カテゴリー「コンサート感想」の記事

2020年8月 2日 (日)

プロジェクションマッピングTHE 花火 SHOWのミニ・コンサート

8月最初の日曜日は晴れ。

夕方から沼津市民文化センター主催の「プロジェクションマッピングTHE 花火 SHOW」に行ってきた。

 

今年は歴史ある狩野川花火大会が今年初めて中止となってしまった。

 

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せめて花火の雰囲気を、と文化センターが主催した映像ショー。


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開催に先立って沼響Nカルテットによる「夕涼み ミニコンサート」。

ソーシャルディスタンスを取りながらホールロビーでの開催。


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曲は久石譲、モリコーネ、坂本九などの軽い作品に続いて、生誕250年を迎えたベートーヴェンのエクアールやトルコ行進曲数曲にホルストの「ジュピター」など。

出演メンバーは全員なじみの沼響の女性メンバー。

 

天井が高く豊かな残響。

あたかもヨーロッパの聖堂で聴いているかのよう。


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女性達の衣装も華やかで良い雰囲気だった。

 

学生時代に吹奏楽でトランペットを吹いていたという市長さんもいらっしゃっていた。

終了後出演メンバーと市長さんも交えてしばしのご挨拶。

 

プロジェクションマッピングの花火はベートーヴェンの作品を効果的に使いながらなかなかの迫力だった。

曲は「運命」「エロイカ」「エリーゼのために」「トルコ行進曲」に最後に「合唱付き」。

 

今年世界中で盛大におこなわれるはずだったベートーヴェン生誕250年に関係した、ささやかなイベント。

 

イベント終了後を待っていたかのように雨が降り始めた。

 

Youtubeはベルリンフィルの現芸術監督、キリル・ペトレンコのベートーヴェンの交響曲第7番

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2020年1月15日 (水)

今年の初コンサートはエッシェンバッハ指揮N響の「復活」

曇りのち晴れ。
1月も半ばを過ぎた水曜日。
本日重い会議が二つ。

 

日曜にN響を聴いてきた。

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今年のコンサート初聴きはクリストフ・エッシェンバッハの指揮でマーラーの「復活」。

 

リュックにダブリ買いCDを20枚ほど詰めて8時29沼津発の東海道線に乗車。
小田原で乗り換えて御茶ノ水10時38分着。

御茶ノ水ディスクユニオンでは月曜まで買い取り20パーセントアップのキャンペーン中。

ディスクユニオンでの買取結果その他は後日。
片道分の交通費は浮きました。

 

今回のコンサート会場はNHKホール。

渋谷到着は1時過ぎ。

連休中ということで渋谷駅はかなりの人、中でもスマホを自撮りする観光旅行らしき外人さんが目立って多かった。
駅前にはツァー集団らしき人たちにハチ公を英語で説明する日本人ガイド。

遅い昼食を道玄坂のラーメン屋で済ましてNHKホールに向かう。

 

曲はマーラーの「復活」.
 
この曲の宇宙的な広がりは実演でしか体験できないもの。
「復活」はちょうど昨年末に一橋大オケで聴いたばかり。

 

「復活」の実演は何度かきいたけれども、一番印象に残っているのは1987年1月16日、
今は亡きシノーポリがフィルハーモニア管を振ったサントリーホールでの実演。
ソリストはユリア・ヴァラディ、ワルトラウド・マイヤーという豪華な顔ぶれだった。

 

あれは本当に凄かった。

終盤でのホール全体の空気が揺るがすパイプオルガンの重低音は今でも記憶に鮮明だ。

 

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そしてN響

 

1月12日(日) NHKホール

 

【第1930回 定期公演 Aプログラム】

 

・交響曲第2番 ハ短調 『復活』 (マーラー)

  クリストフ・エッシェンバッハ(指揮)

  マリソル・モンタルヴォ(ソプラノ)
  藤村実穂子(メゾ・ソプラノ)
  

  新国立劇場合唱団(合唱指揮:冨平恭平)
  NHK交響楽団

 

ソプラノはハンナ・エリーザベト・ミュラーの予定がマリソル・モンタルヴォに変更になった。

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席は一階の左側2列目。

コントラバスの真正面だったけれどもエッシェンバッハの表情はよく見えた。

合唱団の前面に立つソリスト二人もコントラバス奏者の間から見える。

 

前日の演奏ではアンサンブルに乱れが散見されたようだが、この日はかなり修正されていた。
その分演奏は安全運転だったかもしれない。

 

エッシェンバッハのマーラーではYoutubeにアップされている「巨人」が圧倒的な凄演で、
心の隅であの演奏の「復活」版を期待していたのだが、他流試合のN響ではあそこまで思いきった棒は振れなかったと見える。

 

席がコントラバスの近くだったので、ゴリゴリとした低音と大太鼓のドスンとした音が腹に響く。

シノーポリの演奏に聴かれたピリピリとした緊張感はなかったけれど、マーラーの歌謡性を強調したよく歌うロマンティックさを感じさせる演奏。

メゾソプラノの藤村実穂子の歌はやはり圧倒的で、ソプラノのモンタルヴォとの格の差は歴然。

 

第5楽章の終盤のオルガンはNHKホールの巨大な空間の中ではずいぶん控えめな音だったけれども、威力のある合唱の力もあってフィナーレは壮大に盛り上がっていた。

終演後、私の後ろの席のおばさんが涙をボロボロ流していました。

 

コンサートが終わったあとは東京にいる娘と待ち合わせ東京駅近くで宮崎料理。
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帰宅は9時ちょいと過ぎ。

Youtubeはエッシェンバッハ指揮の「巨人」、名演です。

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2019年12月15日 (日)

一橋大学管弦楽団創立百年記念第67回定期演奏会

寒さが戻ってきた日曜日。
狩野川河川敷からの富士山も寒々しい。

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なぜか明け方4時に目が覚めてしまった。
寝たのは午前1時頃だったのに。

ふたご座流星群の極大日であったことを思い出しべランダに出てみると、いつも東の空に見慣れたオリオン座が西南西の空に見えた。

 

頭上には僅かに欠けた満月が煌々と光を放っている。

30分ほど空を見上げていたが結局流星はひとつも見えなかった。

 

金曜の晩に歯を磨いていたら奥歯が抜けてしまった。

前から虫歯気味で歯医者に行こうとは思っていたものの、痛みがなかったので放置していた報い。
直ぐに友人の歯医者のタカちゃんの所へ電話。

あいにく土曜は予約でいっぱいだという。

月曜に直ぐに診るよと言ってくれたけれども、月曜は胃と大腸のダブルでの内視鏡検査が入っていて1日だめ。

とりあえず夕方の予約にしておいた。

 

月曜は体のメンテナンスで忙しい1日になりそうだ。

 

昨日土曜日は家内と二人で静岡市にいる娘のところへ行っていた。

一緒に入った夕食のステーキハウスは人気の店。
開店と同時に入ったらたちまち満席に。

歯のこともあったのでハンバーグにしておいた。

ハンバーグは「さわやか」の方が良いな。

 

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金曜には一橋大学管弦楽団創立百年記念第67回定期演奏会。

 

これは百周年の記念碑的な演奏会。
しかも曲はマーラーの大作、「復活」ということで足を運ぶ。

マーラー、特に「復活」の宇宙的な広がりはアマチュアとはいえ実演で聞いて初めて実感できるもの。

 

13時21分三島発の新幹線「こだま」で東京へ。

 

最初に上野の国立西洋美術館で開催中の「ハプスブルグ展」を観る。

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上野駅のホームでは電車の到着を告げる音楽がワーグナーの楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」のテーマになっていた。
これは期間限定だそうだ。

 

その後時間調整のためにお茶の水ディスクユニオンへ。

遅い昼食は御茶ノ水のとんかつ屋「濱かつ」でランチ。

 

ハプスブルグ展の感想とユニオンでの音盤購入については後日。

 

 

夕刻に池袋の東京芸術劇場に到着。

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一橋大のオケを聴くのは高校生の時以来。
もう40年以上も前のこと。

そのときは演奏旅行で沼津に来演、ダヴィッド・ハウエル氏の指揮でブラ2をメインとするプログラムであったことを今でも覚えている。
そしてアンコールが「赤とんぼ」であったことも。

 

ホールロビーに着くと 一橋大オケのOBにして現在ご沼響にご夫婦でヴァイオリン奏者として在籍しているKさんにお会いした。

Kさんの奥様も一橋大で、奇しくも自分が高校時代に聴いた当時の一橋オケでコンサートミシトレルをされていた。

Kさんと開演前にしばしの立ち話。
本日の指揮者の田中氏はそのKさんと同じ年で、当時コントラバスを弾いていただいたという話も伺った。

そして開演。
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・前奏曲      (齋藤栄一)
       一橋大学管弦楽団創立百年委嘱作品

・交響曲第2番ハ短調 「復活」  (マーラー)

  田中一嘉    指揮
  山田英津子  ソプラノ:
  森公美    アルト:

  一橋大学管弦楽団
  神奈川フィル合唱団

 

最初に置かれた前奏曲は当団トレーナーである齊藤栄一作曲の「前奏曲」。
当演奏会のための委嘱作品。

作曲者もプログラムで述べているように「復活」のための 前奏曲 のような曲。

「復活」の冒頭をモチーフに展開してゆく音楽。

オルガンを含む大きな編成も「復活」を意識したもの。
マーラーの交響曲の第5番や第9番のエコーが聞こえてくる。

聴いているうちにドイツの作曲家、ゴッドフリート・フォン・アイネムの「ブルックナー・ダイアローグ」のことを思い出したりしていた。

 

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そして「復活 」。

 

この演奏会のために半年をかけて練習したという

 

作曲者の指定とおりの第2楽章の前に5分以上の間を置いていた。

自分としては終演時間が気になり、最終の新幹線に間に合うか心配だったのでこの「間」は気が気ではなかった。

 

演奏の出来としては第3楽章からオケ全体の響きもブレンドしてきてよかったと思う。
コンミスのヴァイオリンソロも立派なものだ。

神奈川フィル合唱団は年齢層は高かったけれど、学生たちを温かく包み込むような響きが印象的だった。

 

ただ惜しむらくは田中の指揮。
曲を無難にまとめるのに終始した印象だった。

ともあれ学生達のひたむきさに心打たれる演奏。
力一杯の熱演を堪能させていただきました。

 

終演と同時にホールを飛び出し、芸術劇場の長いエスカレーターを駆け下りた。

21時16分発の山手線に滑り込み東京発21時43分発の「こだま」に乗車。

自宅到着は11時過ぎ。

 

興奮冷めやらず、寝る前にゴシゴシと歯を磨いていたら奥歯がポロリと抜けてしまった。

 

Youtubeはアラン・ギルバート 指揮ニューヨークフィルハーモニックの「復活」第5楽章

 

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2019年12月10日 (火)

日下紗矢子とベルリンコンツェルトハウス室内オーケストラ

穏やかで暖かな冬の一日。

 

今日は毎年恒例の沼津法人会青年部主催の「税を知る週間」チャリティーコンサート。

ウィーンフィルやベルリンフィル、チェコフィルなどの一流オーケストラのメンバーを招いて19年。
今年はベルリンコンツェルトハウス室内オーケストラだった。

母体は旧東ドイツ時代にベルリン交響楽団と呼ばれ、名指揮者クルト-ザンデルリンクが率いていたベルリンコンツェルトハウス管弦楽団。

 

コンサートミストレルの日下紗矢子を中心としたアンサンブルだ。

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曲目は

・カノンとジーグ    (パッヘルベル)

・ヴァイオリン協奏曲集Op.8-1~4「四季」 (ヴィヴァルディ)

・「リュートのための古風な舞曲とアリア」第3組曲(レスピーギ)

・組曲「ホルベアの時代から」   (グリーグ)

という弦楽合奏の王道を行くプログラム。

 

カノンはヴァイオリン3にチェロ1そして通奏低音の編成。
ノンヴィヴラートで格調高く歌い上げるパッヘルベル。

 

「四季」ではメンバーが揃い編成は1snVn3 2ndVn3 Vla2 Vc2 Cb1 Hcに日下紗矢子のヴァイオリンソロ。

ソネットに書かれた風景を意識した解釈の四季。

コンツェルトハウスオーケストラの第一コンサートマスターの日下紗矢子のソロは気品のある澄み切った音色に鮮やかなテクニック。

 

10月にテミルカーノフ指揮読響のチャイコフスキーを聞いた時のコンミスが日下だった。

今日もオケの統率力が凄い。

 

個性的な装飾音が新鮮でヴィヴァルディが現代に甦ったかのよう。

後半のレスピーギとグリーグでは一転して豊かな響きと緻密なアンサンブル。

グリーグのアリアの美しい歌ではホロリと来た。

 

アンコールはバッハの「アリア」とモーツァルトのK136のディヴェルティメントの第3楽章。

 

超快速のモーツァルトではこのアンサンブルが名手の集まりであることのデモンストレーション。

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後ろの席だったが、ヴァイオリンソロだけでなくすべての楽器がほどよいバランスで響いていた。

沼津でこれだけの演奏が聴けるとはありがたいことです。

 

法人会さん、また来年もお願いします。

 

Youtubeは日下紗矢子のソロでヴィヴァルディの「四季」から秋

 

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2019年11月29日 (金)

愛知県立芸大教授陣によるコンサート、そして思いがけない出会い

11月最後の金曜日。
雨は夜半には上がり本日快晴。


放射冷却のため冷えて朝の気温は4℃。

御殿場は氷点下まで下がったらしい。
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遠く箱根の駒ケ岳は初冠雪。

富士山も麓まで真っ白だ。

 

早朝胃の痛みで目が覚めた。
連日の暴飲暴食が効いたようだ。

 

 

先週の尾張、伊勢方面放浪記音楽編

 

宿にチェックインを済ませ部屋のベッドに横になるとそのまま寝入ってしまった。

目を覚ますと18時。

コンサートは19時開演。

急いで外に出ると非常に寒かった。

 

まずい!風邪をひきそうだ。

なんとなく足が重くなったところ正面に「味噌煮込みうどん」の看板が目に入った。
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ネットで調べると山本屋本店というに味噌煮込みうどんでは有名な店らしい。
(後から山本総本家という同じような店があることを知った)

 

開演時間が気になったもののそのまま店に吸い込まれる自分。

ここでは名古屋名物「名古屋コーチン入りの味噌煮込みうどん」をオーダー。
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アツアツのうどんにちょっぴり辛めの味噌味スープ。
トッピングの生卵も良い雰囲気だ。

 

体が温まったところでコンサート会場へ。

 

かなりマニアックな曲目なので満席はないだろう予想どおりの人の入り。

 

キャパ400人ほどのホールに半分ほどの客の入り。

 

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ホールはシューボックスタイプで音響もよさそうだ。

 

曲目は

・弦楽三重奏のためのセレナーデ    :ベートーヴェン

・弦楽四重奏曲第2番 ニ短調     :アレンスキー

・メタモルフォーゼン(弦楽七重奏版) :R.シュトラウス

~アンコール

・ファンタジア第4番(弦楽八重奏版) :パーセル

 

というもの。
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メンバーは愛知県立芸大の客員教授を含む教授陣。

ヴァイオリン:フェデリコ・アゴスティーニ、白石禮子、

ヴィオラ  :マティアス・ブッフホルツ、桐山建志、福本泰之

チェロ   :クラウス・カンギーサ、花崎薫

コントラバス:渡邉玲雄

 

アゴスティーニはイ・ムジチのコンマスの経験者、ブッフホルツとカンギーサーはケルン音楽大学の教授。

ヴァイオリンの白石はロン=ティボー、ヴィニエニアフスキなどの国際コンクールの入賞歴があり他のメンバーも新日フィル、大阪フィル首席など経験豊かな教授陣。

 

お客は大学の生徒さんや関係者が多いのだろう。

ヴァイオリンのケースを持った若者も多数。

皆さんかなり静かに聴いていた。

 

ベートーヴェンの最初では音が拡散し粗い響きに「あれ?」と思ったところ次第にアンサンブルが緻密になりヴァイオリンも歌い始めた。

 

さすがに年期を経た名人たち。

 

アレンスキーはチャイコフスキーの死を悼んで作曲された曲。

弦楽四重奏曲とはいえヴァイオリン、ヴィオラ各1チェロ2という特異な編成だ。
しかも3楽章形式。

ロシア正教の聖歌を意識したわかり易いメロディ満載の曲。

 

後に作曲者自身により編曲された通常の編成の版も存在するという。

冒頭のチェロ2本の朗々たる響きを聞いて、これはロシア正教の教会で歌われるバスを強調した無伴奏の聖歌の独特の響きを狙った編成であることを理解。

 

ちょうど先週チャイコフスキーやイッポリトフ・イワーノフらのロシア聖歌集を聴いたばかりで、ここでの強いバスの威力が非常に印象に残っていた。

 

ここでは深い悲しみに満ちた長大な変奏曲の第2楽章が秀逸。

この楽章はチャイコフスキーが1883年に作曲した歌曲集「子供のための16の歌Op.54 」の第5曲「伝説」の主題による変奏曲。
弦楽合奏にも編曲されているという。

第三楽章フィナーレはベートーヴェンのラズモフスキー第2番に引用されたロシア聖歌が使われている。

 

ここで休憩。

前半から重量級のプログラム。

 

多少聞き疲れてロビーに佇んでいるとどこかで見たような顔が前を横切った。

「はて?」

20年ほど前からネット上でいろいろと音楽上のやりとりしているTさんではないか?

そういえば彼は名古屋在住。

アマチュアのヴァイオリン弾きながらそのアクティヴな活躍で広く知られている存在だ。

 

彼と知り合ったのは古いけれども、今までネットと郵便でのお付き合いでしかなく直接会ったことはなかった。

ただFB仲間であるのでその顔は見知っていた。

 

声を掛けると彼は一瞬怪訝そうな表情。

 

正体不明の怪しげな男からいきなり声を掛けられたので無理もない。

私が名乗るといきなり驚愕の表情に変わった。

 

お互い初対面ながら全く違和感なく会話が進む。

 

短い休憩時間が終わり、終演後に再び待ち合わせることにして後半のプログラム。

 

何となく気分がハイになりながら深刻な曲想の「メタモルフォーゼン」しかも弦楽七重奏版を聴く。

 

きっちり緻密なアンサンブルで教授陣の熱演に酔った。

アンコールは今日の出演者8人全員でパーセルのファンタジア第4番をしっとりと聴かせてくれた。

 

アンコール後はTさんと待ち合わせ。

 

名古屋を熟知したTさんにカレーのうまいシガークラブに誘ってくれた。

 

私は「味噌煮込みうどん」を食べていたので、彼の食べるオムカレーをちょっとお裾分けしていただいた。
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さすがに名店を知り尽くしたTさん。

非常に美味だった。

続いてラヴェンダー入りチーズなどをつまみながらアマオケ事情や各種演奏家、音源の話から共通の知人の話など。
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そしてイコライザーカーヴの件まで。

いろいろと話が盛り上がり結局二時間を越えてしまった。

 

さすがに二人とも明日は仕事があるので名残を惜しみながらのお別れ。

土地勘のない自分を宿まで送ってくれました。

 

ありがとうございました。

楽しかった。

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2019年11月24日 (日)

海瀬京子、2019音楽の贈り物

朝から明るい雲の切れ目から霧雨の日曜日。
金曜から雨、秋霖の季節。

 

先週水曜日から仕事がらみで名古屋、伊勢方面へ行っていた。

思いがけない出会い、その他いろいろと刺激的なことがあったのでこの件は別にまとめて書きます。

 

昨日午後は海瀬京子さんのリサイタルに行っていた。

 

後援会主催のシリーズ企画「音楽の贈り物」

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場所は隣町伊豆の国市のアクシスかつらぎの多目的ホール。

 

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・水の戯れ

・夜のガスパールから オンディーヌ   以上ラヴェル

・バラード第2番 ヘ長調 Op.38

・バラード第3番変イ長調 Op.47   以上ショパン

 ~休憩~

・6つの小品Op.118から 1,2,3,5,6  :ブラームス

・ピアノソナタ第23番 ヘ短調 Op.57「熱情」 :ベートーヴェン

~アンコール

・エリーゼのために               :ベートーヴェン

・夜想曲第2番 変ホ長調 Op.9-2 :ショパン

 

海瀬京子さんを支える後援会主催の地元密着型コンサート。

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曲も有名曲が並ぶ。

 

前半では水をテーマにして、京子さんによるベルトランほかの詩の朗読つき。

 

最初のラヴェル2曲ではピアノのコンディションが原因なんだろうか?

響きに奥行きが感じられず京子さんも弾き辛らそう。

 

オンディーヌの後半あたりからは音の綾の中のきっちりとした旋律線が聞き取れてきた。

 

続くショパンでは優しくつぶやくように始まる部分からの静と動の対比も見事。

 

後半はブラームスとベートーヴェン。

 

ブラームスの6つの小品では作品にじっくりと落ち着いて取り組む姿勢が感じられ、ブラームス晩年の傑作の深い部分を描き出していて今回最も印象に残った演奏。

 

そして「熱情」。

 

ベルリン仕込みの独逸本流の安定した技巧と解釈で聴かせていただいた。

 

そしてゆっくりとそして着実に怒涛の終楽章へ向かってヴォルテージが上昇。

 

アンコールは「エリーゼのために」とショパンの夜想曲第2番。

 

 

曲解説の合間に来年1月の沼響が出演する沼津ニューイヤーコンサートの紹介までしていただきました。

 

隣の席には偶然にも娘たちにピアノを教えていただいた先生が。

 

先生は京子さんのピアノの師の一人。

先生には娘二人が非常にお世話になり、今にして思えば人間形成にも大きな影響を受けているように感じている。

 

休憩時間には娘たちの近況などいろいろと話をさせていただきました。

帰宅すると娘が帰省していた。

 

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2019年11月 6日 (水)

沼津牧水記念館、ヴェルクマイスター音律によるドビュッシー

本日快晴、朝は冷えた。


旭川で初雪を観測。これは平年より14日遅れだという。


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昼に職場近くの「とんかつシリウス」に入ったところ、かつてお世話になった元上司のMさんに会った。

Mさんは自分とほぼ同世代。

定年を迎える前に惜しまれながら退職、今は悠々自適の生活だ。

 

お互いの近況その他を食事しながらの小1時間。


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そして文化の日の日曜日、ヴェルクマイスター音律によるドビュッシーの演奏という興味深い演奏会に家内と行っていた。

 

場所は沼津牧水記念館。


開演時間は18時半。100名ほどのサロン的なコンサート。

 

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事前情報で入場者が100人を超えそうだということを聞いていたので、早めに会場に行き駐車場に車を止めて夕食のために沼津港まで歩く。

お目当ての「にし与」は夜間営業を止めている。

時間も限られているので、比較的空いていた中心部から外れた古くからある店に入った。

 

ところがこれが大失敗。

あえて店の名は出さないがオーダーした海鮮丼はシャリが冷たくボソボソ。
ネタの鮮度も悪い。

結局家内はほとんど口をつけずに残してしまった。

自分は完食したもののしばらく胃の辺りが重かった。

こんなものを出していたら、食を楽しみに沼津港まで来ていただいた人たちを失望させるだけではないか。

 

街灯の少ない暗い道をトボトボと二人で牧水記念館へ。

会場では家内の同級生が入口で待っていた。

ドビュッシーを歌う岡田千香子さんも家内の高校時代の同級生。

 

10年程前に同じ会場でオンド・マルトノを交えた岡田千香子さんの歌を聴いている。

 

今回は前半がモーツァルトそして後半はドビュッシー。

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ドビュッシーは「月の光」「亜麻色の髪の乙女」「ピアノのためにから サラバンド」
を作曲家でもある小森俊明のピアノで。

 

続いて名バリトン、カミーユ・モラーヌに師事した岡田千香子の歌で「ビリティスの歌」

 

再びピアノでドビュッシー晩年の作品「6つの古代墓碑銘」のピアノソロ版から最初の2曲。

 

最後にドビュッシー若き日の歌曲「マンドリン」というもの。

 

ヴェルクマイスター音律はバッハ、モーツァルト、ベートーヴェンの時代に特にドイツ語圏で使われていた音律と言われていて、今でもバッハやモーツァルトの演奏会やレコーディングには使用されているらしい。

ドビュッシーの時代にはほとんど使われていなかったようだ。

 

今は平均律が一般的。


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ヴェルクマイスター音律では転調するたびに協和の色が変わる。

前半のモーツァルトでは古雅な響きに感じていたのが、♭や♯の多いドビュッシーになると雰囲気が一変!

 

曲の中でモノクロームな部分からいきなりセピア色に変化したり、時としてカラフルになったりと色彩の変化の妙を堪能。

 

「6つの古代墓碑銘」も大好きな曲で、ドビュッシーのアルカイックな部分で統一されたプログラムも良かった。

 

Youtubeは「6つの古代墓碑銘」、アラン・プラネスのピアノソロ版

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2019年10月16日 (水)

テミルカーノフ指揮読響のチャイコフスキー、交響曲第5番

曇り朝のうち雨。
気温は下がり月曜に横浜で買ったハーフコートを着て出勤

 

月曜の横浜行き、横浜美術館のあとの昼食は東急スクエア地下の中華「香家」で坦々麺

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直ぐ隣の店は回転寿司「沼津港」

食事を済ませ、みなとみらいホールに向かう。

 

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ロシアの巨匠ユーリ・テミルカーノフ指揮のチャイコフスキーの交響曲第5番をメインとするもの。
オケは読売日本交響楽団。

今月は奇しくも小林研一郎の「カルミナ・ブラーナ」に引き続き2度目の読響。

 

スヴェトラーノフとロジェストヴェンスキー亡き今、ロシアの巨匠と言えばフェドセーエフとテミルカーノフ。

フェドセーエフは何度も聴いているのでこの演奏を聴く為に横浜へ。

 

翌15日のサントリーホール公演は完売。

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・ヴァイオリン協奏曲    :シベリウス

・交響曲第5番ホ短調    :チャイコフスキー。

 

ヴァイオリンソロは未だ20代の俊英エマニュエル・チェクナボリアン。
個性的な演奏を聴かせるアルメニアの指揮者ロリス・チェクナボリアンの息子だという。

 

客演コンミスはベルリン・コンツェルトハウス管の第1コンサートミストレルの日下 紗矢子。

彼女は12月にベルリン・コンツェルトハウス室内管を率いて沼津にやって来る。

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今回自分の席は2階左側ステージの真上。
ちょうどホルンセクションの真後ろで、指揮者も斜め右正面から良く見える位置だ。

自分がオケで吹いている位置に近いのがありがたい。

 

そして最初はシベリウス。

チェクナボリアンはシベリウス国際ヴァイオリンコンクールで2位となっている。
シベリウスを得意としているのだろう。

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テクニックは問題ない。

音色に適度な艶と粘り気があるのがこのヴァイオリニストの個性なのだろうか。

楽器は1698年製のストラディヴァリウスだという。

だが音楽への切り込みが浅いように思う。

この曲は過去にロンドン響の来日公演で同じ年頃の若き日の五嶋みどりで聴いている。

 

その時の五嶋みどりにあった挑戦的な鋭さとホール全体に拡散していくようなエネルギーの放射はこのヴァイオリニストには、ない。

さらに2年前にはラ・フォルジュルネで竹沢恭子の入魂のシベリウスを聴いている。

あれは本当に凄かった。

 

チェクナボリアンはよくも悪くも優等生的で、ある種のひ弱さを感じさせる。

オケも第2楽章終盤で一部乱れを感じさせる場面があった。

 

アンコールはヴァイオリンソロで「浜辺の歌」。

美しい音色でしっとりと叙情豊かに歌わせていて、これはよい。

 

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休憩のあとはチャイコフスキー。

高まる期待でホール内には指揮者の登場前から独特の雰囲気が漂う。

 

やがてテミルカーノフの登場。

シーンと静まり返った会場にオケも緊張気味。

自分の席からは指揮棒を使わないテミルカーノフ独特の指揮がよく見える。

 

テミルカーノフが俯きがちに両手を合わせて拝むような姿勢のまま静かに両手を下ろすと、ごく自然に曲が始まった。

へぇー!これは凄いな、指揮者とオケの以心伝心の姿。

まるで蕎麦打ち職人のような手の動き。

左手が実に雄弁だ。

 

シベリウスの時とはオケの響きがガラリと変わったのにも驚いた

ホルンセクションの真後ろの席、しかもチャイコフスキーの第5番は何度も自分が演奏している曲なのであたかも演奏しているような気分。

各ホルン奏者の右手の動きも良く見えた。

シベリウスもチャイコフスキーもゲシュトップの部分があり、良く見ているとシベリウスではゲシュトップミュートを使っていたがチャイコフスキーの第3楽章では使っていなかった。

 

持ち替えのタイミングや音色の選択の関係の理由があるのだろう。

 

手馴れたチャイコフスキーでありながらテミルカーノフは終始スコアを見ている。

時として熱くなりがちなオケを引き締めながら壮大なチャイコフスキーを構築。

客席も息を呑んで聴いている様子が伝わってきた。

 

テミルカーノフの若い頃の演奏には、ある種のあざとさが感じられてあまり好きではなかった。

初めて聴いたテミルカーノフの実演、オケが十分に鳴るように効果的に書かれた楽譜の中で、何もしなくても効果的に響く部分は自然に流し、強調したい部分はきっちり指示を出すという全てを知り尽くしたものの強みと凄み。

 

自然体の中での非常に説得力の強いチャイコフスキー。

演奏会終了後のホールロビーではチョコレートが配られていた。

 

Youtubeはテミルカーノフ指揮のラフマニノフ、シンフォニックダンス

 

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2019年10月 4日 (金)

小林研一郎の1812年とカルミナブラーナ

10月に入っても真夏並みの暑さ。
今朝突然の雷雨。雨が屋根を強く叩く音で眼が覚めた。

外を見ると落下する粒が視認できるほどの大粒の雨。
雨は30分ほどで上がりその後は晴れて気温と湿度が急上昇。

 

昨日は東京。


この暑さ。

都内で見かけるビジネスマンでネクタイにスーツ姿は少数派。

わが社は9月いっぱいでクールビズを終了したけれども早まったな。

 

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武蔵野合唱団第52回定期演奏会に行っていた。

場所は池袋の東京芸術劇場。

 

プログラムは

 

 

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・大序曲「1812年」合唱付   (チャイコフスキー)
・カルミナ・ブラーナ    (オルフ)

 

  指揮:小林研一郎 
  読売日本交響楽団
  合唱:武蔵野合唱団、フレーベル少年合唱団
  ソプラノ:澤江衣里
  テノール:高橋淳
  バリトン:大沼徹

 

炎のコバケンの指揮、この2曲ともなればプログラムを見ただけでわくわくするような内容。


しかも「1812年」は合唱付きだ。

 

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最初の「1812年」は期待通りの雄大な出来。

 

冒頭ヴィオラ、チェロの六重奏に続いて静かに合唱が入ってくる。

 

手馴れた指揮で過度に効果を狙うのではなく、要所要所でブラスを強調して音楽を引き締めながら流れていく。

終盤ではオルガンの前に金管楽器の別動隊(バンダ)がずらり並び合唱も加わり壮大な音の絵巻を展開。


大太鼓やチャイムは控えめだったが合唱が入るだけでも十分効果的だった。

 

ブラボーが飛び交い満員の会場は早くも興奮状態。

 

休憩の後は「カルミナ・ブラーナ」

 

「カルミナ・ブラーナ」をこの合唱団が取り上げるのは実に17回目だそうだ。

実は私は武蔵野合唱団のカルミナを聴くのは2回目。

7年前に娘が所属していた川越奏和奏友会吹奏楽団の演奏会だった。

 

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テノールはその時も高橋淳さん。

高橋さんにはかつて北原先生の時の沼響の第九にも出演していただいた。
その頃から見て今は外見が一変している。

今やカルミナのテノールといえば高橋淳。

久石譲指揮の「カルミナ・ブラーナ」でも歌いテレビでも放送されていた。

 

今日も個性的なパフォーマンスと歌唱で存在感は他を圧していた。
他の人たちも触発されて演奏のヴォルテージが上がって行くのがよくわかるほど。

 

合唱団はアマチュアながらこの難曲を暗譜で歌い切り、力いっぱいの名演に演奏が終わっても拍手は鳴りやまず席を立つ人もいない。

自分は帰りの電車が気になり演奏終了直後に抜け出すつもりが、この状況で立ってしまうと非常に目立つ。

しばし様子を見ながら拍手していた。

 

最後に小林研一郎さんの合唱団を讃えるスピーチでお開きとなりました。

 

youtubeはカルミナ・ブラーナのフラッシュ・モブ

 

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2019年7月24日 (水)

ライトナーのブルックナー

晴れ時々曇り。雲は多いがようやく夏らしくなってきた。

今日初めてクマゼミの声を聞いた。

 

今年のツバメは巣立ったと思い2ヶ月ぶりに車庫に車を入れた。

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無意識に巣のある場所を見上げると1羽のツバメが庇に停まっている。

???????

取り残されてしまったのだろうか?

無邪気に首を傾げながらこちらを見ている姿に警戒心は感じられない。

 

今日は久しぶりにブルックナー。

フェルディナント・ライトナーの第9番を聴く。


Hanssler Swr Musicから出ているCDでライヴ収録。

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交響曲第9番ニ短調(1894年初稿 ノヴァーク版)

  フェルディナント・ライトナー(指揮)
  シュトゥットガルト放送交響楽団
 
  録音:1983年11月14日 
     シュトゥットガルト、リーダーハレ

無駄のない透明な響き、虚飾を排した冷たいほどの厳しさの中に滔々と流れていく音楽。

 

恐ろしいほど耳の良い人なのだろう。

全てを知り尽くした人による全ての楽器が完璧なバランスで鳴り響いているブルックナー。

 

3年前に同じ演奏を聴いていた。

 

ダブリ買いだった。orz

 

Youtubeはライトナー指揮のバッハ、アリア

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