カテゴリー「コンサート感想」の記事

2023年9月13日 (水)

日本フィルの第401回名曲コンサート、小林研一郎と髙木凜々子のヴァイオリン

今日も気温は30度越え。

 

日曜日、午前中のテート美術館展のあとはパイプオルガンの音が聞きたくてサントリーホール。

 

開演まで時間があったので、お茶の水ディスクユニオンに行き持参したCDを買い取っていただく。

未開封のダブリ買いが多かったので、東京までの交通費の半分ほどが浮いた。

 

昼食にしようと店を探したらJRお茶の水駅周辺の飲食店が激減していてびっくり。
駅の改良工事が関係しているのかな。

やむなく吉野家に入ろうとしたら行列ができていたのでリンガーハットで長崎ちゃんぽん。


Dsc_1236

そしてサントリーホールへ。

 


演奏会は日本フィルの第401回名曲コンサート F5pbvxbawaaujju

・G線上のアリア**
・トッカータとフーガ ニ短調 BWV565**
:以上 バッハ オルガン独奏)
・愛の挨拶*      :エルガー
・タイスの瞑想曲*   :マスネ
・ツィゴイネルワイゼン* :サラサーテ

(アンコール)
・歌劇「ジャンニ・スキッキ」より私のお父さん :プッチーニ
   ピアノ伴奏は小林研一郎

・交響曲第3番「オルガンつき」 ハ短調 op.78** :サン・サーンス

(アンコール)
・歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲  :マスカーニ
・交響曲第3番「オルガンつき」終結部

  髙木凜々子*(ヴァイオリン)
  石丸由佳** (オルガン)
  小林研一郎(指揮)
  日本フィルハーモニー交響楽団

 

いわゆる名曲コンサートで有名曲ばかり。

この演奏会を選んだのは、髙木凜々子さんの実演を聴いてみたかったのとパイプオルガンの生の響きに浸りたかったこと、そして沼響でも取り上げたサン・サーンスも。
Dsc_1240

 

一週間ほど前にこのコンサートをネットで知った。

検索すると残券数枚。

選んだのは2階席下手のB席。

残り物ながらオルガンの鍵盤とストップの動きはよく見えたし、何よりも小林研一郎さんの指揮ぶりと表情がリアルに見えたのが収穫。


Dsc_1238

サン・サーンスは今年の2月には東大オケで聴いている。

小林研一郎は2019年の「カルミナ・ブラーナ」以来。

 

最初のバッハでのオルガンの深く包み込むような響きに心が洗われる思い。
「あぁ、来て良かった」。

 

そして今回最大の収穫は髙木凜々子のヴァイオリン。

暖かで気品のあるしっとりとしてのびやかな美しい響きが素晴らしく、比較的遅いテンポでじっくりと歌い上げていく「タイスの瞑想曲」では私の斜め前に座っていた御婦人がボロボロと涙を流しておりました。

使用楽器はストラディバリウス「Lord Borwick(1702年)」

 

「ツィゴイネルワイゼン」が終わり小林さんとの軽いトークのあとで、プッチーニの「私のお父さん」。

ここでピアノ伴奏は小林さんのサプライズ。

ピアノがちょうど自分の席の真下にあり、高木さんがピアノの傍らまで歩み寄って演奏してくれたので至近距離で演奏を聴くことも出来ました。

 

後半はサン・サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」。

コバケンさんの指揮は手慣れたもので終盤では壮大な音の大伽藍を築き上げていた。

この曲は実際に演奏したこともあり実演でも何度か聴いているので、曲の難所難所でのオケの演奏を確かめるといったマニアックな聴き方になっていた。

さすがプロと思う一方で、あぁ、やはりここは難しいんだなと感じる部分もありました。


Dsc_1245

アンコールは「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲。

なぜかオルガンは入らなかった。

そしてサン・サーンスの交響曲第3番の終結部分を再度演奏。

オルガンは偉大です。

フルオーケストラとパイプオルガンの響きを堪能しました。

 

Youtubeは高木凜々子のヴァイオリンで「G線上のアリア」

| | コメント (0)

2023年6月25日 (日)

パリ管ブラスクインテットのコンサート、そして亡きWさんにホルン四重奏を捧げたことなど

6月最後の日曜日は薄曇りの一日。

昨日土曜はパリ管弦楽団ブラスクインテットのコンサート。
場所は隣町の長泉町文化会館ベルフォーレ。

キャパは800ほどの響きの良いコンサートホール。


Images20230412191438

 

今回は第一部が地元の中学高校の吹奏楽部とのジョイントで第二部でブラスクインテット単独のステージというもの。

パリ管ブラスクインテットはパリ管の首席奏者たち。


Images20230412191525

最大のお目当てはホルンのアンドレ・カザレだったけれど他のメンバーもさすがに世界一流のトップオケの首席だった。

 

第一部は長泉中学吹奏楽部でかなりの大編成。

最初に単独で今年の吹奏楽コンクールの課題曲。

そしてブラスクインテットが加わり予想はしていたけれどこの5人が加わることでサウンドが激変!

バンドの実力が10倍ほどに膨れ上がったような響きに変貌していた。

 

続いて知徳高校に変わりハイドンのピアノトリオ第25番の第3楽章、通称「ジプシーロンド」。

ここでMCの方がピアノトリオ第35番と説明していたけれど誤り。

続いてベニー・グッドマンによるデキシーの名曲「That's a Plenty」
チューバ奏者のステファン・ラベリの超絶テクニックにびっくり。

 

あっというまに第一部が終わり、休憩のあとはブラスクインテットでフランスの作曲家たちの作品。

最初にドビュッシーのピアノ曲数曲とビゼーのカルメン組曲のアレンジ。

そして今回唯一のブラスクインテットのためのオリジナル曲イアンア・マクドナルド作曲「Sea Sketches」。

 

最後にミッシェル・ルグランのメドレー。


アンコールは中世ルネッサンス期の作曲家の作品だと思う。

曲名はわからない。


Dsc_1026

名だたる名手揃いの期待通りの素晴らしい内容のコンサート。

印象としてはオリジナル曲の「Sea Sketches」が最も楽しく聴けた。

ただコンサートでプログラムがないのが非常に不親切。

せめて曲目一覧くらいは入れるべきだろう。

コンサートのあとに曲目を張り出しても遅い。

受付の人に開演前にプログラムがないことを言ったらMCが入りますから。の言葉が返ってきた。
だが結局第二部では曲名のアナウンスはなかった。

会場の大部分の人は曲名がわからぬまま聴いていたのではなかろうか。

 

コンサート終了後はそのまま木曜に亡くなったWさんの自宅へ。


ホルン仲間が楽器を持って集まり、奥様から闘病や最期の様子を聞きき、自宅に無言の帰宅となったWさんを囲んでホルン四重奏を捧げた。

曲はシューベルトの「菩提樹」とブラームスの「子守歌」。

 

永遠の眠りについたWさんの表情は笑っているように見えた。

 

Youtubeはベルリンフィルのホルンセクションによる「菩提樹」ほか

| | コメント (0)

2023年2月13日 (月)

東大オケでサン・サーンスの交響曲第3番

今日は朝から一日雨の月曜日。

ここしばらく畑をおろそかにしていたので見に行ったら、ブロッコリーに花が咲いてしまっていた。

雨の中、慌てて収穫。

取り残していたネーブルもかなり落ちていたので、状態の良いものを拾い集めたら30個ほど。
とにかくもったいないのでジュースにしておいた。

 

本日仕事はオフで、午前中にケアマネさんが来て母の介護について今後の計画など。

研修中だという二人の男女も同席。
その後先週末から蕁麻疹が出ている母を皮膚科に連れて行ったりしていた。

 

昨日は東大オケを聴くために東京。

沼津9時10分発のJR熱海行きに乗りそのまま乗り継いで東京へ。

昼食は代々木上原の山せみで蕎麦でも、と思ったけれど、途中眠ってしまい小田原を過ぎて小田急への乗り継ぎに失敗。

気がついたら新橋だった。ちょうど正午近く。

開演は14時で会場は六本木のサントリーホール。


Fouzupayauestr

なんとも中途半端な時間になってしまった。

結局お茶の水ディスクユニオンで小一時間ほど時間をつぶしてサントリーホールへ。


328030143_1349970255758853_1321107066967

この日、日曜日の東京は暖かだった。

 

東大オケはちょうど4年前に定演を聴いている。


この時のメインもサン・サーンスの交響曲第3番だった。

指揮は三石精一。

この年は沼響もサン・サーンスの交響曲第3番を定演で取り上げていてその予習のつもりだったけれど、この時の東大の演奏が非常に良かった。

以後この曲がお気に入りとなって昨年暮れの早稲田大学交響楽団でも聴いている。

 

不思議なことに去年から今年にかけて、プロアマを問わずこのサン・サーンスのオルガン付きの交響曲を取り上げる演奏会が多かった。

自分が知るだけでも、アマオケでは早稲田大学と東京大学、そして都民交響楽団

今回の東大オケのコンサートで渡されたチラシに、東大オケのOBを中心に結成された東京アマデウス管弦楽団もサン・サーンス。
しかも指揮は4年前の東大オケと同じ三石精一氏。

きっと4年前に現役で演奏したメンバーも参加するのだろうな。

 

プロオケでも3月に東京フィル

 

そして今回の東大オケはサン・サーンスを含むオール・フランスプログラム。


328972557_659938219466088_18851349596994

・序曲「ローマの謝肉祭」            :ベルリオーズ
・「海」―管弦楽のための3つの交響的素描     :ドビュッシー
・交響曲第3番 ハ短調 作品78 「オルガン付き」:サン・サーンス

  松尾 葉子(指揮)
  大平 健介(オルガン)

 

指揮は1982年ブサンゾン国際指揮者コンクール優勝者松尾葉子。

師はフランスの名指揮者ピエール・デルヴォー。


329103722_2238117033055330_8473339739117

最初のベルリオーズは明るい音色でのびやかな音楽が展開。

各楽器が効果的に鳴っているのを聴いていると、今更ながらベルリオーズはオーケストレーションの達人だったと思う。

曲の良さが素直に聞き手に伝わってくる良い演奏だ。

 

ドビュッシーの「海」は、弦楽器にいくつか声部が別れる部分があり、特にチェロは部分的に4声部になる超難曲。
今まで自分はアマオケでは実演は聴いたことがない。

実演ではカラヤン指揮ベルリンフィルの来日公演で聴いた時、第1楽章のチェロの分割部が完璧なバランスで鳴っていたことを今でも覚えている。

東大オケはこの難曲を繊細にして音も濁らず演奏していく。

第1楽章最後の、あの独特の音で鳴り響くクライマックスも見事に決まっていた。

チェロパートも健闘、終わった後には大きな拍手を受けていた。

第3楽章でトランペットのファンファーレ付きの自筆譜版を使用。

 

そしてサン・サーンス。

ワセオケのときも感じたけれど、この曲の良さは大オルガンを生で聴いて初めて理解できるもの。

 

いつもながらサン・サーンスの職人的な作曲技法の粋を堪能。

 

曲が終わったあと、自分の後ろの席にいた若い女性から「うぁー、感動した」との声が盛大な拍手の中から聞こえてきた。

 

熱く燃えて演奏するひたむきな若者達の姿、美しいな・・・

 

Youtubeはチョン・ミョンフム指揮東京フィルのサン・サーンス、交響曲第3番「オルガン付き」

| | コメント (0)

2022年12月17日 (土)

早稲田大学交響楽団第211回定期演奏会

曇りのち雨。各地で雪の便りがきかれ本格的な冬の到来。

水曜は母の介護の関係でケアマネージャー、介護施設の担当者その他何人かの人たちと今後の計画についての打ち合わせと情報交換。

 

木曜は東京に行く所用ができたので、ついでにその日の美術館やコンサートスケジュールを探っていた。

 

東京国立博物館の特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」が会期延長になったことを知り、事前予約性ということで申し込もうと思ったら既に予約受付が終了していてがっくり。

 

コンサートは学生オケの早稲田大学交響楽団、いわゆるワセオケの定演がこの日にあることを知った。

場所はミューザ川崎


Img_20221215_181950

 

コンサートの前に川崎駅近くのSoup Stockで軽い夕食。


Img_20221215_183944

 

ワセオケは過去2回ほど聴いている。

最初は忘れもしない1981年。

 

この頃の早稲田大学交響楽団は、1979年のベルリン・カラヤン財団主催の第5回国際青少年オーケストラ大会(通称カラヤン・コンクール)優勝の後、ヨーロッパ公演や武満徹作品の初演などで国内外に実力が轟いていた時代。

 

この時はカラヤンコンクールでの優勝曲「春の祭典」を聴いた。

 

ワセオケを聴く数週間前に東京のプロオケで「春の祭典」を聴く機会があったけれど、演奏の感銘度は圧倒的にワセオケが上だった。

 

この時のホルンのトップ奏者のWさんが、数年後の沼響創設時に自分と席を並べその後30年以上も共に沼響でホルンを吹くことになったのも不思議な縁だ。

Wさんは数年前に難病に倒れ今も闘病生活を続けている。

 

 

2回目は小林研一郎指揮の演奏会。

場所ははっきり思い出せないけれどメインはチャイコフスキーの交響曲第4番だったと思う。

 

この時のプログラムにR.シュトラウスの交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」があった。

曲の最初の部分にホルンの有名なソロがあり、この時ホルン奏者が盛大に音を外してしまった。

 

即座にオケを止めた小林氏。

会場がシーンと静まる中で小林氏が客席を振り返り「ホルン奏者にもう一度チャンスを与えてください」というような趣旨の発言をされた。

 

最初からやり直した中でホルン奏者は見事なソロを決め、演奏終了後にそのホルン奏者には盛大な拍手が送られた。

あの状況下で見事に吹ききったホルンの学生さんも素晴らしかったけれど、小林氏の音楽に対する厳しさと同時に氏の学生に対する愛情も感じた瞬間だった。

 

そして今回3度目のワセオケ。


Img_9482

曲目は

・序曲「レオノーレ」第3番   :ベートーヴェン
・交響詩「死と浄化」      :R.シュトラウス
・交響曲第3番 ハ短調「オルガン付き」: サン・サーンス

 寺岡清高(指揮)
 早稲田大学交響楽団
 
大阪交響楽団常任指揮者寺岡清高はワセオケのOB。

 

 

奇しくも3年前に聴いた東大オケもほぼ同じプログラム。

 

Img_20221215_182620

 

序曲では冒頭のコードでコントラバスが一瞬早くズンと入る。
これは明らかに意図したもの。

後ろのプルトまでしっかり鳴っている弦楽器群の優秀さが印象に残る。

 

 

次のR.シュトラウスもきっちりとしたアンサンブルで数々の難所も見事に切り抜けていく。

終盤の隠し味的な扱いのタムタムもバランス良く響いていた。

指揮もわかりやすく流れの良い音楽を紡いでいて、安心して聴いていられるのが良い。

 

最後のサン・サーンスも期待通りの出来。

この曲は沼響でも数年前に取り上げたけれど、大ホールに轟く本物のパイプオルガンの音は格別。

 

大地を揺るがすオルガンの響き。

学生たちの熱き心が一丸となって乾坤一擲、壮大なクライマックスを築いていくのがなんとも感動的だ。

 

オケを聴く醍醐味を満喫しました。

 

ありがとうございました。

アンコールは東大オケの時と同じ、歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲をオルガン付きで。

 

川崎に行く前に時間があったので久しぶりにお茶の水ディスクユニオンに寄ってみた。

詳細は次回。

 

Youtubeはワセオケのマーラー、「巨人」

| | コメント (0)

2022年11月21日 (月)

海瀬京子プロデュース 県内出身 若手ピアニストの饗宴

昨日来の雨は午前中まで。

 

もう出張とは縁の無い身分とはなっていたけれど本日仕事で静岡市へ。

お昼前から良い天気になった。

ここ静岡からの富士山は沼津とは違った景色。


316247612_5724717740980899_2508621194609

 

雨が降ったために五合目あたりまで雪化粧。

下は昨日雨が降る前の沼津の自宅近くからの富士。

 

Dsc_0544

 

昨日は「海瀬京子プロデュース 県内出身 若手ピアニストの饗宴」。

 

沼響と何度も共演している日本音コン1位の実績のある海瀬京子さんプロデュースのコンサート。

316419752_5722339194552087_4223546221682

 

今年の沼響定期演奏会でモーツァルトを共演した岩間優希君に、清水町出身でロンドン留学中の三浦香鈴さん。

海瀬京子さんに関わりの深い2人のピアニストの共演。

場所は伊豆の国市の「アクシスかつらぎ」大ホール。

 

・「ホルベルク組曲」から前奏曲   :グリーグ
     海瀬京子(ピアノ)

・トッカータハ短調 BWV911    :バッハ
・ピアノソナタ第32番 ハ短調 作品111 :ベートーヴェン
     岩間優希(ピアノ)

・「砂時計」から夕暮れ時       :フランク・ブリッジ
・ピアノソナタ第2番嬰ト短調「幻想ソナタ」  :スクリャービン
・組曲「クープランの墓」       :ラヴェル
     三浦香鈴(ピアノ)

 ~アンコール

・シャンソン「四月のパリ」       :ワイセンベルク編
    岩間優希(ピアノ)
・パルティータ第1番からプレリュード  :バッハ
    三浦香鈴(ピアノ)

 


316321980_5722337594552247_4435261586810

 

岩間君は今年の沼響との共演でモーツァルトを弾いている。

若者らしい自由闊達さにあふれた個性的なモーツァルトだった。

この日はバッハとベートーヴェンもユニークな演奏。

ベートーヴェン晩年の傑作、ピアノソナタ第32番への挑戦。

 

この難曲を悪戦苦闘の気配を見せずにサラリと引き切るのは怖いも知らずの若者の特権だろう。

 

アンコールで弾いたシャンソン、これが良かった。

 

 

後半はガラリと変わって、三浦さんの演奏。イギリス、ロシア、フランス近代の作品。

 

イギリスの作曲家フランク・ブリッジのピアノ曲は初めて聴く曲。

 

ブリテンの傑作、歌劇「ピーターグライムズ」からの「月の光」に共通するような、澄み切った冬の夜の大気と海を感じさせるような静かで美しい小品。

スクリャービンの「幻想ソナタ」とラヴェルの「クープランの墓」。はいずれもファンタジー溢れる演奏で音も美しく楽しく聴いた。

 

海瀬京子さんの演奏とトークを交えながらの楽しい時間。

 

若い伸び盛りの才能を堪能しました。

三浦さんは小学生の時に海瀬さんの演奏を聴いて、ピアニストになることを決めたという。

 

開演前のロビーで海瀬さんのピアノの先生であるS先生に会うことができた。
先生は私の二人の娘のピアノの師。

Youtubeはバッハのパルティータ第1番、グレゴリー・ソコロフの演奏

 

| | コメント (0)

2022年11月 7日 (月)

学習院輔仁会音楽部、三石精一のデュリュフレ

今日は立冬。

午前中は曇りがちで多少冷えた。

11月最初の日曜の昨日、学習院輔仁会音楽部創部100周年記念 第66回定期演奏会。

場所は池袋の東京芸術劇場。


Img_20221106_131906

お目当てはデュリュフレのレクイエム。

この曲は好きな曲だし実際に演奏することもできたけれど実演には一度も接したことがなかった。

 

これはネットで演奏会情報を探っていて見つけた演奏会。

開演は13時30分、10時5分沼津発の東海道本線から小田原で湘南新宿ラインに乗り換えて池袋着は12時20分。

 

池袋駅周辺で昼食するつもりで良さそうなお店を事前に決めていたけれど、昼時でどこも混んでいた。
やむなく沼津にもある「かつや」でロースカツ定食。

 

最近喉の調子が悪くてコンサートの最中に咳き込むとまずいので、近くのマツモトキヨシで「龍角散ダイレクト」を購入、コンサートに臨む。


Img_20221106_131408

ホールに入り席は一階席のほぼ中央の理想の場所。

プログラムは

・狂詩曲「スペイン」     :シャブリエ
・交響詩「ローマの松」    :レスピーギ
・「レクイエム」Op. 9     :デュリュフレ

~アンコール
・「威風堂々」第1番 (オルガン、合唱付) :エルガー

  石田滉(メゾソプラノ)
  黒田祐貴(バリトン)
  三石精一(指揮)
 

  学習院輔仁会音楽部管弦楽団、合唱団

 

指揮の三石氏はなんと90歳とのこと。

三石氏は2019年の東京大学のオケを振ったサン・サーンスの3番が白熱の演奏だった。

その時に比べると少しお年を召された印象だったけれど、全曲椅子に座ることもなく立ったまま振り通した。

若者達を引っ張っていく力はまだまだ健在だ

 

Image_20221106_0003

1967年のデュリュフレのレクイエム日本初演は、学習院の卒業生が中心となって設立された東京合唱団と学習院の合唱団の合同演奏会だったのだそう。


本日のプログラムには、そのときにデュリュフレ自身が寄せたメッセージが紹介されている。

 

最初のシャブリエは軽快な8分の6拍子に指揮もオケも乗り切れぬ印象だったけれど、次のレスピーキの2曲目「カタコンブ」あたりから良くなってきた。


この曲から入る重低音を支えるパイプオルガンのペダルの音がホール内を揺るがしている。
「ジャニコロの松」でのクラリネットソロもお見事。

「アッピア街道」ではバンダを2群に分けてバルコニー席に両翼配置。
オケとの掛け合いもばっちり。

大地を揺るがすパイプオルガンの響き、圧巻の「アッピア街道」。

 

若者の熱い気持ちがひとつになって高揚していくのは気持ちが良いものだ。

デュリュフレも学生たちのひたむきさが心を打つ、熱くも美しい演奏でした。

アンコールは威風堂々第1番をオルガンと合唱付きで。

 

プロオケも良いけれど、ここ一発に賭けるアマオケの真剣勝負のコンサートを最近特に好むようになってきた。

今日のコンサートの入場券は1000円。

 

今回はコンサート終了後の音盤購入を控えて、家人と母へのお土産に崎陽軒のお弁当を買ってまっすぐ帰宅。

沼津到着は18時前。

 

Youtubeはデュリュフレのレクイエムから「キリエ」

| | コメント (0)

2022年10月10日 (月)

レ・ヴァン・ロマンティーク・トウキョウ 管楽器の祭典

曇りのち雨その後快晴。

三連休最終の月曜日。

午後から晴れて気温が上昇。おかしな天気だ。

 

昨日は東京で「王宮の花火の音楽」オリジナル版の日本初演に行ってきた。

場所は王子の「北とぴあ 桜ホール」。


Image_1024x

オケは国内著名演奏家たちの集団「レ・ヴァン・ロマンティーク・トウキョウ 」


Img_20221009_185116

ホルンの福川伸陽、トランペットの斎藤秀範、オーボエの三宮正満、ファゴットの村上由紀子、パーカションの菅原淳をリーダーとするピリオド楽器の国内最高峰の人たち。

沼響がトレーナーとしてお世話になっている下田太郎先生も参加している。


Img_20221009_185252

 

圧巻のコンサートで鳥肌が何度も立った。


S_p8060254

管楽合奏版の「王宮の花火の音楽」は若き日のマッケラス指揮のPye盤LPで親しんでいたけれど、まさか実際に聴ける日が来るとは思わなかった。

しかもピリオド楽器で。

 

日中は帰省している孫と遊んだ後に、東海道本線沼津15時13分発熱海行きに乗車。

熱海で上野東京ライン高崎行きに乗り換え上野経由で王子到着は18時。

夜の東京は雨。

駅近くの蕎麦屋でかつ丼を食べてホールに向かう。

 

東京でのコンサートは久しぶりで2年前のN響以来。

 

ホールに着くと開場の30分近く前なのにかなりの人。

今回は全部自由席。

入り口前のスペースが狭いので並んだ列も曖昧、入場整理をする係員もなく混沌としている。

開場時間が近づくにつれて人がどんどん増えてきてかなりの密。

後から来た人がそのまま前の方に行ったりしていて、人々のイライラがピークに達する寸前に開場となった。

 

それにしてもクラシックのお客さんは紳士淑女。

皆さん整然と入場されていた。

 

プログラムはスザートなどのルネサンス時代の音楽からルイ13世、14世時代の作者不詳の音楽に加え、ブルボン王朝の行事である騎馬試合や狩場で演奏されていた音楽など。


Img_20221009_185131

作曲はリュリやフィリドールなどのかつてモダン楽器のパイヤールなどの音盤で親しんでいた曲が並ぶ。


休憩を挟んでヘンデルの「アリア」に「王宮の花火の音楽」ほか。


Img_20221009_185047 」

・ダンスリー舞曲集より「パヴァーヌ」(スザート)

・ルイ13&14世の音楽/フィリドールコレクションより「オーボエバンドの音楽」
「2対の太鼓のためのマーチ」

・国王の騎乗パレードのためのトランペット・太鼓・オーボエのエール(リュリ)

・ホルン、2本のオーボエと通奏低音のためn協奏曲 変ホ長調 (作曲者不詳)
  ほか

・アリア HWV410&411 (ヘンデル)
・王宮の花火の音楽 HEV351

 アンコール
  王宮の花火の音楽から」「歓喜」

 

オーボエ
三宮正満、荒井豪、小花恭佳、森綾香、前橋ゆかり、大山有里子、尾崎温子、小野寺彩子、倉田悦子、杉本明美、篠原由桂、小野智子、曽田耕平、小倉悠樹、岡本千里、船津美雪、尾上愛実、北康乃、中村恵美佳、倉澤唯子、志村樺奈、笹平幸那、本岡華菜、冨永和音

ホルン
福川伸陽、日髙剛、大森啓史、下田太郎、根本めぐみ、向なつき、塚田聡、伴野涼介、熊井優

ファゴット
村上由紀子、向後崇雄、鈴木禎、河村有紀、長谷川太郎、永谷陽子、淡島宏枝、首藤元、中田小弥香、北山木乃香、黒田紀子、奈波和美、岡本あけみ

打楽器
菅原淳、幸多俊、佐野響平

トランペット
斎藤秀範、井上直樹、川田修一、内藤知裕、高見信行、犬飼伸紀、村上信吾、池田英三子、金子美保

MC  朝岡聡

 

MCはテレビでおなじみの朝岡聡氏。


プログラムには曲目解説がなくて朝岡氏が演奏者とのトークを交えながら解説していく。

 

編成は曲によって自由自在。

ルネサンス期の音楽ではオーボエ族の前身であるショーム、ファゴット族の原型であるカータルを使用、福川氏はツィンクを吹いていた、

 

ルイ王朝期の音楽になるとバロックオーボエ、バロックファゴットに楽器を変えて、ここではナチュラルホルンも登場。

狩の音楽ではホルン9人による狩猟ホルンのアンサンブル。

MCの朝岡氏もブロックフレーテで1部の曲で参加。

氏はブロックフレーテ歴50年だという。

 

スザートの「パヴァーヌ」では20人近くのダブルリード族と太鼓による壮大な響きに鳥肌が立ってきた。

 

圧巻は第1部最後の作曲者不詳の「ホルンと2本のオーボエ、通奏低音のための協奏曲」

ここでの福川氏のナチュラルホルンの超絶技巧には驚いた。
通常のホルンで吹いても相当難しそうな曲をなんなく吹いていく。

福川氏がホルンのミュートを付けたままステージに出てしまって、最初からやり直すというアクシデントが会場の笑いを誘っていた。

 

そして後半はいよいよ「王宮の花火の音楽」。

物干し竿を立てたような天を衝く巨大なバロックコントラファゴットが一際目を引く

編成はオーボエ24本、ファゴット13本、ホルン9本、トランペット9本、ティンパニ3対。

これは初演に最も近い編成だという。

 

ティンパニのロールに始まる序曲。
ダブルリード族の太く奥行きのある深い響き、嚠喨(りゅうりょう)と吹き鳴らされるナチュラルホルンの音を割った音

「あぁ、これだよなぁ・・・」

 

まさにピリオドの管楽器特有の、それぞれの楽器が異なった個性で響く雑然とした音。

各楽器がお互いに共鳴しあい熱いものを中に秘めて野性味を感じさせている

アンコールは3曲目「歓喜」を演奏。

 

演奏している人たちのもう楽しくてしょうがない、という気持ちが自然に伝わってくる。

会場のお客さんたちの驚きと真剣にステージを見つめる表情が印象的だった。

日本初演という歴史的なコンサート。
正確な歴史的な考証の中に遊び心もあって非常に楽しめた。

第一線で活躍する多忙な人たちばかりなので大変だと思いますが、第二弾もお願いします。

 

Youtubeはピリオド楽器による「王宮の花火の音楽」

| | コメント (0)

2022年9月 5日 (月)

第50回全国アマチュアオーケストラフェスティバル静岡大会

9月に入り本日快晴、気温は30度を超えて真夏日。

町内のごみ出し当番で朝早くからご近所の方4人で立ち会い。

今日は皆男性で朝早くから30分ほどの持ち時間で四方山話。

一人の若い住職を除いて皆同年代、自然と健康の話題が中心に。

 

本日オフで畑の草刈り。


Dsc_0438

夏野菜はほぼ終わりで今はモロヘイヤとオクラが中心。

雑草の合間に収穫し忘れの大きなカボチャを見つけて得した気分。


Granship_photo

 

昨日は静岡市のコンベンションセンター・グランシップで、第50回全国アマチュアオーケストラフェスティバル静岡大会


Img_20220904_134032

曲は

・シンフォニエッタ「ミレニアムプレリュード」(初演) :塩見康史
・アルプス交響曲                  :R.シュトラウス
・威風堂々第1番 (アンコール)

 広上淳一(指揮)
 西本 幸弘(仙台フィル、九州交響楽団コンサートマスター)

 

驚いたことに自分としては今年初めてのオケのコンサート。

コロナ禍のためもあるとはいえ、リタイアしたらコンサート三昧のつもりが今は逆に逼塞状態。

 

アマオケフェスティバルは今年で50回を迎えた。

コロナ禍のため昨年、一昨年は中止となり3年ぶりの開催。

開催にこぎつけた関係者の方々のご苦労は大変なものだったと思う。

 

今回は日本アマチュアオーケストラ連盟総裁の高円宮妃殿下御臨席のもと、北海道から沖縄まで、全国から集まったアマオケのメンバー300人。


Img_20220904_134609

巨大なキャパ4600人収容のグランシップ大ホールのステージに、円形配置で並んだオケのメンバー、沼響のメンバーもちらほら見える。

この配置を見ていて、14年前の「音楽の広場」で井上道義の指揮で聴いたクセナキスの「ノモスガンマ」を思い出した。

 

塩見康史作曲シンフォニエッタ「ミレニアムプレリュード」は当初、東京オリンピックの開催の年のアマオケフェス東京大会で初演の予定だった曲。

塩見氏は早稲田大学卒の作曲家にして経営コンサルタント。
作曲は独学とのこと、コントラバスも弾く。


ワセオケのメンバーだったのかしらん。

曲はオルガンも加わるファンファーレに始まりファンファーレに終わる序奏とコーダを挟む3楽章形式。


祝祭的な雰囲気のあるRシュトラウスのような響きのロマンティックな作品だった。

 

そしてR.シュトラウスのアルペンシンフォニー。

それにしても300人の巨大オケ。

ハープ4台にホルンは27人!

ワーグナーチューバやヘッケルフォーンの姿も見える。

 

強力なホルン陣の健闘もあり、雄大なアルプスの偉容を彷彿させる壮大な演奏だった。


303505374_5383958535016346_2721976631872

細かな傷はあったけれども、これだけの曲3日で仕上げるとはそれなりの猛者が集まっていたからだろう。

実際参加したホルンの友人の話では、皆さんリミッターの外れた強者ばかりで非常に刺激になったとのこと。

 

バンダの副指揮者は、今沼響を振っていただいている喜古恵里香先生。

アンコールは第1曲の作曲者塩見康史氏もコントラバスで加わり「威風堂々第1番」

 

会場の巨大スクリーンに映された出演者の皆さん、良いお顔。

熱き演奏で感動しました。

ありがとうございました。

 

コンサートが終わった後にはしばらくご無沙汰していた友人にも会うことができた。

その後近くに住む娘の家に行き、孫の顔を見ながら夕食の後帰宅は10時ちょっと前。

良い一日だった。

 

Youtubeは「アルプス交響曲」、ネルソンス指揮ベルリンフィル

| | コメント (0)

2021年12月29日 (水)

冬の音楽会2021

今年のサツマイモは心配していたことが現実となり典型的なつるぼけ


Dsc02925-1

大部分が孫のおちんちんサイズだった。

大きいものも変形してしまったものばかり。


Dsc03090

以前の失敗に凝りて肥料はやっていなかったけれど、今年は雨が多く水分が常に供給過剰だったのが原因かもしれない。

ウチの畑の土はサツマイモ向きではないのかな・・・・・

昨日は長泉町のベルフォーレでもう一人の娘の職場関係の仲間たちが企画している「冬の音楽会2021」。


270355009_4753504841435532_6110338955236

気の合った仲間たちのノンジャンルの音楽会。

フォークやロック、エトセトラ・・・

クラシック系ではショパンやモーツァルトのピアノ曲の他、グラズノフのサクソフォンコンチェルトなど実に多彩。

沼響でファゴットを吹くFさんもシューマンの3つのロマンスで参加していた。


269994564_4753505908102092_3781006485068

娘も婿殿のバンドで参加する。

この音楽会も昨年はコロナ禍で中止となったものの今回で7回目。

全てアマチュアで、音楽をする楽しさがストレートで伝わってくる。

聴衆も身内ばかりなのでアットホームなのが良い雰囲気だ。

 

モーツァルトの最後のピアノソナタを弾いたトリを務めた女性はなかなかの腕前だった。

高校の国語の先生だという。

 

Youtubeは内田光子が弾くモーツァルトのピアノソナタ、K576

| | コメント (0)

2021年12月19日 (日)

浜響親子で楽しむクリスマスコンサート

本格的な冬の到来。

土曜日、札幌は1993年以来観測史上最大の一時間当たり降雪量だという。

仕事で京都に移動中の下の娘からは車窓からの雪景色の画像が送られてきた。

 

この土日は娘夫婦が共通の友人の結婚式に招かれたので、孫の世話のため家内と県内他市に住む孫のところまで行っていた。

自分はどうしても抜けられぬ仕事があったので家内のみが一足早く車で出発。

夕方仕事を終えて沼津発17時46分浜松行きのJRで娘宅へ向かう。

駅ビルでは家内との夕食用に天神屋の「かに寿司」を購う。

遅い時間だったので100円引き。

到着した最寄りの駅ではもうバスがなくてタクシーで。

結局タクシー代はちょうどJR運賃の倍額だった。

 

娘宅に着くと2週間ぶりの孫の顔。

さすがに自分の顔を覚えていた。

まもなく娘夫婦も帰って来て婿殿とビールを飲みながらの四方山話。


Img_20211218_215705

そして娘の新居でそのまま一泊。

翌日曜日も良い天気。

ランチは皆で静岡市にあるベトナム料理「サイゴン」で。


Img_20211219_115819

牛フォーに生と揚げた春巻きに海老パン、揚げ餃子。


Img_20211219_120030

デザートはタピオカとココナッツ入りのベトナムの汁粉かぼちゃチェー。


Img_20211219_123019

そしてそのまま孫をつれてグランシップ

「浜響親子で楽しむクリスマスコンサート」へ。

 

002678_8

浜松交響楽団は半世紀近い歴史を誇る県内アマオケの雄。

音楽の町浜松にふさわしく団員は100名を越え公益社団法人となっている。

 

実演を聴くのは初めてだ。

ゲストには戸田弥生さんのヴァイオリンに須川展也さんのサクソフォン。

講談師の田辺一邑のナレーションを交えながらチャイコフスキーの「くるみ割り人形」

Img_20211219_140109

・バレエ音楽「くるみ割り人形」
・ツィゴイネルワイゼン
・タイスの瞑想曲
・エスクアロ、オブリビヨン、ルベルタンゴ(以上ピアソラ)
・クリスマス・フェスティバル(ルロイ・アンダーソン)

 松岡究(指揮)
 戸田弥生(ヴァイオリン)
 須川展也(サクソフォン)
 田辺一邑(講談師)
 浜松交響楽団

当初ヴァイオリンは掛川市出身の長尾春花だったのが変更。

長尾春花は現在ハンガリー国立歌劇場のコンマスなので、このコロナ禍で来日できなかったのではなかろうか。

須川さんと講談師の田辺さんは浜松出身で同じ高校だという。

須川さんのコメントでは、この浜響の団員の中には同じ中学、高校の先輩、後輩がいるとのこと。

お客は未就学児を連れた親子ばかり。

入退場自由で歩き回る子や泣く子もいたけれどアットホームで良い雰囲気だ。

 

演奏は世界三大コンクールのひとつエリザベート王妃国際コンクールの優勝者、戸田さんのヴァイオリン凄かった。

美しい音で歌わせるというよりも求心的な厳しい響きで追い込んでいくヴァイオリン。

サラサーテの最初の音、地声で艶歌を歌うような渋い響きに一瞬にして心を奪われた。

これぞロマの音楽

続くタイスの瞑想曲も深い音。

聴いていてジーンと来る音に会場内がシーンとなった。

幼い子たちにもわかるのだろう。

 

団員のメンバー表にかつて沼響に在籍し一緒に席を並べてホルンを吹いたF君の名前を見つけた。

懐かしい。

終演後、朝食で食べた卵かけご飯の生卵があまりにも旨かったので、その卵屋さんに寄りながら沼津への帰宅は8時頃。

 

Youtubeは戸田弥生のバッハ

| | コメント (0)

より以前の記事一覧