は挨拶程度。


先日、知人から伊豆西海岸の稲取で釣ったという30cmを超えるイシガキダイをいただいた。

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美味そうだったのでどんな調理が最適かとネットで調べてみたら、時としてシガテラ毒という恐ろしいものが含まれている場合があることを知った。


調べなきゃよかったと半ば後悔したものの、本体を塩焼きにして兜の部分をすまし汁にしてみた。

これが非常に美味だった。

フグと同じく美味しいものには毒がある・・・・か。

しばらく様子を見たけれど体はなんともなかった。



今日はデヴィッド・マンロウの笛の芸術。

EMI原盤の国内盤LP2枚組。


1974―75年録音でこの翌年、マンロウは35歳の若さで逝ってしまった。

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・13世紀(作者不詳)のイギリス舞曲

・14世紀(作者不詳)のサルタレッロ
・J.バルビロー(1408~1491):愉快な歌
・P.アテニャン(1480~1533):4つのシャンソン
・W.バード(1543~1623):木々は緑に染まり
・A.ホルボーン(~1602):パヴァーヌとガイヤルド、選択、
 マイ・リンダ
・シュメルツァー:7声のソナタ
・パーセル:グラウンドに基づく3声のファンタジア
・ヴィヴァルディ:リコーダー協奏曲イ短調P.77
・ジョン・バーストン:協奏曲ニ短調
・ヘンデル:さくらんぼよりなお赤い
 /ロバート・ロイド(B)
・J.S.バッハ:狩のカンタータBWV208より
・アリア「羊は安らかに草をはみ」
 /ノーマ・バローズ(Sp)
・カンタータBWV106「神の時は最上の時なり」よりソナチナ
・マニフィカトBWV243よりアリア「主は飢えた者達を」
 /ジェイムズ・ボウマン(C-T)
・トーマス・アーン:劇音楽「お気に召すまま」より「青き木の下で」
 /マーチン・ヒル(T)
・F.クープラン:2つのミュゼット
・ブリテン:スケルツォ(1955)
・ヒンデミット:トリオ(1932)
・バッターリー:白いのどの歌手(1965)
・ディッキンソン:リコーダー音楽(1973)


デイヴィッド・マンロウ・リコーダー・コンソート
ロンドン古楽コンソートのメンバー


この録音は、13世紀の作者不詳の舞曲から始まり、ウイリアム・バードやパーセル。
クープラン、ヴィヴァルディを経てヘンデル、バッハからやがてブリテン、ヒンデミットらの20世紀の作品、そしてマンロウのために書かれた現代曲の多重録音など。
リコーダー音楽の歴史を俯瞰するもの。


通奏低音にはホグウッドの名も見える。

なんとも楽しくも格調の高い演奏の数々。

バッハのカンタータ106番のブロックフレーテ2重奏の感動的な演奏もあり、
歴史的な銘機を使用して、当時の地方によって異なったピッチなどを実証しつつ、
現代人にもアピールする名演を成し遂げているのが凄い。

マンロウが加わると音楽があたかも生命が与えられたかのように生き生きとしてくるのがよくわかる。

マンロウ死後の弟子達の録音が学問的な立証主義が前面に出すぎて、音楽が窮屈になってしまっていると比べるとその差は歴然。

まさに人類の遺産とも言える歴史的名盤。


Youtubeは様々な古楽器を演奏するマンロウ。まさに天才の技

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2017年10月22日 (日)

デルモータ、ベリーのモーツァルト

10月に入ってからほぼ毎日雨。

水曜の午前中に多少の晴れ間を見たのみで10日近く降り続いている。
雨続きで近所の稲田は稲刈りも出来ない様子。

寒くなってきたので、扇風機を仕舞わぬままにストーヴを物置から出してきた。

超大型台風21号は明日未明に静岡直撃の予報。

大勢の犠牲者を出した狩野川台風(22号)と同じコースと規模なだけに嫌な予感。
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金曜の夜に職場内の有志と焼き鳥をつまみながら軽く呑んだりしていた。
この居酒屋は自分が若い頃から続く老舗。

あの頃はよく仕事帰りに先輩に連れられて行ったりしたものだが、
最近行くことが少なくなった。

今日は衆議院選挙投票日。

雨の中、朝早くに投票場へ。

交換針をいただいたので、カートリッジをシュアのtypeⅣからふたたびtypeⅤに戻してみた。
やはり音の品格で大きな差。

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今日は往年のベテラン歌手、テノールのアントン・デルモータとバリトンのヴァルター・ベリーが歌うモーツァルトのオペラアリア集を聴いていた。

デルモータもベリーも、モーツァルトにはベームやカラヤンといった指揮者たちとの録音を残している。

特にベリーは芸歴の長かった人で、自分が80年代後半にウィーンで聴いたウィーン国立歌劇場の「ニュルンベルクのマイスターシンガー」に出演していた。

聴いたのはブリュックナー・リッケベルク指揮のハンブルク交響楽団などの伴奏による日本コロンビアのLP。
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ハードオフのジャンクコーナーでみつけたもの。

いずれもリリカルに歌いながら楽しくもあり、練達な手堅さで聴かせてくれる歌の数々。

全て独逸語による歌唱。

Youtubeはベリーの歌うモーツァルトのレクイエム

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