カテゴリー「音盤視聴記録」の記事

2020年12月 2日 (水)

フレモーのシェエラザード

12月、くもりのち雨。

この一年でまわりの世界が変わってしまった。

昨晩のNHKの番組「サラメシ」では数年前に撮影されたある企業の社員食堂のランチの様子が紹介されていた。

大勢が集まりワイワイにぎやかなランチの風景。

 

当たり前だった日常がいかに幸せなことであったのかを思う。

 

フランスの指揮者、ルイ・フレモーの「シェエラザード」を聴く。

英Colinsから出ていたCD.

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・交響組曲「シェエラザード」 :リムスキー・コルサコフ

 ルイ・フレモー(指揮)
 ロンドンフィルハーモニー管弦楽団
 録音 1989年5月

 

英Colinsは90年代末に10年ほどで活動を停止してしまったレーベル。

一般的な名曲を地味ながらも実力派の演奏者たちを起用して優れたCDを世に送り出していた。

一時期新星堂からも出ていた。

比較的廉い価格もあって自宅のCD棚には何枚かが並んでいる。

 

Collinsの活動停止後は全て入手難になってしまったが、その後東武トレーディングが日本国内のみの仕様で何枚かを復刻している。

この演奏もその中のひとつ。それだけ評判が良かった演奏だったからだろう。

 

 

手持ちは純正コリンズのものだが国内盤は音の傾向が変わっているようだ。

フレモーの演奏にはどのオケの録音でも清潔感のある淡く透明な独特の響きがする。

 

録音歴の長いフレモーだが、若い頃の演奏を聴いてもこの個性は変わらない。

 

古いエラートの録音で名盤として知られるフォーレの「レクイエム」などはその典型だ。

この「シェエラザード」も過度に効果を狙わずじっくり堅実にオケを歌わせているもの。

音楽の流れも自然。

まさにフランスの指揮者による品のある落ち着いた雰囲気の演奏だ。

それでいて時として男性的な剛直な面も聴かせる。

オケはソロを含めて非常にうまい。

特にコンマスのソロが秀逸。

何度聞いても聞き飽きないベテランの味、おとなの「シェエラザード」。

 

Youtubeはシドニー交響楽団を振るフレモ-、曲はベートーヴェンの交響曲第7番

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2020年11月30日 (月)

ルイージのヴェルディ、序曲前奏曲集

この土日で寒くなってきた。明日から師走。
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昨年不作だった畑の蜜柑類が今年は鈴生り。


 


とりわけ樹齢50年近くの蜜柑が今年は沢山の実をつけた。


 


古い品種なので小粒で酸味も強いけれども、毎年ジュースにして大量消費。



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レモンもネーブルも虫は付いているけれども順調だ。



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収穫の秋。


 


イタリアの指揮者、ファビオ・ルイージのヴェルディを聴く。


ヴェルディのほとんどのオペラの序曲、前奏曲18曲を集めたCD2枚組


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「ヴェルディ:序曲、前奏曲、管弦楽曲集」


 


1. 運命の力 [7:52]
2. アイーダ [11:37]
3. ドン・カルロ [17:03]
4. 仮面舞踏会 [4:08]
5. シチリアの晩鐘 [8:52]
6. 椿姫 [4:35]
7. スティッフェリオ [10:10]
8. ルイーザ・ミラー [5:45]
9. レニャーノの戦い [9:31]
10. 海賊 [2:60]
11. 群盗 [5:06]
12. マクベス [3:25]
13. ジョヴァンナ・ダルコ [7:42]
14. エルナーニ [2:51]
15. エルサレム [5:30]
16. ナブッコ [7:12]
17. 一日だけの王様 [5:25]
18. オベルト [6:55]


 


  ファビオ・ルイージ(指揮)
  フィルハーモニア・チューリッヒ



  録音:2017年1月 スイス、ドルナッハ、ゲーテアヌム


 


全編に漂う歌心、トスカニーニのような強靭なカンタービレではなく幾分さわやかな趣なのはチューリッヒのオケの特性か。


 


それでいてヴェルディ特有のドスの利いた凄みも感じさせるのが良い。


「ドン・カルロ」はバレエ音楽付きの珍しいヴァージョンを使用。


 


Youtubeはルイージ指揮スカラ座フィルのR.シュトラウス「英雄の生涯」の終結部


 


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2020年11月27日 (金)

ノイホルトのニーベルングの指輪

晴れのち曇り。11月最後の金曜日。

 

昨日仕事は休みで畑のサツマイモを試し掘り。

サツマイモは以前肥料をやりすぎて栽培に失敗した経緯があり、以後肥料は控えている。

 

今年もツルが盛大に繁茂。
このツルの茂り具合を見て嫌な予感。
また栄養がそちらに回って肝心の芋本体は小さいかもしれない。

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芋を掘りだしてびっくり。
白い!
比較的まともな大きさだったけれども白いサツマイモは初めて見た。

 

ネットで検索すると。シロユタカと黄金千貫という二つの品種がヒット。

 

シロユタカはでんぷん生産用の品種で青果には向かないという否定的なコメント。

 

一方の黄金千貫も似たようなもので、主に芋焼酎の原材料のようだ。

 

苗を園芸ショップで贖った時においしいサツマイモだと勧められたのだが。

実際食べたらどうなんだろうか?

 

 

通勤の車中のカーステレオでオーストリアの指揮者、ギュンター・ノイホルト指揮のリング全曲を聴いている。

2年ほど前にamazonで2千円を切る値段で入手したCD14枚組。

 

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・ニーベルングの指輪 全曲

 

  ギュンター・ノイホルト(指揮)
  カールスルーエ・バーデン州立歌劇場管弦楽団
  ジョン・ヴェーグナー(Br)
  エドワルド・クック(T)
  ウォルフガング・ノイマン(T)
  カルラ・ポール(Sp)
  オレグ・ブリュヤック(Br)ほか

 

     録音 1993~1995年、

 

ドイツの中規模地方都市の歌劇場での上演記録。

 

このようなワーグナーの超大作の全曲を家の中でじっと集中して通して聴くのはかなりの覚悟がいるのでカーステレオでのながら聴き。

 

この歌劇場はワーグナーの信奉者で「パルシファル」の初演者だったヘルマン・レヴィや「ニーベルングの指輪」の最初のバイロイト上演で副指揮者を務めたフェリックス・モットル、他にバイロイトの常連だったカイルベルトなど、錚々たるドイツ系のオペラハウス叩き上げの猛者たちが歴代の音楽監督に名を連ねている。

 

ドイツ日常の歌劇場の雰囲気を伝えている中にも手慣れた気配も感じられるのはワーグナー上演の伝統が脈々と受け継がれているからだろうか。

歌手も手堅く堅実な実力者を揃えているようだ。

 

演奏は奇を衒わない充実したワーグナー。

 

聴き慣れた有名どころの曲の中には他に優れた演奏はいくらもあるけれども、音楽の流れの中で各々のモチーフが自然に浮き上がってはさりげなく消えていくのが良い。

 

聴衆の反応も熱狂的。

 

Youtubeはノイホルトの指揮するワーグナー楽劇「パルシファル」から聖金曜日の音楽。スペイン、ビルバオ市のオーケストラ。

オーボエ首席は渡辺恭子さんです。

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2020年11月25日 (水)

シッパーズのプロコフィエフ

雨のち晴れ、朝のうち細かな雨。

昨日、高校時代の恩師の訃報が入ってきた。

先生は自分が在学中の吹奏楽部の顧問で、その暖かな人柄と教養の深さで多くの人たちの尊敬を受けていた。

数年前に有志と先生の喜寿のお祝いの会を開いたことが昨日のように思い起こされる。

大変お世話になりました。
ご冥福をお祈りいたします。

 

アメリカの指揮者トーマス・シッパーズ(1930-1977)を聴く。

シッパーズの生年はマゼール、カルロス・クライバーと同じ。
その前後の指揮者にはハイティンクやプレヴィン、アバドらがいる。

シッパーズについてはイタリア放送局が制作したドキュメンタリー映像が残されている。

 

このシリーズには他にアバド、小澤征爾、メータのほか長老ヴィットルド・グイも取り上げれていて、かつてレーザーディスクの国内盤が発売されていた。

かなり以前に見たおぼろげな記憶では、シンシナティ交響楽団に就任した時の映像から始まっていた。
そこには地元シンシナティ市民の熱烈な歓迎の様子が、シッパーズの死に先立ち同じ癌により世を去った美しい夫人とともに紹介されていた。

 

シッパーズはアメリカの指揮者としてもバーンスタインに次ぐ世代の指揮者として期待され、若い頃からオペラを中心に精力的なレコーディングをおこなっていた。

ベルリンフィルにも客演し、弱冠33歳にしてバイロイトにも登場。
1967年の大阪国際フェスティバルのバイロイト引っ越し公演で来日し、「ワルキューレ」を振っている。

同世代の指揮者の大部分は既に故人となってしまったけれども、シッパーズも長命していれば世界の指揮者サーキットの中でも間違いなく同様な役割を果たしていたと思う。

 

シッパーズのコンサートピースの録音としてはサミュエル・バーバーの管弦楽曲集が印象深い。

 

今日聴いたのはシッパーズの生涯最後のポスト、シンシナティ交響楽団音楽監督時代の録音、シューベルトの交響曲第9番(第8番)グレートと呼ばれるハ長調の交響曲。

 

VOXへの録音で手持ちはVOX盤とイタリアファブリのLPがあるけれども今回はイタリア盤で聴いた。

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・交響曲第9番 ハ長調

  シンシナティ交響楽団

第一楽章冒頭の超スローモーな開始に吃驚する。
このまま最後までいったらと心配になってしまうほど。

主部に入ってから猛烈な加速。

後半の二つの楽章の音楽の力漲る推進力が素晴らしい。

EQカーヴはNABがうまく嵌らずRIAAで聴いた。

 

もう一枚はEMIへの録音でプロコフィエフの交響曲第5番。

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・交響曲第5番 変ロ長調 

 フィルハーモニア管弦楽団

 録音:1957年

手持ちは東芝セラフィムの国内盤。


こちらはColumbiaカーヴがピタリと決まった。

かなり以前から聴き込んでいた演奏だが、各楽器の細部の動きと微妙なニュアンスが明瞭になり、あらためてシッパーズの力量を感心した次第。

この時シッパーズは27歳。

若々しいフレッシュでパンチの効いた音楽運び、オケを十二分にドライヴして豪快に鳴らす技はとても20代の指揮者とは思えない。

 

シッパーズのEMI録音の大部分はオペラ録音だが、このプロコフィエフのレコーディングがいかなる理由で実現したのか知りたいところ。

Youtubeはシッパーズ指揮するベルリオーズ、「クレオパトラの死」。ソプラノがギネス・ジョーンズ

 

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2020年11月23日 (月)

ヴェロニク・ディエッチのモーツァルト

昨晩からの強風交じりの雨は朝には止み、富士山頂付近はうっすらと雪。


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日中は気温が上がり良い天気。

今日はフランスのソプラノ、ヴェロニク・ディエッチ(VERONIQUE DIETSCHY)のモーツァルトを聴く。
Adesから出ていたCD。

 

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・クロエに寄す K. 524 1.
・ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いたとき K. 520
・魔術師 K. 472
・おいで、いとしのツィターよ K. 351
・孤独に K. 391
・すみれ K. 476
・老婆 K. 517
・満足 K. 473
・ドイツ軍歌 「私が皇帝になったら」 K. 539
・別れの歌 K. 519
・寂しい森の中で K. 308
・私の胸は喜びに高鳴る K. 579
・自由の歌 K. 506
・鳥よ、年ごとに K. 307

  ヴェロニク・ディエッチ (ソプラノ)
  ジェフ・コーエン  (ハンマー・フリューゲル)

安定した歌唱、晩秋にふさわしいしっとりと落ち着いた気配漂うモーツァルト。

ハンマー・フリューゲルの古雅な響きも良い雰囲気だ。

 

マンドリン伴奏のために書かれたと言われる第4曲「おいで、いとしのツィターよ」 K. 351では伴奏がギターのような面白い効果を上げていた。

 

評判の良いディエッチのドビュッシーも聴きたくなった。


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Youtubeはディエッチの歌うドビュッシー、「美しき夕暮れ」

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2020年11月22日 (日)

Go to トラベル、そしてバッハのカンタータ第34番のことなど

今年最後の三連休が始まった。
雲は多いけれども暖かで風の無い日曜日。

 

この3連休は下の娘と合流してちょっとした家族旅行を計画。
Go to なんとかを利用して宿と往復の交通チケットも確保していた。

 

ところがここ数日のコロナの急速な感染拡大。
先週あたりからその傾向は見え始め、これはヤバいかなと迷っていた矢先の数日前からの爆発的な感染者数の増加。
ここ静岡県でも連日の記録更新。

 

結局、旅行をキャンセルすることにした。

 

宿のキャンセル料は想定範囲内のものだったが、JRのキップはトク50で買った場合は取り消し手数料がなんと50%!

 

結局、キャンセル料だけでそこそこの宿に泊まれる金額になってしまった。orz

 

 

政治家達はこの感染爆発はGo toトラベルとの関連性はないと主張しているけれど、日本医師会長の発言の方がよほど説得力がある。

 

関連がない根拠を示してもらいたいものだ。

 

 

昨日土曜日はオフになったので、お隣の植木屋さんにお願いしていた庭石と植木類の移動の立ち会いなど。

 

今日は家内とスシローに出かけていた。

 

開店早々の時間に店内に入り、いつもは100円皿をセレクトしてオーダーしているけれども今日は半ばヤケになって短い時間の間に300円皿を夫婦で暴れ食い。
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帰りに立ち寄った「伊豆 村の駅」には湘南、横浜など関東圏の車が多数。
遠くは岐阜やなにわナンバーも。

 

混んではいたものの、皆さんなんとなく遠慮がちの表情。
感染リスクを背負いながらのショッピングが表情に表れていた。
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その後「ららぽーと沼津」に対抗?して改装なった清水町の大型ショッピングモール「サントムーン柿田川」では印象派絵画風の美しい紅葉を見ることができた。

 

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本日、沼津で初のクラスター発生。

いよいよ身近になってきた。

 

 

今日はバッハを聴く。

 

ヘウムート・リリングの指揮でカンタータを2曲。

リリングの偉業バッハ、カンタータ全集中の1枚。

手持ちは日本コロンビアが出していたLP
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・カンタータ第34番 「おお永遠の火、おお愛の源よ」BWV34
・カンタータ第74番 「人もしわれを愛せば、わが言を守らん」BWV74*

  ヘレン・ドナート (ソプラノ)*
  ヘレン・ワッツ (アルト)
  ヒルデガルト・ラウリヒ (アルト)*
  アダルベルト・クラウス (テノール)
  ウォルフガング・シェーネ (バス)
  フィリップ・フッテンロッヒャー (バス)*

  シュトゥットガルト・ゲッヒンゲン聖歌隊
  シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
  ヘルムート・リリング (指揮)

 

この2曲はいずれもトランペットが大活躍の壮麗な曲。

34番はブラームスも愛したという傑作カンタータで、現在ブラームスが実際に演奏した演奏譜が残されている。

 

そこには原典にないオルガンパートと、フルートとオーボエ各2本が加えられている。

ブラームスがフルートとオーボエを加えたのは主にトランペットパートを振り替えるためで、バッハの時代には容易であった高音域を楽に出せるトランペットの奏法が絶えてしまったことを想像させるもの。

 

リリングは当然ながら原典版を使用。
ここでのトランペットの妙技が聴きものだ。

74番も同じくトランペットが入る。

曲はカンタータ第59番の楽器の振り分けを変えた改作。
編成はこちらの方が大きい。

 

いすれも演奏は質実剛健

BWV.74は低音ゴリゴリのバスのアリアをはじめとした多彩なアリアが印象深い。

 

EQカーヴはffrr。

 

Youtubeはバッハのカンタータ第34番

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2020年11月20日 (金)

Tーボーンコンチェルト

曇りのち雨。
気温は高く、夕方の気温は20度


朝、出勤時に車を走らせていると空から何かが降ってきた。
駐車場に到着してみると車のボンネットに巨大な鳥のフン。


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まさに高高度精密爆撃。

朝から嫌な予感。

帰宅するときにフンは雨に流されていた。

 

コロナ感染第3波はこれまでとは桁違いの勢いで拡散中。
東京は500人を突破、ここ静岡でも一昨日は過去最高の感染者数。

この3連休に計画していた宿泊を含むいくつかの予定は急遽中止にすることにした。

しばらく静かにしていよう。

 

今日は北欧の作曲家による吹奏楽を聴いた。

オランダの作曲家ヨハン・デ・メイ(1953-)の作品など。

Amstel Classicsから出ているCDでデ・メイとデンマークの作曲家スーレン・ヒルデガード(1962-)の作品。


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・コンチネンタル序曲
・マドゥローダム
・Tボーン・コンチェルト*   

          (以上 ヨハン・デ・メイ)
・マルシェ・アメリカーナ
・「ハンス・クリスチャン・アンデルセン」組曲
・チボリ・フェスティバル序曲  

          (以上スーレン・ヒルデガード )

  クリスティアン・リンドベルイ(トロンボーン)*
  ヨーアン・ミッサー・イェンセン(指揮)
  デンマーク・コンサート・バンド
  トルン聖ミカエル吹奏楽団*

 

スゥェーデンのソリストにデンマークの演奏家たち。
CDタイトルは「 スカンジナビアン・コネクション」

 

おめあてはTボーン協奏曲。

これはTボーンステーキにトロンボーンをかけた言葉遊びのような曲。

「レア」「ミディアム」「ウエルダン」の3楽章から成る。
1995年作曲。

 

聴いても特にステーキを彷彿させるような感じではなく、疑似バロック風の中にも漂うポップスのテイスト。

編成はトロンボーンのソロのほか、室内楽風の比較的小人数の木管楽器と金管楽器に多彩な打楽器群。

チェンバロが加わることをみてもバロック音楽を意識したことがわかる。

ただ事前の知識無しで聴いたときは編成の小ささには気が付かなかった。

それだけ作曲技法が秀逸ということだろうか。

 

リンドベルイのソロは相変わらず超絶的な演奏を聴かせる。

 

YoutubeはT-ボーンコンチェルト

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2020年11月15日 (日)

ゲルハルト・タシュナーのことなど

穏やかで暖かな日曜日。

昨日沼津港の前を通るとかなりの人出。
全て県外ナンバーの車ばかり。

このコロナ禍も物ともせずに繰り出す人々。

 

今日は一日仕事。

昨日、静岡市に行った時、所用で立ち寄った近くの旧家に横に大きく広がった立派なヤマモモの樹があった。


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見とれていたら何処からか車で来た方が写真を撮っている。

車は浜松ナンバー。

 

どうやら有名な樹らしい。

 

ネットで調べてみると紹介記事が見つかった。

樹齢400年を超える県下最大のヤマモモ

徳川家康ゆかりの可能性もあるらしい。

 

へぇー・・・

 

フルトヴェングラー時代のベルリンフィルのコンサートマスター、ゲルハルト・タシュナー(1922-1976)のSP期録音集成を聴く。

Archiphonから出ていたCD2枚組でタシュナーが残した78回転シェラック盤に協奏曲の放送録音を加えたもの。

 

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・ヴァイオリンソナタ第7番 ニ長調 Op. 1, No. 13(ヘンデル)
  コール・デ・クロート(ピアノ)
  録音1943年2月26日 ベルリン
  

・無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 から シャコンヌ(バッハ)

  録音:1941年11月25日 ベルリン

 

・ヴァイオリンソナタ イ長調 M. 8 (フランク)
  コール・デ・クロート(ピアノ)
  録音1943年2月23日 ベルリン

 

・ヴァイオリンとギターのためのソナタ ホ短調 (パガニーニ)
  ゲルダ・ネッテ=タシュナー(ピアノ)
  録音 1942年3月11日 ベルリン

・スペイン舞曲集 Op. 22 - 第1番 アンダルシアのロマンス
  ゲルダ・ネッテ=タシュナー(ピアノ)
  録音 1942年3月11日 ベルリン

・スペイン舞曲集 Op. 23 - 第2番 サパテアード
・スペイン舞曲集 Op. 23 - 第2番 サパテアード(別テイク)
  ゲルダ・ネッテ=タシュナー(ピアノ)
  録音 1944年10月26日 ベルリン

・ツィゴイネルワイゼン Op. 20
・ツィゴイネルワイゼン Op. 20 (別テイク)(以上サラサーテ)
  ゲルダ・ネッテ=タシュナー(ピアノ)
  録音 1944年10月27日 ベルリン

 

・ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 Op. 26 - 第2楽章 アダージョ
・ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 Op. 26 - 第2楽章 アダージョ(別テイク)
    フリッツ・レーマン(指揮)
    ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
    録音 1944年11月7日  ベルリン

・ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 Op. 26 - 第3楽章 フィナーレ(以上ブルッフ)
    フリッツ・レーマン(指揮)
    ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
    録音 1944年11月8日  ベルリン

 

・ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 35 (チャイコフスキー)
    アルトゥール・ローター(指揮)
    ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
    録音 1948年4月11-12日  ベルリン

 

タシュナーは19歳でベルリンフィルのコンサートマスターに就任。

フルトヴェングラーがベルリンフィルを振った第9の映像では副コンマスの位置にタシュナーの姿を見ることができる。

 

タシュナーはソリストとしての活動が短く、残された録音は少ない。

ツィゴイネルワイゼンでは同日録音の2つのテイク。

ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番も第2楽章の同一日収録の二つのテイクを収録しているが、なぜか第1楽章がない?

 

サラサーテではふたつの演奏にさほどの違いは感じられないけれども、ブルッフでは2回目めの演奏が断然良い。

チャイコフスキーはブルッフ以上の名演だ。


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沼響のHPの聴き比べコラム、新「第九を聴く」にレーグナー指揮ベルリン放送響の感想をアップしました。

実に3年ぶりの更新です。(^^;

 

 

 

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2020年11月14日 (土)

金曜夜はレコードコンサート

朝は冷えたけれども日中は暖かな一日。

今日は娘夫婦に会うために家内と静岡市に行っていた。

 

東名高速道路は工事中で対面通行。

その間は50キロの速度規制。これでは一般道の方が良かったな。

婿殿のご両親も交えて近くのお好み焼き屋で昼食。

 

帰宅は夕方。

 

昨晩は今年最後になる市民文化センター主催のクラシックレコードコンサートの解説だった。
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今年はコロナ禍のために2回分が中止となってしまった。


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今回は生誕250周年の記念の年を迎えたベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」。


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コロナ対策で定員を25名に限定させていただいた。


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多数の申し込みがあり、申し込み初日で満席になってしまったとのこと。

次回は会場を変えた方が良いかもしれない。

 

Youtubeはペトレンコ指揮ベルリンフィルの「第九」

 

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2020年11月11日 (水)

フランティシュク・ベンダの交響曲

本日快晴。
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トップニュースはアメリカ大統領選から国内のコロナ感染に変わってきた。

 

新型コロナウイルスの感染者は予想通り寒さの到来と共に再び増加。
8月以来の第3派の襲来。

 

ここ静岡県東部は、今までさほど脅威とは感じていなかったけれど、先月あたりから感染者が増加、クラスターも発生している。

第1派、第2派の時よりも危険が身近に迫って来ている予感。

 

ボヘミア生まれでベルリンで活動したフランティシュク・ベンダ(1709-1786)の交響曲集を聴く。

ムンツリンゲル指揮アルス・レディヴィヴァ合奏団の演奏。

チェコ・スプラフォンの録音の国内盤LP2枚組
この当時ベンダの交響曲を集めた初のレコードだという。


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フランティシュク・ベンダは17世紀にプロイセン王フリードリヒ2世の宮廷で活動していたいわゆるベルリン楽派の作曲家のひとり、

 

ベンダの子孫は音楽家として連綿と続き、その係累は今も続くほどの音楽一族。

20世紀以降の音楽家ではハンス・フォン・ベンダという指揮者がいて、第二次世界大戦前の一時期にベルリンフィルの音楽監督だった。

 

ベルリン楽派の作曲家たちは、このフランティシュク・ベンダのほかクヴァンツ、グラウン兄弟、エマヌエル・バッハなどの作曲家たちで、ちょうど大バッハの後半生からハイドン、モーツァルトが活動を始めるまでが活動時期。

 

いわばバロック音楽から古典派の音楽への橋渡しのような人たち。


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ベンダの交響曲は18曲ほど残されていて、このレコードには10曲が選ばれている

基本は3楽章形式、弦楽器の編成でチェンバロが入る。

 

これらの曲の作曲年代はいずれも1740年代以降。

ベンダが没した1786年には、すでにハイドンは85番、モーツァルトは38番までの交響曲を作曲していた。

 

ハイドンやモーツァルトの作品に比べると、ベンダの作品は交響曲と呼ぶにはあまりにもプリミティヴ。

いかにも古めかしいスタイルだ。

それだけハイドンとモーツァルトの音楽が最先端の音楽だったということだろうか。

 

正直なところベンダの交響曲は、交響曲というよりもヴィヴァルディあたりの合奏協奏曲やモーツァルトのK136の初期のディヴェルティメントに近い音楽が鳴っている。

このアルバムで管楽器の入る唯一のニ長調の曲に、かろうじて交響曲らしさの片鱗が感じられる程度。

 

10曲通して聴くと一部閃きを感じさせるものの、変化に乏しく、どの曲も同じように聞こえる。

演奏の良さで退屈の一歩手前で踏みとどまっている。

 

Youtubeはベンダのフルート協奏曲

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