カテゴリー「音盤視聴記録」の記事

2018年4月19日 (木)

ベルグルンドのフランク

本日快晴、今年の花粉症はしつこくて未だにマスクを手放せない。

こんな中で今日は午前午後に県内同業者幹部を集めての会議の主催。
終わった後に場所を変えて別の外部委員も交えた会議など。

気疲れしてオフィスに戻ると未決の書類の山。

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今日はフィンランドの名指揮者、ベルグルンドのフランクを聴いた。

手持ちは英EMIのLP.

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・交響曲ニ短調
・交響的変奏曲

 パーヴォ・ベルグルンド指揮
 ボーンマス交響楽団
 シルヴィア・ケセルバウム(ピアノ)

ベルグルンドはシベリウス専門指揮者のような扱いだけれど、ショスタコーヴィチの一連の交響曲録音やスメタナの「我が祖国」全曲、ブラームスの交響曲全集などいぶし銀の芸風の持ち主。

ボソッとした音色の地味を絵に描いたような演奏でただでさえ地味なフランクの交響曲がますます目立たないものになっているが、聴いているうちに音楽自体がむくむくと巨大なものに成長していくまさに大家の風格。

ところが今日は疲労が蓄積、第2楽章の途中で寝落ちしてしまった。

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SQ4チャンネル盤なので音は不明瞭。Columbiaカーヴはあまり良くなくてRIAAが多少ましといった程度NABカーヴかもしれない。

Youtubeはベルグルンド指揮のシベリウス、「タピオラ」

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2018年4月18日 (水)

フレスコバルディの「音楽の花束」

曇時々雨。

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4月も半ばとなり桜は散り庭のツツジが満開。



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パンジーその他も花盛り。

本日、明日に大きな同業他社の幹部を招いての大きな会議の準備。



初期バロック期のイタリアの作曲家フレスコバルディのオルガンのための宗教曲集、 「フィオーリムジカーリ(音楽の花束)」を聴く。


仏ARION録音の国内盤LP2枚組。


イコライザーカーヴはコロンビア。




ルシアン・アントニーニ (オルガン)ほかのアヴィニオン声楽アンサンブル。


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Lucienne Antonini, Notre-Dame-des-Doms, Avignon (orgue Doré)

Michel Carey, baryton


Ensemble vocal d'Avignon
dir. Abbé Georges Durand


バッハという大海に流れていくオルガン音楽のいくつかの流れの中で大きな存在のフレスコバルディ。


「音楽の花束」は50曲余りのオルガン曲からなる3つのオルガンミサを集約したもの。


合間に合唱によるグレゴリオ聖歌が入る。

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バッハのミサ曲にも似た深い音楽は、ヴィヴァルディらの他のイタリアの作曲家たちの底抜けに明るい音楽とは一線を画するもの。



アヴィニオン、ノートルダム教会のフランス系のオルガンの明るい音色も美しい。



Youtubeはフレスコバルディの「そよ風吹けば」

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2018年4月12日 (木)

バルビローリのウィンナワルツ集

昨日の冷たい雨はすっかり上がり今日は朝から快晴。

時間が慌ただしく過ぎていく年度初め。

昨日は外部関係団体との顔合わせや会議が4つほど。
最後の会議を終えてオフィスに戻ると未決の書類の山。


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今度の定演の曲目解説を書くために「メンデルスゾーンのスコットランド交響曲」(星野宏美著 音楽之友社)を図書館から借りて読んでいる。

豊富な譜例と資料を駆使した曲の成り立ちから改訂の推移などが非常に面白い。

おそらくこれほどまでにメンデルスゾーンを深く掘り下げた本は珍しいのではなかろうか。

手元に置いて読みたいけれど既に絶版。

Amazonの中古本はとても高価な値になっていてとても手が出ない。



今日はバルビローリのウィンナワルツ集

手持ちはティチクから出ていた廉価盤LPで英パイ原盤のもの。


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・ワルツ「ウィーンの森の物語」

・アンネンポルカ
・ピチカートポルカ
・ラデツキー行進曲
・喜歌劇「こうもり」序曲
・ワルツ「美しく青きドナウ」
・喜歌劇「ジプシー男爵」序曲

ハレ管弦楽団

というもの。

EMIやバルビローリ協会からドナウとジプシー男爵は出ているが異なる演奏だと思う。

演奏は驚きの演奏揃い。

ロマンティックにして官能的。

中でも「アンネンポルカ」は打楽器を派手に鳴らしたハリウッドの映画音楽のような全く別の曲と化している。

ラデツキー行進曲もまるでスーザのマーチのよう。 

他の曲もかなりオーケストレーションに手を加えているようだ。

「こうもり」序曲も終結部に2小節のおまけ付き。

ただこのLPはステレオとはいえ音が非常に悪い。

イコライザーカーヴをいろいろいじってもダメ。
Old78ポジションがかろうじて聴ける。

SP録音並みの音。



Youtubeはそのバルビローリの「アンネンポルカ」

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2018年4月10日 (火)

マリナーのフォーレ

本日快晴、今日も気温が低い。

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今年もツバメが帰ってきた。

親しげにじっとこちらを見つめるツバメ。
去年巣立ったツバメかな?


今日は先月急逝した前社長のお別れ会だった。

上司としてよりも旧い友人として出席させていただいた。

彼の残したものの大きさと失ったものの大きさを今さらながら思う。


セレモニーの前の会場にバッハのアリアと、シベリウスの「悲しきワルツ」が流れていた。



今日はフォーレの管弦楽曲集から。

演奏はネヴィル・マリナー指揮のアカデミー・オブ・セントマーティン・イン・ザ・フィールズ。

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・組曲「ペレアスとメリザンド」
・パヴァーヌ 
・幻想曲(オーベール編)
・組曲「マスクとベルガマスク」


ネヴィル・マリナー指揮
アカデミー・オブ・セントマーティン・イン・ザ・フィールズ
合唱団
フルート;ウイリアム・ベネット


手持ちはキングレコードの国内盤LPをffrrカーヴで聴く。

清楚にしてきっちり美しい繊細なアンサンブル。


しっとりとした叙情の深さに感じられる気品、素晴らしい。

Youtubeはフォーレのシシリエンヌ

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2018年4月 8日 (日)

デルヴォーとヴォルフ

本日快晴、気温は下がり北海道は一時雪。

朝は町内の側溝清掃。

側溝とはいえ自分が子供の頃は小さな小川で鮒が泳ぎ蟹が這っていた。

河川改修の結果、水が滞留し完全にどぶ川となってしまった。

ご近所さんたちと雑談しながらの作業も楽しい。



作業終了後はオフィス顔を出してしばしの仕事。

帰宅は夕方。

留守の間に家具屋が来て昨日出しておいた古い箪笥を引き取って行った。
処分料が意外なほど高価で驚いた。



イコライザーカーヴの面白さを知ってから手持ちのLPを聴き直している。

ぴったり嵌まると今まで聞こえなかった音まで聞こえてくるのが不思議。



先日、ロシア音楽を聴いたフランスの指揮者デルヴォー続きで、今日は得意のフランスもの。

東芝から出ていたLP国内盤だ。
かつて廉価盤で出ていて今でもリサイクルショップあたりで普通に見かける盤。

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・交響詩「魔法使いの弟子」 (デュカ)

・狂詩曲「スペイン」(シャブリエ)
・牧神の午後への前奏曲(ドビュッシー)
・ボレロ(ラヴェル)
・交響詩「死の舞踏」(サン・サーンス)

 コロンヌ管弦楽団

Columbiaカーヴで聞いてみる。

これが以前に聴いたとは次元の違う音で鳴っている。

ヴァイオリンとヴィオラの声部が奥行きを伴って迫ってくるまさに実在の響き。

以前聞いた時に聴き取れなかった細かな部分まで再現され、数段優れた演奏であったことがわかる。

シャブリエなどはパリ音楽院管との再録音よりも良いと思う。




続いて同じくフランスものでデルヴォーと似た経歴の指揮者アルヴェール・ヴォルフ。

パリ音楽院管弦楽団による舞曲系の音楽を集めたもの。


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・ボレロ

・道化師の朝の歌
・舞踏への勧誘
・「三角帽子」第2組曲

パリ音楽院管弦楽団

1958-59年録音

手持ちはキングレコードが出していた国内初出盤。

カーヴはロンドンのffrr。

RIAAから切り替えるとパッと明るく目の前に大きく開けたパノラマが広がる。


「ボレロ」では今まで聞こえていなかった遠くのクシャミのような音が聞こえる。

これには驚いた。


演奏はオケを華やかに鳴らし切った「道化師の朝の歌」が秀逸。

レコードにはこれほどの情報が眠っていたのだ。

充分に精錬されぬまま放置されていた金鉱石を発掘したような気分。

youtubeはヴォルフ指揮ラムルー管の「ラ・ヴァルス」

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2018年4月 3日 (火)

デルヴォーのロシア名曲集

裏山山頂のヤマザクラ群が満開。

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かつてここにはお寺の本堂があった。

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戦国時代には後北条氏が武田氏との戦いの時に陣を敷いたと言われる場所。

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太平洋戦争中は高射機関砲の陣地があり、今でもコンクリート製の水槽が残っている。

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今日はデルヴォーのロシア音楽。

手持ちはフランスEMIのLP。

かつて2枚組CDでも出ていたことがある。


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・古典交響曲(プロコフィエフ)

・鉄工場(モソロフ)
・ヴォカリーズ(ラフマニノフ)
・剣の舞(ハチャトウリアン)
・夢想(スクリャービン)
・歌劇「コラ・ブルニオン」序曲(カバレフスキー)
・組曲「火の鳥」1919年版 (ストラヴィンスキー)
・「黄金時代」よりポルカ(ショスタコーヴィチ)

ピエール・デルヴォー指揮
パリ音楽院管弦楽団

モノラル末期の録音で音は非常に良い。


 

フランスの指揮者ピエール・デルヴォーはパリ・オペラ座、パリ・オペラコミック座などの劇場の音楽監督が長かった。

比較的録音は多かったけれども、クリュイタンスやミュンシュらのフランス系大物指揮者に比べるとぱっとしないままに終わってしまった。

デルヴォーの音楽には職人的な手際の良さの中に、骨っぽい独特の色のようなものがあってサン・サーンスやシャルパンティエ、ダンディなどには味のある音楽を聴かせてくれた。

「新世界より」と歌劇の序曲集とか、洒落た中にも毒を含んだ個性的な色合いが面白くて自分としては好きな指揮者。


このロシアの作品を集めたアルバムではパリ音楽院管のカラフルな音色の美しさを生かしながらも適度な暴れ具合いがなかなか楽しめる。


「火の鳥」のアンサンブルの乱れはご愛嬌だが、メタリックな冷たさの中で絶叫するブラス群が見事に曲想とマッチしたモソロフの「鉄工場」が非常に良い。




youtubeはデルヴォー指揮のラボー作曲「マルーフ」から

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2018年4月 2日 (月)

指揮者ブラシュコフのことなど

4月に入り本格的な春どころか今日は5月中旬の陽気。

今年は特に花粉の飛散量が多く朝からくしゃみが止まらない。



新年度始まりの日のなんとなく落ち着かぬ社内。



辞令交付立会いに向かうエレベーターの中で、知り合いの息子さんと偶然に一緒になった。

彼は今年新規採用。

自分は花粉症対策でマスク姿のためか声を掛けても彼は直ぐに私とは気付かなかった。

突然声を掛けられガチガチに緊張した表情が初々しい。




帰宅後聴いたのは先週東京で購入したイワーノフ指揮のプロコフィエフその他。

メロディアのLP。

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・スキタイ組曲(プロコフィエフ)

 コンスタンチン・イワーノフ指揮
 国立ソビエト交響楽団

・交響詩「鶯の歌」(ストラヴィンスキー)

 イーゴリ・ブラシュコフ指揮
 モスクワ放送交響楽団


同一内容の国内盤LPが既に手元に有るダブり買いだ。


プロコフィエフから聞いてみた。 

どうも録音レベルが低く音像が遠い。

この曲独特のバーバリスティックな躍動感が伝わってこない。

イコライザーカーヴをいろいろ替えてみても芳しくない。

かつて聴いた時はそのような印象がなかったので国内盤を取り出してみた。

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こちらは日本ビクターが出していた一連のメロディアものLP。

音は幾分硬いがこちらでは攻撃的でぶ厚い響きのプロコフィエフが健在。



そのままの2面のストラヴィンスキーを聴いてみた。

ここで指揮しているブラシュコフは、ムラヴィンスキー統治下のレニングラードフィルの補助指揮者だった人。

ショスタコーヴィッチの交響曲第2番、第3番を再演。
他にマイナーな現代音楽を中心に録音がいくつかある。



ほとんど知られておらず、実力の割には旧ソビエトで冷遇されていた指揮者のようだ。

このストラヴィンスキーは、中国風のエクゾティックでミステリアスな世界を見事に描き出している非常な名演。

メルヘン的な雰囲気を残しながら静かに消えていく終結部など素晴らしい。

これは大変な実力者だ。

ブラシュコフについて調べてみると来日して東北大学交響楽団を振っているが、日本のプロオケには客演していないようだ。

何故だろう?

もっとブラシュコフについて知りたくなってきた。

Youtubeは「うぐいすの歌」の原曲、ストラヴィンスキーのオペラ「夜鳴きうぐいす」

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2018年3月26日 (月)

胃カメラ、そしてプレヴィンのハイドンのことなど、

3月も半ばとなり各地で桜の開花宣言。
ようやく春らしくなってきた。

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今日は年に一回の胃の検査、胃カメラを呑む日なので一日休暇をいただいた。


胃カメラは苦手だが、かかりつけの胃腸科クリニックの胃カメラ検査は、麻酔で気持ちの良いまま終了するので良い。

9時頃始まり、麻酔ですーっと眠くなったまま目覚めると気持ちの良いソファに横になっていた。時計を見ると10時半。

一時間ほど眠っていたようだ。


ぼうっとしながらピロリ菌の検査。

検査の結果ピロリ菌はなし。
逆流性食道炎と軽い胃炎は前回と一緒だった。

なんとなくふらつくので家内に迎えにきてもらって帰宅。

午後も昼寝をしていたり漫然として過ごしていた。



昨日は昨年102才で逝去した大叔母の一周忌で母と家内と娘とで裾野市へ。

寺の境内のしだれ桜が美しかった。

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このような時にしか会うことがない「はとこ」たちと会食。


祖父母たちは兄弟が多かったので実際「はとこ」が全部で何人いるのかもわからない。

今度系図を作ってみるか・・・・
意外なつながりが見つかるかもしれない。

こんなことを考えたりしていた。



プレヴィンのハイドン。

フィリップスから出ていたCDで交響曲第102番、第104番のカップリング。

オケはウィーンフィル。

1993年録音。

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当初後期交響曲集の録音計画があったようだが、その他に第92番と第96番の4曲だけで中止。


この頃からクラシック音楽の大物指揮者とメジャーオーケストラたちによるメジャーレーベルのスタジオ録音が激減していった。


あまりにも高くなりすぎてしまったギャラと、クラシック音楽CDそのものが売れなくなって、採算のバランスが崩れてきたためだろう。

そんな中で無名だが実力のある演奏家を起用し、メジャーレーベルが取り上げなかったマイナーな作曲家の作品を積極的に取り上げていたNAXOSが急速に台頭していく。




さてもこのプレヴィンのハイドン。

遅めのテンポでじっくり美しく仕上げた演奏。

ウィーンフィルの美しい響きをこれだけ甘く芳醇に聴かせてくれるハイドンも珍しいだろう。


速いテンポでヴィヴラート少なめのアグレッシヴなピリオド系ハイドンとは対極にある演奏だ。


Youtubeはプレヴィンのラヴェル、「マ・メール・ロア」から

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2018年3月20日 (火)

ケンペのワーグナー2題

今日は朝から冷たい雨。

暑さ寒さも彼岸までとはいうものの再びの寒さ到来。


日曜にコートと冬物をまとめてクリーニングに出したのを後悔。
やむなく若い頃に着ていた流行遅れのトレンチコートを洋箪笥から探し出す。

ところが体型が変わっていて釦がとめられない・・・・

定例の人事異動発令があり組織全体で年度末の引き継ぎその他で落ち着かぬ雰囲気。



今日はケンペのワーグナーを聴いていた。

最初に聴いたのは70年代東芝セラフィムシリーズの廉価盤LP。

購入記録は1977年7月となっている。

この頃は乏しい資金から1枚1枚厳選して購入していたので買った時のことまで覚えている。


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・楽劇「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲と愛の死
・歌劇「ローエングリン」より第1幕前奏曲、第3幕前奏曲
・楽劇「パルシファル」から前奏曲と聖金曜日の音楽

ルドルフ・ケンペ指揮
ウィーンフィルハーモニー管弦楽団


高校の時に吹奏楽で「聖金曜日の音楽」を演奏していたのでその影響で購入。


「パルシファル」前奏曲ではウィーンフィルのしなやかで透明な弦楽器の響きが美しく、続く金管楽器群の神々しいほどのコラールに痺れて何度も聴いた演奏だ。


LP購入後40年以上経った今でも盤は綺麗で美しい響きも健在。


学生時代のポンコツステレオ比べ今の再生環境はかなりグレードアップしていてイコライザーカーヴも調整済み。


細かな部分まで見通しが良くなった音で鳴っている。

今沼響で練習している「トリスタンとイゾルデ」。

ケンペの演奏はオケの自発性に任せた職人的な手際の良さが感じられるもの。

だがウィーンフィルは良く鳴っているものの凄みとかレンジの広さは感じられない。

かつて感激して聴いた「パルシファル」もそれほどでもなかった。



そしてもう1枚ケンペのワーグナー。



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米URANIAから出ていたモノラルLPで「マイスターシンガー」「ローエングリン」そしてリヒャルト・シュトラウスの「ばらの騎士から数曲。

レーベルにはザクセン国立歌劇場、ミュンヘン国立歌劇場との記載。


最初シュアのカートリッジで聴いてみたがあまり音が良くない。

そこでDENONのDL102に切り替えてみたら響きもスッキリ、奥行きも出てきた。

イコライザーはコロンビアカーヴが比較的良かった。


こちらは気合いの入った演奏。

「マイスターシンガー」はおそらく全曲がprofilからCDで出ている1951年収録のケンペがドレスデンの音楽監督だった時代の録音。


ライヴとの情報もあるが聴衆ノイズは聞こえない。

聴衆なしの放送用録音だと思う。



第一幕前奏曲に続く合唱部分まで入っている。


第三幕の前奏曲と徒弟たちの躍り、親方たちの入場も全曲から取り出して繋げたもの。


だがさほど不自然ではない。


「ローエングリン」はおそらく1949年のバイエルン国立歌劇場との全曲ライヴから採ったもののようだ。

こちらも若々しくも熱の入ったワーグナーを聴くことができる。


Youtubeはケンペ指揮ロイヤルフィルの歌劇「タンホイザー」序曲


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2018年3月14日 (水)

大河ドラマ「天と地と」、冨田勲の音楽

春霞、遠くに見える富士山はうっすらと浮かんでいた。

3種の花を咲かせる梅「思いのまま」も散り始め。


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今年は白とピンクのみがきれいに分かれて咲いていた。

仕事上では今年度最後の大きな山を越えてしばしの小康状態。



ハードオフでゲットしたジャンクものから。

NHK大河ドラマ「天と地と」のサウンドトラック盤LP2枚組。




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「天と地と」は1969年に放送された大河ドラマ。

海音寺潮五郎原作、石坂浩二主演の上杉謙信の生涯を扱った作品。

 
NHK大河ドラマ初のカラー作品としてかなり力の入った作品だった。




そのころ小学生だった自分にはこの番組の存在は強烈な存在で、

この番組をきっかけにして歴史が好きになり日曜夜の放送時間を楽しみに待っていたものだ。


この頃、ビデオテープが非常に高価だったためにNHKはテープを使い回ししていた。

したがって番組の大部分は消去されてしまい、映像としてはわずか1話分のみしか残されていない。

残された映像は物語のクライマックスの「川中島の章」の合戦部分。
かつてビデオ化もされていて図書館で借りて見たことがある。



リアルにしてスケールの大きな野外ロケ、豪華な俳優陣の力の入った演技で演出も素晴らしく、後の角川映画「天と地と」よりも格調が高くて今でも立派に通用する内容になっていた。



特に冨田勲の音楽が素晴らしく、テーマ音楽のみならず劇中音楽も圧倒的な存在感で迫ってくるのが印象的だった。



この2枚組LPはいわゆる音楽のみのサウンドトラック盤ではなく、2度に渡って放送された総集編の前編と後編の大部分の音声部分をそのまま収録したもの。



テーマ音楽のみはNHK大河ドラマテーマ音楽集としてLPやCDで発売されていたが、古い放送年ものはモノラル録音を疑似ステレオ化していた。


このLPでもテーマ音楽のみは疑似ステレオ化された音源と同じように思えるものの、番組中身部分は俳優の位置関係もよくわかる。
オリジナルのステレオかもしれない。

NHKとしては映像が残せない無念さを、せめて音声だけでも最上の形で残そうとしたのだろうか。


音声だけとはいえ、ジャケットの豊富な写真と詳細な物語の進行にシンクロした詳細な解説。

当時小学生だった自分がどこまで理解して見ていたのかは疑問だが、聴いているうちに実際のテレビ映像のシーンがおぼろげながら再現されているかのよう。


そういえばこの頃の我が家はまだ白黒テレビだった。


そんなことまで思い出した。



それにしても冨田勲の劇中音楽が素晴らしい。


各シーンでのドラマティックにして叙情的な音楽がドラマの価値を数段高めている。

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後に出たCD「冨田勲の音楽」にも「天と地と」のテーマ音楽は収録されているが、
当時のスコアは散逸してしまいほとんど残っていないのだという。



番組終了とともに使い捨てとなってしまった名曲の数々。


Youtubeは「天と地と」テーマ―音楽と川中島の合戦

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