カテゴリー「コンサート感想」の記事

2026年3月 9日 (月)

静岡七間町でRIE vocon

週末からの寒の戻りで新たな週も寒い朝。


このような現象を春寒料峭(しゅんかんりょうしょう)と言うらしい。
(今朝のテレビの受け売りです)


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昨日は県内でボイストレーナーとして活躍されている和田梨江先生門下のライブ「RIE vocon」に身内が出ることになり、静岡市七間町に行っていた。

ソロやロックバンド、ゴスペルなど、参加者は実に38組。

5時間になんなんとするライヴ。


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14歳の中学生から自分と同年配の方々まで、ジャンルはさまざま(クラシックはなし)


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キャリアの違いで技術の差はあるけれどプロとして活躍されている方もいて、特に後半でのレベルの高さには驚いた。

 

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ゲストのプロのバンドの出演もあり、最後の先生自身のヴォーカルがさすが。

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終わったあとの打ち上げも参加させていただき、会場の片隅で雰囲気を楽しませていただきました。

 

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2026年3月 1日 (日)

きょうから3月、静岡市消防音楽隊定期演奏会

今日から3月。早朝水ぬるみ行く狩野の辺からの富士山。


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空には飛行機雲の名残り

昨日は孫を連れて静岡市清水区の清水マリナートに行っていた。

静岡市消防音楽隊の定期演奏会。

 

開演前の昼食は清水港魚市場食堂「河岸の市」

外国から来たアジア系の人が目立っていたけれども、以前来た時よりも観光客が減ったようだ。中国政府による日本への渡航自粛要請が響いているのだろうか。

物価高を反映してだいぶ高くなった。

入ったことのあるかつての人気店が意外と空いていたので、生サクラエビと生シラス、イクラとマグロの3種の小鉢丼をオーダー。

だが量も少なくなったしネタもいまいち。

学生バイトらしき接客にも問題あり。
ろくに絞らぬ布巾でテーブルを拭いてテーブル上がべちゃべちゃだ。

それにしても客の目は厳しい。

かつての人気店が他の店に比べて客が少なかったのもわかる。

こちら沼津の住人なので海鮮関係はどうしてもシビアな目で見てしまう。

 

そしてコンサート。


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孫たちと待ち合わせてホールに入る。

入場無料ということで会場はほぼ満席

合間に防火啓発のビデオ映像が流れたりと、消防ならではの内容。


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曲は静岡市歌や清水港まつりで歌われる「港かっぽれ」や人気グループ「嵐」のヒットメドレーにドラゴンクエストのメインタイトルなど。

吹奏楽の定番曲「アルヴァマー」序曲も演奏。

 

アンコールはマツケンサンバのメンバーが踊り入り。


正直なところ本格的な演奏に驚いた。


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総勢40名ほどでチューバ二本にコントラバスも入るバランスの良い編成。

メンバーは音大出というわけではなく、普通の消防士や救急隊の人たちが仕事の合間に練習をして日頃の防火啓発や様々な行事に参加しているのだという。

プログラムをみると主要なパートには個別にトレーナーが指導していた。

 

誰でも楽しむことができる気軽なコンサート。
カラーガードも入って華やかなステージ。

 

コンサートが終わったあとは静岡松坂屋へ。

ヴィトンやティファニー、ロレックスなどの高級店が並ぶ北館一階をスルーして地下のベーカリーDONQで夕食用のパンを買って帰りました。

 

Youtubeはバーンスの「アルヴァマー序曲、近畿大学吹奏楽部

 

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2026年2月11日 (水)

YAMATO String Quartet 三島公演

庭の白梅にメジロが来ている。


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日曜の大雪には驚いたけれども少しずつの春の気配。

 

火曜日の夜はYAMATO String Quartet三島公演。

結成30年を超える石田泰尚を中心としたカルテット。


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会場は隣町の三島ゆうゆうホール。

開場前に到着するとホールロビーには石田人気で女性客多数。

 

曲目は

・弦楽四重奏曲 ト短調   :グリーグ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・ニュー・シネマパラダイス  :モリコーネ
・ゴジラ           :伊福部昭
・アディオス・ノニーノ    :ピアソラ
・ベイベ
・カシミール」        :レッド・ツェッペリン

~アンコール
・ひまわり          :マンシーニ
・湖上の煙          :ディープ・パープル

YAMATO String Quartet
 石田泰尚(ヴァイオリン) 神奈川フィルソロコンサートマスター
 執行恒宏(ヴァイオリン) 元山形交響楽団コンサートマスター
 榎戸崇浩(ヴィオラ)   読売日本交響楽団
 阪田宏彰(チェロ)    神奈川フィル、山形響など首席客演多数

 

クラシックから映画音楽、ロックまで幅広いレパートリーを誇るカルテット。


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メンバーはいずれも名だたる人たち。

山田耕筰などの邦人作品のほか、ベートーヴェンの中後期の作品でも正統派の演奏を聴かせてくれる実力派。

プログラム前半のグリーグでは切れ味鋭い顕密なアンサンブルに厚みのある響き。

弦楽四重奏曲とはいえ、弦楽合奏を聴くような濃密なグリーグのこの曲はこのカルテットの特質に合っているようだ。

 

後半はガラリと雰囲気が変わってエンリコ・モリコーネの「ニュー・シネマ・パラダイス」そして「ゴジラ」へと続く。

甘さだけではなく、聞き手に媚びぬわが道を行く孤高の演奏。

石田泰尚のヴァイオリンは目立っているけれど、他のパートの内声部の充実ぶりが凄い。

ゴジラではさながらフルオケで聴いているかのような迫力だ。

チューニングをしながらそのままピアソラの音楽に入っていくところなど、実にオシャレ。

続くレッド・ツェッペリンもノリノリの演奏。

アンコールは映画「ひまわり」の音楽をしっとりと聴かせて、これも名作ディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター(湖上の煙)」が続く。

弦楽四重奏のコンサートといえば、若いころ聴いたスメタナ弦楽四重奏団のような、いくぶん立派な音楽を緊張しながら聴くお硬いイメージがあるけれどもやはり時代の流れなんだな。

 

正当なクラシック音楽をしっかり聴かせた後で、ジャンルを超えた音楽を音楽性豊かに聴かせて幅広い聴衆に訴えかけている。

こちらは弦楽四重奏のイメージを大きく変える新しい音楽の世界。

終演後の聴衆も大きく沸いていた。


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石田泰尚はこの24日に別メンバーで再び三島に来演する。

 

YoutubeはYAMATO String Quartetのディープ・パープル

 

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2025年12月28日 (日)

東京芸大のメサイア

日曜日の朝、狩野川河川敷からの富士山。


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白き姿の冬の富士。
放射冷却で冷えて霜が降りていた。

令和7年も残り少なくなり今年も孫たちが帰省してきた。
目が離せぬ幼き子ばかりで一日がほとんど孫たちの世話で忙殺される。

 

今月のコンサート備忘録。

第九と並ぶ年末恒例の「メサイア」を聴きたくなって23日の火曜日に東京芸大の「メサイア」を聴いてきた。

会場は上野の東京文化会館大ホール。

 

この日は仕事を早めに切り上げて駅へ向かう。

電車を待つ間に駅ホームの桃中件の立ち食いソバで遅めの昼食。

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桃中軒は創業明治24年の老舗駅弁屋。
駅そばは昭和20年代から始めている。

長い歴史に培われた甘めのつゆは絶品だ。

 

この日の東京は寒くて、コートを持参しなかったことを後悔。

上野へ行く前に御茶ノ水駅で降りて丸善で来年のダイアリーを購入。

その足でお茶の水ディスクユニオンに立ち寄り上野へ向かう。

 

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「メサイア(救世主)」(G.F.ヘンデル作曲)

  藤原 優花(ソプラノ)
  佐藤 真子(アルト)
  松岡 なつ美(アルト)
  小野 颯介(テノール)
  須田 龍乃(バス)

  梅田 俊明(指揮)
  藝大フィルハーモニア管弦楽団
  東京藝術大学音楽学部声楽科(合唱)

コロナ禍での2年の中断をはさみ、今回で75回目の芸大メサイア。

始まりは1951年の戦災孤児への支援としてのチャリティコンサートだという。
チケットは完売。

年末の「第九」は今でも地方でも盛んだけれど、「メサイア」の全曲公演はコロナ禍以降めっきり少なくなった。

「第九」と異なり二時間を超える「メサイア」となると、曲数も多くて合唱への負担がかなり大きい。
地方のアマチュア合唱団で全曲を演奏するとなるとハードルは高い。

 

毎年12月に「メサイア」全曲を演奏するキリスト教系の私立大学がいくつかあるけれど、福岡女学院は今年の公演をもって最後とすることに決まったという。合唱人口の減少と高齢化が原因とのこと。

 

「メサイア」は自分のクラシック音楽好きの原点。
初めて生のオーケストラを聴いたのは中学生の時。沼津合唱団による「メサイア」全曲演奏だった。

オケは立教大学の学生オケ。

初めて聞くオケの響きに序曲から感動し、終幕の壮麗なアーメンコーラスでは涙が出た。

今は解散してしまったけれど沼津合唱団はかつては全国合唱コンクールで優勝するほどの名門合唱団で、コンクール出場を止めてからは毎年「メサイア」全曲を演奏していた。

創設者の中村義光氏の日本語訳による演奏が特徴。
オケはやがて立教大学から新星日響やプロによる臨時編成のオケに変わり、確か20年以上は続いたと思う。

 

中村氏が他界してからの一時期はハインリッヒ・シュッツの権威、淡野弓子さんを招いて「メサイア」公演を行ったりしていたけれど、やがて解散。

やはり団員の減少と高齢化が理由だった。


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そして芸大のメサイア。

第一部最初の合唱曲「And the Glory of the Lord 」の正確な発音と威力のある合唱を聴いて、あぁ、これは良い演奏になりそうだという予感。

観客の人たちは常連の方が多いのだろう。
有名なアリアでの拍手のタイミングなど手慣れた反応。

「メサイア」は実演や録音で数えきれないほど聴いているけれど、東京文化会館での「メサイア」では、20年前にデプリースト指揮の都響定期が印象深い。

 

今回の合唱は東京芸大声楽科の学生さんたちと、若手卒業生と在校生のソリストたち。

プログラムに書かれた歴代のソリストの一覧を見ると錚々たる人たちの名前が並んでいる。

オケは芸大付属のプロオケ、芸大フィルハーモニア。

見事に訓練された合唱がさすがだった。
瑞々しくも若々しい歌声で声量も充分。

10月にオールラヴェルプロで名演を聴かせてくれた芸大フィルハーモニアも良かった。

 

これが今年のコンサート聴き納め。

 

Youtubeは「メサイア」第3部から終曲「Worthy is the lamb that was slain~Amen」

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2025年11月 9日 (日)

周防亮介のヴィヴァルディ、沼津法人会青年部の税を考える週間チャリティコンサート

朝から雨の日曜日。
気温も低い。

金曜日は東京ヴィヴァルディ合奏団のコンサートだった。


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毎年この時期恒例、国内外の一流の演奏家を招いての沼津法人会青年部主催の「税を考える週間」記念チャリティコンサート。

・カノン    :パッヘルベル
・スタジオ・ジブリの音楽館~魔女の宅急便、となりのトトロほか :久石譲
・組曲「ホルベアの時代より」      :グリーグ
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・協奏曲集「四季」       :ヴィヴァルディ*

 ~アンコール
 ・プリンクプランクプリンク  :アンダーソン
 ・G線上のアリア       :バッハ*
 ・「四季」から夏の第3楽章   

 周防亮介(ヴァイオリン)
 東京ヴィヴァルディ合奏団

法人会主催ということで入場無料。


この一連のコンサートの客層は、ふだんあまりクラシックのコンサートに足を運ばない人たちが多く、開演前には楽章間の拍手を注意するアナウンス入り。満席の盛況。


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東京ヴィヴァルディ合奏団は来年結成65年を迎える老舗。
コンマスの藤原浜雄氏以外はほとんど若いメンバーだ。

前半はなんとなく音楽に集中できず、最初の「カノン」を聴いていて、ひたすら続く同じような繰り返しにこの曲こんな長かったかなぁ・・と感じるほど。

おなじみのメロディーが延々と続くジブリでも、ただただ長く感じていた。

席の後ろから「眠くなってきた・・」という声が・・・

グリーグの快演でようやくほっとする心地。

 

後半は周防亮介のソロで「四季」

ソリストがステージに姿を現れると、ロングヘアーの姿に一瞬会場がざわついた。

演奏が始まると、髪を振り乱しながらロックのコンサートさながらアグレッシブにヴァイオリンを弾きまくる姿に次第に引き込まれていく。
会場は完全に圧倒されていた。

 

フォルティシモでの強烈な音の放射もさることながら、ピアニシモでも会場の隅々まで音は明瞭に響いていくのが素晴らしい。
名器アマティがバリバリと鳴り響いていた。

バックもソリストの入魂の演奏に触発され、前半と同じ団体とは思えぬほど音が鳴っていた。

 

アンコールは3曲の大サービス。

 

Youtubeは周防亮介の弾くヴィエニャフスキの華麗なるポロネーズ

 

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2025年11月 3日 (月)

トロンボーンY君の還暦リサイタル

文化の日の月曜日。


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今朝の狩野川河川敷からの富士山。

 

昨日は同じ沼響でトロンボーンを吹いているY君の個人的なリサイタルを聴きに行っていた。

場所は隣町の長泉町文化センターベルフォーレ大ホール

 

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Y君は二代目の楽団運営委員長を務めていた沼響の重鎮。

 

大企業役員の多忙な中、楽団内外でトロンボーンの研鑽を積み今回還暦を機に個人リサイタルを開くことになった。

本人によると、隣のキャパ120人ほどのイベントホールを借りるはずが、抽選に漏れてやむなく大ホールになったとのこと。

大ホールのキャパは800人、近隣のホールでは屈指の音響を誇るホールだ。


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プログラムは古楽器から現代曲、歌謡曲までも含む多彩なもの。

 

彼の幅広い交友からの友人たちの応援を交えながら、正味二時間のプログラムを彼は吹き切った。


最後は彼と交友のあるトロンボーン奏者十数人がステージに上り「76本のトロンボーン」の大合奏。


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お客さんもたくさん入り結果として大ホールで正解だった。

 

アンコールは奥様のフルート(彼女も元沼響の団員)との二重奏。

 

聴いた後に爽やかな後味の残るコンサートでした。

 

 

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2025年10月14日 (火)

ジャーマンブラス結成50周年記念ツアー 三島公演

週が明けて10月も半ばの火曜日。

くもり時々雨夜から本格的な雨。

九州方面は今日の最高気温が30℃を超えた。

東日本は冷えて北海道旭川の最低気温は0℃。

日ごとの寒暖差が大きく、昨日の沼津の最高気温は29℃。


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昨日はジャーマンブラスの演奏会で三島。

 

新しいトンネルができて三島が近くなった。

自宅からホールまで車で30分弱の距離。

 

近くの駐車場からホールへ向かうと途中の公園には豊かな湧水とカルガモの姿。


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三島は水の街。

 

ホールロビーには予想通り知った顔多数。

沼響ほか近隣オケの関係者、吹奏楽の指導者、東京在住の音楽家の姿。

 

そして開演。


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Matthias Höfs(ハンブルクフィル首席、トランペット)
Uwe Köller(ベルリン・ドイツ・オペラ首席、トランペット)
Christian Höchel(ドレスデン・フィル副首席、トランペット)
Andre Schoch (ベルリンフィル、トランペット)
Klaus Wallendorf(元ベルリンフィル、ホルン)
Lionel Speciale(バンベルク響、ホルン)
Emil Haderer(NDR放送響首席、トロンボーン)
Fritz Winter(ミュンヘン国立歌劇場首席、トロンボーン)
Harald Matjaschitz(SWR響、バストロンボーン)
Stefan Ambrosius(バイエルン国立歌劇場、テューバ)
Herbert Wachter(ジャーマンブラス専属 打楽器奏者)

 

曲はバッハのカンタータ第29番のプレリュードから。

ロ短調ミサのコラールを含むこの曲は大好きな曲。

 

バッハ、テレマン、メンデルスゾーンのドイツ正統派の作曲家で前半を固めた、まさにドイツの響き。

後半の世界紀行では、世界の様々な音楽を華やかで目の眩むようなスーパーテクニックで聴かせてくれた。

 

カラヤン、アバド時代のベルリンフィルのホルン奏者でお馴染みの、ヴァレンドルフのユーモアたっぷりの日本語のMC も楽しい。

 

そしてアンコールでは、東京の地下鉄の駅を早口で並べたヴァレンドルフの地下鉄ポルカがケッサク。

これ、ヴァレンドルフ十八番の宴会芸だったのではなかろうか。

 

最後のしっとりコラール風にアレンジした日本の歌「もみじ」もよかった。

 

今回はかなりのハードスケジュールで、コンサートとレクチャーをほとんど休み無しで消化して三島は最終公演。

前日は鹿児島。

公演後にヴァレンドルフと親しく話をした友人の話によると、三島公演の後、メンバーはそのまま夜のフライトで帰国の途についたとのこと。

 

そのような中で、技術はもちろん最高レベルだけれどエンターテイナーとしても超一流。

 

こんな素晴らしいコンサートに空席がちらほら。
もったいないなぁ。

 

各地の公演は完売だったけれど、ツァー最終日の三島にはまだ空席があるというのでこの日は他県から来た方も多かったようだ。

 

世界最高峰のブラスアンサンブルが隣町三島で聴ける幸せ。

お疲れさまでした。

 

思い出に残る素晴らしい演奏をありがとうございました。

 

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こちらは90年代に国内で出たジャーマンブラスのレーザーディスク。

バッハを中心にした選曲。

ヘフスもヴァレンドルフもまだ若い。

 

Youtubeはジャーマンブラスのライヴ

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2025年10月11日 (土)

山下 一史指揮芸大フィルハーモニア管の定期演奏会はオール・ラヴェルプログラム

10月も半ばになり今日は朝から雨。

本日の最高気温は20度℃。
これは一週間前の最低気温よりも低い。

昨日は芸大フィルハーモニア管弦楽団の定期演奏会だった。
19時開演。

家の雑事を済ませて午後から東京へ。

 

多少の時間の余裕があったのでお茶の水ディスクユニオンに寄り、その後では国立科学博物館の「氷河期展」
こちらの詳細は後日。


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金曜夜の東京上野公園は盆踊り大会で盛り上がっていた。


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炭坑節とYMCAで外人さんも入って楽しい雰囲気。

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しばし自分もその雰囲気に浸っていた。

 

芸大フィルは東京芸大に所属するプロオケ。


今年生誕150年のオールラヴェルプログラム。
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・ドゥルシネア姫に心を寄せるドン・キホーテ
・ピアノ協奏曲 ト長調
・ツィガーヌ
・組曲《マ・メール・ロワ》
・ボレロ

  甲斐 栄次郎(バリトン)
  野原 みどり(ピアノ)
  對馬 佳祐(ヴァイオリン)

  山下 一史(指揮)
  芸大フィルハーモニア管弦楽団

指揮は沼響を指揮していただいたこともある山下一史先生。

ピアノはロン・ティボー国際コンクールと日本音楽コンクール1位の受賞歴のある野原みどりさん。

バリトンはウィーン国立歌劇場で長く活躍していた芸大教授の甲斐栄次郎さん、ヴァイオリンは芸大フィルコンマスの對馬 佳祐さん。

 

いやぁ良かった。

芸大奏楽堂の素晴らしい音響の中で、ラヴェルの色彩豊かなオーケストレーションを堪能しました。


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最初は「ドゥルシネア姫に心を寄せるドン・キホーテ」

これはシャリアピン主演の映画「ドン・キホーテ」の音楽になるはずが、ラヴェルが体調を崩し締め切りに間に合わず、結局イベールの曲が採用されたといういわくつきの作品。

結局宙に浮いてしまった曲を、「ドゥルシネア姫に心を寄せるドン・キホーテ」として完成させた3曲からなる連作歌曲がラヴェルの最後の作品になってしまった。

 

10分足らずの曲だけれど、甲斐さんは曲の性格を見事に歌い分け、ドン・キホーテのユーモアに満ちた明るさを、スペイン風のリズムの中で見事に再現されていた。まさにベテランの貫禄。

 

次の野原さんのコンチェルトは圧巻だった。

細かな部分まで神経をはりめぐらせ、バラード風の第2楽章の美しい歌には会場に深い感動が広がっていった。

自分も聴いていて何度もホロリときました。

フィナーレの華麗なテクニックも見事なもの。

曲が終わった後に一瞬の沈黙のあとに盛大な拍手。
今日のお客さんもよかった。

 

ツィガーヌは新しくこのオケのコンマスに就任した對馬佳祐さん。
奇をてらわず安定したテクニック。

 

ラヴェルの曲は実演で聴くとオーケストレーションの妙がよくわかる。

「マ・メールロワ」はジャンバティスト・マリ指揮札幌交響楽団の名演で好きになった曲。

その後ブーレーズ指揮ロンドン響の実演も聴いている。

中でも終曲の「妖精の園」は、先日ノット指揮のスイスロマンド管のアンコールで聴いたばかり。

さすがにアンセルメ以来の伝統のあるオケと比べると、響きのこくの密度に差はあったけれど、芸大フィルの演奏もやわらかなオケの響きが美しくホールに拡散していってラヴェルの精妙な響きを堪能。

 

若いメンバーのオケは熱い演奏を聴かせてくれて、最後の「ボレロ」の管楽器のソロも安定した演奏。

音量のレベルを一定のテンポの中で段階的にガッガっと上げていく山下先生の計算された解釈に見事に応え、煌びやかに盛り上がっていた。

 

中でもファゴットの一番奏者が、ボレロでは楽器をフレンチ式のバソンに持ち変えるこだわりよう。
ソロで効果的な音色を聞かせ、木管群の全体の音がまさにラヴェルが想定したであろう響きになっていた。

 

これでチケット代4000円。

なんて安いのだろう。

 

Youtubeは「マ・メール・ロア」から妖精の園

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2025年7月12日 (土)

ジョナサン・ノットとスイス・ロマンド管弦楽団、そしてHIMARIのことなど

7月も半ば、金曜土曜は風も吹いて比較的過ごしやすい一日。


今週水曜はスイスロマンド管弦楽団の来日公演に行っていた。


場所はサントリーホール。



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この日はどうしても抜けられぬ会議があり、やむなく出勤。
会議終了と同時に東京に向かう算段をしていた。


ところが先方の都合で会議は他日に延期となり早めに東京に行くことができた。


 


東京までは最近もっぱら新幹線を使わず普通列車のグリーン券。



今回もそのつもりが3月の料金改定で、東京までだと新幹線よりも高かくなってしまっていた。
やむなく普通席で。



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早めの夕食は、お茶の水の三島由紀夫の行きつけの店、画廊喫茶「ミロ」でハヤシライス。



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三島由紀夫の定席だったという場所には三島由紀夫の写真が飾ってある。



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店に入った時はその席には男性が座っていて読書中だった。


 


スイスロマンド管弦楽団は1987年の来日公演を聴いている。


アルミン・ジョルダンの指揮でアルゲリッチをソリストに迎えたラヴェルのト長調のコンチェルトを含む「スペイン狂詩曲」、「ラ・ヴァルス」、「ボレロ」といった舞曲系のオール・ラヴェルプロだった。


アンセルメの時代のスイスロマンド管の暖色系の音色とは異なる、透明度の高いヒヤリとした青白いオケの響きが、非常に印象に残っている。


じわりじわりと着実に温度を上げていき、青白き炎が燃え上がるクライマックスを迎えたボレロなど見事なものだった。


アンコールは確かドビュッシーの「古代のエピグラフ」の第1曲をアンセルメ編曲版で演奏したように記憶している。そしてもう一曲はシャブリエの「楽しい行進曲」だったような・・・


 


今回の来日公演は現音楽監督のジョナサン・ノットに天才ヴァイオリニストHIMARI。



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・ドビュッシーによるエチュード     :ジャレル
・ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47    :シベリウス
 アンコール~
  無伴奏ヴァイオリンソナタ第6番 ホ長調 op.27-6 :イザイ


・バレエ「春の祭典」          :ストラヴィンスキー 
 アンコール~
  組曲「マ・メール・ロワ」~妖精の国   :ラヴェル


 


今話題のHIMARIが出るというのでチケットは完売。



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最初にノットによる日本語と英語による挨拶のアナウンスがあった。


第1曲はスイスロマンド管の"composer-in-residence”のミカエル・ジャレルによる「ドビュッシーによるエチュード」


この曲はドビュッシーのピアノ曲の練習曲集から3曲を選んで管弦楽化している。


作曲と言うよりもドビュッシーのスタイルに比較的忠実に編曲したもの。


よくできたアレンジで、あたかもドビュッシー自身のオーケストラ曲のように響いていた。


 


オケの音はジョルダンの指揮で聞いた時のような、冷たさのある透明感のようなものが僅かながら感じられる。


これがこのオケの伝統的な音色なのだろうか。


 


2曲目はHIMARIの登場。


なぜかトラブルがあったようで、ひとりのコントラバス奏者が舞台そでに引っ込んだままなかなかステージに現れない。


しばらく待たされコントラバス奏者がステージに戻ると、聴衆が固唾をのむなかでHIMARIの登場。


 


シベリウスのヴァイオリン協奏曲は好きな曲で、実演では十代の頃の五嶋みどり、諏訪内晶子、竹澤恭子の女流ばかり3人の演奏を聴いている。


この中では小さな体を折り曲げるようにして力強く弾いていた五嶋みどりと、強烈なエネルギーの放射が感じられた竹澤恭子の演奏が印象に残っている。


 


そしてHIMARI。


印象的な序奏が始まる。


最初あれ?と思ったのが、音が小さい。


小さな体格のせいなのだろうか楽器が不調なのだろうか。


同じような体格と年齢で聴いた五嶋みどりの時はもっと強烈な響きで始まったと記憶している。


 


自分としては演奏に乗り切れないまま第2楽章に突入。


ここでようやく深くしみじみと歌うヴァイオリンの音色に没入することができた。
とても14歳の少女とは思えない大人の音楽。


アンコールはイザイの難曲、無伴奏ヴァイオリンソナタ第6番。
これは凄かった。


 


イザイの曲はかなり前に、たまたま宿泊していた蓼科のリゾートホテルのロビーコンサートで、現在シュターツカペレ・ドレスデンの第2コンマスになっている湯本亜美が弾いていた。



酔客のいるようなガヤガヤとした中で、毅然としてバリバリと弾いていた姿を今でも思い出す。


その時の彼女もまだ10代の少女だった。



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後半は「春の祭典」。


編成も大きくなりオケの配置も前半とは大きく変わっていた。


比較的軽いノリで整然と進めていくハルサイ。


野性的なテイストよりも要所要所を引き締めて精緻に音化していく手慣れた演奏。


 


あぁ、この曲もベートーヴェンやマーラーのような古典なんだ。


細かなところで今まで気が付かなかった音が鳴っている箇所もあり、通常とは異なった版を使っているのかな・・
など思いながら聴いていた。


 


スイスロマンド管はさほど機能的なオケではないけれど、色彩の豊かさとジョルダン以来のサラリとした透明な音色感の絶妙なバランスは変わっていない。


アンコールの「マ・メール・ロワ」からの終曲「妖精の国」に、その美点が最上の形で出ていた。


冒頭のふわりとした美しい響きには感動しました。


 


Youtubeはノット指揮スイス・ロマンド管の「春の祭典」


 

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2025年5月20日 (火)

三島ゆうゆう祝祭管弦楽団第7回定期演奏会、そして思いがけない再会

本日快晴、最高気温は28℃。
気温は上がり各地で30℃を越えて今年一番の暑さ。

朝、畑に行くと先週刈ったばかりなのにトマトの間に雑草の芽がびっしり。

今年は環境が良いのか、植えたばかりのトマトとピーマンにもう実が成りはじめていた。

 

今日は家の修繕工事に入った職人さんに声をかけての出勤。

 

日曜は隣町の三島で、三島ゆうゆう祝祭管弦楽団第7回定期演奏会。

このオケは三島市民文化会館を拠点とする地元のプロアマ混成のオケ。

 

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年2~3回の演奏会にその都度メンバーを募るオケ。

N響正指揮者の下野竜也氏がアドバイサーとなり、毎回若手の俊英を指揮者に招いている。

 

・歌劇「イーゴリ公」序曲    : ボロディン
・ピアノ協奏曲第3番      : ベートーヴェン
・交響曲第2番         : ブラームス
 ~アンコール
・威風堂々第1番      :エルガー

  伊藤早紀(ピアノ)
  奥田恵悟(指揮)
  三島ゆうゆう祝祭管弦楽団

指揮の奥田恵悟は広上淳一のほかジェルメッティや準メルクルに師事。
ニコライ・マルコ国際指揮者コンクール第3位の実績を持つ。

ピアニストの伊藤早紀は地元のピアニスト


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このオケを聴くのは昨年の第4回定演以来。

メンバー表を見ると知った人たちが多数。

先週本番を終えたばかりの沼響のメンバーも見える。

 

伊藤さんのピアノは、堅実なテクニックで奇をてらわずベートーヴェンの世界を丁寧に紡ぎあげていく。中でも第2楽章ラルゴが出色。

奥田氏の指揮は、アンサンブルを整えながらじっくりと腰を落ち着けた着実な音楽造り。


際立った個性は感じられないけれど、ベートーヴェンの音楽を自然の流れの中で聴かせてくれた。


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ベートーヴェンのピアノ協奏曲曲第3番は、沼響草創期の第5回定演(1989年)で取り上げている。

この時のソリストは三島市在住で家内とは幼馴染みの坂本祐子さんだった。

坂本さんは沼響との共演後、ウィーン国立音大教授のミヒャエル・クリスト氏と結婚されてウィーンに渡られた。

ふと伊藤さんの経歴を見ると、師として坂本クリスト祐子とヒャエル・クリストの名があった。

へぇー、そうなんだ・・・
ご夫妻は今頃ウィーンでどう過ごされているのかな・・・・

などと思いつつ、しばらく伊藤さんの姿に坂本さんの姿をオーバーラップしながら聴いていた。

 

休憩時間になり席を立つと、すぐ後ろの席に外国人の男性とそのご婦人らしき二人の姿。

あれ、もしかすると坂本さん???

思い切って声を掛けたら、なんと坂本祐子さんと夫のクリスト教授(現在は名誉教授)ご夫妻だった!!

 

30年ぶりの思いがけない再会にお互いびっくり!

 

坂本夫妻は数年前から日本に移住しているという。

休憩の短い時間の間に、共演当時の沼響のメンバーの話や家内の家族のこと、坂本さんの近況などで盛り上がった。

この演奏会の選曲も坂本さんの提案なのだという。

 

沼響との共演後の今から30数年前、私は生まれたばかりの娘を連れて家内と一緒に三島の実家に帰省中の坂本御夫妻の家に遊びに行き、ご夫妻と楽しい時間を過ごした。


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その時娘のために書いていただいた素敵な二人のサインは、今でも大切にピアノのある部屋に飾ってあります。


坂本さんの実家を辞する別れ際に、ご主人のクリスト教授が私に「あなたとは、またどこかで会えるような気がします」とおっしゃった言葉を今でも覚えている。

その言葉が30数年を経て実現。

たまたま自分が座った客席のすぐ後に、坂本さんご夫妻がいたという偶然。

 

気分は舞い上がって後半のブラームスも気持ちよく聴きました。

 

・・・・よき一日

 

 

 

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