カテゴリー「コンサート感想」の記事

2018年7月25日 (水)

小柳ゆきとニューヨーク・シンフォニック・アンサンブル

夏の終わりに鳴き始めるツクツクホウシやヒグラシの声が裏山から聞こえている。

でもまだ7月、夏の終わりが見えてこない連日の酷暑。

今年は観測史上の最高温が出るほど尋常でない夏。

「大暑」の月曜からは、今まで声を潜めていたクマゼミが一斉に鳴き始めた。
昨年盛大に鳴いていたミンミンゼミの声はまだ聞こえない。


火曜日は一日休みを取ってリフォームの打ち合わせその他。

作業を進めていくうちに次々と不具合が見つかり結局大規模なものになってしまった。

リフォームと同時に掃除と片付けの1日。

20年近く開かずの棚を整理していたら、子どもたちが幼い頃遊んでいた玩具やゲームの類が次々と見つかった。

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子どもたちにはファミコン類は与えなかったので、出てきたのはオセロやコリントゲーム、カルタ、トランプの類などアナログ的なゲームの数々。

懐かしさに思わず手が止まる。


そして月曜の夜はニューヨーク・シンフォニック・アンサンブルのコンサート。


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このオケは8年前に修善寺で聴いている。


今回は実力派シンガーの小柳ゆきとの共演。

とはいえ彼女の出演は最後の部分の3曲のみ。


チラシでは出演者として地元長泉町で活動している「鮎壷太鼓」
の名も見える。18時30分開演。


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・トランペット協奏曲ニ長調   トレルリ
・アリア            バッハ
・ヴァイオリン協奏曲第4番   モーツァルト

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・交響曲第29番        モーツァルト

   指揮 高原守


実際にはオケの前に鮎壺太鼓13名による和太鼓。


バッハはカット。


休憩なしで交響曲まで通しで演奏され休憩後に小柳ゆきの登場。


和太鼓ークラシックーポップスという盛り沢山の内容だ。


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客層は招待らしき高校生多数。


他のお客さんも楽章ごとに拍手が入り必ずしもクラシックお目当てでも無さそう。


MCはプロらしき男女ふたり。


開演時間を15分ほど遅れて始まった。



最初の和太鼓は地元の有志のようだがなかなか本格的なもの。


半分プロのような雰囲気。



ニューヨーク・シンフォニック・アンサンブルはその都度編成される日本ツァー用室内オケと推察する。


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オーボエ2、フルート1、ホルン1、トランペット1


若い楽団員が主。

トランペット協奏曲のソロは楽団員の一人の女性奏者。

柔らかい音で音色は美しいけれどテクニックはいまひとつ。



続くヴァイオリン協奏曲のソロは日本人奏者。


正直なところ音程定まらず全曲通すのがやっとのありさま。
最後まで聴き通すのが辛いほどの水準だった。

バックのオケは無表情に黙々と伴奏を付けていた。


ここでトランペットソロを吹いた女性奏者が、フリューゲルホルンに持ち替えて2番ホルンのパートを吹いていたのには驚いた。(゚o゚)



交響曲はキビキビとしたテンポ運びでオーボエ奏者の健闘もありなかなか楽しめたものの、第2楽章の2本のホルンの動きの部分などフリューゲルホルンではかなりの違和感。



10分ほどの休憩の後小柳ゆきの登場。



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軽妙なトークを合間にドナ・サマーのカバーとヒット曲を含む3曲を披露。


実力派シンガーだけに会場を圧倒していた。



ヒット曲「あなたのキスを数えましょう ~ You were mine ~」の最初の部分で
伴奏と微妙なズレが生じ最初から歌い直すおまけ付き。


伴奏のオケは美しい響きを聴かせてくれたけれど、

おそらく歌との合わせのリハーサルは当日本番直前のみ。


今日の目玉は小柳ゆき、けれども3曲では少なすぎた。



もっと小柳ゆきの歌を聴きたかった。



ということで多少の物足りなさが残ったコンサート。



youtubeは紅白歌合戦での小柳ゆき

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2018年7月22日 (日)

ベルリンフィル弦楽五重奏団

今日も真夏日。
夕方に裏山から晩夏に鳴くツクツクホウシやヒグラシの声。

今年はペースが早いけれども夏はまだ始まったばかり。

昨日はベルリンフィル弦楽五重奏団のコンサートだった。

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今回の公演は臼井国際産業の主催公演。


岳父の友人からの招待で、家内と私、家内の両親と私の母、そして娘と娘の友人の総勢7名で行くことになった。

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会場近くまで行くとホール前の道路は大渋滞。


この団体の沼津公演は結成当初の2008年2011年、そして今回が3回目。


メンバーは以前とは多少の変動があり、中心的存在だったチェロのタチアナ・ヴァシリエヴァは現在ロイヤルコンセルトヘボウ管の首席チェロ奏者としての参加。





ベルリンフィル弦楽五重奏団

ルイス・フェリペ・コエーリョ(ヴァイオリン)
ロマーノ・トマシーニ(ヴァイオリン)
ヴォルフガング・ターリツ(ヴィオラ)
タチアナ・ヴァシリエヴァ(チェロ)
ヤーヌシュ・ヴィジク(コントラバス)



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・タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ ト短調「悪魔のトリル」

・レーガー:叙情的アンダンテ「愛の夢」
・ロッシーニ:弦楽のためのソナタ 第6番 ニ長調「テンペスタ」
・サン=サーンス:ハバネラ Op.83
・チャイコフスキー:弦楽セレナード ハ長調 Op.48


ヴァイオリン独奏曲を弦楽四重奏での伴奏が面白く、ピアノ伴奏では聴き取れない内声部の動きがよくわかったのが面白い。


サンサンーンスの「ハバネラ」で第1ヴァイオリンのルイス・フェリペ・コエーリョの会場全体を包みこむような優しく包み込む音色にはホロリときました。


さすがに超一流の演奏家たち。


ピッチがぴたりと決まった世界最高水準の完璧な演奏で、一緒に聴いていた音楽には全く素人の岳父も感嘆していた。



曲目は渋いものだったが、一流の演奏はどの曲を演奏しても万人に受け入れられることを実感。

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アンコールは3曲、曲名はわからぬが最初の2曲はポルカ系の曲、団員による曲名の紹介でヨゼフ・シュトラウスの名は聞きとれた。


3曲目は会場から団員から呼びかけられた女性がヴァイオリンとして参加してパーセルの曲を演奏していた。


どのような方かはわからない。主催者の関係の人なんだろうか。


本番前に地元でヴァイオリンを学ぶ子どもたちを集めて、ベルリンフィルのメンバーによる公開クリニックもあったようだ。



今はすっかり少なくなってしまった企業のメセナ活動。


ありがたいことです。



演奏会終了後は、皆で来月の法事の仕出しをお願いした「吟水」で食事。



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有田焼の大皿の飾れた部屋で厳選された食材、そして日本酒はお店特注の「吟水」。

 

店主に尋ねたところ県内の花の舞酒造製だという。


すっきりとした飲み口の良いお酒だった。


Youtubeはレーガーの抒情的アンダンテ

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2018年7月 3日 (火)

外山雄三、静岡交響楽団とのシューベルト

東海地方は未だ梅雨明けにならず明日はからしばらく雨の予報。

昨日から家のリフォームが始まったものの雨で予定が大幅に狂いそうな気配。

金曜にふと見かけた静響コンサートのチラシ。


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静岡交響楽団第79回定期演奏会

・序曲「マンフレッド」  シューマン

・組曲「道化師」     カバレフスキー


・交響曲第8番「ザ・グレート」  シューベルト

  外山雄三 指揮

      静岡市清水マリナート
      6月3日  14時開演

外山雄三は「管弦楽のためのラプソディー」の作曲者にしてN響正指揮者。
御年87才は日本人指揮者として現役最長老だと思う。

手持ちで何枚かの音盤はあれど今まで実演に接したことはなかった。



恐ろしいほど耳のよい指揮者だと言うことは聞いていた。

厳しいトレーニングで静響がどのような演奏をするのか興味深く、知人の静響関係者に当日券の有無を確認。



聞けば妥協のない非常に厳しい練習で、オケの状態も良いので是非本番を聴いてほしいという。



土曜日は11時57分沼津発の静岡行きに乗るつもりがタッチの差で乗り遅れた。

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次の電車が来るまでホームの立ち食い蕎麦で昼食。

下りホームの屋台は明治から続く老舗駅弁屋の「桃中軒」。


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黒めのつゆの出汁がほどよい加減。

清水に到着すると沼響元団員のチェロ弾きのTさんに合った。




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Tさんは第一回定期演奏会に自分と一緒に出演した古参の団員で、その後長いブランクがあったもの数年前に復活していた。

同じくチェロを弾いていた家内はチェロのことで大変お世話になっている。
レコードも大量にいただいている。



この度息子さんの住む茨城に転居することになり沼響を退団。

もうこれで静岡とは縁が切れてしまうのだという。

ホールのラウンジでドリンクしながらのしばし懐かしい話。



そして開演。


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外山さんは指揮台を使わない。


87才とは思えないしっかりとした足取りでステージに登場すると
いきなり長い指揮棒を一閃。


なんとなく唐突感はあるけれど、ホール内に豪然と響く引き締まった音。


今までの静響からは聞けなかった無駄のない凝縮した響きだ。


快適なテンポで緊張感に満ちた素晴らしいシューマンが鳴り響く。



カバレフスキーのような軽い曲も良い意味での職人技の光る快演。



休憩を挟んでのシューベルト冒頭のホルンは2本で吹かせていた。

こちらもステージに登場して足を止めたと同時に指揮棒をふりはじめた。

それでも2本のホルンがぴったり合っていたのが不思議。


今にして思えば外山さんがステージに足を踏み入れたその瞬間から、シューベルトへ指揮が始まっていたのだと思う。


速めのテンポでぐいぐいと引っ張っていく。

オケが必死に食らいついていくのがなんとも感動的だ。

繰り返しは全て励行しているけれど停滞感はない。

集中力と、ほどよい緊張感が全曲を支配。


関係者の話では耳の良さと厳しい練習が有名で、楽団員はかなり恐れていたとのこと。


練習は全曲を通すことはなく、要所要所を何度も繰り返す練習だったらしい。


アンコールはシューベルトのロザムンデ間奏曲。

オケを自由に歌わせてロマンティックで美しい演奏。


終わったあとの楽団員たちの指揮者を見つめる尊敬の眼差しが印象的だった。



次回は野平一郎指揮でフォーレのレクイエムをメインビゼーの交響曲などのフランスもの。

その次は高関健指揮でシベリウスの交響曲第2番などの魅力的なプログラムが続く。


プロオケとしては未だに発展途上のオケだけれども、このような演奏が毎回聴けるのであれば定期会員も良いかなと思った。



帰りの車中、Tさんと興奮覚めやらぬ中での立ちながらの音楽談義を小一時間。


転居先の茨城では、息子さんが所属するアマオケに入団するつもりだと言う。


Tさんお元気で、そしていろいろとありがとうございました。




youtubeは外山雄三指揮N響の「ラプソディー」。懐かしい顔ぶれです。

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2018年5月12日 (土)

熱海でJazz Live

快晴の土曜日。

今週前半は雨ばかり。
気温も低く、水曜日あたりまでまだ片付けていなかった
石油ストーヴのタンクに灯油が残っていたので、
夜になって火を点けたりしていた。

GW過ぎにストーヴを炊いたのは初めてのこと。



金曜あたりからようやく晴れた日が続く。
午前中に長野県北部で大きな地震。


今月に入り組織トップが変わりいろいろと
慌ただしい日々。

そんな中で今週の木曜は一日休んで母を病院に連れ
て行き、そのまま一緒に回る寿司屋で昼食。
午後は畑仕事とそれなりに用事満載の一日。



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今日の夜は熱海まで行きジャズのライヴを聴いていた。



夕方に家内と車で一路熱海まで小一時間ほどの距離。

途中、熱函道路沿いの「マリー」でお気に入りの
フランスパンを購う。




ライヴの開演は6時半。


場所はMOA美術館そばの水晶殿という
キャパ200人ほどのホール。



熱海は坂の街。


初めて行く会場なのでカーナビを頼りに
山道を登って行くと、道がどんどん細くなり勾配は増すばかり。



家内「だいじょうぶなの?」


私「わからん」


そのうち個人の屋敷のような門が見えてきた。

カーナビの道はそこで途切れている。

「・・・・・・・・・・」


道幅は車一台ギリギリ。
Uターンもできずに後ろを見ると急勾配。

恐ろしくてバックもできずにそのまま直進して
門を通過すると、前方に広い駐車場が見えてきた。

どうやら裏門から入ってしまったようだ。



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会場入りすると相模湾に浮かぶ初島リゾートが良く見える。




素晴らしいロケーションだ。






出演は熱海でJAZZクラブを経営するピアノの西村明子を中心。


大塚義将(BASS)
二本松義史(DRUMS)
こんどうじゅん(VOCAL)

前半はトリオ、後半はこんどうのヴォーカルが入る。



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曲はいずれもポピュラーな曲ばかり。

演奏がはじまりしばらくすると
日が暮れて熱海の素晴らしい夜景が見えてきた。



まさに「東洋の蛍籠」




ライヴの最初からドラムスの二本松義史
只者でないことがすぐにわかった。


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リズムのノリもさることながらブラッシングテクニックが見事。

多彩な音色で今まで聴いたことのない音が聞こえてきて
驚きの連続。

彼のドラムがライヴ全体を引き締めていた。




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終わるころには海上花火大会が始まっていた。
だが花火の前に立派なマンションが立ちはだかって
良く見えない。



花火の写真は撮り手の腕が悪くぶれて岡本太郎の作品状態。



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素晴らしい夜景と海の美しさと極上のジャズ。

週末の至福のひととき。

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2018年4月25日 (水)

レ・ヴァン・フランセのコンサート

今日の午前中は春の嵐。大雨洪水警報が出るほどの雨。

昼のNHKニュースのトップで大雨状態の沼津市街地が紹介されていた。

月曜の続きです。

用件を済ませて夜は上野で「レ・ヴァン・フランセ」のコンサート。

会場は東京文化会館大ホール。

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メンバーは

エマニュエル・パユ (フルート)

フランソワ・ルルー (オーボエ)
ポール・メイエ    (クラリネット)
ラドヴァン・ヴラトコヴィチ (ホルン)
ジルベール・オダン (バソン)
エリック・ル・サージュ (ピアノ)


都民劇場の例会でかろうじて取れたのが4階右側の奥から2番目。

このホールは安い席でも比較的音は良いけれども、左右の席の奥になると非常に狭い。

席を立つためには、横の人に一度席を立ってどいていただくことが必要なのがつらい。



世界の超一流の管楽器奏者とピアニストで
クルークハルト、ミヨー、プーランクにドヴォルジャークというプログラム。



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・木管五重奏曲  (クルークハルト)
・フルート、オーボエ、クラリネットと ピアノのためのソナタ(ミヨー)
・六重奏曲  (プーランク)
・六重奏曲(ピアノ五重奏曲第2番 編曲版 ドヴォルジャーク)



ドヴォルジャークはピアノ五重奏第2番のピアノと木管五重奏編曲版。

オリジナルよりも多彩な音色、まるでシンフォニーを聴いているかのようだ。
第2楽章では同じ作曲家の交響曲第7番のエコーが聞こえている。

同質楽器の弦楽合奏とは異なった趣ではあるけれど、時として各楽器が溶け合って同じ楽器のように聞こえてくるのが今まで聞いた木管五重奏とはちょいと次元が違う。



一人ひとりの技量はもちろん超一流、全員が一体となった時の響きのまろやかさにして各楽器が有機的に溶け合って音の固まりがフワーと響いてくるのには仰天。

フルートからクラリネットに音が受け渡されたときに、楽器の音色の違いを聞き手に意識させないのも凄い。

ピアニシモが大きなホールの隅々まで聞こえているということも驚き。

30年ぶりに実演を聴いたホルンのヴラトコヴィッチは、まさに世界でトップクラス。

会場内は都民劇場の例会でさまざまな年齢層のお客さんたち。
プログラムもとてもポピュラーな曲とは言えないけれど、楽章の間には客席全体がシーンと静まり返るほどだった。


世界的な名手たちの名人芸にホール全体が酔っていました。


アンコールはトゥイレの木管六重奏曲からガボット。

帰りは上野東京ライン直通沼津ゆき。

Youtubeはレ・ヴァン・フランセのイベール

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2018年3月22日 (木)

槇原敬之コンサート、富士ロゼシアター

雨のち曇り、冬並みの気温となった春分の日から変わって今日は昼から気温が上昇。

昨日の春分の日は朝に冷たい雨の中で墓参り。
東京は雪。

ここ温暖な静岡県東部にも大雪警報が出たほど。


午後に海瀨京子さん出演のミニコンサート。


夕刻からは槇原敬之コンサートに家内と行く予定だったので、本番は聴けないので午前中のステージリハに顔を出したりしていた。


開場の文化センター大ホールには海瀬さんの御母様と調律師のKさん、そして私の3人のみ。

京子さんはプログラムにないドビュッシーを弾きながらピアノの調子を見ていた。



聴いた感じではスタインウエイが非常に良い感じで鳴っていた。


Kさんも曰く「このピアノは聴き手を選びます。京子さんを気に入ったようです。」



確かに1月のニューイヤーガラコンサートで弾いた同じピアノとは思えない良いコンデションで鳴っていた。

しばし京子さんと御母様と談笑したあとに帰宅。




帰宅すると友人から愕然とする知らせが入ってきた。


中学高校の吹奏楽部1年後輩のO君の訃報。

昨年から今年に掛けて親族のほか中高大学の同級、先輩などの訃報が続いていて、先月も大学時代の親友Nの知らせをうけたばかり。


嗚呼・・・・


O君とは今月半ばの高校吹奏楽部の顧問の先生の喜寿のお祝い会で同席。



その時は3次会まで一緒に語らい最後には家まで彼を送った。


日常の激務の中で彼はほとんど休めていない。

そのことを気遣うと、帰り間際に本人も健康の不安を漏らしていた。


とにかく休養し医者にかかることを強く薦めたが、根が真面目で人が良いために公務を優先してしまったらしい。


心配していたことが現実になってしまった。



そのうち彼の訃報がネットとテレビから流れはじめた。



こんな状態でコンサートもどうかと思ったけれど、家にじっとしていても落ち込むばかりなので家内と娘とで行くことにした。


場所は富士のロゼシアター。


外は相変わらずの強い雨。

空が大泣きしているようにも思える。


マッキーのコンサートはいつものニューアルバムの曲の紹介ではなく、今回はデビューしてから現在までの軌跡を辿るもの。



全員総立ちの中、大部分の曲を自分は半ば木偶のようになって座って聴いていた。

最近は大音響のコンサートが苦手となり耳栓を持参している。

今回は歌詞をじっくり聴いていると、いつもよりもなぜか自然に入ってくる。

結局耳栓は使わなかった。


アコースティックな曲が比較的多く、知っている曲もいくつか。


ここ数年マッキーのライヴで聴けなかった「世界に1つだけの花」では、小さな子どもからかなりの年配のご婦人までが一緒に唱和しながらの、周囲の人たちの本当に幸せそうな表情が印象的だった。

音楽は人を幸せにする・・と今さらながら実感。


アンコールのマッキー自身の弾き語りでは最初予定になかった「三月の雪」を会場のリクエストに応えて「歌詞覚えているかな・・」とつぶやきながらサビの部分からを披露。

歌詞「三月の雪が降る ぼくらのラストシーン・・」の下りではちょうどタイムリーな外の様子とシンクロしてホール全体がシーン・・となっていった。


そしてそのまま転調しながら「ANSWER」のイントロへ自然に入っていく。

最後は名曲「どんなときも」


コンサートの最中、急逝したO君のことが頭から離れることはなかったけれども、聴いているうちに気分がしだいに落ち着いてきた。


来てよかった。


youtubeは槇原敬之「ANSWER」

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2017年11月24日 (金)

チェコフィル八重奏団 2017

快晴、多少の風。
通勤途中の車内から見える富士山は裾野まで真っ白。

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今日は恒例の沼津法人会主催の「税を知る週間コンサート」。

今年はチェコフィル八重奏団。
親しみやすい有名曲ばかりを集めたコンサート。

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自分としては、ベートーヴェンやシューベルトの室内楽あたりをじっくり聴きたいところだが、クラシック音楽を普段着のまま気楽に親しむ入場無料のチャリティーコンサート。


客層は普段クラシック音楽の会場で見かける層とは何となく異なり経営者っぽい人たちも多かった。
会場整理の人たちもビシッとスーツで決めた人たちばかり。

チェコフィル八重奏団はちょうど10年前に同じ法人会主催のコンサートで聴いている。


この時はシューベルトのオクテットをメインにベルワルドの大七重奏曲やドヴォルジャークの伝説曲などなかなか聴き応えのあるプログラムだった。

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今回メンバーはチェコフィルのベテランクラスで見た目平均年齢60を超えている感じ。

10年前のメンバーからクラリネットのみ変わっていた。

編成は弦楽5部にクラリネット、ファゴット、ホルンというもの。
曲は全てこの編成のためのアレンジもの。


ホルンのズデニェク・ディヴォキーはロゼッティのコンチェルトのCDを架蔵していたりするので、期待の中心はホルン。
曲目には「亡き王女のためのパヴァーヌ」もありました。

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最初ステージに登場した人たちは何となくお疲れの様子。

スケジュールを見ると大阪、広島、長野、連日の演奏でしかも前日は大分公演。

なかなかのハードスケジュールだ。


最初のお国物である「モルダウ」や「新世界よりのラルゴ」は精細を欠く出来。
期待のパヴァーヌもウォーミングアップが不十分なのか、最初のホルンの音が強いアクセントで出てしまい音程も揺れているように聞こえた。

それでも後半の軽い曲になると、ホルンのデヴォツキーも調子を取り戻し、高音を小気味よくポンポンと当てていた。
ピアニシモでの音色の多彩さと、響きがアンサンブルの中に見事に溶け込んでいるのも見事。

さすがにチェコフィル首席。

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そんな中でクラリネットのトマーシュ・コパーチェクが秀逸。
ジャズからクラシカルな曲まで芸の多彩さと抜群のテクニックで、これは凄かった。

アンコールは「くるみ割り人形」から小行進曲と「トリッチトラッチポルカ」。

このチャリティ・コンサートも今年で18回目。

チェコフィルやベルリンフィル、ウィーンフィルのメンバーなどの一流奏者の演奏が毎年沼津で聴くことができる。

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ありがたいことです。

会場を後にするときに娘とささやかながらチャリティに協力させていただいた。

遅い夕食は家内と娘で「毎日牧場」のサラダバー付きステーキ。


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2017年11月19日 (日)

海瀬京子&Duo-Bコンサート

快晴、昨日の雨で富士は裾野まで雪化粧。

演奏会を来週に控え、午後から夜まで練習が入っているものの、
本日仕事が入り練習参加は夕方から。



昨日午後は海瀬京子さんの後援会主催のコンサート。

「2017 音楽の贈り物」だった。

 

今回は、ヴァイオリンの杉本裕乃、フィリップ・ローセンス・ボーダー御夫妻のDuoーBとの共演。

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杉本さんのヴァイオリンは昨年3月に長泉町で聴いている。

キリッと引き締まった音色とはっきりとした自己主張の感じられる演奏だったと記憶している。



開演前に海瀬さんのお父様と談笑していると、目の前を昨年3月の演奏会の時にはまだお腹の中にいた杉本さんのお子さんが目の前をヨチヨチと通り過ぎていった。


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今回はこの9月のアメリカ公演で披露したドビュッシーで始まりラヴェルで終わる
プログラム。


その他、武満徹、フォーレ、ピアソラ、そして第二次世界大戦中に強制収容所で命を落としたチェコの作曲家シュールホフなど。


ヴァイオリン、チェロ、ピアノの様々な組合せの多彩な内容。

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前半はドビュッシーのヴァイオリンソナタとラヴェルの「ラ・ヴァルス」(ピアノ独奏版)


ドビュッシーのヴァイオリンソナタは、5月に東京でこの曲の校訂者でもあり
ドビュッシー自身の伴奏で初演したガストン・プーレのご子息ジェラール・プーレ氏のこの曲の初演後100年を記念したコンサートを聴いている。

いわば作曲者直伝の演奏。


杉本さんの演奏は年齢を重ねたプーレ氏の演奏とはまた異なるタイプの現代的で緊張感に満ちた中に華も感じられるもの。



そして海瀬さんの「ラ・ヴァルス」は、オケ版もかくやと思わせる華麗にして豪快なラヴェル。


これに音色の多彩さが加われば鬼に金棒。



休憩をはさんで後半の最初はヴァイオリンとピアノの組合せ。


武満徹の「妖精の距離」は初めて聴く。

短い時間の中に美しく純粋な武満徹の世界が凝縮された佳品だ。




続く宮城通雄の正月の定番「春の海」では、尺八独特の奏法の顎の上下動と

首振り、そしてメリ、カリをヴァイオリンのヴィヴラートで再現しているのには仰天。

尺八特有の鋭い息継ぎまで再現していたのには驚いた。



続いて御主人のチェロソロに交代。

フォーレの有名曲「夢のあとに」をボテッとした暖かな音色でしっとり聴かせてくれた。



会場が演奏者と近いので至近距離で朗々と鳴るチェロの音色が心地よい。



そして御夫妻によるピアソラ2曲にシュールホフの「ツィンガレスカ」。

中でもバルトークにも似た民族風のテイストの中に強烈な祖国への慟哭が放射されているシュールホフの作品には大きな感銘を受けた。


演奏も秀逸。是非全曲のレコーディングを聴いてみたい。



最後は超難曲のラヴェルのピアノ三重奏曲から第4楽章。

3人の個性が丁々発止とぶつかり合う、火の吹き出るような白熱の演奏。



アンコールは同じラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」のピアノトリオ版。

オケやピアノ版も良いけれど、ヴァイオリンとチェロがピアノにしっとりと絡むこの版も良いものだ。


ピアノ三重奏曲ですっかり興奮状態になった会場もクールダウン。



休憩中のお楽しみ抽選会では、京子さんのモンゴル公演土産の羊の尾の脂から作った石鹸を家内が当てました。



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ありがとうございます。


YoutubeはDuo-Bのピアソラ

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2017年11月12日 (日)

織田茂伸さんフルートリサイタル

本日快晴。

昨晩、土曜日の夜は家内と家の近くの沼津御用邸の「松籟の宴」へ行っていた。

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その日は能楽師「辰巳満次郎」氏(重要無形文化財総合指定保持者)による薪能。


演目は世阿弥作 一管+半能「融」。


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月明かりの夜、源融の霊が現れるという内容そのままに暗闇に浮かぶ野外舞台での幽玄なる世界を堪能。

帰りに暗い夜道で駐車場の場所がわからなくなって、しばらく松林内を彷徨うというおまけつき。



そして今日、所用で駅前に行ってみたら大層な賑わい。

今日は「よさこい東海道」だった。

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21回目を迎え、本場高知のよさこいチームその他66チームほどが集まり盛り上がっていた。




午後は高校の先輩、織田茂伸さんのフルートリサイタル。

場所は三島市の静岡県総合健康センターホール。

織田さんはアマチュアのフルート吹き。

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本業のかたわら研鑚を積み、プロや音大卒業生が参加するコンクールで優勝実績もあり、プロとしても十分通用する腕前の人。



控えめな性格からあまり表に出てこないが50歳の時に初リサイタル。


そして10年後の今日還暦を記念しての2回目のリサイタル。



大きな宣伝もしていないので、このリサイタルに集まったのは織田さんの親しい仲間や関係者ばかり。


最初のバッハの音を聴いた時、あまりの暖かで柔らかな音に不覚にも涙が出てきた。



親しい友人というバイアス抜きで、これは大変なコンサートになりそうな予感がしてきた。

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自分の好きな曲を親しい仲間内と一緒に作り上げていく演奏会。


一曲一曲に自分の想いを伝えながら自分のペースで演奏していく。


アンコールでは、国内の有名フルートメーカーの象牙製の頭部管に変えて吹いた。

曲は私の知らぬ「ロマンス」という曲。


私の斜め前に座っていたそのメーカーの社長さんが、一音一音噛みしめるように聴いていた。


会場全体が一体となった感動的なコンサート。


終演後久しぶりに会った自身もチェロを弾く高校時代の恩師がひとこと。



「泣いてしまったよ・・・」


Youtubeはプーランクのフルートソナタから第2楽章、ランパルのフルート

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2017年10月15日 (日)

イザベル・ファウストとアレクサンドル・メルニコフのモーツァルトチクルス

朝から雨の日曜日。
こんな日は畑作業もできない。

もうこれから気温は下がる一方なので服の夏物を片付け冬物を出したりしていた。

すると外から祭囃子が聞こえてきた。

今日は地元の吉田神社の祭礼の日。

こんな天気なので踊りは中止だったが合羽を着た子供たちが神輿を担いで家の前に来た。

ご苦労様です。

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木曜の夜は、銀座王子ホールのドイツの女流ヴァイオリニスト、イザベル・ファウストとフォルテピアノのアレクサンドル・メルニコフのモーツァルトチクルスを聴いていた。

コンサートの前に松屋の上野精養軒でステーキハヤシ。

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モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ

第30番 ニ長調 K306
第26番 変ホ長調 K302
第25番 ト長調 K301
第40番 変ロ長調 K454


イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)
アレクサンドル・メルニコフ(フォルテピアノ)


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ファウストは、中期から後期の4つのソナタを、水晶のように純化された美しい音色と完璧なテクニックで聴かせてくれた。


楽器はストラディバリウスの「スリーピング・ビューティー」

メルニコフのフォルテピアノも秀逸。

ファウストのヴァイオリンと一体化しながらもヴァイオリンオブリガート付きピアノソナタの趣の中期の25番など、フォルテピアノ独特の低音部の響きを効かせながら自己主張も展開。

ピアノとヴァイオリンが対等に渡り合う40番では、ファウストのヴァイオリンが第2楽章で深い精神性を感じさせる演奏を聴かせてくれた。

満席のお客さんがシーンとなってしまうほどの凄い演奏。

アンコールはシシリアーノ風の小品。

パラディスのシシリアーノに似ていたが違う曲。


外に出ると雨が降り出していた。


Youtubeはイザベル・ファウストのフランク

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