カテゴリー「コンサート感想」の記事

2018年11月17日 (土)

ウェルザー=メスト&ウィーンフィル来日公演

曇のち晴れ、朝晩少しずつ冷えてきた。

木曜は所用があり東京に行っていた。

用件は午後からだったので朝早めに家を出て、国立博物館で開催中の「マルセル・デュシャンと日本の美術展」。

Sdsc09930

デュシャンの特異な作品の数々のうち主に絵画作品が中心の展示。

既製品に多少手を加えた作品としては有名な「泉」(小便器)、瓶乾燥器など。

Yxpz7fdfixllksbx1wzf7n877hedb6wdtqq


ウーム、正直なところ私には解説を見て初めて意味がわかる作品が多かった。

平日でもあり入場者はさほど多くない。


デュシャンと関連付けて第二部は「デュシャンの向こうに日本がみえる」と称して国立博物館所蔵の作品展示。

自分としてはこちらがお目当て。

利休が愛した長治郎作の黒楽茶碗「むかし咄」

豊臣秀吉の北条攻めの際、伊豆韮山の竹を使い利休が作製したと伝わる竹一重切り花入れ「園城寺」。


Hanaire_take01


本阿弥光悦作の国宝「舟橋蒔絵硯箱」と光悦自身の美しい書「摺下絵和歌歌巻」。


そして狩野探幽と俵屋宗達が同じ題材で書いた「龍図」


他に東洲斎写楽、喜多川歌麿など。

国宝重文がずらりと並んだ展示。

いずれも広く知られた逸品ばかり。

間近に見る利休の切花入には周りに人もおらず、時間の経つのを忘れて長い間見入ってしまった。

竹の口をよく見ると内部に通る一筋の茶紫の線が実に良い雰囲気だ。

これは至近距離で見ないとわからない。

光悦の蒔絵のどっしりとした重量感。


デュシャンとの関連はよくわからないが良いものを見た。


Sdsc09936


ちょうど国立博物館では庭園の一般開放中で、紅葉を期待して入ってみた。




Sdsc09939

紅葉にはまだ早かったけれども、庭園内に点在する江戸時代の茶室の素朴で落ち着いた趣に心安らぐ思い。

利休の作品の余韻にうまくつながった。


昼食は娘の働く会社近くのステーキレストランで娘と待ち合わせ。


午後からの所用を済ませて夜はミューザ川崎シンフォニーホールでウィーンフィル来日公演。


Sdsc09941

ウィーンフィルの実演は1989年のアバドでモーツァルトとブルックナーを聴いて以来。
その時はオーチャードホールだった。



今回の席は4階やや右側。このホールの上の階は前の席との間が狭い上に一列が長い。
居心地は良くないが音はバランス良く聞こえていた。


14051


指揮はウィーン国立歌劇場総監督を歴任しクリーヴランド管弦楽団の音楽監督にして ニューイヤーコンサートにも登場しているフランツ・ウェルザー=メスト。

・序曲「謝肉祭」作品92        ドヴォルジャーク
・ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 作品102
                     ブラームス
・「神々のたそがれ」第3幕抜粋   
              ワーグナー~ウェルザー=メスト編曲

ヴァイオリン:フォルクハルト・シュトイデ
チェロ   :ペーテル・ソモダリ

ブラームスとワーグナーの曲は作曲者自身がウィーンフィルを振って演奏している曲だ。

ソリストの二人はウィーンフィルの団員でヴァイオリンはコンマスの一人でチェロはウィーン国立歌劇場のソロチェリスト。


最初のドヴォルザークからコントラバス8人の16型。

ウェルザー=メストの音楽は奇をてらわずウィーンフィルの特質を上手く引き出していく正統的なもの。


Sdsc09946


オケ全体の響きに溶け合いながらも自己主張も充分。

ソロとオーケストラが一体となってじっくり豊かに歌い上げる第二楽章を聴いているうちに、ブラームスとウィーンフィルとの深い絆のようなものが時代を超えて伝わってきた。


これが伝統というものなのか。



流れの良いウェルザー=メストの指揮もウィーンフィルの自発性を見事に引き出している。




ワーグナーは楽劇「神々のたそがれ」第3幕から4曲をウェルザー=メストが編曲して接続曲としたもの。

夜明けとジークフリートのラインへの旅に始まり1曲置いて葬送行進曲。
最後に終曲。

再び16型、ティンパニ奏者2人にワーグナーチューバを含むホルン8人、バストランペットも加わる大編成。

これは圧巻だった。

深く奥行きのある重量級の音がほどよい音圧でホール内を満たし、ウィーンフィル独特のティンパニの音がずしりと音楽全体を引き締めていく。

フォルティシモでのウィンナホルン8本の咆哮には鳥肌が立ってきた。
ジークフリートコールのホルンソロでは、最初ステージ裏で吹いているように聞こえたけれど、良く見るとステージ上で吹いていた。
これは音を後ろの壁面に反射させて、あたかも遠くのステージ裏から響くように吹いていたのではなかろうか。
これには驚いた。



アンコールはヨハン・シュトラウスを2曲。


・ワルツ「レモンの花咲くころ」
・ポルカ「浮気心」

やはりこのような曲になるとウィーンフィルは特別な存在だ。

youtubeはウェルザー=メスト指揮クリーヴランド管のブルックナー、交響曲第8番

| | コメント (4)

2018年10月28日 (日)

バボラーク・アンサンブルを聴く

穏やかな10月最後の日曜日。

Sdsc09853

昼下がりに近くの牛臥山公園に行ったりしていた。



ここの小浜海岸は、井上靖の自伝的な小説を原作として映画化された「わが母の記」で ロケに使われた場所。

Sdsc09858

役所浩司扮する主人公の洪作が母役の樹木希林を背負う印象的な場面で使われていた。

原田眞人監督は同郷にして高校の先輩。

ススキ越しに大瀬岬が良く見えた。


夜は隣の新築祝いの宴席。
ご主人は腕の良い大工なのでかなりの部分は自作。

最新の技術と実験的な手法を取り入れていて、最小限のエネルギーで冷暖房をまかなえる屋内の空気循環の工夫には驚くことばかり。

隙間風自然冷房の築90年のわが家と比べて隔世の思い。



今月20日の土曜日に聴いたバボラークのことなど。

世界的なホルンの名手ラデク・バボラーク率いるバボラークアンサンブルのコンサートに行っていた。

S20181020_134409934


会場は晴海アイランド・トリトンスクエア内にある第一生命ホール。

ホールは満席完売状態。若い女性客も多かった。


Sdsc09831

自分の隣の学生らしき女性の手荷物は黒いケースに入ったホルン。
ホルンを吹いている人も多く来ているのだろう。


Sdsc09829_1

曲はなんとモーツァルトのホルン協奏曲第5番、第6番。
他にライヒャとボウエンの作品。


モーツァルトのホルン協奏曲は第4番まで。

そのうち最晩年に作曲された第1番は2つの楽章しかない。

今回の第5番、第6番は、断片として残された変ホ長調のK.370bと
ホ長調のK.494を補筆したものをそれぞれ第1楽章としている。

それぞれ第2楽章と第3楽章は、モーツァルトの他の作品から引用編曲して3楽章の協奏曲としたもの。

なお第6番の第3楽章には、ホルンのためのロンド・コンチェルタンテK.371を使用。

Sdsc09832_1

アンサンブルは弦楽四重奏にコントラバスが加わったもの。

ライヒャのオリジナルがホルン五重奏だがこれを六重奏で演奏していた。

ボウエンの作品はデニス・ブレインに献呈された曲。

20世紀に作曲された曲ながら、保守的な作風でディーリアスやエルガーに共通した渋さと清涼感がミックスされたような曲。

これら4曲を、柔らかな音色で弦楽器と溶け合いながら時にはソリスティック、時にはアンサンブルの一員として見事な演奏を聴かせてくれた。


Sdsc09828

モーツァルトの2曲は、モーツァルトの作品とはいえ従来の4曲の協奏曲とは音楽とホルンの一体感が異なるように思う。

この日演奏されたモーツァルト自身が書いた未完の二つの楽章は、自分には実験的な手法を試みようとして当時のホルンの限界が見えて作曲を止めてしまったようにも思える曲。


他の曲(バセットクラリネットのためのアダージョや交響曲第19番、第22番など)を編曲して持ってきた楽章も、違和感とまではいかないが3楽章の協奏曲としてはモーツァルトの天才的な閃きが薄まっているような気がする。


さらに各曲でのバボラーク自身によるカデンツァの見事さが、曲の弱点を浮かび上がらせているようにも見える。

カデンツァでのバボラークの重音奏法はとにかく凄かった。

このバボラークの超絶技巧はライヒャでいかんなく発揮。

数多くの管楽器のための音楽を書いたライヒャの作品は、とかく表面的でどの曲も同じように聞こえがちだけれども、曲としてのインパクトはモーツァルトよりもこちらの方が上だった。



それにしてもバボラーク。

唖然とするような演奏の連続に、楽章間では会場内を恐ろしいほどの静寂が支配。

演奏を聴いているうちに、これほどのホルニストは世紀にひとりかふたり。
まさにデニス・ブレイン以来の歴史的な名手だと思った。


ここに来ていた観客の誰しもが思ったのではなかろうか。

アンコールはなんとヤナーチェクの「シンフォニエッタ」から第4楽章。

信じられないことだが、オケ原曲に出てくるチャイムに似た音がこの編成で
実際に聞こえてきて唖然。


それともそら耳だったのだろうか。

youtubeはバボラークアンサンブル

| | コメント (0)

2018年10月22日 (月)

ブロムシュテット、N響定期のハイドンとマーラー

朝の冷えが少しずつ深まり今日も爽やかな秋の空。

夕方見た富士の雪は昨日よりも薄れていた。

Sdsc09833


先週金曜日の東京滞在の続きです。


フェルメール展のあとは代々木上原のそば処「山せみ」で昼食。

静かにショパンが店内に流れる東京でのお気に入りの店。


Sdsc09823


代々木で所用を済ませ夕食はとらずにそのまま歩いてNHKホールへ。

開場は18時。

ホールには開場前に到着。
空が曇り始めて雨の気配。


Sdsc09827

N響定期は3年前にノリントン指揮のティペット、シューベルトプロ以来。


今回は名誉指揮者のブロムシュテット。

ブロムシュテットの実演は初めてだ。

歴代のN響の名指揮者たちマタチッチ、スゥイトナー、サヴァリッシュらはいつでも聴けると思っているうちに皆聞き逃してしまった。

辛うじてホルスト・シュタインをバンベルク響との来日公演で聴けたくらい。

ブロムシュテットは御年91歳。
ここで聴いておかねば・・・・という気持ちが正直なところ。


できるだけ良い条件で聴こうと席は1階S席中央やや後方。



S44342855_1914924191960292_72301059


プログラムは


・交響曲第104番ニ長調「ロンドン」    ;ハイドン
・交響曲第1番ニ短調  「巨人」      ;マーラー

標題付き交響曲の2曲。

いずれもかつて沼響で演奏した曲だ。

オケの配置はコントラバス下手対向配置。

ステージ上にはティンパニが3セット。

右端のセットはハイドン用のバロックティンパニ。

ひな壇上段の2セットはいずれもマーラーの二人の奏者用。


そしてブロムシュテットの登場。

とても90を超えているとは思えない。
テレビでお馴染みの矍鑠とした姿。

最初はハイドン。

第1楽章序奏に続く柔らかで気品にみちた主題では不覚にも涙が出てきた。
ピタリとピッチの合った極上の弦楽器の音。

今まで聴いてきたN響とは違う音が鳴っている。
第3楽章での絶妙なパウゼも神の域。

曲が終わり、前プロなのに盛大なブラボーと大きな拍手が鳴り止まらない。

そして休憩の後「巨人」。

ホルンはアシストを入れて8人、元N響団員の日高さん、山本さんの姿も見える。

フィナーレ最後のホルンの補強はトランペット、トロンボーン各1.

使用譜は最新のベーレンライター譜ではなく通常版。
したがって第3楽章冒頭のコントラバスはソロ。

演奏は、これほどの大きな編成になるとハイドンで聴かれたような均一な透明感のある響きは望めないものの大編成オケの醍醐味を満喫。

ブロムシュテットの指揮を見ていると体が非常に柔らかく、この柔軟な体から停滞感のない充実した音楽が流れていく。

聴いていて第3楽章の葬送行進曲が、ベートーヴェンの「第九」第4楽章で歓喜の主題が楽器が徐々に増えていく部分のパロディだということに気が付いた。

第4楽章も緻密にして雄大な出来だ。
若々しい青春の感情の爆発ではなく、真摯に音楽に向き合ったストイックなマーラー。

それにしても若い。

ブラボーと盛大な拍手に何度もステージに出てきてくれたブロムシュテットの誠実な姿は
孤高の修行僧のようにも見えた。

YoutubeはブロムシュテットとN響のマーラー、交響曲第9番

| | コメント (0)

2018年9月30日 (日)

高関健、静響のシベリウス

曇のち台風。

台風は衰えぬままに来襲。
高潮の時と重なるタイミングが伊勢湾台風以来だという。


S42696564_1888260561293322_50136814

本日予定されていたさまざまなイベントは事前に中止。
JRも早々と運行取りやめを決定。

今夜予定の沼響の練習も昨晩のうちに中止に決めた。




昨日は静岡交響楽団第81回定期演奏会。

前から楽しみにしていた高関健指揮のシベリウス。


昨日も朝から雨。

演奏会に行くついでに市立図書館で開催中の「白隠展」を観に行く。

白隠の寺、松陰寺秘蔵の逸品をセレクトした展示。

Sdsc09683

白隠がこの場所にいるかのような気迫のこもった作品の数々。

この空間全体に漂う尋常でない霊気。

あまりの迫力に圧倒されてしばし立ち竦む。


気分が高揚したところで沼津駅へ。

本日の会場は清水駅近くの清水マリナート


その前に清水港近くの食堂街で昼食。

あいにくの雨模様のために昼時なのに観光客は少ない。

観光バスは一台のみ、カッパを羽織った交通整理役のガードマンも暇そうだ。



Sdsc09702


適度に混んでいる店に入り海鮮五色丼をオーダー1200円。

希望の食材を5種類セレクトして載せてくれるというもの。

それなりの水準だけれど、ヴォリューム、魚の鮮度も沼津港周辺の店の方が良いと思った。

適度に満足したところでホールに向かう。
徒歩で5分ほどの至近距離。



曲は

・歌劇「オベロン」序曲
・クラリネット協奏曲第2番 :以上ウェーバー

・曲不明のクラリネットアンコール(無伴奏) 

・交響曲第2番       :シベリウス
・悲しきワルツ(アンコール)

というもの。


S42687401_1888261451293233_65367041


演奏は期待以上の出来だった。

高関健は、その当時の最新のエディションの楽譜を使った群馬交響楽団とのベートーヴェン交響曲全集録音が非常に良くて、その頃から贔屓の指揮者。


Sim



静響は要所要所のパートに比較的著名なゲスト奏者を招いている。

今回のゲストコンマスは藤原浜雄氏。
オケの配置はコントラバスを舞台向かって左側の古典的な対向配置。



S42799435_1888260251293353_13243460

高関健のきっちりとした見やすい棒。

棒を見ているだけで指揮者の言いたいことがよく判るほど。

オケは管楽器に幾分不満を感じる部分があったとはいえ概ね健闘していた。

序曲ではキッチリ整理されたアンサンブルで、古典的な均整のとれたすっきりとした演奏。


S42727149_1888261637959881_31366270



コンチェルトはクラリネットの吉田誠が素晴らしいなソロを聴かせてくれた。

抜群のテクニック、弱音部の美しさも秀逸。

あたかもロッシーニのオペラを彷彿させるような初期ロマン派の名曲を
歌心豊かに楽器を鳴らしていく。

ここでの伴奏も実に見事。

あの棒ならばソリストもさぞや演奏し易かろう。

鳴り止まぬ拍手に応えてアンコールは無伴奏のクラリネットソロの曲。



ここでの超絶技巧にも会場からブラボーと大きな拍手がわき上がっていた。


そして後半のシベリウス。

この曲は自分でも実際に演奏し、既に数え切れないほどの実演や音盤を聴いている。

それでも今日の演奏は随所に新しい発見が感じられる非凡なものだった。

幾分速めのテンポで始まった第1楽章。
要所でブラスの咆哮がピシッと決まり、端正な中にも意表を突くようなロマンティックなテンポの変化。

予測不能な音楽の流れの中でなるほどなぁ!
と思う説得力のある解釈が次々と出てくる。


これからどのように音楽が展開していくのだろうかと、わくわくするような期待感。

中でも大きく壮大に歌いあげた第2楽章には感動した。

フィナーレではじわりじわりと盛り上げていきながらの輝かしい終結部最後のコラールのも感動的。

そして大きな拍手とブラボーの声。

アンコールは「悲しきワルツ」で熱くなった会場をクールダウン。


客席は半分ほどの寂しい入りだったけれども来場のお客さんたちは満足した様子。

7月に聴いた外山雄三のシューベルトも良かった。

高関健がミュージカルアドバイザーに就任してから、静響に客演する指揮者やソリストが豪華になってきた。

県内の数少ないプロオケとして、これからも正統派の音楽を聴かせていただきたいと思う。       

今回のサブコンミスは、沼響第20回定演でサン・サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番を弾いて下さった大森潤子さん。

第20回定演は、演奏会当日に巨大台風がピンポイントで付近を直撃するという大変な演奏会だった。

大森さんの姿を見ているうちに、当時のことと今来襲しつつある台風がオーバーラップ。

Youtubeは高関健指揮の伊福部昭

| | コメント (0)

2018年7月25日 (水)

小柳ゆきとニューヨーク・シンフォニック・アンサンブル

夏の終わりに鳴き始めるツクツクホウシやヒグラシの声が裏山から聞こえている。

でもまだ7月、夏の終わりが見えてこない連日の酷暑。

今年は観測史上の最高温が出るほど尋常でない夏。

「大暑」の月曜からは、今まで声を潜めていたクマゼミが一斉に鳴き始めた。
昨年盛大に鳴いていたミンミンゼミの声はまだ聞こえない。


火曜日は一日休みを取ってリフォームの打ち合わせその他。

作業を進めていくうちに次々と不具合が見つかり結局大規模なものになってしまった。

リフォームと同時に掃除と片付けの1日。

20年近く開かずの棚を整理していたら、子どもたちが幼い頃遊んでいた玩具やゲームの類が次々と見つかった。

M86870173782_1

子どもたちにはファミコン類は与えなかったので、出てきたのはオセロやコリントゲーム、カルタ、トランプの類などアナログ的なゲームの数々。

懐かしさに思わず手が止まる。


そして月曜の夜はニューヨーク・シンフォニック・アンサンブルのコンサート。


Sliderimage1

このオケは8年前に修善寺で聴いている。


今回は実力派シンガーの小柳ゆきとの共演。

とはいえ彼女の出演は最後の部分の3曲のみ。


チラシでは出演者として地元長泉町で活動している「鮎壷太鼓」
の名も見える。18時30分開演。


Sdsc09447



・トランペット協奏曲ニ長調   トレルリ
・アリア            バッハ
・ヴァイオリン協奏曲第4番   モーツァルト

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・交響曲第29番        モーツァルト

   指揮 高原守


実際にはオケの前に鮎壺太鼓13名による和太鼓。


バッハはカット。


休憩なしで交響曲まで通しで演奏され休憩後に小柳ゆきの登場。


和太鼓ークラシックーポップスという盛り沢山の内容だ。


Sdsc09449


客層は招待らしき高校生多数。


他のお客さんも楽章ごとに拍手が入り必ずしもクラシックお目当てでも無さそう。


MCはプロらしき男女ふたり。


開演時間を15分ほど遅れて始まった。



最初の和太鼓は地元の有志のようだがなかなか本格的なもの。


半分プロのような雰囲気。



ニューヨーク・シンフォニック・アンサンブルはその都度編成される日本ツァー用室内オケと推察する。


第1ヴァイオリン6-第2ヴァイオリン4-ヴィオラ3-チェロ3-コントラバス1


オーボエ2、フルート1、ホルン1、トランペット1


若い楽団員が主。

トランペット協奏曲のソロは楽団員の一人の女性奏者。

柔らかい音で音色は美しいけれどテクニックはいまひとつ。



続くヴァイオリン協奏曲のソロは日本人奏者。


正直なところ音程定まらず全曲通すのがやっとのありさま。
最後まで聴き通すのが辛いほどの水準だった。

バックのオケは無表情に黙々と伴奏を付けていた。


ここでトランペットソロを吹いた女性奏者が、フリューゲルホルンに持ち替えて2番ホルンのパートを吹いていたのには驚いた。(゚o゚)



交響曲はキビキビとしたテンポ運びでオーボエ奏者の健闘もありなかなか楽しめたものの、第2楽章の2本のホルンの動きの部分などフリューゲルホルンではかなりの違和感。



10分ほどの休憩の後小柳ゆきの登場。



37644887_1785427164875544_462536540


軽妙なトークを合間にドナ・サマーのカバーとヒット曲を含む3曲を披露。


実力派シンガーだけに会場を圧倒していた。



ヒット曲「あなたのキスを数えましょう ~ You were mine ~」の最初の部分で
伴奏と微妙なズレが生じ最初から歌い直すおまけ付き。


伴奏のオケは美しい響きを聴かせてくれたけれど、

おそらく歌との合わせのリハーサルは当日本番直前のみ。


今日の目玉は小柳ゆき、けれども3曲では少なすぎた。



もっと小柳ゆきの歌を聴きたかった。



ということで多少の物足りなさが残ったコンサート。



youtubeは紅白歌合戦での小柳ゆき

| | コメント (0)

2018年7月22日 (日)

ベルリンフィル弦楽五重奏団

今日も真夏日。
夕方に裏山から晩夏に鳴くツクツクホウシやヒグラシの声。

今年はペースが早いけれども夏はまだ始まったばかり。

昨日はベルリンフィル弦楽五重奏団のコンサートだった。

Sdsc09439_2
今回の公演は臼井国際産業の主催公演。


岳父の友人からの招待で、家内と私、家内の両親と私の母、そして娘と娘の友人の総勢7名で行くことになった。

Sdsc09437

会場近くまで行くとホール前の道路は大渋滞。


この団体の沼津公演は結成当初の2008年2011年、そして今回が3回目。


メンバーは以前とは多少の変動があり、中心的存在だったチェロのタチアナ・ヴァシリエヴァは現在ロイヤルコンセルトヘボウ管の首席チェロ奏者としての参加。





ベルリンフィル弦楽五重奏団

ルイス・フェリペ・コエーリョ(ヴァイオリン)
ロマーノ・トマシーニ(ヴァイオリン)
ヴォルフガング・ターリツ(ヴィオラ)
タチアナ・ヴァシリエヴァ(チェロ)
ヤーヌシュ・ヴィジク(コントラバス)



0118f8b4_2



・タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ ト短調「悪魔のトリル」

・レーガー:叙情的アンダンテ「愛の夢」
・ロッシーニ:弦楽のためのソナタ 第6番 ニ長調「テンペスタ」
・サン=サーンス:ハバネラ Op.83
・チャイコフスキー:弦楽セレナード ハ長調 Op.48


ヴァイオリン独奏曲を弦楽四重奏での伴奏が面白く、ピアノ伴奏では聴き取れない内声部の動きがよくわかったのが面白い。


サンサンーンスの「ハバネラ」で第1ヴァイオリンのルイス・フェリペ・コエーリョの会場全体を包みこむような優しく包み込む音色にはホロリときました。


さすがに超一流の演奏家たち。


ピッチがぴたりと決まった世界最高水準の完璧な演奏で、一緒に聴いていた音楽には全く素人の岳父も感嘆していた。



曲目は渋いものだったが、一流の演奏はどの曲を演奏しても万人に受け入れられることを実感。

Sdsc09442_2

アンコールは3曲、曲名はわからぬが最初の2曲はポルカ系の曲、団員による曲名の紹介でヨゼフ・シュトラウスの名は聞きとれた。


3曲目は会場から団員から呼びかけられた女性がヴァイオリンとして参加してパーセルの曲を演奏していた。


どのような方かはわからない。主催者の関係の人なんだろうか。


本番前に地元でヴァイオリンを学ぶ子どもたちを集めて、ベルリンフィルのメンバーによる公開クリニックもあったようだ。



今はすっかり少なくなってしまった企業のメセナ活動。


ありがたいことです。



演奏会終了後は、皆で来月の法事の仕出しをお願いした「吟水」で食事。



Sdsc09443


有田焼の大皿の飾れた部屋で厳選された食材、そして日本酒はお店特注の「吟水」。

 

店主に尋ねたところ県内の花の舞酒造製だという。


すっきりとした飲み口の良いお酒だった。


Youtubeはレーガーの抒情的アンダンテ

| | コメント (0)

2018年7月 3日 (火)

外山雄三、静岡交響楽団とのシューベルト

東海地方は未だ梅雨明けにならず明日はからしばらく雨の予報。

昨日から家のリフォームが始まったものの雨で予定が大幅に狂いそうな気配。

金曜にふと見かけた静響コンサートのチラシ。


Dgykgydvaaeggt4


静岡交響楽団第79回定期演奏会

・序曲「マンフレッド」  シューマン

・組曲「道化師」     カバレフスキー


・交響曲第8番「ザ・グレート」  シューベルト

  外山雄三 指揮

      静岡市清水マリナート
      6月3日  14時開演

外山雄三は「管弦楽のためのラプソディー」の作曲者にしてN響正指揮者。
御年87才は日本人指揮者として現役最長老だと思う。

手持ちで何枚かの音盤はあれど今まで実演に接したことはなかった。



恐ろしいほど耳のよい指揮者だと言うことは聞いていた。

厳しいトレーニングで静響がどのような演奏をするのか興味深く、知人の静響関係者に当日券の有無を確認。



聞けば妥協のない非常に厳しい練習で、オケの状態も良いので是非本番を聴いてほしいという。



土曜日は11時57分沼津発の静岡行きに乗るつもりがタッチの差で乗り遅れた。

37f1a4003c4b0eaafa358ea9f50c14a03a

次の電車が来るまでホームの立ち食い蕎麦で昼食。

下りホームの屋台は明治から続く老舗駅弁屋の「桃中軒」。


F0254429_23123248

黒めのつゆの出汁がほどよい加減。

清水に到着すると沼響元団員のチェロ弾きのTさんに合った。




S36373789_1753557501430296_43521860


Tさんは第一回定期演奏会に自分と一緒に出演した古参の団員で、その後長いブランクがあったもの数年前に復活していた。

同じくチェロを弾いていた家内はチェロのことで大変お世話になっている。
レコードも大量にいただいている。



この度息子さんの住む茨城に転居することになり沼響を退団。

もうこれで静岡とは縁が切れてしまうのだという。

ホールのラウンジでドリンクしながらのしばし懐かしい話。



そして開演。


S36355419_1753557001430346_82257905

外山さんは指揮台を使わない。


87才とは思えないしっかりとした足取りでステージに登場すると
いきなり長い指揮棒を一閃。


なんとなく唐突感はあるけれど、ホール内に豪然と響く引き締まった音。


今までの静響からは聞けなかった無駄のない凝縮した響きだ。


快適なテンポで緊張感に満ちた素晴らしいシューマンが鳴り響く。



カバレフスキーのような軽い曲も良い意味での職人技の光る快演。



休憩を挟んでのシューベルト冒頭のホルンは2本で吹かせていた。

こちらもステージに登場して足を止めたと同時に指揮棒をふりはじめた。

それでも2本のホルンがぴったり合っていたのが不思議。


今にして思えば外山さんがステージに足を踏み入れたその瞬間から、シューベルトへ指揮が始まっていたのだと思う。


速めのテンポでぐいぐいと引っ張っていく。

オケが必死に食らいついていくのがなんとも感動的だ。

繰り返しは全て励行しているけれど停滞感はない。

集中力と、ほどよい緊張感が全曲を支配。


関係者の話では耳の良さと厳しい練習が有名で、楽団員はかなり恐れていたとのこと。


練習は全曲を通すことはなく、要所要所を何度も繰り返す練習だったらしい。


アンコールはシューベルトのロザムンデ間奏曲。

オケを自由に歌わせてロマンティックで美しい演奏。


終わったあとの楽団員たちの指揮者を見つめる尊敬の眼差しが印象的だった。



次回は野平一郎指揮でフォーレのレクイエムをメインビゼーの交響曲などのフランスもの。

その次は高関健指揮でシベリウスの交響曲第2番などの魅力的なプログラムが続く。


プロオケとしては未だに発展途上のオケだけれども、このような演奏が毎回聴けるのであれば定期会員も良いかなと思った。



帰りの車中、Tさんと興奮覚めやらぬ中での立ちながらの音楽談義を小一時間。


転居先の茨城では、息子さんが所属するアマオケに入団するつもりだと言う。


Tさんお元気で、そしていろいろとありがとうございました。




youtubeは外山雄三指揮N響の「ラプソディー」。懐かしい顔ぶれです。

| | コメント (0)

2018年5月12日 (土)

熱海でJazz Live

快晴の土曜日。

今週前半は雨ばかり。
気温も低く、水曜日あたりまでまだ片付けていなかった
石油ストーヴのタンクに灯油が残っていたので、
夜になって火を点けたりしていた。

GW過ぎにストーヴを炊いたのは初めてのこと。



金曜あたりからようやく晴れた日が続く。
午前中に長野県北部で大きな地震。


今月に入り組織トップが変わりいろいろと
慌ただしい日々。

そんな中で今週の木曜は一日休んで母を病院に連れ
て行き、そのまま一緒に回る寿司屋で昼食。
午後は畑仕事とそれなりに用事満載の一日。



S32266337_1694437360675644_47170731




今日の夜は熱海まで行きジャズのライヴを聴いていた。



夕方に家内と車で一路熱海まで小一時間ほどの距離。

途中、熱函道路沿いの「マリー」でお気に入りの
フランスパンを購う。




ライヴの開演は6時半。


場所はMOA美術館そばの水晶殿という
キャパ200人ほどのホール。



熱海は坂の街。


初めて行く会場なのでカーナビを頼りに
山道を登って行くと、道がどんどん細くなり勾配は増すばかり。



家内「だいじょうぶなの?」


私「わからん」


そのうち個人の屋敷のような門が見えてきた。

カーナビの道はそこで途切れている。

「・・・・・・・・・・」


道幅は車一台ギリギリ。
Uターンもできずに後ろを見ると急勾配。

恐ろしくてバックもできずにそのまま直進して
門を通過すると、前方に広い駐車場が見えてきた。

どうやら裏門から入ってしまったようだ。



Sdsc09053


会場入りすると相模湾に浮かぶ初島リゾートが良く見える。




素晴らしいロケーションだ。






出演は熱海でJAZZクラブを経営するピアノの西村明子を中心。


大塚義将(BASS)
二本松義史(DRUMS)
こんどうじゅん(VOCAL)

前半はトリオ、後半はこんどうのヴォーカルが入る。



S32266929_1694437557342291_75155346




曲はいずれもポピュラーな曲ばかり。

演奏がはじまりしばらくすると
日が暮れて熱海の素晴らしい夜景が見えてきた。



まさに「東洋の蛍籠」




ライヴの最初からドラムスの二本松義史
只者でないことがすぐにわかった。


S32247244_1694437207342326_72825485


リズムのノリもさることながらブラッシングテクニックが見事。

多彩な音色で今まで聴いたことのない音が聞こえてきて
驚きの連続。

彼のドラムがライヴ全体を引き締めていた。




1526174878650


終わるころには海上花火大会が始まっていた。
だが花火の前に立派なマンションが立ちはだかって
良く見えない。



花火の写真は撮り手の腕が悪くぶれて岡本太郎の作品状態。



Sdsc09084



素晴らしい夜景と海の美しさと極上のジャズ。

週末の至福のひととき。

| | コメント (0)

2018年4月25日 (水)

レ・ヴァン・フランセのコンサート

今日の午前中は春の嵐。大雨洪水警報が出るほどの雨。

昼のNHKニュースのトップで大雨状態の沼津市街地が紹介されていた。

月曜の続きです。

用件を済ませて夜は上野で「レ・ヴァン・フランセ」のコンサート。

会場は東京文化会館大ホール。

Sdsc08991

メンバーは

エマニュエル・パユ (フルート)

フランソワ・ルルー (オーボエ)
ポール・メイエ    (クラリネット)
ラドヴァン・ヴラトコヴィチ (ホルン)
ジルベール・オダン (バソン)
エリック・ル・サージュ (ピアノ)


都民劇場の例会でかろうじて取れたのが4階右側の奥から2番目。

このホールは安い席でも比較的音は良いけれども、左右の席の奥になると非常に狭い。

席を立つためには、横の人に一度席を立ってどいていただくことが必要なのがつらい。



世界の超一流の管楽器奏者とピアニストで
クルークハルト、ミヨー、プーランクにドヴォルジャークというプログラム。



31124586_1675253359260711_478498069



・木管五重奏曲  (クルークハルト)
・フルート、オーボエ、クラリネットと ピアノのためのソナタ(ミヨー)
・六重奏曲  (プーランク)
・六重奏曲(ピアノ五重奏曲第2番 編曲版 ドヴォルジャーク)



ドヴォルジャークはピアノ五重奏第2番のピアノと木管五重奏編曲版。

オリジナルよりも多彩な音色、まるでシンフォニーを聴いているかのようだ。
第2楽章では同じ作曲家の交響曲第7番のエコーが聞こえている。

同質楽器の弦楽合奏とは異なった趣ではあるけれど、時として各楽器が溶け合って同じ楽器のように聞こえてくるのが今まで聞いた木管五重奏とはちょいと次元が違う。



一人ひとりの技量はもちろん超一流、全員が一体となった時の響きのまろやかさにして各楽器が有機的に溶け合って音の固まりがフワーと響いてくるのには仰天。

フルートからクラリネットに音が受け渡されたときに、楽器の音色の違いを聞き手に意識させないのも凄い。

ピアニシモが大きなホールの隅々まで聞こえているということも驚き。

30年ぶりに実演を聴いたホルンのヴラトコヴィッチは、まさに世界でトップクラス。

会場内は都民劇場の例会でさまざまな年齢層のお客さんたち。
プログラムもとてもポピュラーな曲とは言えないけれど、楽章の間には客席全体がシーンと静まり返るほどだった。


世界的な名手たちの名人芸にホール全体が酔っていました。


アンコールはトゥイレの木管六重奏曲からガボット。

帰りは上野東京ライン直通沼津ゆき。

Youtubeはレ・ヴァン・フランセのイベール

| | コメント (0)

2018年3月22日 (木)

槇原敬之コンサート、富士ロゼシアター

雨のち曇り、冬並みの気温となった春分の日から変わって今日は昼から気温が上昇。

昨日の春分の日は朝に冷たい雨の中で墓参り。
東京は雪。

ここ温暖な静岡県東部にも大雪警報が出たほど。


午後に海瀨京子さん出演のミニコンサート。


夕刻からは槇原敬之コンサートに家内と行く予定だったので、本番は聴けないので午前中のステージリハに顔を出したりしていた。


開場の文化センター大ホールには海瀬さんの御母様と調律師のKさん、そして私の3人のみ。

京子さんはプログラムにないドビュッシーを弾きながらピアノの調子を見ていた。



聴いた感じではスタインウエイが非常に良い感じで鳴っていた。


Kさんも曰く「このピアノは聴き手を選びます。京子さんを気に入ったようです。」



確かに1月のニューイヤーガラコンサートで弾いた同じピアノとは思えない良いコンデションで鳴っていた。

しばし京子さんと御母様と談笑したあとに帰宅。




帰宅すると友人から愕然とする知らせが入ってきた。


中学高校の吹奏楽部1年後輩のO君の訃報。

昨年から今年に掛けて親族のほか中高大学の同級、先輩などの訃報が続いていて、先月も大学時代の親友Nの知らせをうけたばかり。


嗚呼・・・・


O君とは今月半ばの高校吹奏楽部の顧問の先生の喜寿のお祝い会で同席。



その時は3次会まで一緒に語らい最後には家まで彼を送った。


日常の激務の中で彼はほとんど休めていない。

そのことを気遣うと、帰り間際に本人も健康の不安を漏らしていた。


とにかく休養し医者にかかることを強く薦めたが、根が真面目で人が良いために公務を優先してしまったらしい。


心配していたことが現実になってしまった。



そのうち彼の訃報がネットとテレビから流れはじめた。



こんな状態でコンサートもどうかと思ったけれど、家にじっとしていても落ち込むばかりなので家内と娘とで行くことにした。


場所は富士のロゼシアター。


外は相変わらずの強い雨。

空が大泣きしているようにも思える。


マッキーのコンサートはいつものニューアルバムの曲の紹介ではなく、今回はデビューしてから現在までの軌跡を辿るもの。



全員総立ちの中、大部分の曲を自分は半ば木偶のようになって座って聴いていた。

最近は大音響のコンサートが苦手となり耳栓を持参している。

今回は歌詞をじっくり聴いていると、いつもよりもなぜか自然に入ってくる。

結局耳栓は使わなかった。


アコースティックな曲が比較的多く、知っている曲もいくつか。


ここ数年マッキーのライヴで聴けなかった「世界に1つだけの花」では、小さな子どもからかなりの年配のご婦人までが一緒に唱和しながらの、周囲の人たちの本当に幸せそうな表情が印象的だった。

音楽は人を幸せにする・・と今さらながら実感。


アンコールのマッキー自身の弾き語りでは最初予定になかった「三月の雪」を会場のリクエストに応えて「歌詞覚えているかな・・」とつぶやきながらサビの部分からを披露。

歌詞「三月の雪が降る ぼくらのラストシーン・・」の下りではちょうどタイムリーな外の様子とシンクロしてホール全体がシーン・・となっていった。


そしてそのまま転調しながら「ANSWER」のイントロへ自然に入っていく。

最後は名曲「どんなときも」


コンサートの最中、急逝したO君のことが頭から離れることはなかったけれども、聴いているうちに気分がしだいに落ち着いてきた。


来てよかった。


youtubeは槇原敬之「ANSWER」

| | コメント (2)

より以前の記事一覧