先週の木曜で秋は過ぎ去りいよいよ冬の到来。昨日は沼響の今年の活動を締め括る明電舎ファミリーコンサートだった。
このコンサートは、沼津に事業所のある明電舎創立110周年の記念コンサートで、明電舎の全面的なバックアップにより実現したファミリーコンサート。
おそらくこんな機会でなければ出来ない特殊楽器のオンパレードの「グランド・キャニオン」。さらにソプラノの家田紀子さん、テノールの中鉢聡さんを招いてのプッチーニのオペラアリア、そしてナレーションに自分と同世代のアイドル石野真子ちゃんを招いて組曲「トトロ」という豪華なコンサートだ。入場無料ということでもありチケットは早くに入手不可能となった。
当日ゲネプロは石野真子ちゃんの登場。遠目に見る限りではかつてのアイドル歌手そのままだ。オーケストラのナレーションは初めてとのことだが、持ち前の明るさで多少のミスは気にしない様子。
金曜に気になった「グランド・キャニオン」は途中から抜け出し客席で観戦。キンキラだった照明の効果を適度に落としたので、神尾先生の棒も見やすくなった。アンサンブルにもまとまりが出てきた。だがステージで吹いている時は気が付かなかったが、客席で聴くと意外にこじんまりとして、スケールの大きさが感じられない。この手の曲はなかなか難しいものだ。
そして本番。ほぼ満席の客席は子供同伴が条件とのことで平均年齢が相当低いコンサートとなった。が、裾野の時よりも幼児のノイズは少なめだ。
明電舎の社長さんのスピーチに続いて、「カルメン」そしてオペラアリアの数々。歌手の二人は本番ともなると手馴れた貫禄の歌唱を聴かせてくれるプロの味。後半の組曲「トトロ」の石野真子ちゃんのナレーションは、本番ともなると落ち着いたものだ。客席も静かに聞き入っている。真子ちゃんもナレーションをしながら涙が出てしまったという。この「トトロ」が本日のベストだったかもしれない。
アンコールは「威風堂々」、これはちょっとやりすぎか。録音を聴いてみたいものだ。

沼響のHPの聴き比べコラム、「ブラームスの4番」を聴くにカラヤン&フィルハーモニア管の感想をアップしました。
