槇原敬之コンサート、富士ロゼシアター
雨のち曇り、冬並みの気温となった春分の日から変わって今日は昼から気温が上昇。
昨日の春分の日は朝に冷たい雨の中で墓参り。
東京は雪。
ここ温暖な静岡県東部にも大雪警報が出たほど。
午後に海瀨京子さん出演のミニコンサート。
夕刻からは槇原敬之コンサートに家内と行く予定だったので、本番は聴けないので午前中のステージリハに顔を出したりしていた。
開場の文化センター大ホールには海瀬さんの御母様と調律師のKさん、そして私の3人のみ。
京子さんはプログラムにないドビュッシーを弾きながらピアノの調子を見ていた。
聴いた感じではスタインウエイが非常に良い感じで鳴っていた。
Kさんも曰く「このピアノは聴き手を選びます。京子さんを気に入ったようです。」
確かに1月のニューイヤーガラコンサートで弾いた同じピアノとは思えない良いコンデションで鳴っていた。
しばし京子さんと御母様と談笑したあとに帰宅。
帰宅すると友人から愕然とする知らせが入ってきた。
中学高校の吹奏楽部1年後輩のO君の訃報。
昨年から今年に掛けて親族のほか中高大学の同級、先輩などの訃報が続いていて、先月も大学時代の親友Nの知らせをうけたばかり。
嗚呼・・・・
O君とは今月半ばの高校吹奏楽部の顧問の先生の喜寿のお祝い会で同席。
その時は3次会まで一緒に語らい最後には家まで彼を送った。
とにかく休養し医者にかかることを強く薦めたが、根が真面目で人が良いために公務を優先してしまったらしい。
心配していたことが現実になってしまった。
そのうち彼の訃報がネットとテレビから流れはじめた。
こんな状態でコンサートもどうかと思ったけれど、家にじっとしていても落ち込むばかりなので家内と娘とで行くことにした。
場所は富士のロゼシアター。
外は相変わらずの強い雨。
空が大泣きしているようにも思える。
マッキーのコンサートはいつものニューアルバムの曲の紹介ではなく、今回はデビューしてから現在までの軌跡を辿るもの。
全員総立ちの中、大部分の曲を自分は半ば木偶のようになって座って聴いていた。
最近は大音響のコンサートが苦手となり耳栓を持参している。
今回は歌詞をじっくり聴いていると、いつもよりもなぜか自然に入ってくる。
結局耳栓は使わなかった。
ここ数年マッキーのライヴで聴けなかった「世界に1つだけの花」では、小さな子どもからかなりの年配のご婦人までが一緒に唱和しながらの、周囲の人たちの本当に幸せそうな表情が印象的だった。
音楽は人を幸せにする・・と今さらながら実感。
歌詞「三月の雪が降る ぼくらのラストシーン・・」の下りではちょうどタイムリーな外の様子とシンクロしてホール全体がシーン・・となっていった。
最後は名曲「どんなときも」
コンサートの最中、急逝したO君のことが頭から離れることはなかったけれども、聴いているうちに気分がしだいに落ち着いてきた。
来てよかった。
youtubeは槇原敬之「ANSWER」
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