カテゴリー「音盤視聴記録」の記事

2020年1月22日 (水)

Bartok The Last Two Works

晴れのち曇り。職場内で悪質な風邪が流行中。

かなり長引き咳が止まらなくなるようだ。
数年前に同じような風邪に罹り一ヶ月以上苦しんだことを思い出した。

 

今日はバルトーク。

VOX系のレーベルTURNABAUTから出ていたLPで「Bartok The Last Two Works」。

 

ヴィオラ協奏曲とピアノ協奏曲第3番の2曲。

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・ヴィオラ協奏曲
 ウルリッヒ・コッホ  (ヴィオラ)
 アロイス・スプリンガー(指揮)
 ルクセンブルク放送管弦楽団

 

・ピアノ協奏曲第3番

 シャーンドル・ジョルジ(ピアノ)
 ミジャエル・ギーレン(指揮)
 ウィーン・プロムジカ管弦楽団

 

文字通りバルトークの遺作となった2つのコンチェルト。

両曲とも未完に終わり、バルトークの死後バルトークの作曲の弟子にしてヴィオラ奏者でもあったシェルイ・ティボールが2曲とも補筆完成している。

ピアノ協奏曲第3番は最後の17小節のみが未完であったものの、ヴィオラ協奏曲のオーケストラ部分は不完全な草稿しか残されていなかったという。

この演奏を聴く限りでは違和感はない。

 

ヴィオラのコッホは南西ドイツ放送交響楽団の首席ヴィオラ奏者。


ソリストとして数多くの録音があり、カラヤン指揮ベルリンフィルのR.シュトラウス作曲の交響詩「ドン・キホーテ」のEMI録音ではチェロのロストロポーヴィチと共にソリストに起用されている。


晩年は武蔵野音楽大学で教鞭をとり東京で亡くなっている。

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コッホにはモノラル期に仏Ducretet Thomsonにバルトークの同曲の録音があり、その時の伴奏オケは古巣の南西ドイツ放送響だった。

 

シャーンドルはバルトークの弟子でこの曲の初演者。


モノラル期に初演メンバーであるオーマンディー指揮フィラデルフィア管弦楽団との同曲の録音があり、バルトークのピアノ曲はコンチェルトを含めほぼ全曲の録音を残している。

 

演奏はいずれも見事なもので、危惧していた伴奏も非常に良い。

EQカーヴはAESがぴったりはまり、これはまさに実在の響き。

VOX系の録音はいままで古めかしさを感じていたけれども、この録音は非常に鮮烈。

 

ソロとオケの分離も見事でソリストの立ち位置もはっきりわかるほど。

特にヴィオラ協奏曲が非常に印象に残った。

 

Youtubeはツィンメルマンの弾くバルトークのヴィオラ協奏曲

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2020年1月21日 (火)

フェドセーエフのグラズノフ

昨日大寒、今朝は冷えた。
とはいえ今期は暖冬で庭の白梅が盛大に咲き始めている 。

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先週土曜出勤で昨日月曜は休み 。

 

午前中は自分の 歯医者のあとに母の歯医者の送迎 。

迎えに 行った帰りに和食処 「弥次喜多 」で昼食 。
母は入れ歯が新しくなって嬉しそう。

午後は母を整形外科まで 。

本日午後から重い会議。

 

今日の音楽はロシアの作曲家グラズノフ。

 

グラズノフの印象としては、 民謡風の親しみやすいテイストにロシア的な泥臭さが加わったスタイル。

グラズノフの曲を実際に演奏したことはなく、さほど聞いているわけではないけれど、
ラフマニノフやプロコフィエフ、ストラヴィンスキーといった人たちに比べひと味足りない。

 

音楽にひねりが足りず、同じ保守的な芸風のラフマニノフと比べてもインパクトがないように思う 。

 

聞いたのはメロディア音源をCD化していたICONEレーベル のCD。

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1.バレエ「ライモンダ 」からグラン・アダージョ
2.演奏会用ワルツ第1番
3.悲歌 「英雄の思い出に」op.8
4.幻想曲「森」op.19

  ウラディミール・フェドセーエフ  (指揮)1、3
   ゲンナジー・チェルカーノフ (指揮)2
    モスクワ放送交響楽団
   ヴェロニカ・ドウダロワ (指揮)4
    モスクワ交響楽団

録音

  1;1983年1月20日
  2;1978年12月20日
  3;1982年6月10日
  4;1983年12月28日

 

この中ではロシアの深い森を感じさせながら、ロマンティックの中にヒロイックな雄渾さのある「英雄の思い出に」が素晴らしい。
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冒頭の深々としたホルンソロも印象的だ。

 

あたかもロシアの画家シーシキンやクラムスコイの絵を見るかのよう。


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聴いていてグラズノフの作品にありがちな冗長さを感じさせないのはフェドセーエフの力だろう。

曲としては有名なコンサートワルツがまとまりの良さで聞かせる。

 

幻想曲「森」のヴォロニカ・ドウダロヴァは2009年に92歳で亡くなった女流指揮者。

自分が知る限りロシアで成功した数少ない女性指揮者で手持ちはこの音源のみ。

だが亡羊とした曲と演奏で、この録音だけでは真価は判断しかねる。

 

Youtubeはグラズノフ、ホルン弦楽のための「牧歌」

 

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2020年1月19日 (日)

ルイス・レーンのコープランド

雨が上がり爽やかな日曜日の朝。
午後に一時雨。

 

真っ白に雪を被った富士山。
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蒼い空には鳶が舞っている。

散歩のポコも上機嫌。
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何をするでもなく家の雑事で一日が終わる。

夕方静岡の娘が一時帰省。
夕飯のカレーを食べて帰って行った。

 

今日はルイス・レーンのコープランド

レイス・レーンといってもほとんど知られていない。

来日しているのだろうか。

 

以下は沼響のHPで自分が連載している聴き比べコラムから「ローマの松を聴く」からのルイス・レーンについての転載一部加筆。
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・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ルイス・レーン(1923~2016)」

テキサス生まれで大指揮者ジョージ・セルの愛弟子、セル時代のクリーヴランド管弦楽団の准指揮者として、世界最高のオーケストラを陰で支えたルイス・レーン。
グレン・グールドからも高く評価され伴奏指揮者としても起用されています。

発売されたアルバムはグラミー賞候補にもなりましたが、結局縁の下の力持ちで終わってしまったようです。

 

当時のセルの弟子には、他にマイケル・チャーリ、ジェームズ・レヴァインといった人たちがいて、結局この中ではレヴァインが抜きん出て有名となりましたが、セル自らはレーンを最も可愛がったそうです。

 

セルの死後、水準が落ちていたダラス響の音楽監督(1974~1976)となりましたが、いまひとつぱっとせず、その後はアトランタ交響楽団の音楽監督に就任した合唱指揮者として著名だったロバート・ショウに呼ばれ、アトランタに行きました。

オーケストラ指揮者としての実力はショウよりも上でしたが、結局ここでも准指揮者でした。
その後オハイオ州のアクロン市交響楽団の音楽監督を経て、テペイロ市交響楽団の音楽監督。

次第にサーキットの最前線から消えていったレーン。

結局レーンはアメリカ指揮者界での優秀なニ流指揮者と評価され、メジャーオケからは無難な客演指揮者として重宝されてしまったようです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

以上引用。

 

聴いたのはレーンがアトランタ響の准指揮者時代のテラークへのコープランド作品の録音。
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・市民のためのファンファーレ
・バレエ「ロデオ」
・バレエ組曲「アパラチアの春」
 
  ルイス・レーン 指揮
  アトランタ交響楽団

  録音 1982年

 

 

国内盤発売時にはレーンのデビュー作とクレジットされていたが、実際にはクリーヴランド時代にクリーヴランド管のポップスオケを振ったアメリカ音楽や、メンデルスゾーンの交響曲第1番など、セルが録音しそうもない曲を録音している。

 

他に数多くの録音がありこの時点で既に録音歴は長かった。

 

この録音当時のアトランタ響の音楽監督ロバート・ショウは合唱指揮者として有名だった人で、メジャーオケの音楽監督としての力量は未知数だった。
そこでクリーヴランド管を世界最高のオケに育て上げたジョージ・セルの下でそのノウハウを学んでいたレーンの職人技を見込んで引っ張って来たのではなかろうか。

レーンのテラーク録音には他にレスピーギの録音もあり、演奏よりも録音の優秀さで有名になったように記憶している。

 

そしてこのコープランド。

これは非常に聴きごたえのある演奏だった。

オケを豪華に鳴らしながらも各楽器の鳴り具合のバランスは完璧。
これはジョージ・セル譲りで、おそらくレーンは非常に耳の良い人と想像する。

 

ひたすら明るいコープランドの音楽がレーンの資質にぴったり嵌っていたようだ。
聴いていて実に爽快。

ゴージャスにして暖かく響くストリングスも美しい。

 

まさに音作りの高度な職人技を堪能。

 

録音もほどよくブレンドされた楽器の響きが壮大な広がりで迫る傑作だ。

 

この録音はかつてオーディオ評論家の長岡鉄男が「テスト向きの壮絶ダイナマイト・サウンド。」と絶賛していた録音だという。

さもありなん。

ただ難を言えば、ファンファーレでは打楽器が前面に出すぎ肝心のブラスが奥に引っ込んでしまった。
音量を上げると打楽器がうるさく感じるのは、デジタル初期過渡期の録音ゆえかもしれない。

他の2曲ではこれ以上の優秀録音を聞いたことがない。

録音エンジニアはジャック・レナー。

Youtubeはコープランドの「アパラチアの春」オリジナル版

 

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2020年1月18日 (土)

キリ・テ・カナワのヴォカリーズ

朝から冷たい雨の土曜日。
今日は仕事が入り出勤。

帰り間際、難題に四苦八苦している若手職員数人にアドヴァイスしているうちに帰りが遅くなってしまった。

 

昨晩は市民文化センターで クラシックレコードコンサートの解説。
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今回は3月に来日するロシアの指揮者フェドセーエフの「悲愴」を中心にロシア音楽特集。

 

1988年に沼津に来演したときのフェドセーエフ指揮モスクワ放送交響楽団の印象などを交えながらロシア音楽の系譜など。
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他にはチャイコフスキーの歌劇「雪姫」やくるみ割り人形から雪の精の躍りなど冬にちなんだ音楽などを紹介。

 

外は冷たい雨。

こんな中で今回もたくさんの人たちに来ていただきました。
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来てくれた方々にはアンケートを書いていただいている。

終わった後にこれを読むのが楽しみ。

 

最近沼津に引っ越しをしてきて、今回初めて来たという 女性からかなり詳細にして専門的な内容。
音のバランスについての手厳しい指摘の数々。

あまりに的確、自分が多少気にしていた部分ばかりなので驚いた。

 

このように専門的な人が来る場合があるから油断はできない。

以前、オペラを取り上げたときに、日本ヴェルディ協会の理事をされている方から名乗られて真っ青になったことがある。

 

常連さんとおぼしき方から、外は寒いので行こうかどうか迷ったけれど来てよかったと書いてくださった方がいた。

ありがたいことです。

 

 

しばらく見ていなかったレーザーディスクを処分しようかと思い、いくつかを見直している。

幸い古いパイオニア製のLDプレイヤーは今も健在。

 

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その中でチャイコフスキー没後100年の記念の年、1993年のコヴェントガーデンのロイヤル・オペラ・ハウスでのライヴを見ていた。

チャールズ皇太子主催と言うことでドミンゴやキリ・テ・カナワなど豪華な 出演者。

 

ロイヤルバレエ団のくるみ割り人形から 「雪の精の躍り」の息を飲む美しさ。

 

中でもキリ・テ・カナワの歌うヴォカリーズは、心が洗われるような感動的な名唱だ。

 

Youtubeはそのキリ・テ・カナワのヴォカリーズ

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2020年1月 8日 (水)

エドモン・ド・ シュトウツのバッハ

雨のち曇り、午後から晴れ。
朝から風が強く本日の最高気温20度で4月並み。

庭の白梅がポツリポツリと咲き始めた。

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昨日仕事は休み。

畑でキャベツと取りそびれたサツマイモの収穫などで過ごしていた 。

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サツマイモは昨年収穫したときにまだ小さかった株で、しばらく成長するのを待っていたのをそのまま忘れていた。

掘ってみると多少大きくなった ような。

いくつかには噛られた跡。

 

モグラにやられたようだ。

 

 

今日はスイスの指揮者エドモン・ド・ シュトウツのバッハ。

シュトウツは度々来日してレコーディングも少なからずあるけれども現役盤は少ない。

今やほとんど忘れ去られている指揮者だと思う。

 

チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団のチェロ奏者ののち指揮者に転じチューリッヒ室内管弦楽団を結成。
米ヴァンガードやEMI などに録音。

現役盤ではミケランジェリのソロによるハイドンのピアノ協奏曲 集くらいだろうか。

 

レパートリーは広く、バロック音楽から 古典派、現代音楽まで多岐に渡る。

手持ちにはバッハやテレマン、そしてシェーンベルクなど。

 

オケはシュトウツが創設したチューリッヒ室内管弦楽団、そのほかスイスの音楽家たちによる演奏。
ちなみに現在の同オケの首席指揮者はロジャー・ノリントン。

聴いたのは米ヴァンガードから出ていたLP

 

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・ブランデンブルク協奏曲第2番

・ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲

・管弦楽組曲第2番

  アドルフ・シェルバウム (トランペット)

  アンドレ・ジョネ (フルート)

  アンドレ・ラルドロ(オーボエ)

  ウルリッヒ・レーマン (ヴァイオリン)

    エドモン・ド・シュトウツ(指揮)

   チューリヒ室内管弦楽団

 

ソロはドイツのトランペット奏者シェルバウム、オーボエのラルドロ(ミュンヘン国際コンクールでホリガーが1位だった時の2位)など、地味ながら実力者を揃えている。

 

この中ではオーレル・ニコレをはじめとする数多くの著名なフルーティストを育てたアンドレ・ジョネの演奏が聴けるのが嬉しい。

ジョネはトーンハレ管の首席フルート奏者であったのでシュトウツのトーンハレ時代とだぶっているかもしれない。

 

演奏はきっちり折り目正しいシュトウツの指揮に絡むジョネのフルートソロが美しい。

派手ではないけれどさりげなく自然にバッハの偉大な音楽を構築していく燻銀の味わい。

 

コンチェルトでは幾分控えめオケを引きたてながら巨大なバッハを描き出していくのがすばらしい。

 

youtubeはヴァイオリンとオーボエのための協奏曲、チョンキョンファとホリガーのソロ

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2020年1月 5日 (日)

祭りのあと、そして今年の初聴きはペーター・マークの「田園」

本日快晴、新しい年になり穏やかな正月の日々 。

 

昨日から仕事になり今日も出勤。
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今年最初の狩野川からの富士山。

日曜の朝なので河川敷には犬の散歩、ジョギング中の人多数。

自分は仕事。

 

 

例年正月は元日に身近な親戚が来て、昼食のあと近くの神社へお参り経由で妻の実家で夕食。

 

今年は娘夫婦の仕事の都合で2日となった。

 

この日は弟家族も加わり昼食。
その後娘たちと近くの楊原神社と吉田神社に初詣 。

 

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叔父の家経由で家内の実家へ 。

孫夫婦を迎え、米寿を迎えた岳父はハイテンションとなりいつも以上に鯨飲。

 

9時過ぎに三嶋大社 にお参りすると境内は閑散としていた。

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娘夫婦たちはそのまま我が家に宿泊 。

 

翌3日は下の娘の彼も訪れて一緒に昼食となった。
午後には家内の従姉妹が幼い子供たちを連れて来た。

やがてギターやピアノなどのかくし芸大会の様相となり、夕食ではアルコールも入って杯盤狼藉状態。

 

大いに笑って賑やかな正月。

 

翌4日に帰省していた娘たちは各自帰っていった。

 

祭の宴が終わり家内二人で再び静かな日常へ。

 

 

酒席が続いて今年はじっくりと音楽を聴けていない。

今年はベートーヴェン生誕250年の記念の年。

 

ほろ酔い 気分でBGM的にペーター・マーク のベートーヴェン。

パドヴァのオケを振った交響曲全集から「田園」

 

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・交響曲第5番 ハ短調   「運命」
・交響曲第6番 ヘ長調   「田園」

 

  ペーター・マーク 指揮
  パドヴァ・ヴェネト管弦楽団

  録音Auditorium Pollini, Padova (Italy) - 5~6/2/1995

 

肩の力の抜けたさらりとオケを鳴らしたベートーヴェン。

それでいて聴いた後にほっとした温もりを感じさせるのが巨匠の芸だ。

 

マーク独特の艶のある若々しい音色が「田園」にはふさわしい。

 

Youtubeはマークの「田園」

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2019年12月30日 (月)

邦人フルート作品集、そしてオークラウロのことなど

今日は朝から雨。令和元年もいよいよあと2日。

 

帰省してきた娘はいつまでも布団の中。
もう一人の娘は同世代の仲間たちとキャンプ中。
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楽しそうな写真をLineで送ってきた。

 

雨降りなので今日は部屋の片づけ。

家内が買ってきた収納ケースに雑然としていた自分の衣類を片付けたりしていた。

 

友だちと食事に行く、という娘を市街地まで送ろうとすると母が一緒に乗せてってと言い出した。
どうやら一人で街中をショッピングしたいらしい。

雨も降っているし大丈夫か?

と聞いてもどうしても行きたいというので駅前まで送って行った。

 

自分でバスで帰る、とは言っていたけれど心配だったので連絡するように言っておいた。

 

2時間ほどして迎えに行くと、両手に持ちきれないほどの荷物。
こんなに買い込んで一人で雨の中帰るつもりだったらしい。

 

帰宅後は神棚の掃除。

 

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お稲荷さんのしめ縄を替えたりお飾りを飾ったりとでたちまち日が暮れる。

 

今日は邦人フルート作品集
Diskartから出ているCD
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フルート とピアノのためのソナチネ 平尾貴四男

幻想曲               石川榮作

叙情小曲集             上田真樹

献呈                上田真樹

北川森央  フルート
碓井俊樹  ピアノ

録音 2011年2月1日 上野学園

 

なんとなく体裁が私家版っぽいCD.

 

平尾貴四男以外は知らない人たち。

平尾貴四男(1907-1953)は東京生まれ、陸軍軍楽隊長の大沼哲に作曲を学んだ後にパリに留学。
スコラ・カントゥルム、セザール・フランク学校で作曲とフルートを学んでいる。

作曲の弟子として慶応の同窓だった冨田勲がいる。

 

フルートのためのソナチネは大倉喜七郎男爵が発明したというオークラウロという楽器のために作曲された曲 。

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オークラウロは尺八にフルートのキーのようなものを付けた改良楽器らしい。

今ではすっかり絶滅したと思いきや演奏団体もあるようだ。

 

このソナチネは五音 音階を駆使しながらフランス風の洗練さの中に和風の雅びな感触を融合させた作品。


初めて聴いてもどこか懐かしく愛らしいテイストが漂う素敵な曲だ。

 

南伊豆に拠点を置いて教員のかたわら作曲活動を続けている石川榮作(1946~)の幻想曲は「海、祭、峠」の3楽章形式。

素直で自然、こちらも平尾作品に共通する平明さが心地よい。

若い上田真樹(1976~)も同傾向の曲。

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youtubeは平尾貴四男の遺作となったオーボエソナタ

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2019年12月29日 (日)

年末年始休み、ハイティンクのラヴェル

年末年始休みに入り正月を迎える準備。
明日から天気が崩れそうなので今日は庭の植木の剪定。

昨日には出入りの植木屋が入り自分には手におえない大きな木々を選定していた。

 

年賀ハガキが足りなくなってしまって朝コンビニで追加分を購入。
ついでに車にガソリンを入れたりしていた。

急いで残りの年賀状を仕上げ着替えて庭木の剪定を二時間ほど。
その後は買い物に行きたいという母を連れて正月の買い出しへ。

 

帰宅するともう4時過ぎ。
年末は時間が経つのが早い。

 

そのうち東京にいる娘が帰省してきた。
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娘の大阪出張土産の「通天閣 もうカレー」


常温で食べるカレーらしい。
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昨日はラヴェルの命日。

そこで今年引退したハイティンクの 「ダフニスとクロエ 」を聴いた。
オケはコンセルトヘボウ管弦楽団 。

 

ハイティンクのダフニスは全曲がライヴを含めて3種類の録音がある。

この組曲はロンドンフィルとの最初の全曲録音 以前のもの。

 

手持ちは日本フォノグラムから出ていたグロリアシリーズのLP。

奇しくもジャケットは「ハプスブルク展」で実物を見たベラスケス。
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・ボレロ

 ピエール・モントゥー 指揮
 ロンドン交響楽団

・ 「ダフニスとクロエ」第2組曲
・亡き王女のためのパヴァーヌ

 ベルナルド・ハイティンク
 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団

 

以前聴いたときの印象は全く残っていない。

けれども今聞いてみるとオケを自然にドライヴしながらよく歌う気品と風格も感じられる素晴らしい演奏だった。

 

カップリングはラヴェルと同年齢でダフニスとクロエの初演者 でもあるモントゥーのボレロだが貫禄敗けは していない。

 

NAB で聴いた。

 

Youtubeはハイティンクの「ダフニスとクロエ」

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2019年12月22日 (日)

ダブルで内視鏡検査、そしてトスカニーニのグルックのことなど

今日は冬至。
曇り後夕方から冷たい雨の日曜日。

 

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昨晩はライヴを終えた娘と彼とで自宅で夕食。

 

職場隣席の職員の娘さんがインフルエンザに罹患したとの知らせが入った。

 

自分は昨日予防接種をしたばかり。

 

彼から、明日忘年会なので娘を病院に連れていってから出勤しますとのこと。

 

無理せず来なくても良いのに・・・と思う自分。

 

 

先週の月曜日は内視鏡検査だった。

 

今回は胃だけでなく大腸もお願いすることにした。

 

大腸の検査は13年ぶりでしかもちょうど12月のこの時期。
当時子供だった娘たちはもう社会人だ。

 

前回は市立病院だったが今回は歩いていける距離の胃腸科クリニック。

軽く麻酔をかけるので車の運転はできない。

 

当日朝早く、クリニックまでトボトボと歩く。

寒い・・・・

マフラーと毛糸の帽子その他の完全装備。

マスクをしていたので、犬の散歩途中のご近所のおじさんに挨拶しても向こうは気がつかない。

 

検査について当時のブログ記事を読んでみたら検査の方法は13年前とは変わっていない。

2リットルの下剤を1時間あまりで飲む苦行はそのままだ。
ただし今回は軽く麻酔をかけている。

 

あの時待合室でご一緒した大正生まれのおばぁさんたちは今も健在だろうか?

 

大腸と同時に胃の検査。

麻酔が効いて朦朧とした意識の中での検査なので苦痛はない。

 

結果は13年前に異常がなかった大腸にポリープ数個、さらに慢性胃炎に逆流性食道炎が判明。

ポリープは全て切除したけれども大きいものは病理検査に出すことになった。

検査終了は2時過ぎ、そのまま取れた奥歯の治療で同級生の歯医者タカちゃんのところへ。

 

体の劣化は着実に進行中。

 

 

音楽のことも少し。

通勤の車中でトスカニーニの演奏を集中して聴いている。

 

今は米盤CDでグルックの作品を集めたもの。

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・歌劇「アウリスのイフィゲニア」序曲
                  (1952年11月21&22日, カーネギーホール)
・歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」第2幕全曲
                  (1952年11月20~22日, カーネギーホール)
・歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」第2幕から精霊の踊り
                  (1946年11月4日, Studio 3A) 

                    :以上 グルック

・歌劇「フィデリオ」第1幕~悪者よ、どこへ急ぐのだ*
             (1945年6月14日, カーネギーホール)
                    :ベートーヴェン

   バーバラ・ギブソン (エウリディーチェ Sp),
   ナン・メリマン (オルフェオ  Ms),
   ローズ・バンプトン (Sp),*
   ロバート・ショウ合唱団

   アルトゥーロ・トスカニーニ指揮
   NBC交響楽団

ここでは有名な「精霊の踊り」を2種類の録音で聞くことができる。

 

巨大編成のオケと大合唱によるグルック。

自然とロマンティックにしてドラマティックな趣となっている。

曲の途中でドラが盛大に鳴ったりしていた。

 

強靭なカンタービレと引き締まった筋肉質の演奏。

適度な緊張感もあり聞き手を飽きさせない壮大な演奏だ。

 

ナン・メリマン(オルフェオ)のキリッと毅然とした歌唱が非常に良い。

歌劇「アウリスのイフィゲニア」序曲の格調高い表現には思わず姿勢を正したくなるほど。

 

グルックがこんなにも立派に響いた例を他に知らない。

「フィデリオ」ではNBC響のホルンセクションの優秀さが際立っていた。

 

Youtubeは歌劇「アウリスのイフィゲニア」序曲、ムーティ指揮フィラデルフィア管

 

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2019年12月21日 (土)

プレートルのプーランク、フランス組曲

土曜休み。
インフルエンザが職場で流行り始めたので、朝早くに定期的に通っているクリニックに行き予防接種を済ませた。

馴染みの看護師さんから「効果がでるまで2-3週間はかかりますからね」とのひと言。

今年は完全に出遅れた。

 

今日は娘が所属するバンドの演奏会。

家内と韮山時代劇場へ。


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かつての職場仲間を中心にクラシックからポップスその他、
様々なジャンルの音楽を気の合った仲間たちで演奏するというもの。

 

完全に内輪だけの難しいことを言わずに和気あいあいと楽しむ会。

 

フォークあり、モーツァルトあり、ギターの弾き語りあり。
編成もピアノ独奏、チェロ独奏、ロックバンドエトセトラ。

 

多彩な内容がめっぽう楽しい。

 

中でも音大の作曲科を出た女の子が、会場からテーマをもらって弾いたピアノ即興が実に見事なもので、この音楽がそのまま消え去ってしまうのが惜しいと思うほど。


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また別の女性はヒナステラのピアノソナタという珍しい曲をバリバリと弾いてくれた。

これも聴きごたえがあった。

 

娘は今回ヴォーカル。

最近のポップスやポピュラーソングをのびのびと歌っていた。

 

本日クリニックの帰りに馴染みのオーディオ店にメンテナンスと調整の終わったトーレンスを引き取りに行った。

そこでしばしのオーディオ談義。

 

家に持ち帰り早速聴き慣れたレコードを聴いてみた。

 

聴いたのはプレートルのプーランク、

学生時代に買った東芝EMIから出ていた「フランス音楽のエスプリシリーズ」のLP 中の一枚。

 

このシリーズは格調高い選曲と演奏で、特にプーランクの魅力を世に広く知らしめた名シリーズ。

1500円という価格も当時は求めやすかった。

 

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・シンフォニエッタ
・「エッフェル塔の花嫁花婿」より トルーヴィルで水浴する女の踊りと将軍の話
・2つの行進曲と間奏曲
・「フランス組曲」(ジェルヴェーズの作品による)
 
 ジョルジュ・プレートル 指揮
 パリ管弦楽団
 
   録音:Paris, Salle Wagram, 29,30,31 Jan. & 1,2,5 Feb 1968
   プロデューサー:Rene Challan
   エンジニア:Paul Vavasseur

中でも「フランス組曲」は何度聴いたかわからぬほどの愛聴盤だ。

Columbiaカーヴで聴く。

 

メンテナンスの終わったトーレンスは回転も安定し以前感じられたピッチの不安定感はなくなりSN比は明らかに向上していた。

 

音楽がヴィヴィッドに躍動して細かなニュアンスも豊かな 響く

 

今までとは 全く別の演奏のようだ。

 

Youtubeはプレートル指揮パリ管のプーランク、「フランス組曲」

 

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