カテゴリー「音盤購入記録」の記事

2025年2月 7日 (金)

本日の練習、岡崎先生の指揮で「火の鳥」、そして新宿音盤購入のことなど

寒波到来。最高気温10℃、最低気温-2℃。毎日の強い西風。
ここ沼津では遠く富士山の雪が見える程度だけれど、各地で災害級の大雪。

水曜日に庭の隅にあった電柱を移転、工事業者さん6人で冷たい強風下で大きな作業になった。

ご苦労様です。

翌6日の木曜は初午。風が強く、幟が飛ばされそうだったのでお稲荷さんには供え物のみにした。


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画像は8年前のもの。

 

木曜夜はオーケストラ。

先週に引き続き岡崎広樹先生の指揮で、ストラヴィンスキーの「火の鳥」1919年版組曲。


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「火の鳥」は1997年の定演で演奏している。

「亡き王女のためのパヴァーヌ」に「火の鳥」ブラームスの交響曲第1番というプログラム。

なぜかこのときの「火の鳥」を吹いた記憶が全然無い。

 

 

月曜の新宿ディスクユニオンクラシック館にて

今回はいつものお茶の水ディスクユニオンでなく、ネットでこの日限定の990円以下半額のセール中の記事を見つけてしまった新宿ディスクユニオンクラシック館。

札響の開演時間が迫っていたので探索時間は40分に限定。

 

購入記録を見たら、新宿ディスクユニオンの最後の音盤購入は2017年7月のこと。

だいぶ年月が経っていたので、店の中に入っても勝手がわからず、店内をしばらくぐるぐる回っていた。

お茶の水ユニオンのように安いLPのコーナーは特に無くて、貴重盤や新入荷盤以外は全部作曲家別の箱にならんでいる。

 

とにかくペースを掴むために、管弦楽のオムニバスコーナーからパラパラ目を通す。

グリーンとオレンジ、水色ラベルの990円以下が半額。

いろいろと拾っているうちにペースが掴めてきた。


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「ロシアのマルケヴィッチ」フィリップス盤。
ビゼーの「こどもの遊戯」、チェレプリンの「ティクティティク」を国立ソビエト響。

いわゆる「おもちゃの交響曲」をロシアのジュニアオケを指揮したもの。
CDでも出ているがLPで探していた。

 

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ラーズロ・ショモギー指揮シャンゼリゼ劇場管弦楽団の「ロシア5人組の音楽」シャルラン盤。
シャンゼリゼ劇場管弦楽団の実体はおそらくパリオペラ座管。

もしそうならば「中央アジアの草原にて」で名手ルシアン・テーヴェのホルンソロが聴ける。


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同じくシャルランでボノー指揮シャンゼリゼ劇場管のグリーグ。
これはダブリ買いだった。

 

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コリン・デーヴィスのベルリオーズで、幻想交響曲の続編として作曲された「レリオ」と合唱曲「トリスティア」。蘭フィリップス盤。


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ジェシー・ノーマンのショーソン歌曲集、エラート盤。


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同じくノーマンでドビュッシーの「放蕩息子」ほかベルティーニ指揮のオルフェオ盤


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ブリテンの「イルミナシオン」とデロ=ジョイオの「知恵の書による瞑想」、プリンストン室内オケによる米DECCA盤。


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F.バルドー指揮ノートルダム聖歌隊と児童合唱によるフォーレのレクイエム、仏SOLSTICE盤。

焼けてしまったパリ・ノートルダムでの収録で、オルガンはピエール・コシュロー。
全て児童合唱によるもの。


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マリナーの指揮でアイヴスの交響曲第3番、ほかにバーバー、クレストンなどの作品、Argo盤。


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ダン指揮ロイヤル・マリーンズ・バンドでアルフォード行進曲集EMI盤

 

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先月急逝した秋山和慶指揮バンクーバー響で「ローマの松」「ローマの祭り」
カナダ放送局制作盤。


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同じく秋山和慶指揮の東京佼成ウィンドオーケストラ、ペンデレツキの「ピッツバーグ・オーバチュア」、ホルストの「ハンマースミス」、コープランドの「エンブレム」など。

 

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2025年1月28日 (火)

秋山和慶、札響とのシベリウス

昨晩遅くからの雨は朝には上がり、今日は一日穏やかな良い天気。

夜から強風。

昨晩、真夜中に突然スマホが鳴った。

ナンバーを見ると知らない番号。

一般的な番号なので詐欺電話でもなさそう。

しばらく鳴るがままにしていたら、メッセージ録音機能に切り替わった。
知らない若い女性の興奮気味の声が出たのでそのまま切った。

時計を見ると午前2時過ぎ、外は雨。

 

 

秋山和慶さんが亡くなった。

先日の引退の報に驚いたばかり。

大晦日まで元気に活躍されていたこともありあまりの突然のこと、悲しい。

 

今日は氏が首席指揮者をされていた札幌交響楽団のシベリウスを聴いた。

北海道のローカルレーベルFANDANGOが出していたCDで、大阪シンフォニーホールでのライヴ。


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・交響曲第2番 ニ長調   :シベリウス

 秋山和慶(指揮)
 札幌交響楽団
  
  録音 1990年3月30日
     大阪シンフォニーホール、ライヴ

札響は北海道にいた学生時代によく聴いた。

岩城宏之さんが音楽監督の時代で、札響が大きく飛躍した時期だった。

当時岩城さんは、札響を日本のクリーヴランド管にするとおっしゃっていた。

 

 

今の札響の充実ぶりからも、それはある程度実現できたと思う。

その頃札響に客演したジャン・バティスト・マリが指揮したラヴェルの美しさ、来演するはずだった名匠オッテルローが交通事故で急死して聴くことができなかった、ことなども思い出した。

 

当時実際に聴いた岩城さんと札響のライヴはCDにもなっている。


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8年ほど前に自分が4週間余り入院することになり、この時病床でも音楽が聞けるようにとポータブルCDプレーヤーと10枚ほどのCDを病室に持ち込んだ。

この秋山さんのシベリウスも選んだ10枚のうちの1枚。

 

北欧の白夜を連想させるような、清らかで透明な札響独特の響きはシベリウスにぴったり。。

 

幾分遅めのテンポの中、過度な情に溺れず毅然と美しく歌い上げていくシベリウス。

低音部の充実した響きの中で、第三楽章から第四楽章になだれ込む部分の絶妙なテンポの変化など聴いていて実にうまいなぁ・・・と思う。

 

フィナーレの主題が再現して、大きなカーヴを描きながら最後の輝かしいコラールにまで上り詰めていくところなども感動的で、壮大に鳴り切ったブラス群の響きを聴いているうちに涙が出そうになってきた。

 

心からご冥福をお祈りいたします。

 

*来週札響が東京に来て伊福部昭とシベリウスの交響曲第2番を演奏する。
指揮は広上淳一。


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久しぶりに札響を聴いてみようか・・・・

 

Youtubeは秋山和慶のシベリウス、「フィンランディア」

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2025年1月 7日 (火)

今年の音盤初買いはASディスクのリヒテル

昨日は久しぶりにまとまった雨。

明けて本日再び良い天気。

今日の朝は数日前に比べ暖かだった。

午後から冷たく強い風が吹き寒波到来の気配。


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通勤の駐車場からオフィスへ向かう途中に新しい市民体育館がある。

1階の多くは武道場になっていて、ほとんどガラス張り。

通勤の行き返りに、トレーニングしている人たちの姿が良く見える。

合気道、空手、柔道に弓道など。

 

中でも夜に外が暗くなってから、表通りに面した弓道場で弓を射る人たちの姿が美しい。


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しばし歩みを止めて見入ってしまうほど。

今朝は杖術を独習しているご老人の姿を見かけた。

 

昨日外出したついでにブックオフに寄ってみた。

ブックオフのCDの値付けは高いので、時々の550円以下5枚以上買うと50%オフ半額セールか、よほどレアだと思うCDしか買うことはない。

 

単行本や文庫本を見た後CDコーナーに場所を移すと、管楽器のアンサンブルやソロのCDが多かった。

吹奏楽関係者の放出だろうか。

結局、550円以下のコーナーからASディスクでリヒテルのCDを3枚。

 

ASディスクはイタリアのレーベルで、90年代に名演奏たちの出所不明のライヴCDを出していた。

このシリーズでカンテルリのライヴを集中的に集めていたけれど、30年近くが経過してもう再生できないCDが出始めている。


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1枚はリヒテル得意のシューマン、交響的練習曲とトッカータに幻想小曲集抜粋。


そしてプロコフィエフのピアノソナタ第2番とスクリャービンのピアノソナタ第9番に、ドビュッシーの前奏曲集第2巻。


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もう一枚はプーランクの「オーバード」をパイヤールの指揮で、こちらはドビュッシーの前奏曲集第1巻抜粋とのカプリング。


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いずれも1960年代半ばのブタペストやロンドンでのライヴ。

おそらく今はBOXセットなどでもっと良い状態のCDが出ているとは思う。

 

Youtubeはリヒテルの弾くラフマニノフ、ライヴで2曲

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2024年11月26日 (火)

フリッチャイの弦楽セレナーデ、そして千田嘉博講演会のことなど

いつのまにか11月も最後の週。

気温は下り、迫る冬に駆け込むように各地で紅葉の便り。


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西から低気圧が接近中。夜半から大荒れ。

昨日は内科クリニックで、定期健診のついでにインフルエンザワクチンの接種。

 

日曜は隣町の清水町で城郭考古学者の千田嘉博先生の講演会だった。


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数年前から続くお城ブーム。

お城を特集するテレビ番組などでは、ほぼ毎回出てくる千田先生ということで開演30分前に行ったにもかかわらず駐車場は満車。


隣接する図書館の駐車場もいっぱいで、やむなく案内された一キロ近く離れた役場の駐車場へ。

 

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今川、武田、後北条の代表的な戦国大名の所領の境目だった静岡県東部のこの地には、戦国時代の城郭が点在している。


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とりわけ会場から数百メートルの地にある後北条氏が築城した泉頭城は、最晩年の徳川家康が終の棲家の地として決めた城として知られる。

 

残念ながら家康の隠居の城として実現することはなかった。

そのあたりを深く説明してくださるかと思いきや、簡単にスルーして一般的な話ばかりだった。


千田先生は考古の人なので、城の構造的な話が中心ということなのだろう。


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画像は泉頭城南曲輪あたりの切岸。

 

八王子城や山中城の復元の誤り?の指摘はそれなりに興味深いものもあったけれど、もう少し近隣の城郭について深堀りしてほしかった。

以前同じ場所で聞いた平山優先生の話の方が面白かったな。

 

昨日内科クリニックの帰りに最寄りのハードオフに寄ってみた。

今年は5月にレコードを沢山いただいたりしているので、音盤購入は控えめ。

 

市内のハードオフは常時LPの在庫はあるけれど、値が高いのでほとんどジャンクコーナーしかチェックしていない。

今回、興味を引く出物はなかったけれど2枚をセレクト。


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1枚はロドニー・ベネットの弾くガーシュインピアノ曲集。

そしてフェレンツ・フリッチャイ指揮のチャイコフスキーの弦楽セレナーデとプロコフィエフの古典交響曲、ボレロのカップリングのヘリオドールの国内廉価盤。


いずれも110円。


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フリッチャイ盤は疑似ステレオ。

弦楽セレナーデは1952年、古典交響曲は1954年でボレロは1955年録音
ジャケットの表記ではベルリン放送交響楽団となっているが、この時期の名称はまだRIAS交響楽団だった。

 

弦楽セレナーデを聴いてみた。

ゴミのような扱いでジャケットはかなり汚れていた。

盤面も汚れているが幸い傷はないようだ。

盤面をOYAGでクリーニングして液が乾燥するのを待ってから聴く。

 

モノラルながら録音もよく、疑似ステレオながら自然な響きでこれは良い。

フリッチャイの演奏は、透明で明快な響きの中で丁寧に歌い上げた美しい演奏だった。

 

Youtubeはフリッチャイのチャイコフスキー、弦楽セレナーデ。

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2024年7月14日 (日)

静岡のブックオフにて

3連休二日目の日曜日。

今日もはっきりしない薄曇り。

先週の日曜、三島でのコンサートの帰りのホール近く、多くの子どもたちが遊ぶ公園の様子。


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三島は水の町。

 

先日静岡市に孫の世話のために行った帰りに途中で見かけたハードオフ。

ネットで調べると、大都市なのでブックオフ、ハードオフが数店舗ずつ広い市内に点在している。

そのうちの2件に寄ってみた。

 

最初の店は同じ建物にブックオフも併設。

ブックオフとハードオフの両方にLPコーナー。

2階のハードオフは、ジャンクLPコーナーを含めてはさほど興味を引くものはなくて、見るだけ時間の無駄という感じ。

 

ブックオフでは5枚以上購入で3割引きだったので無理やり5点をセレクト。

プレヴィンの指揮者としての最初期の録音で、ハチャトウリアンのピアノ協奏曲にブロッホのスケルツォ・ファンタスクのカップリングの国内盤LP。
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ピアノソロはロリン・ホランダーでオケはロイヤルフィル。

バーンスタインのサン・サーンス、交響曲第3番。米CBS盤LP.
1976年12月の録音。


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バーンスタインがニューヨークフィルから離れて、ヨーロッパでの活動が本格化しEMIやグラモフォンへの録音が始まった時期の録音で、長い付き合いだったCBSへのほぼ最後の録音。

 

メンデルスゾーンのピアノ協奏曲を聴いてなんとなく気になっていたヘルムート・ロロフの弾くメンデルスゾーン、EMI国内盤LP。
厳格なる変奏曲と無言歌集抜粋。


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これは何度も再発されてCDでも出ている。

 

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スークの弾くレスピーギのヴァイオリンソナタとフォーレのヴァイオリンソナタ。

スプラフォン盤LP。

ほかにパリ・バロックアンサンブルによるヴィヴァルディからモーツァルトまで。
以上全て3割引き。

 

続いてもう一軒のハードオフ。

ここでは先日ベームで聴いた「魔笛」を見つけた。


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サヴァリッシュ指揮のバイエルン国立歌劇場によるもの。
EMIへの1972年録音LP3枚組。

 

サヴァリッシュの「魔笛」ではポップやグルヴェローヴァが出ている1983年収録の映像がレーザーディスク時代からのお気に入り。

10年前のこの録音も有名で、エッダ・モーザーやペーター・シュライヤー、テオ・アダムなど当時の強力なメンバーのアンサンブルが聴きもの。

ここでは83年の映像には収録されていない、初演時にはなかった作曲者不明のタミーノとパパゲーノの二重唱が聴けるのが珍しい。

ロシアのバリトン歌手ニコライ・リュベノフによるロシアの群小作曲家たちによる歌曲集。
メロディア盤。

 

そして17世紀チェコの作曲家ゼレンカのレクイエムZWV45。

デーラー指揮ベルン室内合唱団によるクラーヴェス原盤の国内盤LP


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今までほとんど無名だったゼレンカの存在を世に知らしめた名盤。

Youtubeはゼレンカのレクイエム

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2024年5月21日 (火)

レコードをいただきました。主にピアノ曲

朝から晴れて本日の最高気温は28度。

高温多湿の日が続き雑草の成長早し。

昨日一日庭と畑の草取りで終わる。

先週のレコードコンサートの帰りに文化センターを出たらホールの外側にフクロウの子ども。


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巣から落ちたのかこちらを見て固まっている。

きっと親がどこからか見ているのだと思う。

 

レコードをいただきました。

先日、昨年トスカニーニ100コレクションを譲っていただいた女性の方から電話があった。

レコードプレーヤーが壊れてしまってもうレコードは聴かないので譲りたいという。


盛大に手持ちとダブる気がしたけれど、前回受け入れてしまっているので断れずに再びの訪問。


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伺うとピアノ曲が多くて、オーディオ評論家の菅野沖彦氏がプロデュースしていたオーディオラボのLPレコードのまとまった数や三善晃や三枝成彰の曲など、予想外に凝った盤もある。

あらためていろいろと話を伺ったら、この方は音大を出ていて三枝氏からも作曲の教えを受けたという!

 

驚いて思わず居住まいを正してしまいました。


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沼響の演奏も三枝氏がプロデュースした「トスカ」を聴いたことがあるという。

いろいろと共通の知人もあり小一時間ほど話を伺い、もうレコードは聴かないからとレコードラックと併せ、シュアーのカートリッジtypeⅢとtypeⅣ(ほとんど新品)をいただいた。


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レコードはポピュラーやシャンソンなども含めて200枚余り。

 

帰宅していただいたレコードを見ていたらリーダーズダイジェストが出していた「ポピュラー・ミュージック」LP10枚組の中にお宝発見。


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最初の2枚が、奇才ルネ・レイボヴィッツが自ら編曲したセミクラシック系の曲がLP2枚にわたって収録されている。

他のポピュラー音楽もソリストの欄にオーボエの名手レオン・グーセンスらが名を連ねていて、これはなかなか侮れない内容であることを実感

ありがとうございます。
大切に聞かせていただきます。

Youtubeはレイボヴィッツ指揮の「はげ山の一夜」、いわゆるレイボヴィッツ版によるウィンドマシーンも入る怪演

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2024年4月28日 (日)

先月末、お茶の水ディスクユニオンにて

昨日の雨から一転して快晴の日曜日。

GW二日目。
非常勤の身にはさほどGWの実感はなし。

円安止まらず。

天気が良いので午前中トマトやナスの定植の準備。

 

その前にホームセンターに行きトマトの苗を追加。

ついでにカボチャとモロヘイヤのセールをやっていたので、こちらも購入。

 

先月のカンブルラン指揮「ダフニスとクロエ」全曲演奏での帰りに立ち寄ったお茶の水ディスクユニオンでの収穫。

3月初めに一度訪れていたのでさほど期待していなかったけれども意外と在庫の変化有り。

 

店に入りいつものように格安300円以下LPから順次回遊。

300円以下からはクルト・ウェスが日本フィルへ客演したときのウィンナワルツ集ライヴ。
日本フィル自主制作盤。


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日本フィルは1972年6月に解散し新日本フィルと日本フィルに分裂している。

このLPはその後の9月に自主運営となった日本フィルの第1回自主公演のライヴ。

 

クルト・レーデルがチェコフィルを振ったシューベルト。
交響曲第4番のスプラフォン盤。


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B面はベートーヴェンの序曲集で「コリオラン」「アテネの廃墟」「プロメテウスの創造物」

の3曲、こちらはレーデルはコリオランだけで、あとはスメターチェクとクリマの2人。

オケはプラハ響とプラハ放送響。

 

マーク・エルムレルのボロディン、歌劇「イーゴリ公」~2幕を中心とした抜粋。
これは全曲盤から採られたもの。


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ペトロフ、エイゼン、オブラツォヴァなど、超豪華キャストによる録音。

エルムレルの「イーゴリ公」は1981年の映像も残されている。

 

500円以下からは

ロシアの作曲家バラキレフのショパンの作品による管弦楽組曲ニ短調と、未完に終わって弟子のセルゲイ・リャプノフが完成させた組曲ロ短調のカップリング。


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スヴェトラーノフ指揮ソビエト国立響(現スヴェトラーノフ・ロシア国立響)によるメロディア盤。

 

ベルギーの大ヴァイオリニストにして作曲家のイザイのヴァイオリン曲集。


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ヴァイオリンはG.ジャリ,豊田耕児にF.ロデオンのチェロ、ピアノはG.プリュデルマシェ。
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これ、500円だったけれどこちらのサイトでは非常に高価。

 

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エルガーの合唱曲「バイエルンの高地より」とヴォーン・ウイリアムスの合唱曲「ウィンザーの森にて」。ノーマン・デル・マー指揮ボーンマス・シンフォニエッタと合唱団。
英EMI盤・

 

フンガロトンから出ていたコダーイ合唱曲全集バラ売りのうち第2集と第7集


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特に第2集は鮮烈な印象があったイローナ・アンドール女史の指揮によるもの。

帰宅して調べたら第2集はダブり買いだった。(ジャケットの色が違っていたので気付かなかった)


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ランスロ、オンニュ、バルボトゥーによるウェーバーのそれぞれクラリネットとファゴットそしてホルンの協奏曲集、エラート盤

 

フランスのテノール、ピエール・ベルナックの歌うプーランク歌曲集。
CDでは持っていたけれどこれは仏Vegaの初出盤LP。


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これも500円。作曲者のプーランクがピアノを弾いている。

 

とにかくサブスクが主流になりLP,CDが値崩れしている。

知人友人からはレコードを買い取り業者に売りに出した話が伝わってくるけれども
クラシック国内盤LP2000枚を売りに出したら600円にもならなかったとか、

同じくクラシックの国内盤LP600枚を買い取り業者に引き取ってもらったら140円だった
など。

ほとんどゴミ扱い。

クラシックはとにかく売れないらしい。

そんなご時勢にせっせっと音盤を買いあさっている自分はバカなのだろうか。

 

Youtubeはコダーイの合唱曲「ジプシーがチーズを食べる」

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2024年3月23日 (土)

東京音盤購入、エルネスト・ブールのダンディそしてシューヨーク・シティバレエのシャブリエなど

朝から雨の土曜日。

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昨日は晴れた。大平地区からの富士山。

風は冷たい。

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近くにある横松石仏群は江戸時代のもの。

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白隠禅師の書が彫られている。

夕方に娘と孫達が帰省してきた。


先日、上京して東博の「本阿弥光悦」の作品を見た帰りでのお茶の水ディスクユニオンへ。


今回は明確な目的があって、今オケで練習している「シンフォニア・タプカーラ」の音源探しのため。

今までの聴き比べたベートーヴェンやブラームスのように数百の音源のある曲に比べて、邦人作品は1曲についての音源が少ない。

「シンフォニア・タプカーラ」はネットで探すとかろうじて10を超える音源があるようだ。

手元にあるのはヤブロンスキー指揮ロシアフィルのNAXOS盤と原田幸一郎揮日本フィルの伊福部昭卒寿記念のCD。
あとは学生時代のFMエアチエック音源で山岡重信指揮のカセットテープくらい。

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山岡重信は東京フィルのNHK収録の放送用ライヴ音源で今はタワーからCDでも出ている。

Youtubeでは吹奏楽版も含めて複数の演奏を視聴することができるが全て邦人演奏家。

LPも含めて安くて出てれば儲けものという気持ちで店に入ってみた。

結局邦人作曲家のCDコーナーでは、家にある原田幸一郎とヤブロンスキー。

そして本名徹次の3点のみ。本名盤は手元にない。

値札を見ると三千円を超えていて新品とさほど違わぬ値段だったけれど購入することにした。
邦人LPコーナーには該当無し。


ついでに300円以下と500円以下コーナーのLPを回遊する。

お茶の水ディスクユニオンは昨年11月以来。


300円以下コーナーからはホリガーとブールクが吹くヘンデルの2本のオーボエのためのソナタ集。

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ロジンスキーの「ピーターと狼」とシェルヘンの「動物の謝肉祭」という面白い組み合わせのWestminsuter盤。ステレオ。
実はふたつとも架蔵済だけれどシェルヘンは17センチのドーナツ版でロジンスキーはモノラルバージョンだった。
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ニューヨーク・シティ・バレーの創設当時の指揮者レオン・バージン指揮ニューヨークバレーシアター管によるシャブリエとビゼー。米VOX盤

これらはバランシンの振付によるニューヨーク・シティ・バレエの演目だったもので、シャブリエのバレエタイトルは「ブーレファンタスク」
~楽しい行進曲~グヴァンドリーヌ序曲~気まぐれなブーレー~ポーランドの祭りなどのシャブリエの代表的な管弦楽作品を接続曲風に繋げたもの。

ビゼーは「ローマ」というタイトルでビゼーの組曲「ローマ」の4曲をバレエに仕立てたもの。

このオケはアーヴィングやクルツの録音を聴く限りでは名人揃いでメチャクチャうまい。
バージンはニューヨーク・シティ・バレエ団の設立者ジョージ・バランシンと実際に組んでいた指揮者。バランシン自身のライナーノート付き。
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これで300円は掘り出し物。


500円では、プロコフィエフのバレエ「放蕩息子」のロジェストヴェンスキー指揮国立ソビエト響メロディア盤。
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この曲はニューヨーク・シティ・バレエ団設立者バランシンがパリ時代にディアギレフが主催するバレエ・リュッスで振付を担当した演目。
バレエ・リュッスとしては最後の演目となった作品。

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ロジェストヴェンスキーの父、ニコライ・アノーソフ指揮でプロコフィエフの交響曲第7番、スプラフォン盤。
ここでは珍しくチェコフィルを指揮している。

アノーソフは1945年1月の、プロコフィエフの交響曲第5番の初演コンサートの前半で「ピーターと狼」と「古典交響曲」を指揮している。
ちなみにこの日のメインの交響曲第5番はプロコフィエフ自身が指揮。

カップリングはリヒテルのピアノ、カレル・アンチェル指揮チェコフィルでプロコフィエフのピアノ協奏曲第1番。

エルネスト・ブール指揮シャンゼリゼ劇場管によるダンディ、ヂュクレテ・トムソン盤。曲は「フランス山人の歌による交響曲」と交響詩「山の夏の日」のカップリング。
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これも探していたもの。

ニキシュの弟子、ルーマニアのジョルジュ・ジョルスク指揮エネスコフィルによるブラームス、「ハイドンの主題による変奏曲」にR.シュトラウスの交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」。

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ELECTRECORD盤

フルトヴェングラー時代のベルリンフィルのコンサートマスターだったトッシー・スピヴァコフフスキーのヴァイオリンでチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。
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ワルター・ゲール指揮ロンドン響との共演のWRC盤。オリジナルは米EVEREST

スピヴァコフスキーのチャイコフスキーではストックホルムでのライヴがCD化されている。

オーマンディ指揮のショスタコーヴィチ、交響曲第14番。RCA盤

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これはアメリカ初演の数日後の録音。

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ドホナーニ指揮ウィーンフィルによるストラヴィンスキー、「火の鳥」1910年版による全曲盤。

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バレンボイム指揮パリ管でフランクの交響詩を2曲、「呪われた狩人」と「プシシェ」それに歌曲の「夜想曲」という珍しい曲のカップリング。メゾソプラノはクリスタ・ルードウィヒ。

この「夜想曲」の伴奏のオリジナルはオルガン。
この盤ではフランクの弟子のロパルツ(1865-1955)によるオーケストラ編曲版で聴くことができる。


以上500円。

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2024年1月29日 (月)

逃がしたCDは大きい、ブックオフ半額セール

大きな地震があってなんとなく落ち着かぬ令和6年、1月も終わりの週。

先日、大平からの富士山。

ふっくらとした雪。


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宝永火口もよく見えた。

 

先週の金曜日、仕事帰りで寄ったブックオフ。

550円以下CDコーナーでソコロフのベートーヴェンを見つけた。


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「お!」

早速購入しようとしたら、すぐ横に「CDセール、550円以下半額」の表示。

やった!・・

 

と思ったらセールは26日、27日の文字。

「明日じゃん」と、取りかけたCDを棚に戻した。

 

翌日土曜日。

 

10時の開店と同時に行く予定が家の雑事で店に到着したのが11時。

 

早速、CD棚に向かうと、「あ!・・・ない!」

昨日まであったソコロフのCDが消えていた。

 

275円を惜しんで大きな魚を逃した気分。

 

一気にブルーになったけれど気を取り直して他のCDをブラウズ。

 

さほど心躍るCDはなくて、結局カティア・ブニアティシヴィリのシューベルト。


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ムターのヴァイオリンとレヴァイン指揮ウィーンフィルのヴァイオリン小品集グラモフォン盤。


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そしてヒーリング系だけれど国内の女流弦楽器奏者たちの小品を集めた「クラシカル・ミューズ~美しき女神たちの饗宴」という名のオムニバス盤、諏訪内晶子、庄司沙也香、吉野直子など。


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なぜか女流演奏家ばかりになってしまいました。

 

ほとんどジャケ買いだな・・・・・

 

なんとなく不完全燃焼なのでもう一軒回ってみた。

 

自宅から10キロ圏内にはブックオフが5軒、ハードオフ3軒。

 

隣町のブックオフにいくと、ここでも半額セール中。


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レーグナー指揮のブルックナーのテ・デウム。

 


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ウラディミール・トロップの弾くロシアピアノ小品集を2枚。


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シュトウットガルト放送響時代のネヴィル・マリナーの指揮でウェーバーのファゴット協奏曲にブラームスのヴァイオリンとチェロのための協奏曲のカップリング、CAPRICIO盤。


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チェクナボリアン指揮アルメニアフィルのリムスキー・コルサコフ、ASV盤など。

 

なんとなくもやもやした気分。

 

結局もう一軒まわるはめに・・・・

その店は在庫も少なく遠いので年に数回しか訪問しない。

 

行ってみるとセールの幟は出ているけれど、児童書半額のみ。


CDは通常価格だった。

一気に気持ちは萎えた。

 

そのまま帰ろうと思ったけれど、最近ブックオフも置くようになったLPコーナーをパラパラとめくってみた。

 

先ほど買ったチェクナボリアンの指揮する「悲愴」なんかもあったけれど、行きがけの駄賃で女流ハーピストのスザンナ・ミルドニアンによるヒナステラとヴィラ・ロボスのハープ協奏曲、IPG盤。

 

表示価格550円がクーポン使って100円弾き。


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家に帰って、こんなに買ってどうすんの・・・

 

脳にダメージを受けているためか、正常なコントロールが出来なくなっているような感じ。

 

 

 

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2024年1月24日 (水)

シューリヒトのベートーヴェン、交響曲全集をタワーのCDで

今日は冷えた。


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日曜からの雨で真っ白になった富士山。

 

シューリヒトのベートーヴェン、第九をタワーのSACDで。

 

タワーレコードから発売されたシューリヒトのベートーヴェン交響曲全集が非常に良い音だというので購入してみた。
このタワーの全集にはモノラルバージョンの「第九」も収められていて、中でも第一楽章はステレオとは別テイクだという。

 

これが今年の音盤初買い。

 

その中の唯一のステレオ録音、第九を聴く。


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・ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 Op.125『合唱』
 
 ヴィルマ・リップ(ソプラノ)
 マルガ・ヘフゲン(アルト)
 マレイ・ディッキー(テノール)
 ゴットロープ・フリック(バス)
 エリザベート・ブラスール合唱団
 
  カール・シューリヒト(指揮)
  パリ音楽院管弦楽団

 録音:1958年3月4&5日、5月27~29&31日、サル・ワグラム

 

シューリヒトのベートーヴェンの交響曲録音は、パリ音楽院管との全集録音のほかいくつかのライヴを80年代以降に集中的に購入していた。


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仏EMIへの全集録音は東芝から出ていた廉価盤を1枚ずつ買いためていて、モノラルながら音も良かったので好んで聴いていた。

 

音盤購入記録を見ると最初が「田園」で1980年。

中古LPで600円。確か大学の学園祭での中古レコード市だったと思う。

「第九」は銀座ハンターで1984年の4月25日に中古LP2枚組1600円。

ちなみに同じ日にターリッヒ指揮するドヴォルザークの「スターバト・マーテル」も同じく2枚組を1600円で購入している。

今の感覚では高いけれどこの頃は普通だった。

 

早速ステレオの「第九」を聴いてみる。

音の改善が著しい。


音の分離も良く響きに広がりがあって、第4楽章の合唱が非常に良い状態で聞こえてくる。

 

この演奏の感想はかつて沼響のホームページの「第九」の聴き比べに書いているけれど、印象はほとんど変わらない。

 

「第九」は先月沼津市制100周年記念事業で演奏したばかり。

漠然と頭の中で自分たちの演奏を反芻しながら聴き始めたけれど、どうも聴き慣れない音が随所で鳴っている。

 

気になってスコアと、自分が演奏で使ったホルンのパート譜を取りだして第一楽章の最初から聴いてみた。

録音が鮮明になった分、楽器を重ねたり省いたり強弱の特殊の解釈やテンポの変化など、いろいろと手が加えられているのがはっきりしてきた。

オケはパリ音楽院管。

同時期にEMIはフランス音楽で名演を聴かせていたアンドレ・クリュイタンスとベルリンフィルでベートーヴェンの交響曲全集を完成させている。

オケが逆の方が良いのではないかと議論は以前からあった。

自分もシューリヒトがなぜパリ音楽院を指揮したのか長い間の疑問だった。

 

このあたりのことをこのCDの解説に期待していたのだけれど、自分も知っている資料からの孫引きばかりでがっかり。
楽譜の改変についても、第2楽章最後のティンパニ付加のように誰にも判る部分だけでなくもっと深堀りしていただきたかった。

 

この全集録音にあたってどのオケを使うかの自由な選択権はシューリヒトにあったという。

候補としてウィーンフィルもあったというが、シューリヒトがあえてパリ音楽院管を選んだ理由がこのSACDを聴いているうちにわかってきた気がする。

音を彫琢し緻密に積み上げ効果的に鳴らしているシューリヒトの意図が、明るく各声部が明解に浮き上がるパリ音楽院管の音によって、より明快になっている。

 

シューリヒトとウィーンフィルとのベートーヴェン録音はライヴを含めると沢山出ているけれども、セション録音という環境の中で、この明晰でクリアなシューリヒトのアプローチをより徹底させるには、ベートーヴェン演奏の長い伝統のあるウィーンフィル相手では難しかったのではないかとも思う。

 

長くなったので演奏の詳細は整理して沼響ホームページの聴き比べコラムに追加記事として載せます。

 

Youtubeはシューリヒトのモーツァルト、「ハフナー」から第4楽章

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